意地悪な人の心理や特徴って？嫌がらせをする理由や対処法を解説！

職場や学校などで接する人はもちろんのこと、街中で出会った見ず知らずの人の中にも、「この人、意地悪だなあ」と感じることはないでしょうか。

世の中には、親切な人がいる一方で意地悪な人もいます。たいていの人は意地悪をされていい気はしませんから、余計に悪い印象が強く残ってしまうのでしょう。そのため、「あの人、意地悪だよ」などと口から口へと伝わり、「意地悪な人」という烙印を押されがちです。

とはいうものの、そもそも「意地悪」とはどういう意味なのでしょうか。その意味は、意地悪な人の心理や特徴を知ることによって、分かってくると考えられます。早速、意地悪な人を徹底解剖していきましょう。

意地悪という行動には、特有の心理が伴います。そのため、意地悪な人が誰かに対して意地悪をする時、何らかの心理をもっていると考えるのが妥当です。

ここでは、意地悪する人の心理を紐解いていきます。

かまってほしくて

意地悪をされると、たいていの人は反応しますよね。「やめてよ！」とか、「ほっといて！」といった具合に言い返して、意地悪な人とかかわることになるはずです。

意地悪をする人は「自分の存在に気付いてほしい」という心理が強く、相手が反応するのを見たいがために、ちょっかいを出してくることがよくあります。

さらには自分の存在に気付くだけでなく、「かまってほしい」という心理もセットになっていることがしばしばです。

ただ、意地悪をする以外に相手の気をひく方法を知らないのが難点。嫌がられるのも無理はありません。

照れ隠しから

男の子が好きな女の子に意地悪をして泣かせてしまうといったことは、よくありますよね。本当は好きなのに、照れくさくて好きと言えないために意地悪をしてしまうというパターンです。

これは、小学生くらいの子供に限らず、中高生や大学生、あるいは大人になっても、男性には多く見られる心理。ただ、女性も同じように照れ隠しという心理から、意地悪をすることがあります。

つまるところ、男女共に好きという気持ちを、相手に素直に伝えることができないという心理は同じと言えるでしょう。意地悪という手段で照れ隠ししながら、相手への接触を試みているのです。

コミュニケーションだと思っている

意地悪な人の中には、自分の行動が相手に意地悪と取られているとは思いもしていないケースもあります。

つまり、意地悪な人にとってはコミュニケーションであり、意地悪をしているという認識は全くありません。こうした意地悪な人は、子供のころから意地悪によって人とコミュニケーションを取ってきた人に多い心理です。

本人には意地悪をしているつもりなど毛頭ないため、「意地悪ね」と言っても「意地悪じゃないよ、コミュニケーションだよ」と言われる可能性があります。

周囲から褒められたい

意地悪な人の心理で最も厄介なのが、周囲から褒められたいという心理と言えます。というのも、特定の人を相手に意地悪をして相手を貶め、自分をできる人間に見せようとするからです。

意地悪によって相手を劣勢に追い込み、自分は優位な立場に立つよう立ち回るため、非常に頭の切れる意地悪な人と言えるでしょう。こうした心理の持ち主にターゲットにされると、かなりストレスが溜まるのは避けられませんね。

意地悪な人の心理は、特徴となってその人の外見や行動に現れてきます。ということは、意地悪な人の特徴が見られたら「この人、意地悪かも？」とあらかじめ予測できますよね。

どんな特徴を持つ人が意地悪な人なのか、意地悪な人の特徴をまとめました。ぜひ、ご参考ください。

相手を困らせるような発言や行動をとる

意地悪な人の特徴に、相手を困らせるような発言や行動を取るというのが挙げられます。

こうした意地悪な人は、自分が仕掛けた意地悪によって人が困っているのを見て、心の中でほくそ笑んでいるタイプです。「困ってる。いい気味！」といった具合に、人の不幸が嬉しくなる人。いわゆる「人の不幸は蜜の味」というヤツですね。

人が不幸になっているのを見て、意地悪が成功したという達成感や満足感を抱くのも特徴です。どうせなら、もっと建設的なことを達成して、満足感を抱いてもらいたいものですよね。

プライドが高い

自分は誰よりも優れており、常に一番でいないと気が済まないというプライドが高いタイプにも、意地悪な人が多くいます。

プライドが高い意地悪な人のターゲットとなるのは、「自分が一番有能である」という状況を危うくする可能性を秘めた有能な人です。そのため、仕事が出来る人に有能さを発揮されないようにと、仕事はもちろん、その他の面でも足を引っ張るような意地悪をしてきます。

