融通が利かない人の特徴！真面目すぎ？周囲の対処法と直し方をご紹介

一度決めた事は頑として曲げない、そんな融通の利かない人っていますよね。しかし、そもそも「融通」という言葉にはどういう意味があるのでしょうか？

融通とは、スムーズに物事に通ずるという意味です。ですので、融通が利くというのは何事もスムーズに物事を運べる事となります。

逆に融通が利かないとは、スムーズに物事を運べない、柔軟性が無いという意味です。では、融通が利かない性格というのは、直した方がよいものなのでしょうか？

基本的には融通が利く方が、何事もスムーズに運べるはずなので、可能であれば直した方が良さそうです。ただし、融通が利かない人は責任感が強いという一面もありますので、必ずしも直さなければならないものでもありませんよ。

融通が利かない人って、周りに必ず1人はいますよね。自分の考えている事しか信じてくれないので、集団で作業する時などは周りを困らせてしまう事もしばしば。ここからは、融通が利かない人との間に起こったエピソードを詳しく見ていきます。

どんな時もルールは絶対厳守！？

「僕の職場の融通の利かない人は、どんな時でもルールを厳守します。でも、時にはルールから外れたやり方が必要な時もありますよね。そんな時に全然対応できないので、ちょっと接し方に困る時もあります。」(27歳/男性/IT関係)

融通が利かない人は、どんな時もルールを厳守しようとします。目的を達成するよりも、ルールを厳守する傾向にあるのです。よって、目的を達成する事を第一に考えている人とは何かと衝突しがち。

もちろん、目的を達成するためなら何をしても良い、という訳ではありません。しかし、ルールが絶対に正しいという訳でもないので、折り合いをつけるのが難しい部分ではあります。

急ぎの仕事でも変なところにこだわる…

「納期が迫っている仕事などだと、多少大雑把になってしまうのは仕方ないですよね。でも、融通が利かない人は、そんな時でも変なところにこだわるから困ります。急いでいるという事をもっと意識して欲しいです。」(29歳/女性/営業職)

物事に強いこだわりを持っているケースが多いのも、融通が利かない人に多く見られる傾向となります。よって、急ぎの仕事でも変にこだわりを見せて周囲を困らせてしまうなんて事も珍しくありません。

しかし、とても責任感が強いという一面のあらわれでもあるので、一概にマイナスポイントとは言えないでしょう。

融通が利かない上司だと大変です…

「うちの上司は、とにかく融通が利きません。現場で独自の判断をする事は、うちの職場ではよくある事なのですが、上司はそれが気に入らない様子。他の部署の上司はその辺を理解してくれているみたいなのですが…。」(23歳/男性/マーケティング)

融通が利かない上司を持つと、部下は大変です。融通が利かない上司は、とにかく手順通り、自分の想定通りに動いてくれないと不満に感じてしまいます。

手順通りに部下を動かすのは、それが上司の役目なので仕方ありませんが、時に自分ルールを押し付けてくる事もあり、部下を混乱させてしまうのです。

デートで大変な目に遭う事も

「私の彼氏は、まったく融通が利かない人なんです。一度決めたデートの計画は、何が何でも実行しようとします。予定通りにいけばよいのですが、目当てのお店が休みだった場合とかだと、ただ慌てふためくだけで一日が終わってしまうんです…。」(21歳/女性/学生)

何事も計画通りに進まなければ気が済まないというのも、融通が利かない人に多く見られる傾向です。そして、それは仕事だけでなく、プライベートでも同じ。時には、融通が利かなすぎてパートナーを困らせてしまうという時もありますよ。

融通が利かない人は、時に周囲の人を困らせてしまう事もあります。ではなぜ、融通が利かない心理状態になってしまうのでしょうか。ここからは、融通が利かない人の心理について詳しく見ていきます。

「自分のこだわりを崩したくない」

融通が利かない人は、物事に強いこだわりを持っている事が多いです。特に物事を進める「過程」にこだわりを持っているケースが多く、自分の決めた手順やルールを絶対に守ろうとします。

このタイプの人は、何かを達成する事が目的なのではなく、自分のこだわり通りに物事を進める事の方が大事なのです。そして、自分のこだわりとは違う過程で同じ結果がでたとしても、本人は決して満足しないでしょう。

