愛されたい症候群の特徴や心理は？克服法や愛される方法についても

愛されたい症候群ってご存知ですか？愛されたい症候群とはその名の通り、愛されたいという願望や欲求が人一倍強い症候のことを指します。

愛されたいという欲求は誰もが少なからず持っているものですが、愛されたい症候群の人の場合は基本的に「愛情不足を感じている」という特徴があり、恋人や家族、友人との関係に悩んでいる人が多いと言われています。

なぜそこまで愛情に飢えているのか、どうすれば愛情に満たされた気持ちになれるのか…。愛されたい症候群の人もその周りの人も、その理由がわからず頭を抱えており、克服方法や解決方法を日々模索しているという人は少なくないでしょう。

皆さんにとって、愛されたいと感じる瞬間ってどんな時でしょうか？

愛されたい症候群を理解するためにも、まずは人が「愛されたい」と感じる瞬間に注目してみることが大切です。どんな瞬間に愛されたいと願うのか、その瞬間がわかれば、愛されたいと願うそもそも理由にたどり着けることもあり、克服に繋がる可能性が高まると言えます。

眠れない夜は感じてしまう

「なかなか寝付けない夜は寂しく一人ぼっちな気持ちになって、愛されたいなって思ってしまうことがあります。特に日常生活で大きな悩みを抱えていたり、不安なことがあったりすると、夜ってとても寂しく感じてしまうので余計に思ってしまいますね」(32歳/男性/公務員)

眠れない夜に「寂しい、愛されたい」と思った経験がある人は多いでしょう。夜の暗さは時に心細い気持ちを駆り立て、誰かそばにいてほしい、愛して安心させてほしい、という欲求に火を付けるものです。

恋人にフラれた時は愛がほしくなる…

「私は恋人にフラれた時に愛が欲しくなります。今まで愛してくれていた存在がいなくなるって自覚をすると、急に一人で立っているのも不安になってしまうんです。誰か私を愛して支えて欲しい、そう思ってしまいます」(23歳/女性/サービス業)

恋人に振られた瞬間というものは、まさに「愛が失われた瞬間」を意味しています。今まで自分に注がれていた愛がなくなると、ぽかんと心に穴が空いたように感じてしまい、それを埋めるために愛されたいと強く思ってしまうのでしょう。

片思いがなかなか実らない時

「学生の頃、毎日愛されたいって思ってました。当時自分の片思いがなかなか実らなくて、どんなにアピールしても報われなかったんです。ボロボロに傷ついて不安な気持ちでいっぱいで、どうか自分を愛して欲しい、受け止めて欲しいって思っていました」(34歳/男性/自営業)

片思いがなかなか実らない時も、愛に飢えた状態になってしまう人は珍しくありません。自分の愛が相手に伝わらないことが続くと、寂しさや虚しさが襲ってくるようになり、心細さを感じ、誰かこんな自分を愛して支えてほしいと思ってしまうのでしょう。

辛いことが立て続けに起こった時

「過去に仕事も友人関係も恋愛も立て続けに上手くいかないことがあって、まさしく孤独な気持ちで過ごしていたことがあります。頑張ってもどうにもならない状態でボロボロになってしまって寂しくて、誰か自分を愛して支えてほしいって思っていました」(27歳/女性/看護師)

辛いことが立て続けに起きると、人は途端に心細く、孤独に苛まれてしまいます。急に世界で自分一人だけになったかのように感じる孤独感は耐え難いもので、辛い現実からつい目をそらしたくなってしまうほど過酷なものでしょう。

そんな辛い状況を少しでも和らげられるとするならば、誰かに愛してもらうことになります。孤独な状況も誰かがそばにいて愛してくれたら、孤独はいつの間にかなくなるでしょう。それが容易に想像できるからこそ、辛く孤独な時は愛されたいと思ってしまうのです。

自身が愛されたい症候群気味だという人も、周りに愛されたい症候群がいるという人も、そもそもなぜそこまで愛されたいと思ってしまうのか、理由が気になりますよね。

そこでまずは、一般的に多いとされている愛されたい症候群になる原因をいくつか紹介していきます。

なぜ愛されたいと強く思ってしまうのか、自分や周りにいる愛されたい症候群の人の特徴と当てはめて考えてみましょう。

幼い頃の家庭環境によるもの

幼い頃の家庭環境によって愛されたい症候群になるケースは決して珍しくありません。たとえば幼い頃から両親に愛されずに育った…特にネグレクトなどを受けて成長した場合、愛情を知らずに育ったため、欲求が枯渇している状態になりやすいと言われています。