さらに、自分のことを尊敬しない人もターゲットになるでしょう。「誰よりも優れている自分を尊敬しないとは何事か！」と考え、腹が立つあまり、意地悪をしてきます。

人の短所ばかり見つけようとする

意地悪な人は、とにかく人の長所には目もくれず、短所ばかり見つけようとするのが特徴です。

そもそも、長所を見たのでは意地悪することはできませんよね。そのため、短所を探して攻撃しようとするのです。

例えば、タイピングが苦手な人に対しては「あなたはタイピングが下手ねえ」とか、「そんなタイピングじゃ、いつまで経っても仕事が終わらないよ」などと嫌味を言い、相手に精神的苦痛を与えて満足します。

見るからに意地悪そうな表情をしている

世の中には、考えていることが顔に出やすい人もいれば、表情が読めないポーカーフェイスの人もいますよね。意地悪な人は、見るからに意地悪そうな顔をしている人が少なくありません。

というのも、常に誰かに対して意地悪をしようとばかり考えているのですから、自然とこうした思いが顔に現れるのでしょう。優しい心根の人が優しい顔つきになったり、カッとなりやすい人が怖そうな顔をしているのと同じです。

「なんか、この人意地悪そうな顔をしているな」と感じたなら、おそらくその言動は意地悪な可能性が高いでしょう。

意地悪な人の特徴を見て「あ～、あの意地悪な人にはこの特徴があるなあ」と感じた人もいたのではないでしょうか。あるいは、自分に当てはまってギクッとした人もいたかもしれませんね。

そんな意地悪な人の特徴は、まだ他にもあります。引き続きご覧ください。

人によって態度を変える

相手によって態度を変える人は多いものの、悪い方に変わられたら腹が立ったり、傷つきますよね。

意地悪な人は、人によって態度を変えることが、相手に大きな精神的ダメージを与えることを知っています。そのため、ついさっきまでにこやかに話していたのに、自分に対しては仏頂面でつっけんどんな話し方をするといった具合に、ガラリと態度を変えることがしばしばです。

悪い方に態度を変えられたら、たいていの人は「嫌われている」と感じるでしょう。意地悪な人はこうして相手を傷つけることを狙って、露骨に態度を変えるのが特徴です。

不平や不満を抱えている

何かに不平不満を抱えている人は、ストレス発散のために意地悪をすることがよくあります。基本的には嫌いな人をストレスのはけ口にしますが、場合によっては好きな人に対しても意地悪をするケースが少なくありません。

嫌いな人をターゲットにストレス発散をするのはわかりますが、普段は好きな相手にも意地悪をするのは、それだけ不平不満が溜まっている証拠です。

こうした時は、相手が誰であろうと不平不満の心理の方が勝ってしまうため、好きな人にも意地悪をしてしまうと考えられます。

出来ないと分かっていることをさせる

意地悪な人に多い行動が、出来ないと分かっていることをさせるというもの。これには「こういう意地悪されたことがある…」という人は、かなり多いのではないでしょうか。

例えば、まだ教えてもらっていない仕事を「これ、やっといて」と置いていくといった具合です。しかも、やり方を教わる相手は意地悪をした張本人だけというケースが少なくありません。

これは「仕事のやり方がわからないので、教えてください」と、相手に頭を下げさせるためです。そこで「仕方ないなあ、仕事が出来ない人はこれだから」などと言って、自分ができることを誇示し、自分の優位性を知らしめる目的もあります。

悪口が多くいつも怒っている

意地悪な人によく見られる特徴が、悪口が多く、常に何かに怒っていることです。この2つはしばしばセットになっていて、怒りを伴う悪口なのが特徴と言っていいでしょう。

もともとは意地悪な性格ではなかった人も、悪口ばかり言っているうちにだんだんと言い方がきつくなります。

また、悪口は怒りの感情をもたらすため、常に悪口を言っていることで「いつも悪口ばかり言って怒っている意地悪な人」に見えても無理はありませんね。

意地悪な人が意地悪をするのは、意地悪をするだけの正当な理由や原因があります。ただ、その原因や理由は、意地悪をされる側にとっては「勘弁してよ」と言いたくなるようなものばかり。

では、意地悪な人が意地悪をしてくる原因や理由とは、いったい何なのでしょうか。早速ご覧ください。

相手より優位な立場に立ちたいから

意地悪をしてくる理由は、相手より優位な立場に立ちたいからです。

例えば、自分と相手のどちらかしか昇級できないとしましょう。自分が昇級するには、相手を蹴落とさなければなりません。そこで、意地悪をして自分が優位になろうとするのです。

