失礼な人にふりまわされないための対処法！その心理や特徴も徹底分析

職場や学校、友人同士のコミュニティーなど、様々な場面で幅を利かせる「失礼な人」。あなたの周りにも、驚くほどデリカシーのない人が一人や二人、いるのではないでしょうか。

彼らの心無い言葉を真に受けてしまい、ストレスを溜めてしまってはいませんか？

最近では、礼儀を欠いた言動がコミュニティー全体の雰囲気や生産性に及ぼす悪影響が話題となり、社会的に問題視されるようになりつつあります。

今回は、そんな失礼な人たちにフォーカスしてその生態を暴き、どうすれば無礼な言動に振り回されずに済むのかをレクチャーします。

あなたのストレスフルな毎日を終わらせるため方法を、一緒に考えていきましょう！

失礼な人に対して「理解不能！」と思う場面は多々あると思います。一度、彼らの頭の中を覗き見してみませんか？

失礼だという自覚がない

わざと失礼な言動をする困った人もいますが、中には自覚がないパターンもあります。ナチュラルに失礼な人は、悪意があって無礼に振舞っているわけではないので、周囲からは「天然さん」という扱いを受けていることも。

それでも、無礼なことを言われている側からすると、ジワジワとストレスが溜まりますよね。

そもそも自分の言動が失礼だと自覚していない場合は、それを知ってもらうことで改善されるケースも見られます。思い切って「それって失礼だよ」「今の言葉傷付いた」と言ってみるのもアリかもしれません。

自分の意見が正しいと思っている

自分の意見が絶対的に正しいと思うタイプは、他人にもそれを押し付けます。頑固で柔軟性がないので「これが正しい」という考えを相手にも強要しようとするのです。

例えば、上から目線のアドバイスをされたり、何かにつけて持論を展開してくる人はこのタイプに当てはまります。

「うんうん」「そうだね〜」「ためになるアドバイスありがとう」と聞き流せればいいのですが、あまり頻繁だと疲れます。この手の失礼な言動に悩まされている人も多いのではないでしょうか。

人に負けたくないマウンティング気質

人に負けたくない、下に見られたくないと思う気持ちが強すぎるあまり、マウンティングに走ってしまうタイプ。「俺の方が、私の方が、あなたよりすごい！」と言うのを主張したくてたまらない、常に勝ち負けにこだわる人たちです。裏を返せば単なる小心者なのですが…。

マウンティングは遠回しに相手を落とすため、された側は「今のって馬鹿にされた？」というモヤモヤを抱えることに。面と向かって失礼なことを言われるのではなく、含みのある言動で嫌な気分にさせられるため、はっきり注意できないのがたちの悪いところです。

実力があれば文句は言わせない

職場などでよく見られる「仕事がデキるけど性格が悪い」人は、これに当てはまります。やることはきちんとやって成果を上げているのだから、傍若無人な振る舞いに文句は言わせないという考えの持ち主です。

実力が伴っているので文句を言いにくいのが困りものですが、周囲の士気を下げるのである意味害でもあります。

このタイプは口が達者なので、一人で立ち向かっても言い負かされる可能性が高いです。言動を改善してもらうには、上長など周囲の協力が必要不可欠でしょう。

続いて、失礼な人の特徴を見ていきましょう。まずは前編からお届けします。あなたの周りのモヤっとする人に当てはまる部分があるか、チェックしてみてください。

挨拶や返事を全くしない

社会人である以前に、人としてのコミュニケーションの基本である挨拶と返事。これが全くできないという困った人が意外に多いもの。

挨拶してもチラリと一瞥するだけ、何か話しかけても無反応であるなど、「嫌がらせなのか？」と思うほどの失礼な態度に悩まされている人もいるのではないでしょうか。

誰に対してもそうであれば、単に礼儀を欠いているいうことで納得できる場合もあるでしょう。ところが、上司や先輩などの目上の相手や、仲良くしておいて損はないと見なした相手に対しては媚びた態度を取る場合も。

このように、自分が下に見ている相手に対してだけ挨拶や返事をしないたちの悪いパターンもあります。

デリカシーがない

いわゆるデリカシーのない失礼な人は、相手が気にしていることをズケズケと指摘したり、触れないで欲しい話題を大勢の前で話したりするなど、大人げない行動が目立ちます。

自称「毒舌キャラ」や「サバサバ系」である場合も多く、「私って思ったことをすぐに言っちゃうんだよね〜」と、失礼キャラを周りに黙認させようとするのです。

自分以外をダシにして話を盛り上げようとする心の貧しい人だと思って、放っておくのが一番でしょう。

立ち振る舞いが下品

立ち振る舞いが下品であったり、大人になってもマナーをわきまえることができない人は、一緒にいる相手を不快な気分にさせます。本人に悪気がなくても、失礼な人だと言えるでしょう。

また、そんな相手と一緒にいると、自分まで下品に見られてしまうというリスクもあります。常識のある大人であれば、食事のマナーや公共の場での言動にきちんときを配ることができるものです。

