教養のある人の特徴や性格は？教養を身につけるメリットを徹底解説！

物知りで知性的な魅力のある人のことを、「教養のある人」と言うことがあります。一般常識から専門的な知識まで、幅広い知識を持つ人は魅力的ですよね。

教養があるというと、私たちは知識が豊富なことだと考えてしまいがちです。しかし実際は、「教養」とは知識の量だけを指す言葉ではないようです。

では、「教養のある人」とは、どういう人を指すのでしょうか？まずは、「教養」という言葉の意味からまとめてみました。

「教養」の意味

「教養」(きょうよう)という言葉は、三省堂『大辞林』第三版によると「社会人として必要な広い文化的な知識。また、それによって養われた品位」と定義されています。

人は経験や学習によって多くの知識を身につけると、知識が豊富になるだけでなく、心の豊かさや優れた人間性が培われていきます。教養とは、知識を身につける過程で自然と養われていった人間的魅力のことを指す言葉なのです。

一般的に教養があることの条件としては、心が豊かで思いやりがあること、礼儀正しく上品なこと、コミュニケーション能力が高いことなどが挙げられるでしょう。

「教養」と「教育」の違い

「教養」と「教育」は、似ているようで異なる意味を持つ言葉です。

教育とは「教え育む」と書くように、知識や技術を人に教え育てること。例えば「英語を教育する」と言うように、教える側の行動を指す言葉です。教育によって知識を身につける立場からは、「教育を受ける」と言います。

対して「教養」とは「教え養う」と書き、多くの知識を身につけることで培われた心の豊かさ・優れた人間性を指す言葉。物事を教わる中で養われるものが、教養と考えると良いでしょう。

「教育」と「教養」は異なりますが、教育を受けることで教養が身につく場合も多いので、教養のある人になるためには、教育を受けることは欠かせないとも言えますね。

「物知りな人」＝「教養のある人」とは限らない

「教養のある人」と聞くと、私たちは高学歴な人を連想しがちです。しかし、高学歴な人が必ずしも教養のある人だとは言えません。高学歴で知識は豊富でも教養が無い人もいれば、高学歴でなくても教養のある人もいます。

教養のある人とは、知識が豊富なだけではなく、その知識によって養われた人間的魅力のある人のこと。

高学歴で物知りであっても、必ずしも人間としての魅力があるとは言えないものです。反対に、高学歴でなくても豊富な知識を持ち、その知識の豊富さが人間的魅力に繋がっている人は、教養がある人だと言えるでしょう。

出典：goo辞書『教養（きょうよう） の意味』
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%95%99%E9%A4%8A/#jn-57158

人と接する中で、相手に対して「教養のある人だな」と感じた経験が誰にでもあるのではないでしょうか？

教養のある人は、特に知識をひけらかすようなことをしなくても、接する人に好印象を与えているようです。

ここでは、教養のある人に対してどんな印象を持ったかという声をまとめてみました。

話していて感心することが多い！

「読書家の友達と話していると、『こんなことも知ってるんだ！』と感心することが多いです。決して知識をひけらかしているわけではないのに、色んなことを知っているのが伝わってきます」(21歳/学生/男性)

教養のある人は、さまざまな分野の知識を幅広く持っているのが特徴。そのため、知識の豊富さが人との会話にも現れます。

教養のある人は、自分から知識をひけらかすようなことをしなくても、ちょっとした受け答えや言葉選びのセンスから、知識の豊富さがにじみ出るようです。

年下なのに凄いなぁと尊敬する

「何事にも勉強熱心な後輩。物知りで話題が豊富なだけでなく、機転が利いて人のフォローをするのも上手です。コツコツと勉強して身につけた知識を活かしているのを見ると、年下なのに凄いなぁと尊敬しています」(25歳/女性/事務職)

教養は人生経験の中で身につく場合もありますが、大半は本人の努力で身につけていくもの。若くても勉強熱心で向上心のある人は、年上の人からも尊敬の目で見られることが多いでしょう。

また、教養のある人は人間的にも優れている人が多いので、目上の人から好意的な印象を受けやすいようです。

言葉遣いや仕草が上品で憧れる

「教養のある女性は、言葉や仕草が上品ですよね。会社の先輩で、いろいろな習い事に通っている女性がいます。習い事で身についたものだと思うんですが、ちょっとした言葉遣いや立ち居振る舞いに品があって憧れます」(23歳/男性/接客業)