また、意地悪をして相手の評判を貶めることで自分の評価を上げ、優越感を満たしたり、プライドを高めようという心理も持っています。

どちらにしても、自分本位な考えから意地悪をしているのは明らか。人より劣るのが許せないという心理も、大きな原因の一つです。

理由なく楽しんでやっている

意地悪な人の中には、特に理由なく楽しんでやっている人もいます。意地悪される側からすれば、これほど迷惑なことはありませんよね。

理由なく意地悪する人の心理は、「相手が困っているところや、辛そうな顔を見るのが楽しい」というのが最大の理由です。

こうした意地悪をする人は、仕事ができない人に顕著にみられます。また、ヒマですることがない時に意地悪してくることも多く、注意が必要ですね。

ストレス発散のため

意地悪な人の特徴で、不平不満を抱えている場合、そのはけ口として意地悪をするのが特徴とご紹介しましたが、不平不満だけでなく、あらゆるストレスを発散するために意地悪をしてくる人もいます。

こうした人は、意地悪をすることが何よりのストレス発散といっても過言ではありません。というのも、自分が仕掛けた意地悪によって相手が困ったり、大変な思いをしているのを見るのが楽しいからです。

人は、楽しいことによってストレス発散できますが、意地悪な人の場合、その方法が意地悪をすること。自分の意地悪が原因で困っている人を見て楽しくなるというのですから、もはや言葉もありません。

自分の存在を認めさせたい

ライバル視している人や、対等な立場にいる相手が嫌いな場合、周囲にこうした人たちよりも自分の方が優れていると認めさせたいあまり、意地悪をすることがよくあります。

ライバルや嫌いな人に意地悪をして、相手を不利な立場に追い込み、その間に自分の方が有能だと周囲にアピールするのです。

そもそも意地悪な人は、立場が上の人には媚びへつらうのが相場と決まっています。そのため、意地悪で誰かの足を引っ張っていることを、お偉いさんたちに悟らせないのも特徴です。

こうした自分の存在を認めさせたいという思いが原因で、ライバルや気に入らない人を追いやるための意地悪をするケースは少なくありません。

意地悪な人とかかわると、必ずといっていいほどイライラするのではないでしょうか。時には悲しくなったり、猛烈に腹が立つこともあるでしょう。

そこで、実際に意地悪な人とかかわったことによって、イライラした人のエピソードをまとめました。

理不尽な要求をされて…

「意地悪な先輩が、『これ、今日中に仕上げといて』と書類をどっさり持ってくるんです。こんな理不尽な要求はしょっちゅう。でも、周囲の人たちは自分がターゲットになりたくなくて、手伝ってくれません。結局、毎日残業です」（25歳/女性/経理）

意地悪な人が、できないと分かっている仕事をさせる意地悪は定番です。ただ、仕事ができる人に対しては、大量の仕事を持ち込み、とても就業時間内に終われないといった作戦をとるでしょう。

その結果「じゃあ、しっかりやっといて」などと言って自分はさっさと定時に上がるといった具合です。本当に理不尽ですよね。

マウントをとられてウンザリ

「職場の同僚は、何かにつけてマウントを取ってきます。自分の方が上司に好かれているとか、より責任の重い仕事を任されてるとか。僕にとってはどうだっていいことなんだけど、反論すると怒りだすから『そうだね、君には勝てないよ』って言ってます。そうしたら機嫌がいいから」（26歳/男性/営業職）

マウントを取るとは、相手より優位であることを自慢したり、威圧的な態度を取ることです。この場合、同僚相手ですので、ひたすら自分が優れていることを認めさせたいためにマウントを取っていると言っていいでしょう。

けれど、「そんなことどうでもいい」という人にとって、突っかかってこられるのも意地悪と言えますよね。

ストレス発散してるとしか思えない…

「何が不満なのか知りませんが、ドスドスと横柄に歩き、乱暴に扉を開け閉めする同僚。デスクに物を置くときも「ドン！」って大きな音を立てるものだから、びっくりします。しかも、聞こえるように不平不満をブツブツ呟くんです。もう頭がおかしくなりそう」（23歳/女性/事務職）

事務仕事は静かな環境で落ち着いて行いたいですよね。それを邪魔するというのは、明らかに意図的に行っていると考えられます。

意地悪な人は「こうすれば嫌な思いをするだろう」ということを的確につかんでいることがほとんど。人にストレスを与えることによって、自らはストレスを発散しているというわけですね。

