職場で無視される理由！これっていじめ？人間関係のこじれの対処法も

人間関係で悩みが多いか少ないかで、人生の善し悪しが決まると言っても過言ではないくらい、人間関係はストレスがつきものです。

毎日長時間滞在する職場で人間関係の悩みを抱えると相当なストレスが溜まってしまうのは想像に難くありません。

職場はチームワークで成り立っているものです。会社というチームの一員として、周囲と協力しながら会社に尽くしていくわけですよね。

それなのに、職場で無視されてしまうとしたら「あなたはこの職場に必要ではない」と言われているような気持ちになってしまうでしょう。

今回は、職場で無視される理由や、職場で無視されたときの対処法などを探っていきましょう。職場で無視されて悩んでいる人はぜひチェックしてください。

あなたは、職場で無視されてしまうというとても悲しい経験をしたことがあるでしょうか。実は、職場で無視された経験がある人はとても多くいるものです。まずは、職場で無視された経験がある人の意見を紹介していきます。

挨拶しても返してくれない！

「自分より少し早く入社した社員の一人が挨拶しても返してくれない。最初は気のせいかなと思ったが、絶対意図的だと思う！」(27歳/男性/営業)

挨拶は人間関係の基本とも言える行為です。本来、人の好き嫌いに関係なく行うべきものであり、特に仕事では基本のマナーだと考える人も多いと言えるでしょう。

それなのに、挨拶すらきちんとできない人がいるのは事実です。相手を見下している、相手のことが嫌い、ただ単にマナーがなっていない、さまざまな理由が考えられますが、いずれにしても褒められたものではありません。

挨拶すらする気もないという態度だと、こちらとしてもつらいですね。このタイプの人は、こちらが挨拶しないと不機嫌になったりするので、本当に厄介です。

お昼休みは自分抜きで談笑していて辛い…

「同じ部署のメンバーで同じ席で昼食をとるのが当たり前のようで、自分だけ別の席に行くのは気が引ける…。新人だからか、私に分からない話ばかりで入れないから辛い」(29歳/女性/車メーカー勤務)

長い拘束時間の中で、唯一ほっとできるのがお昼休みです。いったん仕事を離れて食事をしながら落ち着きたいものですね。

しかし、このお昼休みが厄介になることもあります。気の合わない人たちだと思っていても、同じ席について一緒に食事しなければならないこともありますし、かと言って自分に合わせて話をしてくれるわけでもありません。

ひたすら興味のない話で盛り上がられても、正直「一人でゆっくり休みたいわ…」と思ってしまいます。

お気に入りの子と私では態度がまるで違う…

「同じ質問をしても、同僚には笑顔で対応し、私には冷たい態度を取られる。お気に入りの子を見つけてひいきするのは今に始まったことではないようだけど、明らかに無視をされて顔を合わせるのも辛い」(25歳/女性/営業事務)

仕事を見て態度を変えるのではなく、人を見て態度を変える人は結構いるものです。同じことをしても、同じことを言っても、一方は許されるのに、一方は冷たくされる…。これではいじめと変わりませんし、明らかに理不尽すぎて気が悪いですね。

極力関わらないようにしたいところですが、あまりにひどい場合は上司に相談するようにしないと、どんどん追い詰められてしまうかもしれません。

仕事で意見を言ったら明らかに不機嫌になった

「先輩に不真面目な人がいて、周囲が迷惑を被っている。自分は黙っていられないタイプで意見を言ったら、明らかに不機嫌になり、あからさまに無視されるようになった」(25歳/男性/営業職)

自分勝手に振舞う人はどこにでもいるものです。ある程度なら流せますが、あまりに理不尽な言動をされると、こちらとしても我慢できませんよね。

悪いところを指摘したのに、それに対して不機嫌になって無視するなんて、やっていることが幼稚すぎると言えるでしょう。

この場合、こちら側にまったく非がありませんし、周囲もどちらに問題があるか分かっているはずです。見て見ぬふりの周囲にもモヤモヤしてしまいますが、自分が間違っていないなら堂々としていたいものですね。

チームワークを大切に周囲と協力しながら会社を支えていくはずの職場なのに、その職場で無視をするのはなぜなのでしょうか。職場で無視する人の心理とはいったいどのようなものなのか分析していきましょう。職場で無視する理由も見えてくるかもしれません。

仕事ができない人と関わりたくない

職場には、仕事ができる人・できない人、人間関係が得意な人・不得意な人、さまざまなタイプがいるものです。当然、仕事ができる人と一緒に仕事がしたいというのが多くの人の本音でしょう。

そのため、「仕事ができない人とは関わりたくない」「一緒に仕事をして面倒なことになりたくない」という気持ちになり、素っ気ない態度で対応したり、無視したりするのです。

きっと、自分に不利になる可能性のあるものをすべて排除していきたいと思うタイプなのでしょう。

このタイプの職場で無視する人であれば、毎日必死になって仕事をおぼえていけば、いつかは解決する可能性があります。自分が仕事を教える立場になった時は、相手がどんな人物であっても、親切に対応できる人になっていたいですよね。

