結婚前提の同棲はルール決めが重要！親に反対された時の対処法も伝授

ひと昔前は、結婚前に一緒に住むなんて考えられなかったでしょう。しかし、最近では結婚前提で同棲するカップルが増えています。

「結婚する前に同棲なんて！」と思う人もいるかもしれませんが、実は結婚前提の同棲はメリットがたくさんあるのです。お互いの生活のすり合わせの期間や結婚の準備期間として、結婚前提の同棲をする人も。

今回は、そんな結婚前提の同棲について男女の意見や決めておきたいルールなどを詳しくご紹介します。皆さんが気になるであろう、親への報告する際のポイントも見ていきましょう。親に反対されたときの対処法にもご注目ください。

結婚前提の同棲については賛否両論です。それでは、結婚前提の同棲がアリかナシか、男女別の意見を見ていきましょう。

結婚した後のギャップが少なくなるからアリ

「結婚前提なら入籍前の同棲はアリです。全然違う環境で育って、別々の生活をしてきたので合わないこともあるはず。

同棲してみると、相手の生活リズムや今まで気づかなかった部分も見えてくると思います。結婚した後のギャップが少なくなるから、結婚前提の同棲はしておきたいですね。」（28歳/男性/製造業）

いくら好き同士でも、一緒に住んでみるとこれまで見えなかった部分に気づくものです。結婚前提の付き合いなら、同棲することでそのギャップを早めに埋めることができそうですね。

結婚するタイミングが難しくなるかなぁ

「入籍前に同棲すると、そのままズルズルといってしまいそうなのでナシです。結婚前提で同棲を始めても、タイミングが難しくなりそうで。

何年か経ってしまうと、きっかけがない限り『このままでいいか』となりそうな気がします。なので、一緒に住むのは入籍するタイミングにしたいです。」（26歳/女性/飲食店）

カップルの同棲で起こりがちなのが、結婚のタイミングがわからなくなるということ。きっかけがなくなると、結婚しないまま何年も同棲という状況になります。この後、同棲から結婚へのタイミングについて説明するのでぜひ読み進めてくださいね。

結婚してもいいかのお試し期間だと思う

「結婚は人生の中で大イベント。好きだから一生一緒にいたいと思っても、結婚してからどうしても許せない部分が出てくるのは避けたいですよね。

だから、結婚前提の同棲は結婚してもいいかどうかのお試し期間だと思っています。お互いの生活リズムや考え方をすり合わせたいので、同棲はしておきたいです。」（29歳/男性/営業職）

生活リズムや金銭感覚など、結婚生活に必要なことが全く合わないと関係を続けるのが難しくなることも。そうならないようにするために、結婚前提に同棲をしてすり合わせをしたいと思う人は多いのです。

入籍したときの新婚気分が味わえないからナシ

「入籍していない段階での同棲はナシです。長く同棲してしまうと、いざ結婚したときに新婚気分が味わえないような気がして…。

同棲し始めたころは新婚気分みたいになるかもしれませんが、でも実際結婚したわけじゃないですし。やっぱり結婚は特別なので、新婚のワクワク感はとっておきたいです。」（25歳/女性/販売員）

同棲に慣れると、一緒に生活することが自然になっていくでしょう。結婚したときにそのまま自然な流れで生活できるメリットがありますが、新婚気分は味わえないかもしれませんね。

結婚前提なら費用を一緒に貯められる

「結婚式にはお金がかかるので、同棲することで費用を一緒に貯められるのでアリです。２人とも１人暮らしなら、一緒に住めば家賃や光熱費の節約になりそうですしね。

それに２人で目標金額を決めて頑張れば、結婚したときの喜びも大きいと思います。」（32歳/男性/美容師）

結婚式にはお金がかかるもの。新婚旅行も行きたいとなれば、まとまった費用が必要になりますね。結婚前提での同棲では、お金の管理を一緒にしておくことで、2人で協力して目標に向かって頑張ることができるでしょう。