教養のある人は言葉遣いや仕草から、上品な印象を人に与えるようです。それは、教養のある人は落ち着きがあり、礼儀作法が身についているため。

美しい言葉遣いや仕草は、付け焼刃では身につかないものです。教養のある人は普段から正しい言葉遣いや礼儀作法を学んで身につけています。そのため、特に意識せずとも、上品な印象を人に与えることができるのでしょう。

教養のある人とは、話していて楽しい

「『打てば響く』という感じで、どんな話題を振ってもついてきてくれる友達。色んなことをよく知っていて、知っていることを人に分かりやすく面白く話せるので、話していて楽しい相手です」(26歳/男性/技術職)

教養のある人は、話していて楽しいという声も。教養のある人は幅広い分野の知識があるため、どんな話題を振られても対応することができます。また、自分の知識を人に分かりやすい形で言葉にできるのも大きな強み。

教養のある人との会話は面白く、今まで知らなかったことを知ることができる刺激にも満ちています。そのため、教養のある人とは話していて楽しいと感じる人が多いでしょう。

教養のある人は頼もしい

「普通の人なら慌ててしまうような場面でも、落ち着いて対応できる上司。経験と知識が豊富なので、トラブルの対処方法をいくつも持っているんですね。教養がある人って頼もしい存在だなと思います」(24歳/女性/教育関連)

教養は時に、トラブルを解決する力にもなります。教養のある人は、何かが起こったときにも対処できるだけの知識があるので、不測の事態にも落ち着いて対処法を導き出すことができるのです。

また、教養のある人は感情的になって取り乱すこともありません。精神的に安定していることも、周りに頼もしい印象を与える一因だと言えるでしょう。

向上心があるところを見習いたい

「学校の勉強以外でも、自分の知らないことがあるとマメに調べて勉強している友達。知らないことを知らないままにせず、いつも学んでいこうという姿勢が凄いと思います。その向上心は見習いたいと思いますね」(19歳/男性/学生)

教養のある人は、幅広い分野で知識を身につける努力を惜しみません。自分がよく知らないことがあればすぐに調べるなど、日常の中で勉強する習慣が身についています。

教養は、地道に学び続ける中で少しづつ身についていくもの。コツコツと知識を増やそうと努力する向上心は、周りにも見習いたいという気持ちを起こさせるようです。

周囲の人からの印象も良い、教養のある人。ここでは、教養のある人に共通する特徴をまとめてみました。

教養のある人は自分から教養があるとは言わないものですが、周りから見れば優れた部分が多く見つかるものです。

あなたの周りの教養がある人にも、次のような特徴があるのではないでしょうか？

いろいろな分野の知識を持っている

教養のある人は、いろいろな分野の知識を持っているのが最大の特徴です。人の持っている知識は、その人が興味ある分野に偏りがちなもの。しかし教養のある人は興味の幅も広いため、多くの分野で偏りなく知識を身につけています。

知識が豊富ではありますが、難しい専門用語や難しい蘊蓄(うんちく)を連発し、周りを置いてけぼりにするようなことはありません。教養ある人はただ物知りなだけではなく、自分の持っている豊富な知識の上手な活かし方も知っているものです。

教養のある人の知識は、ちょっとした言葉の端々や仕草からにじみ出るのも特徴。物知りなことをひけらかさずとも、豊かな知識を持っていることが周りに伝わるため、感心されることが多いでしょう。

言葉遣いが正しい

教養のある人は、正しい言葉遣いが身についているのも特徴。日本語は特に敬語のバリエーションが多く、正しい敬語を使える人は意外に少ないものです。

例えば「食べる」を敬語で表す場合、「お食べになる」ではなく「召し上がる」という表現が自然に出てくるのが、教養のある人。教養のある人は読書家でボキャブラリーが豊富なため、その場に適した正しい言葉遣いで話すことができるのです。

また教養のある人は、安易に流行りの言い回しを乱用して話すこともありません。例えば周りがつい「マジで？」と言ってしまう場面でも「本当に？」と言うなど、敬語以外でも砕け過ぎない上品な言葉で受け答えすることができます。

動作が静か・落ち着いている

教養のある人は、その立ち居振る舞いにも特徴があります。あらゆる動作が静かで、落ち着いていてスマートなのです。

例えば歩くときにバタバタ足音を立てない、落ちたものを拾うときは膝を揃えてスッとしゃがむなど、周りの人を不愉快にさせないように配慮した動作が身についています。

教養のある人は性格的にも落ち着きがあるので、一つ一つの動作も落ち着いて丁寧に行うことができます。そのため、いつもどこか優雅な空気をまとっているように見えるのもポイントでしょう。

