打たれ強い人の特徴！打たれ弱い人とは何が違う？強くなる方法も伝授

人の心の強さを表現する際、「打たれ強い人」という言い方をすることがあります。一方、「打たれ弱い人」という言い方もあり、これらは対になっていると考えていいでしょう。

ただ、「打たれ強い」にはポジティブな印象を受けるのに対し、「打たれ弱い」はイマイチな感じがありますよね。

さらに「打たれ強い」という言葉を、「何となくフィーリングで使っている」という人も多いでしょう。心が強い、はたまたメンタルが強いといった言葉もあり、これらとの違いも気になります。

そこで今回は「打たれ強い」の意味を、打たれ強い人の特徴を探っていきましょう。打たれ弱い人が打たれ強い人になる方法も伝授しますので、参考にしてくださいね。

世間の人たちは、「打たれ強い人」とはどのような人のことだと思っているのでしょうか。ちょっと気になりますよね。

そこで、ここでは皆の意見を元に、打たれ強い人とはどんな人のことだと思うかをまとめました。

仕事でミスをしても凹まずにすぐ対処！

「職場の先輩は打たれ強い人です。仕事でミスをしても、凹まずにすぐ対処。私だったら、確実に凹んで、立ち直れないレベルなのに、それでも凹まない先輩の強さは尊敬に値します」（24歳/女性/介護職）

仕事でのミスはどんな時もつきものですよね。ミスをすると「やってしまった…」という気持ちからつい凹んでしまいがちですが、打たれ強い人はミスに凹まず、すぐに対処します。

「私なら凹んでしまって対処どころじゃない」という人からすれば、尊敬に値する人になるのも当然ですね。

上司からのパワハラには絶対に屈しない

「上司は部下に対してとにかく横柄なんです。『俺がやれと言ったらやれ！』みたいな。僕は『ハイ…』ってなっちゃうんですけど、同僚は『仕事は自分のやり方でやらせていただきます！』ってガツンと言い返します。上司と言い合いのバトルになっても絶対に引かないあの強さはすごいです。彼みたいな人を打たれ強い人って言うのかな」（27歳/男性/営業職）

上司よりも部下の方が、効率のよい仕事の進め方を知っていることはよくあります。ただ、上司からやり方を指示されたら、その通りにする人は多いでしょう。

けれど、打たれ強い人は多少の叱責などものともしません。上司の指示に納得できないときは、頑として言い返す人です。

誰もがひるむことに果敢に向かっていく

「仕事はたいていチームを組んで行うんですけど、憧れの先輩は皆が怖気づいてひるむことに果敢に向かっていくんです。むしろ、困難があると逆にやる気が出るのか、先頭に立って皆を引っ張ってくれます。すごい人です」（25歳/女性/イベント企画会社勤務）

誰がやってもうまくいかない仕事だと、「お鉢が回ってきたらどうしよう。嫌だな」と感じる人がほとんどでしょう。けれど、打たれ強い人は困難にひるむことなく、へこたれずに向かっていきます。

その結果、誰もがひるんでやりたがらなかったことを成功させるケースもよくあり、周囲からは賞賛の目で見られていることでしょう。

多少のことには動じないのは打たれ強いから？

「職場はお客様対応部門なんですけど、要するにクレーム処理役です。毎日これでもかとクレームが来て、皆げっそりしているのに、上司は多少のことには動じません。自分もクレーム対応で大変なのに、時には僕たちを気遣ってくれる。こういう人を打たれ強い人って言うんでしょうか」（26歳/男性/デパート勤務）

小売業は直接お客さんと接することになりますので、その分お客さんからのクレームを目の前で受け止める機会が増えますよね。ましてやクレーム対応専門となると、神経をすり減らすのも無理はありません。

その中に多少のことには動じない上に、部下を気遣ってくれる上司がいれば、「上司を目標に頑張るぞ！」という気になれそうですね。

打たれ強いとはどういう人のことを言うのか、人によって印象は違うものの、メンタルが強いというイメージがあるのではないでしょうか。

ここからは、具体的に打たれ強い人の特徴を見ていきましょう。

自分の考えを持っている

打たれ強い人は、自分に確たる自信がありますので、自らの考えにも自信を持っています。そのため、周囲が何といおうと流されることなく、己の信じる道を突き進むのが特徴です。

自信がないとどうしても周囲の意見が気になり、あっちへフラフラ、こっちへフラフラと流されてしまいます。「あの人の意見はよさそうだし、この人の言うことももっともだ」となり、いつまで経っても考えがまとまらないでしょう。自分の考えではないのですから、当然ですよね。

けれど、打たれ強い人は周りからとやかく言われようと、自分の考えを変えようとはしません。これは、自分の考えに確固たる自信があるからなのは間違いありませんね。

失敗することを恐れない

打たれ強い人は、失敗することを恐れません。基本的に前向きな思考の持ち主だからということもありますが、「自分はできる！」と信じているからです。

もちろん、自分を信じていても失敗をすることはあります。けれど、そこは気持ちの切り替えが早いので、「これは失敗だったか。よし、じゃ、次！」といった具合に、果敢に挑んでいくのが特徴です。