身近にいる相手の振る舞いは伝染するので、品がないなと思う人とは距離を置くに限ります。

プライベートに踏み込んでくる

例えば、プライベートにずかずかと入り込むような質問を無遠慮に投げかけてきたり、あまり人に言って欲しくないことを触れ回ったり。こんな風に、配慮のない行動をとる人はどこにでも一定数存在します。

特に、噂好きの人はこの傾向が顕著。何かプライベートなことを伝えたら、必ず周囲に広まってしまうものだと思って付き合うのが正解です。

こういう相手には、遠回しな言い方は通じません。はっきりと言うか、距離を置くかの2択です。やめて欲しいとやんわり伝えても、真剣に受け取ってくれない場合が多いでしょう。

続いて、失礼な人の特徴の後編をお届けします。ぜひ、自分の身近にいる失礼な人を解析してみてください。イライラの原因がわかればスッキリするかもしれませんよ。

人を査定するような失礼な態度

人間関係に損得を持ち出す人は、常に相手に対して「見定めてやろう」という態度を取ります。自分より上なのか下なのか、付き合うことでメリットはあるのか、自分の意のままに操れるのかなど、厳しい目で審査しているのです。

どんな人間関係を構築しようが、それは人それぞれなので文句は言えませんが、自分の価値を査定されるような態度を取られたら気分が悪いものですよね。利用価値がないと判断されれば下に見られ、自分より上だと思われたなら媚びた態度を取ってきます。

相手を利用する気満々の失礼な人だと理解しておくと、無用なトラブルを避けられるでしょう。

キツい言葉を平気で使う

実力さえあればどんな態度でも許されると思っているタイプに多いのが、相手を傷つけるような失礼な言動です。キツい言葉を投げかけたり、横暴な態度を取って周囲を萎縮させます。

上司がこのタイプであれば、「こんなこともできないのか？」「なぜこんな失敗をしたんだ？」「それって意味あるの？」とナイフのような言葉を投げかけられる毎日。部下は辛い思いをするでしょう。

毎日関わる相手、しかも上司や先輩であれば無視をするわけにもいかないので、頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。

自称毒舌キャラ

先ほども登場した、自称毒舌キャラ。「毒舌」という言葉を免罪符にして他人で笑いを取ろうとするのは、とても失礼なことです。

毒舌というのは、とても難しい技術。毒舌を吐く側と吐かれる側によっぽどの愛情や信頼関係がないと成り立ちません。言われた方は、少なからず傷ついている場合がほとんどでしょう。

対して親しくないも相手からは、そもそも毒舌を吐かれる筋合いなんてないのです。もしも自称毒舌キャラを振りかざして言いたい放題の失礼な人がいるなら、毅然とした態度でNOを突きつける勇気を持ってくださいね。

デキる人が多いので注意されにくい

失礼な態度を取る人は、注意や指摘を受けにくいという特徴を持っています。それはなぜかというと、仕事の成績が良かったり、リーダーシップが取れたり、友人が多かったりと、デキる要素を持っている場合が多いので、周囲が注意しにくいのです。

「あの人はあんなに失礼なのに、なんでみんなから好かれているんだろう」「なんで誰も怒らないんだろう」「自分が間違っているのかな」などと、悩んでいる人が多く見受けれます。

周囲の態度を見て、ついつい自分がおかしいのかと思ってしまいがちですが、そんなことはありません。誰も注意ができないだけのことです。失礼な態度を誰にも指摘してもらえない人というのは、周りが見えていない視野の狭い人とも言えるでしょう。

みんなが失礼な人に言われてイラッとした一言をまとめてみました。あなたが共感できるものはありますか？

「だからいつまで経っても結婚できないんだよ」

「既婚であることだけが自慢の友人に、『だからあなたは独身なのよ。結婚っていいものだよ』としつこく言われてはらわたが煮えくり返る思いでした。私は仕事が充実しているから、今の生活に不満なんてないのに。」（32歳/女性/企画）

独身・既婚・子持ちなど、ステータスに絡めて上から目線のアドバイスをされたという怒りの声です。同じように嫌な思いをしたことがある人もきっといるでしょう。

こんな失礼な発言の裏には、現状への不安や不満があるものです。自分の人生がこれでいいのか自信が持てないからこそ、違う道を歩む相手に意見を押し付けることで安心感を得たいのです。

「痩せようと思わないの？そのままだと危ないよ」

「ちょっと太ってきた時に、女友達にズバリと言われました。過大なストレスを抱えていた時期だったので腹が立ちました。相手の事情も配慮せずにこんな失礼なことを言うなんて、いい大人のする言動じゃないですよね。」（25歳/男性/営業）

外見に関する発言は、基本的にはタブーと考えてよいでしょう。たとえ心配からくる言葉だったとしても、間違いなく相手を傷付けてしまうからです。

痩せにくい体質だとか、ストレスを抱えるあまり体重が増えてしまうなど、何かしら背景があるのかもしれません。それらを理解せずに放つ言葉は、相手に対する配慮のない失礼な発言です。