「過去の成功例が一番正しい」

過去の成功例が一番正しいと信じて疑わないというのも、融通が利かない人によく見られる傾向です。一度成功しているので、確かにその方法が正しいのは事実ですが、正解が一つとは限りませんよね。

融通が利かない人には、それが理解できません。様々なやり方を試して、より効率の良い方法を探るという事が苦手です。これは、基本的に保守的な考え方という本人の性格によるものや、失敗を許せないという責任感の強さのあらわれとなります。

「予定が狂うのが耐えられない」

融通が利かない人は、物事が予定通りに運ばない事に強い不安や苛立ちを感じてしまうでしょう。融通が利かない人は、結果よりも過程を重視する傾向にあります。よってその過程に不具合が生じる事に耐えられないのです。

また、何事も予定通りに運ぶ事しか想定していないという側面もあります。そのため、不測の事態の時にどのように対応すればよいのか理解できないのです。このように、融通が利かない人は少し頼りない部分もありますが、予定や計画を立てるのは得意という一面もありますよ。

「失敗を極端に恐れている」

どんな時も基本的にルール通り、マニュアル通りの動き方を好むのが融通が利かない人の特徴。なぜそうなってしまうかというと、それは失敗を極端に恐れているからになります。今までと違ったやり方をすると、万が一にでも失敗してしまうのではないかと考えてしまうのです。

このタイプの人は何かにチャレンジしたり、目標を達成する喜びよりも、失敗して非難される事を恐れています。しかし、融通が利かず消極的ではありますが、責任感は非常に強いので周囲からの評判は悪くありません。

融通が利かない人は、性格や行動に特徴があらわれます。これらを理解し、普段の様子を観察してみると、その人が融通が利くタイプか利かないタイプかを見分けられるでしょう。では、融通が利かない人の特徴について詳しく見ていきます。

真面目すぎる

融通が利かない人は、基本的に根が真面目です。自分のやる事に責任を感じているので、万が一にも失敗したくないと強く考えています。よって、これまで成功してきた手順を大切にするのです。

ただし、同時に自信過剰な一面も持ち合わせています。一度成功した事は二度と失敗しないと考えている人も多く、自分のやり方だけが正しいと信じ込んでいる人も珍しくありません。

そのため、他の効率的なやり方を提示しても、なかなか受け入れてもらえないという事もあります。

他人の意見を聞かない

他人の意見を聞かないというのも、融通が利かない人に多く見られる特徴です。これは自分の能力に絶対の自信を持っているからというだけでなく、他人を信用していない、もしくは他人を見下しているという心理のあらわれでもあります。

他人を信用していなかったり、見下したりする理由は様々。最も多いのは、過去に人に任せて失敗した結果、自分の方が優れていると信じる様になったというケースです。

ですので合理的な計画を立てられたり、作業の効率が良かったりと、能力自体は高い人が多いのもこのタイプの人の特徴となります。

完璧主義者は融通が利かない

何事も完璧でなければ気が済まないという完璧主義者も、基本的には融通が利きません。完璧主義者は結果はもちろん、物事の過程も完璧でなければ嫌だという人が多いです。よって、すべての過程を完璧な状態で行おうとするでしょう。

しかし、実際にはそう簡単に完璧にはいきませんよね。完璧な過程や完璧な結果にこだわり過ぎた結果、目標を達成するのが遅れてしまうという事も珍しくありません。ですので、完璧主義者の人とは仕事しづらいと感じる人も多いようです。

正義感が強い

正義感が強いというのも、融通が利かない人の特徴となります。融通が利かない人は基本的に真面目で、とても几帳面です。そのため、少しでもルールやマナーに違反する事を嫌います。

融通が利く人は、状況によって多少ルールを破ってしまっても仕方が無いと考えますが、融通が利かない人にはそれができません。ルールを破ってまで目標を達成する意味があるのか、と考え込んでしまう人もいます。

しかし、これは決して短所ではありません。集団の中にこのようなタイプの人がいると、ルールやマナーの大切さを改めて気づかせてくれることもあるでしょう。

世の中には融通が利かない人もいれば、融通が利く人もたくさんいます。また、融通が利かない人と同じく、融通が利く人も普段の言動や行動に特徴が見られるのです。では、融通が利かない人とは真逆の、融通が利く人の特徴について詳しく見ていきましょう。