常識があり、正しいマナーが身についている

社会の常識やマナーは、その時代や場所によって変わるもの。ある場面での常識が、違う場面では非常識になることもあります。同様に、正しいマナーもその場面によって違うものです。

教養のある人は、常にその場の常識をわきまえ、その場において正しいマナーで振る舞うことができます。常識やマナーは、人を思いやる気持ちから成り立っているもの。教養のある人は常に周りの人を思いやることができるため、その場面での常識や正しいマナーも自然と分かります。

また、海外旅行に行く前などには、事前にその土地の正しいマナーを調べておくのも教養のある人の行動です。

教養のある人には、まだまだ共通する特徴があります。《前編》では知識の豊富さを中心とした特徴を挙げてきましたが、《後編》では教養のある人が持っている能力に関する特徴をまとめてみました。

コミュニケーション能力が高い

教養のある人の能力的な特徴として、コミュニケーション能力の高さが挙げられます。人は世代や立場など、自分と共通点の無い相手とはコミュニケーションを取るのが難しいものです。

コミュニケーションは自分の意思を相手に伝える力以上に、相手の意志を正確にくみ取る力が必要なもの。教養のある人は幅広い知識があり、相手の立場に立った物の見方ができるため、世代や立場の隔たりなく、幅広い層の人とコミュニケーションを取ることができます。

教養のある人のコミュニケーション能力の高さは、自分とは立場の違う相手のことも理解しようという思いやりから培われたものでもあるでしょう。

聞き上手

人は教養のある人と話していると、相手の知識量に驚くと同時に、自分の持っている知識を上手に引き出してもらえる心地良さも感じるものです。

教養のある人はコミュニケーション能力に長けているのが特徴ですが、人との会話においては聞き上手なことも大きな特徴です。幅広く豊富な知識を持っていますが、その知識は相手の話をより深く理解するために活用している場合が多いでしょう。

教養のある人は向学心があり、どんな人との会話の中にも学びがあることをを分かっています。そのため、相手の話に興味を持って聞くことができ、相手の言いたいことを上手に引き出すこともできるのです。

人に物事を説明するのが上手い

教養のある人は、人に物事を説明するのが上手いのも特徴です。専門的なことや複雑なことでも、分かりやすく人に説明することができます。

物事を分かりやすく人に説明するためには、相手の知識量や理解力に合わせた言葉選びをすることが大事です。せっかく豊富な知識を持っていても、相手に伝わる形で説明することができなければ、相手と知識を共有することはできません。

教養のある人は相手の立場に立った物の見方ができるので、相手にとって分かりやすい形で自分の知識を説明することもできるのです。

さまざまな角度から物事を見ることができる

教養のある人は、多面的な物の見方ができるのも特徴の一つ。物事をさまざまな角度から見た上で判断しようとするので、自分から見える範囲だけで物事を理解した気になることはありません。

例えばある物事の良し悪しについて考えるとき、自分から見れば良いと感じる場合でも、悪いと感じる人の立場にも立って考えます。さまざまな立場から物事を見て考えることで、全ての立場の人にとってベストな答えは何なのかを導きだせるからです。

教養のある人は、物の見方にも人に対する配慮が現れていると言えるでしょう。

幅広い分野の知識を持つだけでなく、人間として多くの優れた点も併せ持つ、教養のある人。教養のある人には、どういう性格の人が多いのでしょうか？また、教養のある人はどういう心理から、多くの知識を身につけて人間的な魅力に変えることができているのでしょう？

ここでは、教養のある人の性格と心理の傾向をまとめてみました。教養を身につけたい人は、次のような考え方を参考にしてみると良いかもしれません。

好奇心旺盛

教養のある人が幅広い知識を持っているのは、まずは好奇心旺盛な性格をしているからだと言えます。知らないことについては学び、経験したことが無いことには挑戦しようという知的好奇心が、教養のある人の原動力です。

人は自分の興味がある分野に関しては、より詳しく知りたいという欲求が湧くもの。好奇心が旺盛な人は、自分がまだ知らないことの全てが興味の対象です。

教養のある人は、知らないことを知らないままにしておくことができません。好奇心の赴くまま積極的に学ぶ意欲を持っているので、楽しみながら多くの知識を身につけることができるのです。