また、両親が自分を愛してくれていたように感じていても、両親の仲が悪く、常に喧嘩をしている状態だった…というケースも愛されたい症候群の原因になりうると考えられているようです。

目の前に両親が2人いる状態ならば、子どもは自然と「2人からの愛情」を求めるようになります。しかし仲が悪く喧嘩をしている状態だと、それぞれが子どもを愛していたとしても愛されているという実感は持ちにくく、愛情に飢えてしまいやすいと言われています。

過去に浮気された経験がある

過去の恋愛で浮気された経験があると、愛されたい症候群になりやすいと言われています。これは単純に浮気＝愛されていなかったと解釈できるため、次こそ自分を本当に愛してくれる人を探したいと思うからでしょう。

特に浮気をされるというのは、心に大きなキズを残すものです。一度そのキズを負ってしまえば「もう二度とこんな思いはしたくない」と感じ、そのために「浮気をしない自分を心から愛してくれる人」を求めてしまうと言えます。

また、恋人ができたとしても「また浮気されるかも」という不安が常に付きまとうため、恋人に対し常に愛情を求めてしまうことも珍しくありません。

彼氏からの愛情が薄い

彼氏からの愛情が薄いと「愛されたい」と思ってしまうものですよね。経験したことがある人ならば、度合いは異なれど「わかるわかる」と共感するケースではないでしょうか？

特にこのケースで愛されたい症候群になるのは、「恋愛経験が浅い人」「家庭環境が荒れている人」「過去の恋愛にトラウマがある人」が当てはまりやすいと言われています。後者2つは先程触れたので、ここでは「恋愛経験が浅い人」について見ていきましょう。

恋愛経験が浅い人の場合、理想の恋愛を求めている傾向も強いため、恋愛に対して前のめりになりやすく、彼氏に対し必要以上に執着をしてしまうのです。その中で「もっと愛して欲しい！」という欲求が出て、愛されたい症候群になることがあります。

自分と周りとが受ける愛情に差を感じた時

愛されたい症候群になる原因には、自分と周りとが受ける愛情の差を感じた時というものがあります。

よくあるケースなのが、兄弟は愛されているのに自分は愛されないと感じてしまった時でしょう。兄弟のほうが甘やかされたり怒られたりしていないのに、自分だけが厳しくされている…そんな身近に見える温度差に大きなストレスやトラウマを感じてしまうのです。

結果的に「誰よりも自分を愛して欲しい」「愛情では誰にも負けたくない」という気持ちや欲求が生まれてきて、恋人や友人、または家族などに対し愛されたいという欲求を強く出してしまうのでしょう。

次に解説していくのは、愛されたい症候群の人の特徴です。特徴はかなり多くあるため、今回は前編・後編の2つに分けてまとめてみました。

愛されたい症候群を知っていく上で、中には「自分って愛されたい症候群なのかな？」「アノ人ってもしかして愛されたい症候群？」という疑問を抱く人もいるでしょう。

愛されたい症候群の特徴がわかれば、自分や周りのケースと照らし合わせて考えることができるため、特徴に注目していくのはおすすめの方法だと言えます。早速どんな特徴があるのかチェックしていきましょう。

寂しがりや

極端に寂しがりやという一面を持っているのも愛されたい症候群に見られる特徴でしょう。基本的に愛されたい症候群は、寂しいや孤独といった感情を元に「愛されたい」という気持ちが生まれやすいため、寂しがりやであることは間違いありません。

常に人に構ってもらいたい、誰かがそばにいないと寂しくて不安になる…そういった気持ちを持ちやすく、時には周りの人に対して猛烈に構ってアピールすることも珍しくないでしょう。

相手に尽くす癖がある

相手に尽くす癖があるというのも、愛されたい症候群によく見られる特徴です。これは尽くすことで相手が愛してくれると考えているため、愛されたいという気持ちが強いほど、相手に尽くす傾向にあります。

特にこの特徴は恋人に対して顕著に出やすく、人によっては恋人の何から何まで世話をするというケースもあるのが事実です。尽くせば尽くすほど相手は自分に感謝をし、きっと愛情を深めてくれるだろう…そんな思いが尽くすという行動に詰められているのでしょう。