これまで違う環境で生活してきたので、同棲がスタートしたばかりのときは「合わないかも」と思うのは当然のこと。そのため結婚前提の同棲ではルールを決めておくことが重要です。そのルールとは、どのようなものでしょうか。

生活リズムを確認しておく

人にはそれぞれ生活リズムというものがあります。例えば起きる時間や寝る時間、食事の時間がそうですね。他にはお風呂に入るタイミングや、洗濯機・掃除機をいつ使うかなどです。

生活リズムは、育ってきた環境の影響も大きいですが、大人になれば自分なりのこだわりや仕事の時間も関わってくるもの。同棲し始めてから「夜洗濯機回すの？」なんて相手の生活リズムに疑問をもつこともあるでしょう。

しかし、その生活リズムはその人なりに理由があるものなのです。結婚前提の同棲をするときは、ぜひ2人の生活リズムを確認しておき、「これは絶対やめてほしい」「ここまでは許容できる」ということを話し合うといいでしょう。

家事の分担を決めておく

結婚前提の同棲は、家事の分担を決めておくことも大切です。食事の支度や片付け、ゴミ出し、掃除、洗濯など家事はたくさんあります。

例えば、ずっと実家暮らしだった男性と1人暮らしをしてきた女性の同棲では、男性が「家事は女性がやるもの」と思っていることも。女性からすると「2人とも働いているんだから分担して！」と不満になりますね。

もちろんすべての男性がそうではありませんが、同棲するときに家事の分担のルールを決めておけば、このような不満を避けることができるでしょう。そうすれば、結婚してからの生活も上手くいく可能性が高いです。

目標の貯金額を設定する

目標の貯金金額も、結婚前提の同棲で決めておきたいことのひとつです。貯金といっても、貯め方や毎月貯金できる金額は人それぞれ。だからこそ、2人で貯金のルールを決めておくことをおすすめします。

例えば、「毎月〇万円」「いつまでに〇〇万円」という感じで目標を設定するのです。そしてその貯金を結婚式の費用にあてる、新婚旅行で〇〇に行くなど使い道も決めておくといいですね。

同棲の期間を先に決めておく

結婚前提の同棲では、期間を先に決めておくといいでしょう。同棲から結婚までの期間は、1年ほどで結婚することもあれば、数年で結婚することも。

それ以上になるとタイミングがわからなくなり、気づけばズルズルと同棲生活が続いているなんていうことになりかねません。2人のうちのどちらかが、「今更結婚の手続きをしなくても今のままで十分」と思うこともあるのです。

同棲の期間を先に決めておけば、そういった状態を避けることができるでしょう。1年でもいいですし、賃貸の契約の多くが2年なのでそこを区切りにするのもいいですね。

将来のことを真剣に考えるからこそ、ルールは決めておきたいもの。それでは、結婚前提の同棲で決めておきたいルールの後編を見ていきましょう。

お金の管理について決めておく

結婚すると、必ずついて回るのがお金のことです。結婚前提なのですから、もちろん同棲の段階でもお金の管理についてはルールを決めておくといいでしょう。

お小遣い制にするのか、お互いに決めた額を家に収めるのか。あるいは男性の給料を生活費に充てて女性の給料を全額貯金するという方法もあります。

2人の目標の貯金額によっても、お金の管理は変わってくるでしょう。最初に金銭管理のルールを決めておけば、後からお金のことで揉めるなんてことは避けられるはずです。

食事がいらないときは必ず連絡をする

食事に関するルールも、結婚前提の同棲では決めておきたいことのひとつです。例えば食事がいらないとき、1人暮らしなら誰かに連絡する必要もなく、自分の都合で予定を立てることができますね。

しかし、同棲するとなれば一緒に食事をする人がいるのです。パートナーが夕飯を作って待っていてくれることだってあるはず。それなのに、連絡もなく外食をしてくるのはパートナーに失礼です。