人のアドバイス・意見を聞ける

融通が利く人は、人のアドバイスや意見をしっかりと聞く事ができます。一見他愛のない事に思えますが、自分の意見が一番正しいと考える人は多いもの。ですので、人の意見を聞くことは、実はとても難しい事なのです。

人の意見を柔軟に聞き入れる事ができますが、決して自分の意見が無いという訳ではありません。融通が利く人は、人の意見と自分の意見を瞬時にすり合わせて、より正しい考え方を導こうとしているのです。

よって、仕事やプライベートを問わず、どのような状況でも頼りにされるでしょう。同時に、多くの人から信用されている、人望の厚いタイプでもあります。

臨機応変な対応ができる

臨機応変な対応ができるというのも、融通が利く人の特徴の1つ。これは、自分のやり方や考え方が絶対に正しい訳では無いと考えている証拠でもあります。また、今よりもっと良いやり方があるはずという、向上心の高さのあらわれでもあると言えるでしょう。

臨機応変に対応できるのは、たくさんの事を様々な方法で経験してきたからでもあります。普段から好奇心や向上心が強く、常に新しい方法を模索するという態度も、融通が利く人に欠かせない要素です。

素直に謝ることができる

融通が利く人は、自分に非があると分かると素直に謝る事ができます。融通が利くか利かないかにあまり関係が無いのではと感じるかもしれませんが、実は融通を利かす上で素直に謝れるというのはとても大切な事なのです。

融通が利かない人は、自分に非があっても素直に謝る事ができません。そもそも、自分に非があるという事を認めようとしないでしょう。一方融通が利く人は、自分のやり方が常に正しい訳では無いと認識しているので、間違いを認める事に抵抗がありません。

発想力が豊か

発想力が豊かなのも、融通が利く人の特徴となります。物事をいろんな角度から見る事ができるので、既存のやり方に囚われないというのも融通が利く人ならではの長所です。

そして、新しい方法をたくさん提案してくれますが、決して既存のやり方を軽視している訳ではないのも大切なポイント。これまでのやり方のメリットや正しさをしっかりと踏まえた上で、新しい方法を考えようとするのが融通の利く人となります。

対する融通の利かない人は、既存のやり方に執着してしまいがち。もしくは既存のやり方を全否定して、新しい方法のみに関心を持ってしまいます。このバランス感覚が、融通が利く人と利かない人の大きな違いと言えるでしょう。

融通が利かない人は、時として周囲に迷惑をかけてしまう事もあります。また、融通が利かない人を相手にしていると、自分もムキになってしまうなんて事もあるでしょう。

そうなってしまうと、個人間だけでなく、周囲を巻き込むトラブルに発展してしまいかねません。相手も、融通が利かないからといって決して悪い人ではないのです。周囲も併せて上手に付き合っていけば、融通が利かないというところも長所として捉えられますよ。

意見を一度受け入れる

融通が利かない人は、自分の意見が絶対に正しいと信じているケースがほとんど。そんな融通が利かない人と上手く付き合っていく場合、その人の意見を一度受け入れるというのはとても大切な事です。

誰でも、自分が正しいと思っている事は否定されたくありませんよね。ですので、例え明らかに間違っていたとしても一度受け入れてあげる事が大切。その上で、違う方法を試みるメリットや必要性を合理的に説得していきましょう。

能力が発揮される作業を任せる

融通が利かないからといって、決して能力が低い訳ではありません。自分なりのやり方を確立しているので、特定の作業だと非常に高い能力を発揮する場合もあるのです。

よって、融通の利かない人が能力を発揮できるような作業を任せてみるというのも、有効な対処法の1つとなります。得意分野を任されるのだから、本人も満足だし周囲も融通の利かなさに振り回される事も回避できる最善の策となるでしょう。

融通が利かない人は基本的に真面目なので、コツコツとできる作業だと能力を発揮しやすい傾向があります。どのような作業を任せればよいか迷う場合は、ぜひ参考にしてみてください。

こちらの意見を押し付けない

融通が利かない人は、自分の意見を曲げるという事をとても嫌います。ですので、無理やりこちらの意見を押し付けようとすると、例え相手が間違っていたとしても意地になって反発してくるでしょう。