相手の態度が気に食わない

職場で無視されている側のあなた自身に、何か問題点はありませんか？職場で無視する人にも、何か理由があるのかもしれません。

あなたに「教えてもらっている」という感謝の気持ちが見られない、協調性がない、仕事への熱意が感じられない…。無視する人は、あなたの態度を良く思っていないのかもしれません。

あなた自身に対し「こんな人と関わりたくない」「一緒に仕事をしたくない」と思っている可能性も否定できないのです。

今一度、自分の職務態度などを見直し、無視される側にも理由がないのかを考えるようにしてください。

上から目線でバカにしている

職場で無視する人の心理の一つとして「相手を見下している」というものがあります。例えば、直属の上司や尊敬する先輩に無視したりするはずないのですから、相手を選んで無視しているのは間違いありません。

あなたは、相手の顔色をうかがったり、理不尽な要求でも言いなりになったり、たいして悪くもないのに謝ってばかりしていませんか？

相手を見て態度を豹変させる人間は、残念ながらとても多いです。無視する理由は、相手ではなく実は自分にあるのかもしれないと考え、思い当たる節があれば改善していくようにこころがけてください。

職場に派閥がある

職場には必ずと言って良いほど派閥があり、女性は特に派閥に属しているかいないかで、職場での立場も大きく変わってくると言って過言ではありません。

自分が属している派閥と敵対している派閥の一員とは、仲良くしにくいことが多いのです。いっそのこと派閥を抜けて一人でいたいと思うこともあるでしょう。しかし、派閥を抜けてしまうと、それはそれで居づらくなってしまうことも珍しくありません。

自分がいる派閥に嫌われないように、敵対する派閥の一員を無視したり、素っ気ない態度で対応したりしなければならないのです。

この理由だと、無視する人そのものよりも、会社全体の問題だと言えますし、改善もなかなか難しいと考えられるでしょう。

入社してその日から無視される場合もありますが、ほとんどは何かきっかけがあって無視されるのです。職場で無視されるきっかけになることにはどのようなものがあるのでしょうか。自分に心当たりはないか探っていきましょう。

ミスをして迷惑をかけた

仕事でミスはつきものです。しかし、仕事のミスは顧客だけではなく職場の仲間にも多大なる迷惑をかけることがほとんどですよね。

時には、自分のミスにより、チームのプロジェクトが失敗した、仲間の昇進がなくなったなど、取り返しのつかない迷惑をかけることさえあり得るのです。

いつも仕事ができる人が、たまにミスしたくらいでは根に持たれないのかもしれませんが、ミスの多い人だと「またかよ」と思われてしまい、次第に無視されるようになることも少なくありません。

この場合、地道に努力して仕事での信頼回復を目指すしかないと言えるでしょう。

相手の気に障る発言をした

自分は悪気がまったくないのに、相手の気に障ってしまい、機嫌を損ねてしまった…。そんなことは人間関係においてよく起こることです。

いじめる気持ちがあるわけでもないのに、相手に不快な思いをさせてしまう人は実際にとても多いと言えるでしょう。

悪気がないだけに相手の機嫌が悪くなってもなぜなのか分からないのです。ハッキリと「あなたの今の発言、気に入らないのだけど！」と言ってくれれば、こちらとしても気づけるのですが、職場の人にそこまで言える人は多くいません。

あなたは、普段からズバズバものを言うタイプではないでしょうか。発言する時に、相手の気持ちを考えるように注意してください。

仕事に対し真摯に取り組まない

プライベートでは気の合う人同士が集まれば良いのですが、職場で気の合う人ばかりというパターンは、残念ながら少ないものです。

仕事熱心な人、適当にしか仕事をしない人、言われたことしかしない人、さまざまな人間関係の中で仕事をしなければならないので、時にイライラしてしまうこともあると言えるでしょう。

仕事に対し、真摯に取り組まないタイプの人がいると「この人と仕事をしたくない」「イライラする」「面倒な仕事は全部こっちが引き受けないといけなくなる」など、嫌悪感が募ってしまうのです。

相手に不満があるものの、ハッキリ伝えるとトラブルになるので、無視しているのかもしれません。

協調性がない

例えば、明らかに一人だけ仕事の負担量が大きい人がいたとします。自分の仕事の合間を縫って手伝おうとする人、自分の仕事ではないからと無視する人、どちらが信頼されやすいかは一目瞭然ですよね。

「私は私」と割り切る方法も悪くはないのですが、自分が逆の立場になった時に「誰か助けてよ」「何で無視するの？」というのは、少々勝手な話なのではないでしょうか。

職場はチームであり、チームワークはとても大切です。協調性を持って仕事に取り組まないのでは、無視されても文句は言えなさそうですね。

職場で無視されるのには理由があったり、きっかけがあったりするものなのです。しかし、理由はあっても、やはり職場で無視されるのはつらいものであることに間違いありません。

職場で無視されたとき、どのように対処していけば良いのか早めに知っておく必要があると言えるでしょう。職場で無視されたときの対処法をおさえ、上手く立ち回るようにしてください。