自己肯定感が低い

自己肯定感が低いのも愛されたい症候群の特徴のひとつです。基本的に愛されたい症候群は自分に自信がありません。自信を持つ方法はさまざまなものがありますが、自信を持つのも失うのも、大きく関係しているのは愛情の有無であるのが事実でしょう。

愛されたい症候群に自信がない人が多いというのも、十分に愛情を受けなかった＝愛情をもらえるほど人間ではない、と解釈をしてしまっているからです。愛情を十分に受けて育った人は自己肯定感が育ちやすいと言われているため、まさに真逆のタイプだと言えますね。

自己肯定感が低いからこそ、たとえ愛されていたとしても、それを愛だと信じることはできません。こんな自分が愛されるはずがない、と心のどこかで思っているため、愛情を貰っても否定をしてしまうという悪循環に陥っているのです。

相手を試す行動をしてしまう

相手を試す行動を頻繁に取ってしまうのは、愛されたい症候群の人に見られる行動でしょう。相手を試すことによって、相手がどれだけ自分を必要としてくれるからを確かめたいと思っているのです。

たとえば恋人の愛情を確かめるために、わざと他の異性と仲良くしている姿を見せたり、時には浮気をしたりして、恋人を試す人がいます。本人の中では本当に自分が愛されているならば、きっと嫉妬をして激しく自分を求めてくれるはずだと思っているのでしょう。

ただ試すような行為は相手を傷つけたり、信用をなくしたりすることがほとんど。愛されたい症候群の人はそれをよく理解していないことも多く、いざ相手が離れると「やっぱり愛されていなかったんだ」と勘違いをしてしまうことも珍しくありません。

自分本位な考えや行動が目立つ

自分本意な考えや行動が目立つというのは、愛されたい症候群の人の特徴などに注目していくとなんとなく理解できるものでしょう。基本的に愛されたい症候群の人は「自分を愛して欲しい」という気持ちで動いています。

この気持ちや欲求というものは自分の中に大きくあり、自分以外の人間の都合や気持ちよりも優先させてしまっているのが事実です。そのため、相手が傷つくかもしれない、不愉快に思うかもしれないと思っていても、自分の気持ちを優先させるあまり、自分本位になってしまいます。

愛されたい症候群の人は、相手の都合を考えずに尽くしてしまったり、寂しいとアピールをしたり、相手を試すようなことをしたりしますが、これも相手よりも自分の気持ちを優先させているからだと言えるでしょう。

引き続き愛されたい症候群の特徴を解説していきましょう。

愛されたい症候群の特徴は多く、人それぞれ当てはまる特徴が異なる場合もあります。当てはまる特徴が多ければ多いだけ、愛されたい症候群の可能性は高くなるため、自身や周りの特徴を照らし合わせて見ていきましょう。

愛されたい症候群の人は嫉妬深い

基本的に愛されたい症候群の人は嫉妬深いです。誰よりも愛されたいという欲求が強いため、自分以外の人が注目を浴びていたり、構われたりしているのを見ると、「自分のほうが愛されたい」という気持ちがいつも以上に湧き上がってきます。

また、嫉妬をしている状態は「誰よりも愛されたい」という気持ちになっているため、冷静さに欠けており、自分本位な考えや振る舞いになっていることがほとんど。そのため、相手の都合や気持ちなどを考えずに愛を求めたり、時には束縛をしたりしてしまいます。

束縛をされたがる

嫉妬深く束縛をしてしまうことが多い愛されたい症候群の人ですが、実は自分も相手からの束縛を強く望んでいます。これは束縛＝愛だと解釈しているためです。束縛されないと愛されていないという不安に陥るため、束縛されたがっているのでしょう。

特に愛されたい症候群の人は、自分が相手に与えている同等、またはそれ以上の愛情を相手に求めています。自分がしている束縛の方法と同じ方法で束縛してほしいと望んでおり、束縛をされててもその内容が薄ければ「愛されていないかも」と感じてしまいます。

恋人との記念日をたくさん作りたがる

恋人との記念日をたくさん作りたがるのは、愛されたい症候群によく見られる特徴でしょう。一般的に1年記念日などはよくある記念びですが、愛されたい症候群の人は1ヶ月や3ヶ月、半年など、小刻みで記念日を作っていきます。