そのため、食事がいらないときのルールを決めておくといいでしょう。夕飯がいらないときは昼までに連絡、前日までに伝えておくという感じです。

外でのデートの時間も作る

同棲をすると、だんだん外でデートをしなくなることがあります。家にずっと一緒にいるのに、あえて外でデートするのが面倒くさいとなってしまう人もいるからです。

2人ともそうなら不満はないかもしれませんが、どちらか一方が「たまには外でデートしたい」と思うこともあるはず。また、同棲が長くなると生活感が出てきて恋人同士のドキドキを感じられなくなることもあるでしょう。

そのためには、たまには外でデートの時間を作ることも必要です。後から「面倒くさい」とならないように、同棲を始めるときに話し合っておくことをおすすめします。

相手を尊重する

結婚生活で必要なのは、相手を尊重することです。これは、結婚前提の同棲でも同じですね。同棲生活の中で相手の嫌な部分が見えてくるでしょう。

しかし、そこで相手の言動を否定したり、自分の思い通りにさせようとするとうまくいきません。そうなると結婚前提のはずが別れるという事態になることも。

相手を尊重するというのは、言われなくても分かっていることかもしれません。しかし、2人の共通ルールとして「お互いを尊重しよう」と決めておけば、意見や生活が食い違ったときに冷静な対処ができるでしょう。

結婚前提の同棲で迷いがちなのが、結婚するタイミングです。結婚するつもりで同棲を始めたものの、一緒に生活することが自然になることで、タイミングを逃してしまうことも。ここでは、同棲から結婚するタイミングについてご紹介します。

彼女の誕生日にプロポーズする

同棲から結婚のステップに進むために、彼女の誕生日にプロポーズするというものです。彼女の誕生日に彼氏がプロポーズをしたら、そんな嬉しいプレゼントはないですね。

同棲する時点で結婚する日を決める

結婚前提の同棲の場合は、いずれ結婚するつもりなので、同棲する時点で結婚する日を決めるという方法も。その日に向けて2人で準備をしたり、貯金をしていくのです。すでに結婚の予定がはっきりしているカップルなら、親や周囲の理解も得やすいでしょう。

交際記念日を結婚のタイミングにする

先ほど同棲から結婚するタイミングのひとつに、彼女の誕生日をご紹介しました。しかし、すでに彼女の誕生日が過ぎていて合わないということも。

また、2人にとって特別な日を結婚のタイミングにしたいという人もいるでしょう。そんなカップルには、交際記念日に結婚するという方法もいいですね。

貯金の目標金額を達成したら

同棲から結婚するタイミングのひとつに、貯金の目標金額を達成したらという選択肢もあります。先ほど結婚前提の同棲で決めておきたいルールのところで、目標の貯金額を設定するということをお伝えしました。

貯金の目的が結婚式の費用であれば、ひとまずはそこがゴールということになるでしょう。目標金額が貯まったら、次のステップに進めそうですね。

結婚の挨拶ではなくても、同棲するときには親に報告と挨拶をするのがマナーです。しかし、結婚前提の同棲の場合はどのように報告したらいいのか悩む人も多いはず。ここでは、結婚前提の同棲を親に報告するポイントをご紹介します。

マナーと常識をわきまえる

親への挨拶のポイントのひとつめは、マナーと常識をわきまえるということです。結婚前提の同棲なのでまだ結婚の挨拶ではないと思うかもしれません。しかし、将来結婚を考えているのですから、マナーと常識は重要です。

挨拶の日時は前もって決めておき、手土産も用意しておくといいですね。服装も親への挨拶にふさわしいものを選びましょう。マナーと常識がきちんとしていれば、親への印象もきっといいはずです。