こうした次へとチャレンジできるのも、失敗を恐れない気持ちがあるからこそ。失敗経験を積み重ねたがゆえに、失敗することを恐れない人になったとも言えますね。

物事を前向きに捉える

打たれ強い人は、常に物事を前向きに捉えるのが特徴です。

たとえ手に負えそうにない仕事に思えても、「やってもいないうちから諦めてはダメだ。やればなんとかなる！」と考えます。こうした前向きな気持ちで取り組むため、実際に何とかしてしまうことが多いのです。

また、人から批判されても、悪口を言われてさえも、後ろ向きになることはありません。むしろ「批判も悪口も大いに結構！かえってハングリー精神を掻き立ててくれる」と肯定的に受け止め、自分の力に変えてしまいます。

細かいことは気にしない

打たれ強い人は、細かいことは気にしない性分なのも特徴です。そのため、たとえ失敗したとしても、「終わったことを気にしてもしょうがない」と考えます。

さらに、「あれこれと細かいことを気にしている時間があるなら、さっさとやってしまった方がいい」という考え方をするのも特徴です。

その結果、たいていの人なら気にしてしまうようなことでも、素早く気持ちを切り替え、どんどん進めて行く強さを持っています。

打たれ強い人の特徴を知るにつれ、「うん、確かにこういう人は打たれ強いと感じる」と思った人も多かったことでしょう。

そんな打たれ強い人の特徴は、まだ他にもあります。引き続き、ご覧ください。

大きな物事もすぐに決断できる

自分に自信を持っている打たれ強い人は、普段から物事を決める際にあまり迷わず、さっさと決めていってしまいます。

そのため、普通の人なら大いに迷うであろう人生の節目の大きな決断をする時でも、迷うことなく決めてしまうのが特徴です。

人生の節目には、就職や転職、さらには結婚などいろいろあります。こうした節目でも迷うことなく決断できるのは、自分自身の人生の目標を明確に持っているからでしょう。

挫折や失敗の経験を数多くしている

打たれ強い人の特徴に、挫折や失敗の経験が人よりはるかに多いという点が挙げられます。

生まれつきメンタルの強い人もいれば、弱い人もいるのは確かですが、打たれ強い人はこれまでの人生でいくつもの挫折と失敗を経験してきました。そして、そのたびに立ち上がってきたのです。

その結果、多少の失敗など気にせず、さっさと気持ちを切り替えて次に臨めるようになったと言えるでしょう。

そのため、たとえ失敗しても、過去の挫折と経験を思い出し、「あの時に比べたらどうってことない」と思える心の強さを持っています。

新しいことに果敢に向かっていく

人は経験したことのないことには二の足を踏んだり、怖気づいてしまうものです。けれど、打たれ強い人は新しいことに果敢に向かっていきます。

その理由は、自分は出来るという絶対的な自信を持っていることと、かつての挫折や失敗の経験から、新しいことに失敗はつきものだとわかっているからです。

「失敗を恐れてやらずに回避するよりも、失敗したらやり直して、新しいことができるようになった方がいい」という思考は、打たれ強い人だからこそできると言えますね。

やると決めたら最後までやり通す

打たれ強い人は、自分がやると決めたら最後までやり通します。

その理由は、常に前向きな思考で物事に取り組むため、「もうダメだ」「無理」といった後ろ向きな気持ちになることがないからです。失敗したらどこが悪かったのかを考え、改善するのに集中します。

また、「自分はできる！」という揺らぐことのない信念を持っていますので、途中で投げ出すことがそもそも嫌いです。たとえうまくいかなくても「何とか方法があるはず！」と考え、ハードルを突破していきます。

そのため、打たれ強い人は「いったんやり始めたことを途中で放り出す」という考えはありません。やり始めたことを終えるのは当然と考えているからです。

打たれ強いという言い方とは対極に位置する言葉として、「打たれ弱い」があります。文字通り弱いイメージがありますが、打たれ弱い人とは具体的にどのような人を言うのでしょうか。

ここでは、打たれ弱い人の特徴をご紹介します。

失敗を引きずってしまう

打たれ弱い人は思考が後ろ向きなため、失敗した時の気持ちの切り替えが下手です。

失敗を繰り返し思い出し「どうしてあんなことしてしまったのだろう」とか、「そもそもしなければよかった」といった具合に、失敗を引きずってしまいます。

打たれ弱い人は繊細な性格の人が少なくなく、失敗した自分をとがめる気持ちが強いのも特徴です。自分の失敗が周囲に迷惑をかける結果になってしまった場合は特に、なかなか立ち直れないでしょう。