そのため、極力こちらの意見を押し付けないようにするのがおすすめです。可能な限り融通が利かない人の意見を取り入れてあげて、妥協できるポイントを探していきましょう。

また、もし融通が利かない人が間違っていた場合でも、頭ごなしに否定せず論理的にどこがどうダメなのか説明してあげる事がおすすめです。融通が利かない人も決して悪意がある訳ではありませんので、きちんと説明すれば理解してくれるはずですよ。

失敗しても責めない

自分のやり方に確固たる信念を抱いている融通が利かない人ですが、時には失敗する事もあります。しかし、そんな時でも融通が利かないところを責めてはいけません。責められると余計に意地になってしまったり、必要以上に深く落ち込んでしまう可能性があるからです。

融通が利かないせいで失敗した場合は、融通が利かないからだと責めるのではなく、なぜ失敗したのかを一緒に考えていくやり方がおすすめ。

融通が利かない人も、失敗させたかった訳ではありませんので、事実を淡々と説明して納得してもらえば、次からは考え方を改めてくれる可能性もあります。

人の言う事を素直に受け入れられなかったり、つい意地になって周囲に反発してしまうという人もいるでしょう。そして、そんな融通の利かない性格を直したいと思っている人も多いはず。

ここからは、融通が利かない性格を直していく方法をみていきます。融通が利かないので周囲と上手く付き合えないと悩んでいる人は、ぜひ実践してみてください。

他人の意見にも耳を貸す

融通が利かない性格なのは、自分の意見や考え方が絶対に正しいと思い込んでいる事が原因である事が多いです。しかし、例えあなたが有能だったとしても、万事自分が正しい事なんてあり得ません。

また、今以上に楽で効率的なやり方を他人が知っている可能性もあります。ですので融通が利かない性格を直したい場合は、まずは他人の意見にも耳を貸してみるようにしましょう。

もちろん、自分がすべて間違っていて他人がすべて正しいという事もありません。自分の意見と他人の意見をじっくりと吟味してどちらを採用すべきか、それぞれの意見をどう取り入れていくべきかを考えていきましょう。

視野を広げる努力をする

融通が利かない性格だと、物事を見る視野も狭くなりがち。これまで通りのやり方や考え方を変えられないのは、視野が狭いからという事も十分にあり得ます。ですので、融通が利く性格になりたい場合は視野を広げる努力をしてみましょう。

一つの物事をたくさんの角度から観察、検証してみると、きっと新しい発見があるはず。すると、今まで自分が執着していたやり方だけが正しい訳ではない、という事にも気づけます。

仕事がより効率的になり、プライベートでも楽しみが増える可能性があるので、広い視野で物事を見るというのはとてもおすすめな方法ですよ。

他人を否定しない

無意識のうちに他人を否定してしまっている事が多いのも、融通が利かない性格の特徴です。よって、融通が利かない性格を直したい場合は、他人を否定するクセを改善していく事をおすすめします。

他人を否定する人は、無意識のうちに自分の意見の方が正しいと思い込んでしまうのです。まずは、無意識にこう思ってしまうクセを直していくところから始めるのも良いでしょう。

なぜ自分の方が正しいと思うのか、なぜ相手が間違っていると感じるのかを冷静に考えてみると、自分の思い込みに気づける可能性がありますよ。

本や新聞をたくさん読む

自分の持っている情報量が少ないので、融通が利かない性格になってしまうという事もあります。このような場合は、情報量を増やすことによって性格が直る可能性が高いです。よって、たくさんの情報を手に入れるために本や新聞をたくさん読むというのがおすすめとなります。

本や新聞から得られる新しい情報によって、これまでとは別の考え方になるという事は珍しくありません。情報をたくさん手に入れる事によって、物事を多角的に検証する事ができるようになるのです。

融通の利かない人の特徴についてご紹介しました。融通が利かないというのは、決して悪い事ではありません。責任感が強すぎるなど、物事を真面目に考えすぎてしまうので融通が利かなくなってしまう事もあり得るのです。

ですので、融通が利かないからといって落ち込んでしまう必要もありません。ただし、あまりにも融通が利かないと周囲に迷惑をかけてしまう可能性もあります。

融通の利かない性格は、本人の努力次第で直す事は可能です。融通が利くようになると周囲からの評判が良くなる可能性がありますし、何かにチャレンジするという事が楽しくもなりますよ。