将来どうしたいのかを伝える

親への挨拶では、将来どうしたいのかを伝えることが大切です。いつまでに結婚するつもり、いくら貯金が貯まったら結婚式を挙げる予定ということを伝えるのです。

そうすれば、結婚前提であることが親にも伝わりやすく、理解してもらうことができるでしょう。

先に女性側の親に挨拶をする

結婚の挨拶では、先に女性側の親に挨拶をすることがマナーとされています。何か理由がある場合を除き、女性側の親の許可を得てから男性側の親に挨拶をするのです。

結婚前提の同棲も、同じように女性側の親に先に挨拶に行くようにしてください。そうすれば、女性側の親は男性を「気遣いができる相手だ」と評価してくれるでしょう。

同棲の許可を得てから一緒に住む

結婚前提の同棲を親に報告するのは、同棲をする前にしましょう。同棲の許可を得てから一緒に住み始めるのです。親に報告したときに「実はもう同棲を始めています」というのは、印象を悪くするリスクが高いです。

誠意を見せるためにも、許可を得てから一緒に住む方がいいでしょう。もともと、どちらかが住んでいた部屋に2人で住む場合も、親に報告してからがいいですね。

結婚前提の同棲では親への挨拶は必須ですが、反対されることがあるのも現実。それでは、親にどのような言葉で反対されるのでしょうか。反対されたときの対処法も見ていきましょう。

「順番が違うんじゃないの？」

親世代では入籍してから一緒に住むというのが一般的な時代です。そのため、一緒に住むということで「順番が違うんじゃないの？」と反対されることもあるでしょう。

その場合は、なぜ入籍前に同棲するのかという理由を親に説明できるようにしておくといいです。例えば「結婚式を挙げるための準備期間」「一緒に住んで費用を貯めてから結婚したい」という理由です。

「すぐに入籍しないのはなぜ？」

結婚前提で同棲するのだから、すぐに入籍してもいいのでは？どうして入籍しないの？と反対する親もいます。こちらも親の心理としては、先ほどお伝えした「順番が違うんじゃないの？」に似ているでしょう。

対処法は、結婚前提であることをはっきりさせることです。いつ入籍するかわからない状態では親も心配になってしまいます。そのため、将来をちゃんと考えていること、入籍のタイミングの目安などをハッキリ伝えるようにしてください。

「結婚前提で家を出ていくのが寂しい」

実家暮らしの場合は、結婚前提の同棲で家を出ていくことに寂しさを感じる親もいるでしょう。特に女性側の親は、まだ結婚していないのに出ていくなんて…と複雑な思いになることも。

すでに１人暮らしをしている場合は、あまりないことですが、実家暮らしでは起こりうることなのです。この場合の対処法は、親の寂しさに寄り添うことです。

同棲しても定期的に帰宅することや家族での食事会など、親への気遣いを見せていきましょう。いつかは結婚して親元を離れていくのです。親への気遣いが伝われば、寂しさも紛れるかもしれません。

「妊娠したらどうするの？」

結婚前提とはいえ、入籍前に妊娠したらどうするのか？ということも気になる親は多いでしょう。同棲するということは、それだけ一緒にいる時間が長いので妊娠する可能性も高くなるだろうと思うからです。

「もしも入籍前に妊娠して別れてしまったら…」「結婚前だからできちゃった婚になるの？」と親世代は心配になってしまうのです。しかし、これは自分の子を信用していないのではなく、子を心配する親心ゆえなのです。

そんな親を安心させることができれば、同棲の許可を得られるでしょう。結婚してけじめをつけてから子供のことを考える、妊娠したら責任をもって入籍するなど、２人が将来のことをまじめに考えていると伝えてくださいね。

今回は結婚前提の同棲についてご紹介しました。異なる環境で育ち生活してきた２人が一緒に住むということは、すれ違いやリズムの違いから喧嘩になることもあるでしょう。

結婚前提の同棲は、そんな生活リズムの違いや考えのすり合わせ期間です。そのため、結婚の準備期間として同棲をするカップルが増えているのです。そして、同棲するときは結婚と同様に親への挨拶も大切です。

ぜひこの記事を参考に、結婚前提の同棲のポイントを押さえてくださいね。