他人のペースに合わせがち

打たれ弱い人は失敗を恐れる傾向が強く、人から何か不安になるようなことを言われると「そうなの？」と思ってしまいがちです。

その結果、もともと「こうしよう」と思っていた自分の考えが簡単に覆ってしまい、「違う方法をした方がいいのかもしれない」という思考になってしまいます。

すべては失敗したくないという気持ちが発端ですが、それゆえ他人のペースに合わせがちになり、周囲の意見に振り回されてしまうことが少なくありません。

思考がネガティブ

打たれ弱い人は、基本的に思考がネガティブです。また、何かにつけてあれこれ心配してしまう心配性な性格でもあります。

何をするにしても、まず最初に「自分にはできっこない」というネガティブな考え方から入るのが特徴です。自分にはできないと頭から決めてかかれば、不安になるのも無理はありません。

「○○したらどうしよう」「○○になればとても手に負えない」などと、始める前からネガティブ思考の「たられば」で物を考え、不安になっていってしまいます。

プライドが高く失敗するのが怖い

打たれ弱い人にはプライドが高い人が少なくなく、叱責されると自分を否定されたと受け止めます。その結果、深く傷ついてしまうため、失敗することを極度に恐れるのが特徴です。

また、プライドの高さゆえに「失敗してプライドを傷つけたくない」という気持ちがより強くなります。

新しいことにチャレンジして失敗するよりも、自らのプライドを守ることを優先し、取り組まずにスルーするのは、打たれ弱い人にはよくある行動です。

打たれ弱い人の特徴を見て「あ～、自分は打たれ弱い人だ…」とガッカリした人もいるかもしれませんね。けれど、諦めるのはまだ早い！実は、打たれ弱い人でもある方法を実践すれば、打たれ強い人になることが可能です。

ここからは、打たれ強い人になるための方法をご紹介しますので、参考にしてくださいね。

自分なりの気分転換法を持つ

打たれ弱い人は、どうしても過去の失敗を振り返ってはくよくよしてしまい、先に進めない傾向が見られます。そのため、気持ちを切り替えるための何らかの対処が必要です。

それには、「これをすれば確実に気分転換になる」と感じる、自分だけの気分転換法を持つのがいいでしょう。

デスクワークの人なら、ストレスを和らげるとされるGABAという成分を含んだチョコレートが売られていますので、こうした一口菓子をポイっと口に入れるのもおすすめです。

また、緑茶にはテアニンという気持ちを落ち着ける効果がある成分が含まれていると言われます。ペットボトルやマイボトルを持参し、緑茶を飲んで気分転換をするのもいいのではないでしょうか。

成功体験を増やす

打たれ弱い人は失敗して傷つくのを恐れ、新しいことにチャレンジするのが苦手です。加えて苦手意識から入るため、どうしても及び腰になって失敗してしまいます。

さらに、失敗をひきずってしまうので、次の挑戦が怖くなります。けれど、避けてしまっては打たれ強い人になることはできません。

失敗を恐れて避けてしまう人は、成功体験を増やすことが大事です。そのためには、確実に成功すると思えることを選んで取り掛かるのがいいでしょう。それならば、始める前に不安を感じることも少ないはずです。

結果的に「できた！成功した！」となるので、この体験をどんどん増やしていきます。そのうち、徐々に難しいことに挑めるようになるはずです。

いつまでも学ぶ姿勢を持つ

人は、未知の世界のことには少なからず不安を感じますよね。特に打たれ弱い人は、自分が知らないことに対する不安心理が強く、やる前から消極的です。「自分にはとてもできそうにない」と、やる前から諦めてしまうこともよくあります。

そんな打たれ弱い人が打たれ強い人になるには、いつまでも学ぶ姿勢を持つことが大事です。学べば理解でき、理解できれば「自分にもできた！」という体感になりますよね。

わからないことを避けて通るのではなく、わからないからこそ学びましょう。学んで理解できれば自信もついてきて、まさに一石二鳥です。

失敗しても「次がある」と考える

失敗を引きずりがちな打たれ弱い人は、一度の失敗で「もうダメだ。立ち直れない…」と考える人も少なくありません。

けれど、世の中に何でもミスなく完璧にこなす人など一人も存在しません。傍目には完璧に見える人でも、実は何度も失敗を経験し、そのたびに立ち上がってきたからこそ、完璧に見えるのです。これぞまさに打たれ強い人ですね。

一度や二度の失敗で絶望せずに、「今回は失敗してしまったけれど、次があるさ」と考えましょう。三度目、四度目の失敗だって、「またやり直そう」と考えればいいのです。

失敗を重ねるほど打たれ強い人になっていけるこの方法は、「打たれ弱い自分を何とか克服したい！」と願う人に最適と言えます。

打たれ強い人の特徴を知ることで、打たれ強い人とはどういう人なのかがわかったのではないでしょうか。その特徴を見て、「打たれ強い人になりたいなあ」と感じた人も多かったことでしょう。

また、「打たれ強い人になりたい」と思った人は、打たれ弱い人の特徴に多く当てはまったと考えられます。自分が打たれ弱い人だと改めて認識するとちょっとがっくりきますよね。けれど、打たれ弱い人が打たれ強い人になる方法がありますので、諦めずにトライしたいところです。

今は打たれ弱いとしても、打たれ強い人になる方法に取り組むことで、徐々に打たれ強くなっていくでしょう。焦らずに取り組んで、打たれ強い人に変わってくださいね。