思いやりがある

教養のある人と物知りなだけの人の大きな違いは、人に対する思いやりが行動の根底にあるかどうかということ。例えば人を不愉快にさせないためにマナーを学んで身につけるなど、教養のある人が物事を学ぶ理由には、必ず人に対する思いやりが含まれています。

教養のある人の知識は、さまざまな面で人に対する思いやりある行動に活かされます。ただ自分が興味あることを知りたいという欲求だけでなく、人の役に立つ形で知識を活かそうとするのが、教養のある人の特徴です。

豊富な知識の根底には、人の立場に立って物事を考えることができる思いやりの心があるからこそ、教養があることは人として尊いことだとされているのかもしれません。

自分はまだまだ未熟だと感じている

幅広く豊富な知識を持っているため、人から称賛される機会も多いのが、教養のある人です。しかし、人から称賛されたからと言って、決して驕り高ぶることが無い謙虚な性格も、教養のある人の特徴だと言えます。

教養のある人は多くのことを知っている一方で、まだまだこの世には自分が知らないことが沢山あるということも分かっています。知識を身につければ身につけるほど、学ぶことに終わりはなく、自分はまだまだ未熟だと感じるのが、教養のある人の心理。

人に対しては謙虚でありながら、自分の未熟さを厳しくとらえて努力を続けることができる性格だからこそ、教養のある人は人に慕われるのでしょうね。

向上心がある

教養のある人に共通するのは、今よりももっと自分を高めたいという心理です。自分を未熟だと感じることが多いだけに、自分を成長させたいという強い気持ちを持ち合わせています。

教養のある人は、知識量や自分の人間性を人と比べることはしません。周りと比べて豊富な知識と優れた人間性を持っているとしても、超えるべきライバルは今の自分自身だと考えています。

昨日の自分よりも今日の自分を高めたいという気持ちがあるので、人と比べて慢心して努力
を怠るようなこともありません。生涯、自分を磨いていこうという向上心こそが、教養のある人が成長を続けていく原動力なのです。

感情的にならない

教養のある人は自分を客観的に見ることができるため、感情的になることがありません。たとえ悲しいことやつらいことがあったときでも、教養のある人は自分の感情に流されることなく、冷静に自分の置かれている状況を見て、ベストな対処法を考えようとします。

人は大抵の場合、感情的なときには正しい判断で動くことができません。怒りや悲しみなどネガティブな気持ちにとらわれて下した判断は、間違っていることがほとんどです。

教養のある人は、感情的になることのデメリットをわきまえています。人に対しては温かい思いやりと、常に冷静な思考回路を併せ持つ点が、教養のある人の性格的な強みだと言えるでしょう。

自信がある

教養のある人は、ちょっとしたことでは動じない落ち着きを身につけています。落ち着きを保っていられるのは、自分に対して適度な自信を持つことができているからです。

教養のある人は、自分はまだ未熟だと感じる一方で、今の自分に自信を持てるだけの地道な努力も積み重ねてきています。教養のある人の持つ自信は、自分と人を比べて驕る意味での自信ではなく、自分の積み重ねてきた努力を信じるという意味での自信です。

自分に対する健康的な自信は、落ち着きと精神的な安定につながるもの。これまで積み重ねてきた努力の記憶が、教養のある人の健康的な自信の源だと言えます。

教養のある人には、共通して人間として魅力的な特徴があることが分かりました。では逆に、教養のない人に共通する特徴はどのようなものでしょう。

誰しも、教養のない人だと思われるのはイヤですよね。次にまとめた特徴が当てはまる人は、注意が必要かもしれません。自分を振り返り、教養のない人の特徴に当てはまるものがあれば、改善していくようにしましょう。

人の意見を聞かない

教養のない人は、独りよがりで人の意見を聞かないのが特徴です。人の意見を聞いて学ぼうという向上心が無いので、自分の考えだけで突っ走るところがあります。

教養のある人は、常に周りの人の意見に耳を傾け、人の意見を学んでさまざまな立場から物事を見ようとします。人より多くの知識を持っていることを驕り、周りの意見をないがしろにすることもありません。

自分の意見だけ押し通そうとする人には、教養のある人には備わっている向上心も謙虚さもありません。常に自分の意見が正しいと感じている人は、周りの意見にも耳を傾けるように心がけた方が良いでしょう。