そして愛されたい症候群の人は、毎回その記念日を恋人と祝いたがるのです。毎回恋人といつもよりも深い愛の言葉を交わしたいと思ったり、特別なデートをしたいと考えたりして、記念日を大切に過ごそうと必死になります。これは記念日＝愛の象徴と考えているからでしょう。

ただ、一般的に1年記念日を祝うことは多くても、小刻みに祝うことが多くないのが事実。そのため、記念日に対する熱量の差からすれ違いが起きたり、相手からの愛情に不十分さを感じ、「もっと愛されたい」という欲求にさらに襲われることになるのです。

LINEの返信が遅いだけで不安になる

LINEの返信が遅いだけで不安になるのも愛されたい症候群の人によく見られる特徴でしょう。愛されたい症候群の人にとって、LINEの返信速度は愛の大きさを表すものなので、返信が遅い＝「愛されてない」と不安になるのです。

そのため、愛されたい症候群の人はとにかくLINEの返信速度には厳しい考えを持っています。数分送れただけでも不安や不満をあらわす人も多く、たとえ相手に都合があるとわかっていても、その気持ちはなかなか消えません。

「愛されたい」が口癖

愛されたい症候群によく見られる特徴なのが「愛されたい」という口癖です。日常会話でも独り言でもSNSでも、とにかく「愛されたい」という言葉をよく口にします。

これは愛されたい症候群の人は常に愛に飢えていて、満たされたいという気持ちが強いからだと言えるでしょう。自然と口に出てしまうくらい愛に飢えているため、実は本人は口癖になっているとは気付いていないケースも珍しくありません。

愛されたいという欲求が人一倍愛されたい症候群のひとたち。本人たちは必死な気持ちで愛されたいと思って入るものの、やはり周りからすれば「もうちょっと落ち着いてほしい」と思ったり「正直面倒くさくて放置をしたい」と思ったりすることもあるでしょう。

そこで気になるのが、愛されたいという欲求を放置するとどうなるのかということです。

ただでさえ愛されたいという欲求が強い人達ですが、その欲求に見向きもされなくなってしまったらどうなるのか…さまざまなケースを解説していきましょう。

とにかくマイナス思考になる

基本的に言えるのが、愛されたいという欲求が放置されるとどんどんマイナス思考になっていきます。ただでさえ自己肯定感が低く自信がないため、愛されたいという欲求が誰にも聞き届けてもらえないと、過度に自信喪失をし、とことんマイナス思考になってしまうのです。

こうなってしまうと、何をするにもマイナス思考で否定的になり、自分勝手な振る舞いも増えていきます。マイナス思考に囚われたら多くの人は視野が狭くなり、自分のことで精一杯となるため、時には周りに迷惑をかけることもあるでしょう。

また、その辛いマイナス思考をなくすために、さらに「愛されたい」という欲求が強くなっていきます。恋人がいればさらに愛情を求め、嫉妬をし、束縛をするようになるでしょう。

気持ちが疲れる

常に愛されたい症候群の人は全力で愛されたいと思っていますが、放置をされることで「なんでこんなに願っているのにダメなんだろう」「どれだけ必死になればいいのだろう」と思い悩み、どんどん気持ちが疲れていってしまいます。

誰だって必死に頑張っていることがあってもそれが報われないと、「こんなに頑張ってもダメなのか」と意気消沈してしまうことはあるでしょう。まさしく愛されたい症候群の人もそういった時の気持ちになるのです。

特に愛されたい症候群の人は四六時中愛されたいと思っているため、その意気消沈具合は半端ないものだと言えるでしょう。人が変わったように落ち込んだり、自暴自棄になったりすることも珍しくありません。

誰でもいいから…という気持ちになる場合も

たとえ恋人がいたとしても愛されたりないと思ってしまえば、「誰でもいいから愛して」という気持ちになるケースも少なくありません。一時的でも自分を強く求めてくれる人を求めてしまい、浮気に走ったり、出会い系に登録したりすることもあるでしょう。

また、これは家族への愛に飢えている場合にも起こりうります。両親などからの愛情に不満があると、自分のことを必要として愛してくれる、両親と同じ大人を求めてしまうことがあるのです。

基本的に特定の誰かに対しての愛を求める愛されたい症候群ですが、放置をされると見境なく愛を求める存在になってしまいます。

恋人への束縛や嫉妬が激しくなる

愛されたいという欲求が放置されると、それに比例して恋人への束縛や嫉妬が激しくなります。愛されたい症候群の人にとって束縛や嫉妬は愛情の深さであるため、愛が足りないと思うと、もっと自分が相手を愛せば愛してくれると思い、行動に移してしまうのです。