「もっとこうした方が可愛くなるよ」

「おしゃれでモテる友人に、『〇〇ちゃんは今の自分を変えたいんだよね？だったらもっとこうした方が可愛くなるよ』って言われました。別にそんなこと思ってないし、私のことを下に見ているんだとわかってショックでした。」（26歳/女性/サービス業）

余計なお世話かつ、失礼なアドバイスによってモヤモヤを感じたとの声です。対等であると思っている相手が、自分のことを下に見ているのだとわかってしまった瞬間のやるせなさが伝わってきます。

発言した本人としては、至って悪気はなく親切のつもりかもしれませんが、言われた側は傷つきますよね。

「人生損してるよ」

「自分は、長時間のフライトがどうしても苦手。海外旅行に行ったことがないと話すと、同僚から『人生損してるよ』と言われました。行きたいけれど無理なのだから仕方がない。どうしてそんなことを言うのかと腹が立ちました。」（31歳/男性/アパレル）

自分の経験や価値観が絶対ではありません。こんな風に、相手の行動やライフスタイルについてとやかく言うのはとても失礼な発言ですよね。

相手の事情への配慮ができず、自分の物差しでしか物事を測れない狭い価値観の持ち主だと言えるでしょう。

ここからは、失礼な人への効果的な対処法をお伝えします。傍若無人で無礼な態度は相手を威嚇しようとする鎧である場合も多いのです。失礼な人は小心者だと理解し、毅然と対処しましょう。

相手にしない

そこまで親しくない間柄であれば、相手にしないのが一番です。流せる範囲であれば、失礼な発言もスルーしてしまいましょう。

含みのある発言や、明らかなマウンティングに対しても「そうなんだ〜」「すごいね〜」「ふ〜ん」と興味のなさ全開で接してみてください。相手はだんだんと面白くなくなり、あなたに対しての失礼な態度を改めるかもしれませんよ。

無視できる程度の相手なら、わざわざ何か積極的にアクションを起こす必要はありません。戦わない方が勝利できることもあるのです。

はっきりと注意する

もし相手が故意ではなく悪気のない失礼な言動を繰り返しているとしたら、一度ビシッと注意してみるのも手です。いわゆる天然で失礼な人に対しては、この方法が有効な場合も多いでしょう。

冗談混じりでライトに伝えても、理解してもらえない可能性が高いです。真顔で「それって失礼だよ」「礼儀を欠いた発言だよ」とはっきり言うのが正解。

根本的な性格が悪い相手でなければ、そこで気がついて改善してくれるかもしれません。

失礼な人とは距離を置く

失礼な相手に対しては距離を押して、関係を自然消滅させるのが一番平和的な解決方法かもしれません。もしも距離を置いても問題ない相手であれば、徐々に交流を断つことも視野に入れて行動することをおすすめします。

LINEの返信をスタンプだけにしたり、誘われても理由をつけて断るなど、少しずつ相手から離れていきましょう。それでもあなたに執着してくる相手なら、はっきりと迷惑している旨を伝えてみてください。

「どうして？」と言い返す

悪意を持って失礼なことを言ってくる相手に対して効果的なのがこちら。マウンティングをされた時に、「どうして？」と言い返してみてください。

「もっと痩せた方がいいよ〜」という発言に対して「どうして？」と返されたら、相手は怯むでしょう。この4文字をきっぱりと言い放ってください。

あくまで感情は表に出さず、普通のトーンで発するのがコツです。感情的になると、相手を余計に面白がらせてしまうので注意してください。

周囲を味方につける

自分一人で手に負えない相手は、周囲を巻き込んで改善に導きましょう。成果さえ上げれば傍若無人な振る舞いも許されると思っているタイプには、この方法がおすすめです。

相手よりもさらに上の立場の人に直接注意をしてもらったり、周りの大多数を巻き込んで改善を求めるなど、様々な方法があります。

もしも味方になってくれそうな人がいるなら、事前に相談しておくことをおすすめします。「あの人からいつも失礼なことを言われて困っている」とあらかじめ伝えておけば、あなたが攻撃を受けている時に守ってくれることもあるでしょう。

大人の対応で戦うことが大切

いくら腹の立つ相手だからといって、周囲を巻き込んで故意に孤立させるなどの卑劣な方法を取るのは絶対にやめましょう。あくまで理性的な、大人の対応を心がけてください。

失礼な人というのは、反撃しなさそうな相手を無意識に選んでいます。自分で立ち向かうのもあり、誰かに助けてもらうのもあり。無理なくできる方法で、あなたのプライドを守ってください。自分の価値を落とさない戦い方を選ぶことが大切です。

失礼な相手に悩まされてモヤモヤしているあなたの心を、少しは晴らすことができたでしょうか。これまで、相手にされるがままに不当な扱いを受けてきたとしたら、反撃する時がやってきたのかもしれません。

自分の心を守れるのは自分しかいません。芯をしっかり持って、失礼な人に振り回されないあなたになりましょう。

とはいえ、相手と同じレベルで反撃するのはタブーです。あくまでフェアに、スマートに解決できるよう心がけてください。失礼な相手に振り回されることなく、快適な毎日を送れることを願っています！