言い訳が多い

教養のある人は、自分を高める努力をすることにマメです。ミスをすれば反省してすぐに改めますし、知らないことはすぐに調べるなど、小さな努力の積み重ねを惜しみません。

一方、教養のない人は言い訳が多く、自分の至らなさを素直に認められないのが特徴。ミスをしても言い訳をして責任逃れをしたり、ちょっとした調べものも「忙しいから」と言い訳して後回しにします。

自分のミスや無知を反省して改める気持ちが無ければ、人は成長していくことができません。その場だけのプライドを守るために言い訳をするより、自分の至らなさは素直に受け入れ、自分を成長させるきっかけに変えることが大事です。

同じ失敗を繰り返す

教養のない人は、同じ失敗を繰り返すのも特徴の一つです。同じ失敗を繰り返してしまうのは、失敗という経験から学んでいないせい。

人は失敗の経験からも、なぜ失敗したのか・どうすれば上手くいくかを学ぶことはできます。教養のある人は失敗の経験を素直に受けとめ、次はどうすれば成功するかという改善策をすぐに考えます。そのため、失敗の経験を次の成功につなげることができるのです。

同じ失敗を繰り返しがちな人は、失敗の経験から何を学べるかを考えるクセをつけましょう。失敗から学ぶことも、人生の経験から得る教養の一つです。

すぐに感情的になる

教養のない人は、すぐに感情的になるという特徴もあります。冷静な思考力に欠けるため、すぐにその場の感情に流された行動をしてしまうのです。

教養のある人は精神的に落ち着きがあり、感情的になって取り乱すことはありません。それは、自分の置かれた状況を冷静に把握して、自分が取るべき行動を理性的に判断できるからです。

怒りっぽい・悲観的になりやすい人には、理性的に物事を考える冷静さが欠けていると言えます。人に対する思いやりは持ちつつも、クールな思考を保つように心がけましょう。

思いやりが無い

教養のある人が持つ大きな人間的魅力は、人を思いやる気持ちです。人を思いやる気持ちを持って知性を発揮することができなければ、豊富な知識量があっても、教養のある人だとは言えないでしょう。

思いやりとは、人の立場に立って物事を考えることです。教養のない人は自分さえ良ければいいという考えに陥りやすく、人の立場に立って物事を考えることができません。そのため、人が傷つく言葉を使ったり、人が嫌な気持ちになることをしてしまうことも多いのです。

知識量に自信のある人も、自分が利己的な気持ちで行動していないか振り返ってみる
必要があります。自分に思いやりが足りないと感じたら、すぐに改めるようにしましょう。

教養のある人は人間的な魅力で周りを惹きつける他にも、人生において様々なメリットがあります。教養は一朝一夕には身につかないものですが、地道な努力をして身につけた教養は、人生において大いに前向きな力になってくれます。

ここでは、教養を身につけることで得られるメリットについてまとめてみました。教養を身につけると人生にどのような前向きな効果があるかを知っておけば、努力するモチベーションも上がること間違いなしです！

コミュニケーションが円滑になる

教養は、人とのコミュニケーションにおいて大いに役立つものです。正しい言葉遣いやマナー、話題の豊富さや受け答えのセンスなどには、その人の教養の程度が現れます。教養を身につけることで、人とのコミュニケーションが円滑になるでしょう。

どんな世代や立場の人にも通じる言葉遣いやマナーを身につけていれば、仕事でもプライベートでも、自分と関わる人に好印象を与えることができます。豊富な知識とボキャブラリーがあれば、相手に合わせた話題で会話を盛り上げることもできるでしょう。

円滑な人間関係を育むためには、教養を身につけるのが一番の早道と言えるかもしれません。

チャンスが広がる

教養を身につけることで、人生のチャンスが広がるというメリットもあります。教養のある人は幅広い知識を持っているため、周りからも新しい仕事や挑戦の機会を与えられやすくなります。

例えば外国語を習得していれば、海外で仕事をするチャンスも得られやすくなりますよね。高いコミュニケーション能力が評価されて、大事な仕事のリーダー役を任されるチャンスも巡ってくるかもしれません。

チャンスは与えられるのを待っているだけの人より、いざというときにチャンスをモノにできるよう準備している人に巡ってくるもの。教養を身につけることで、チャンスが回ってくる確率を上げることができるのです。

人の役に立つことができる

教養のある人は、その知識と人柄を高く評価され、人に必要とされることが多いものです。自分の持っている知識や技術を活かして人の役に立つことができるとしたら、誰にとっても喜ばしいことなのではないでしょうか。