また、愛されていないという不安に駆られることにより、相手に見放されたくない、手放したくないという気持ちから束縛や嫉妬が激しくなることも珍しくありません。

基本的にこの2つの気持ちによって束縛や嫉妬はどんどん激しくなっていき、嫉妬をしていると人は自分のことしか考えられなくなるのもあり、相手に対して理不尽な要求をすることが増えていくでしょう。

気持ちが報われないと一気に気持ちが冷めることも

実は愛されたい症候群の人も、愛されたいという気持ちが満たされなくなくなると、一気に相手への気持ちが冷めてしまうことがあります。愛が冷めることは愛されたい症候群の人にはあまり見られない行動ですが、限界までいくとプツンと糸が途切れたように気持ちがなくなるのです。

特に愛されたいという欲求を出しているにもかかわらず、相手が無視をしたり、または別の異性に愛を向けていたりすると、最初こそは不安や嫉妬心で燃え上がりますが、限界までいくと一気に相手への信用が失われていきます。

もともと自己肯定感が低い人が多いため、愛が必要以上に向けられなくなると、「所詮自分はその程度の人間なんだな」と解釈をし、求められることをやめてしまうのです。求めればそれだけ傷つくと理解をし、それ以上同じ相手に愛を求める気はなくなってしまうのでしょう。

次に解説していくのが、愛されたい症候群を克服する方法です。

愛されたい症候群本人からしてみれば、常に「愛されたい」と願い、愛されていないと感じることは苦行に等しい行為でしょう。どうすれば気持ちが落ち着くのだろう、自信が持てるのだろう、そう思い悩んでいる人は多いはずです。

そんな愛されたい症候群に悩む人達のためにも、愛されたい症候群を克服する方法をいくつか紹介していきましょう。

自分自身を認めてあげる

愛されたい症候群になる原因には、自己肯定感が低いというものがあります。自分に自信がなく、自分には価値がないと思い込んでおり、それが人から向けられた愛情に気づけなくなっていると考えられるでしょう。

そのため、まずは自分自身を認めてあげることからはじめてみてください。自己肯定感の養い方はさまざまですが、たとえば自分の得意なことや頑張ったことを、実力や結果はどうであれ認めて褒めてあげましょう。

また、愛されたい症候群の人は人と自分とを比較しがちです。しかしこれも生まれも育ちも違う状態で比べても正しい結果が出るわけがないため無駄だと言えます。他人は他人、自分は自分という割り切りを持てるように意識をしていきましょう。

「愛されたい」より愛する努力をする

「愛されたい」と思うよりも、愛する努力をしていきましょう。ただし注意が必要なのは、愛されたい症候群が思う愛し方は、一般的な愛し方とはやや違っているという点です。

たとえば嫉妬や束縛などはたしかに愛の深さを確かめるものではありますが、相手の自由を奪う行為にもなります。一般的な愛し方には「相手の個性や自由を認めてあげること」というものがあるため、嫉妬や束縛での愛情表現は伝わりづらいのが事実です。

また、愛されたい症候群は愛されたいと強く願うあまり、自分の都合や感情ばかりを優先させたがる傾向にあります。まずは気持ちを落ち着けて、相手が何を求めて何を考えているのか、相手を優先に考えることを意識していきましょう。

恋愛以外の趣味を見つける

恋愛以外の趣味を見つけるのは、愛されたい症候群を克服する良いきっかけになります。特にこれは恋愛だけでなく、家族愛や友愛に飢えていると感じる愛されたい症候群の人にもおすすめできる方法です。

趣味を見つけて楽しんだり没頭できたりするようになれば、「誰かに愛を求める行為や気持ち」にとらわれる時間が少なくなります。つまり、相手への執着が趣味によって薄れていくと言えるのです。

基本的に愛されたい症候群の人は対象に対して強い執着心を持っています。その執着心を少しずつ引き離すことができた時、愛されたい症候群を克服できたと言えるでしょう。

付き合っていることに自信を持つ

恋人と付きあっていることに自信を持っていきましょう。愛されたい症候群の人は恋人であったとしても、「愛されていないかも」という不安に陥りやすいですよね。愛情表現を受けていたとしても、足りないと感じてしまうことも珍しくありません。