無視される原因を探る

職場で無視されるのには、ほとんどが何かしらの原因があるはずです。まずは、自分に無視される理由はないかを自問自答してみてください。

真摯な態度で仕事に取り組んでいますか？協調性を持って仕事をしていますか？仕事をおぼえようと努力していますか？

仕事ができなくても、努力していれば、見捨てずに助けてあげようとしてくれる人が出てくるはずです。

自分に足りないところはないかを考え、改める努力をしていきましょう。

第三者に相談する

職場で無視される理由が見当たらない場合、いじめである可能性も否定できません。その場合は、第三者に相談するようにしてください。

まずは、上司や会社に相談し、改善を目指しましょう。それでもダメなら公的な相談窓口もありますので、そちらに相談してみるのも対処法の一つです。

一番ダメなのは自分一人で抱え込んでしまうこと。いじめである可能性が少しでもあるなら、あなた一人では解決は難しいと言えるでしょう。

相談することは恥ずかしいことではありません。第三者に相談し、できるだけ早く解決できるようにしてください。

非が無いなら堂々としよう

いじめである可能性があったとしても、自分に非がないものなら、堂々としているのもありです。

職場で無視するような陰湿ないじめをする人は、相手を見下し調子に乗っている場合がとても多いと言えるでしょう。

おどおどしている、文句を言えない、自信がなさそう、このようなタイプは格好の餌食になり、どんどんいじめがエスカレートすることも否定できません。

仕事をきっちりこなし、ハッキリ拒否できるところは拒否していきましょう。無視される自分が悪いのではなく、無視する相手に問題があるのだと割り切り、堂々としていてくださいね。

異動や転職を考える

明らかに改善の見込みがないという場合は、社内で異動願いを出すか、思い切って転職を視野に入れることをおすすめします。

せっかく就職した職場なのに、異動はともかく転職するのは本望でない場合もあるでしょう。しかし、自分が壊れてしまってからでは遅いのです。

転職活動をすることで、自分の可能性を見出すことになったり、異動先で力を発揮したりすることもあり得ます。

転職活動をしたからと言って、必ず転職しなくてはならないわけではありません。自分にはいつでも逃げ道があるんだという余裕を持てるように、自分の可能性を普段から模索することをおすすめします。

職場で無視されるとき、まずは周囲に相談してみる人がほとんどではないでしょうか。しかし、周囲に相談する場合、注意点を理解しておかないとトラブルになってしまうことも懸念されますので、そのあたりをおさえておきましょう。

相手よりも上の立場の人間にする

職場で無視されるという相談は、まずは同僚など近い立場の人にしてしまいそうですが、これはあまりおすすめできません。

同僚の立場からすると、上司や先輩に意見することはとても難しく、心理的な負担が大きいと言えるでしょう。また、同僚から噂が広まり、トラブルになってしまうことも考えられます。

まずは、無視する相手よりも上の立場の人間に相談することが賢明だと言えるでしょう。上の立場の人が判断し、適切な対応を取ることが、トラブルを回避する方法になります。

無視する相手も、上司から話を受ければ、落ち着いて対応することができるでしょう。

事実だけを冷静に伝える

職場で無視されるといういじめを訴える場合、つい感情的になって相手を非難してしまいがちです。不満ばかりをぶつけたくなるのが心情ではありますが、そこは冷静になったほうが良いでしょう。

自分の感情そのものを訴えるより、実際にあった事実だけを冷静に話してみてください。事実そのものを聞いて、相談相手に判断してもらうのが一番良いと言えるでしょう。

感情的に訴えられては、相談相手も困惑しますし、事実が異なって伝わってしまう恐れも否定できません。落ち着いて冷静に話し、指示を仰ぐことを意識しておいてください。

無視される相手と相談相手が親密ではないか確認する

あなたが今から相談しようとしている相手は、無視する相手からするとどのような立場にあるのでしょうか。自分よりも無視する相手の方が仲が良い、立場が近いというのなら、その人は相談相手に適しているとは言えません。

無視される相手と相談相手が親密であると、相談内容が筒抜けになってしまいますし、相手の肩を持って、あなたを非難してくるかもしれません。

そこまでではなくても、相談相手は自分と近しい人とのトラブルを相談されて、少なからず心理的負担ができるものです。

相手の立ち位置を考えながら、相談相手を模索することをおすすめします。

周囲の人を味方につけようとしない

職場で無視されるという屈辱を味わっているのですから、周囲を味方につけて無視し返してやりたいという怒りの気持ちが湧いてくるのは仕方がありません。しかし、いい大人のすることではないでしょう。

相手の悪口を言って陥れ、周囲を味方にするということは、無視する相手と同じレベルの人間だと言っているようなものです。

無理に味方をつける必要はありません。冷静に相談すれば、周囲が正しい判断をしてくれると信じ、自分を見失わないようにしていきましょう。

職場で無視されるのは、相手だけではなく自分に理由がある可能性もあります。自分で努力できるところは、今日からでも努力していきましょう。

冷静に対処すれば、きっと問題の解決は近くなるはずです。せっかく入社した職場ですから、トラブルを最小限にして過ごせるようにしていきたいですよね。

職場で無視されるのはつらいですが、ここで紹介した対処法を使いながら、上手く解決するようにしてください。