教養を身につけることで自分自身にメリットをもたらすだけでなく、自分が人にメリットを与える側になることもできるのです。自分の学んだ知識が誰かの役に立つことは、物事を学ぶ上で大いに励みになるでしょう。

人は、人に必要とされ人に貢献することで、社会の中での自分自身の価値を実感できるもの。教養のある人は、人に必要とされる喜びの多い人生を送ることができます。

人生が豊かになる

教養を身につけることで、自分自身の人生を豊かなものになるメリットもあります。人生の豊かさは経済的な豊かさだけに限らず、人生を楽しいものにする教養によっても培われていくものだからです。

沢山の本を読んだり映画を観たりしている人は、物語に触れることで自分以外の立場での人生も体験することができます。スポーツや習い事など趣味の活動での教養がある人は、打ち込める趣味の分だけ楽しい時間を過ごすことができるでしょう。

教養を身につけることで楽しめるものが多くなり、人生の時間を豊かに過ごすことができるようになるのです。

人生を豊かなものにするために、教養を身につけることの大事さが分かってきましたよね。では教養のある人になるためには、具体的にどんな方法があるのでしょうか？

ひたすら机の前で勉強をしなければ、教養につながるほどの豊富な知識は身につかないと思っていませんか？しかし勉強ができる人が、必ずしも教養のある人だということはありません。

地道な努力の積み重ねは必要ですが、身近に続けられる方法で教養を身につけることはできます。教養のある人を目指したい人は、是非、次の方法を参考にしてみてください。

本をたくさん読む

教養のある人は、総じて読書家です。本を読むことは、知識を吸収するために一番効率の良い方法。読んだ本の内容が知識として身につくだけでなく、本の中の沢山の言葉に触れることで自然とボキャブラリーが豊富になります。

読書で教養を身につけるコツは、さまざまな本に親しむ習慣を持つことです。小説、実用書、専門書など、活字の本であればどんなものを選んでも良いでしょう。これまで読書をする習慣が無かった人は、自分が心惹かれるテーマを扱っている本から読むようにすればOK。

活字に親しむ習慣がついてくると、自然と読んでみたい本も増えていきます。一日数分間だけでも、本を読む時間を持つようにしましょう。

考える癖をつける

教養のある人は知識が豊富であるだけでなく、その知識を活用する思考ができるもの。思考力を鍛えるために、日ごろから物事をよく考える癖をつけましょう。

「考える」とは、物事に論理的な根拠を求めることです。私たちは、自分で思っている以上に「何となく」している行動や発言が多いものです。「何となく」で深く考えずに行動する前に、ひと呼吸置いて「なぜそうするか」を考えてみることが大事。

行動する前に考える習慣をつけることで、教養のある人が持っている落ち着きを身につけることができますよ。

経験を重ねる

教養は、頭だけで身につけるものではありません。さまざまな経験をすることでも、生きた知識を得ることができます。人生経験を重ねる中で身につく知恵や分別も、教養の一つです。

人生経験というと結婚や就職などの大きなライフイベントを想像してしまいがちですが、それだけではありません。日常の仕事や生活行動、人付き合いの経験も、教養につながる大切な経験です。

漫然とした気持ちで毎日を過ごさず、今日という一日の中で、自分はどんな経験ができるかを考えながら生きることが大事。日々の経験を大切にし、学びの機会にしていきましょう。

世界情勢を知る

教養のある人は小さな世界の価値観にとらわれず、広い視野で物事を見られる人でもあります。海外のニュースもチェックし、世界情勢に目を向けてみましょう。海外の社会事情や文化・経済を知ることで、自然とグローバルな視点が身についてきます。

今はインターネットを通じて、海外の情報も手軽に入手できる時代です。ネットニュースを上手に活用すれば、隙間時間で大まかな世界情勢の動きを追うこともできますよね。

広い世界の動きに目を向けることで、自分とは違う文化の中で生きる人たちについての理解力も養われていきます。

教養のある人と話す

教養のある人はコミュニケーション能力が高く、話している中で多くのことを学べる相手です。身近な教養のある人と話すことでも、その知識や考え方に学ぶことができます。

教養のある人は、身近な人間関係の中以外にも、学びの場に出かけていくことで出会うことができます。習い事やセミナーなど、何かを学ぶ場所へ積極的に出かけるようにすると、自分が尊敬できる人が見つかる確率が高まります。

教養のある人の周りには、自然と教養のある人が集まるもの。勉強させてもらうつもりで、教養のある人と積極的に関わりを持つようにしましょう。