そしてそういった愛の足りなさは、「好かれていないのかも」という不安に直結していきます。その不安をかき消すように、嫉妬や束縛といった行動に繋がっていくと言えるでしょ。

そんな不安に陥った時には、恋人と自分が付き合っている事実に目を向けてください。愛が足りないと思っていても、恋人はあなたのことが好きで付き合おうと決めたのです。当初の気持ちや付き合っている事実に目を向けると、恋人との関係に自信が持てるようになりますよ。

恋人の愛し方を理解する

愛し方というものは人それぞれ異なります。どれが正解というわけでもなく、いうなれば愛されたい症候群の人の愛し方も、一般的ではないだけで間違いではありません。

ただ、その愛し方をそれぞれお互いが理解していないとすれ違いや誤解が起きてしまうのが恋愛というものです。愛されたい症候群の人は自分の愛し方を基準に考えることが多いため、恋人からの愛に疑いや物足りなさを感じてしまうと言えます。

愛されたい症候群を克服するためには、自分だけでなく相手の愛し方に目を向けることが大切なのです。相手の愛し方を理解できれば、愛情にも気づきやすく、不安な気持ちになることは徐々に減っていくことでしょう。

最後に解説していくのが、愛される人になるための方法です。

愛されたい症候群の人にとって、何よりも知りたいのは愛される方法でしょう。どうすれば愛されるのだろう、愛してくれるのだろう。その願望が強いからこそ、不安な気持ちになってしまうのです。

愛される方法さえわかれば、そんな願望や欲求、不安な気持ちも薄れていき、落ち着いた恋愛をすることができるでしょう。どうすることが愛される人になる方法なのか、愛されたいと願う人はぜひ注目してみてくださいね。

一緒にいて癒される人になる

一緒にいて癒やされるような人になりましょう。一般的に癒やし系の人は愛され系とも言われており、一緒にいたい、もっと仲良くなりたいと思われるタイプです。

癒やされ系になるためには、相手の頑張りを応援したり認めてあげたりして、相手を癒すことを意識していくことが重要でしょう。特に共感を意識してあげることは相手にとって癒やしや心の支えとなるため、相手と接していく上では優先的に考えたいポイントだと言えます。

自分の価値観や都合を押し付けない

愛されたい症候群の人は、自分の価値観や都合ばかり押し付けがです。その自分本位な振る舞いに嫌気をさす人は珍しくなく、今まで愛してくれていた恋人や友人、時には家族すらも愛想を尽かしてしまうことがあるでしょう。

これは、人付き合いをする上でお互いを尊重することを大切にしている人が多いからだと言えます。

そのため、愛される人になるためには自分の価値観や都合を押し付けないことが絶対条件です。相手の価値観や都合をきちんと考え、時には配慮をし、決して相手に迷惑をかけたり不愉快な思いをさせたりしないように気を付けましょう。

愛されたい時は素直な言動や行動を大切にする

素直な言動や行動を大切にできる人の多くは、周りの人から愛されています。愛されたい症候群の人は願望が強い割に、本心で相手にしてほしいと思っていることを口に出さないことが多いという特徴があるってご存知でしたか？

たとえば連絡がほしいと思っているのにあえて何も言わず、相手が自ら気付いて連絡をよこしてくれる事に意味を感じていることがあります。ただ残念なことに人間にはテレパシー能力がないため、必ず相手が気付いてくれるとは限らないのが事実です。

そんな不確かなことを試すよりも素直になって自分の気持ちを伝えたほうが、よほど欲求や願望は満たされます。相手とのコミュニケーションも十分に取れることに繋がり、2人の関係はより深く信頼できるものとなっていくでしょう。

愛されたいではなく愛されていることを意識する

愛されたいではなく愛されていることを意識してみましょう。特に恋人や友人などはあなたに対し愛情を注いでいる可能性が高く、あなたがそれに気付いていないだけという場合もあるのです。

特に愛されたい症候群は自分基準で愛の重さや愛し方を考えがちであるため、自分の基準にない愛し方をされても愛情に気づかないことが多いのが事実。相手の愛し方や関係性を踏まえて考えてみれば、実はきちんと愛を向けられていたことに気づけることもあるのです。

自分は愛されているという気持ちが持てるようになれば、徐々に自信も持てるようになります。愛されたいという欲求も収まっていくため、少しずつ愛されたい症候群から卒業できるようになるでしょう。