悪口ばかりでイライラする

「友人が話す事と言えば、とにかく人の悪口ばかり。『あいつは俺に挨拶しやがらない。偉そうに！』とか、『俺よりいい点取るなんて、なめやがって』とかって、とにかく自分が一番でないと気が済まないんです。聞いててイライラするけど、注意すると矛先がこっちに向くから『そうだよな』って調子を合わせてます」（20歳/男性/大学生）

意地悪な人の特徴に、人の悪口が多いというのがありました。悪口でとどまっている間はいいですが、そのうち実際に意地悪な行動を取るようになるでしょう。うかつに口出しすると、矛先が自分に向きかねず、危険なのは確かですね。

意地悪な人は特有の心理を持っているため、普通に接していても意地悪される可能性があるめんどくさい人と言えます。

そこで、ここでは意地悪な人と関わるポイントをご紹介しますので、ご参考ください。

意地悪な相手との距離をとる

意地悪な人とは関われば関わるほど、敵愾心を持たれたり嫉妬されたりしがちです。そのため、相手との距離を取ることが重要となります。

仕事でどうしても接しないといけない場合は、事務的に対応するのがベター。その際も、刺激しないように丁重に接するといいでしょう。

ただし、意地悪な人の目には逆に無礼と映ることもあります。そのため、ごく普通に接しつつ、距離を取ると良いのではないでしょうか。

何か言われても適当に聞き流す

意地悪な人は自分の言葉が相手を傷つけると喜びますから、相手が反応しないと面白くないと感じ、他のターゲットを探しに行く確率が高まります。したがって、何か言われても適当に聞き流すのも、意地悪な人と関わる際のポイントです。

「あなたって仕事の手が遅いわね」とか、「君は本当に仕事ができないな」などと言われても「まあ、そうですね」とか「頑張ってはいるんですけども」などと答え、聞き流してしまいましょう。

意地悪な人としては、相手にすんなりと認められてしまうと、次が言いにくくなります。この方法で、意地悪な人がどこかへ行くよう仕向けるといいですね。

意地悪な相手に冷静かつ理論的に反論する

意地悪な人はしばしば理不尽なことを言ってきますが、それを受けて「あなたにそんなこと言われる筋合いはない！」などと感情的に物を言うと、相手の思うツボ。「ほら、そういうところがダメなのよ」などと、また揚げ足を取られて意地悪されます。

意地悪な人には、冷静かつ理論的に反論することが大事です。もともと理不尽なことを言っているため、その言い分にはどこか矛盾があるはず。

例えば、「あなたは仕事ができない」と言われたら「何を根拠に仕事が出来ないのか、具体的におっしゃっていただけますか？改善しますので」と冷静かつ理論的に反論しましょう。返事に窮すれば、そそくさと逃げ出すのではないでしょうか。

逆転の発想？意地悪な人を褒めておだてる

意地悪な人には「いつかガツンと言ってやりたい！」と思っている人も多いでしょう。けれど、意地悪な人と関わるには、逆転の発想が効果的な場合があります。

そもそも意地悪な人が意地悪をしてくる心理は、「相手よりも優位に立ちたい」という優越感があるからです。したがって、意地悪な人を「これでもか！」と褒めまくりましょう。

おだてられていい気分になった意地悪な人は、意地悪しようとは思わなくなります。意地悪な人の心理を逆手に取り、手の平で上手に転がしてくださいね。

意地悪な人が特有の心理の持ち主であることは、充分お分かりいただけたことでしょう。ということは、意地悪な人を刺激しないことが大事です。

ここでは、意地悪な人に対してしてはいけない行動をいくつかご紹介します。身近に意地悪な人がいる方、必見です！

喧嘩をする

意地悪な人に対してしてはいけないのが、喧嘩です。理不尽なことを言われ、意地悪され続ければ、言い返したくなるのも無理はありません。言われっぱなしでいることにも腹が立ちますよね。

けれど、意地悪な人は「自分に歯向かうとは生意気な！」と感じるのは必至です。そのため、喧嘩が原因でさらに意地悪がエスカレートする可能性があります。上司や先輩など、意地悪な人の方が立場が上だとどうしても不利になるでしょう。

また、意地悪な人はずるくて抜け目がない、いわゆる小賢しい人が少なくありません。意地悪を助長させないためにも、喧嘩は厳禁です。

感情的になってしまう

「よくそれだけ人の心にグサッと刺さるようなことを言えるな」と感心するくらい、意地悪な人は相手を傷つけるのが上手です。しかも、最も痛いところを突いてきますので、つい感情的になってしまうのも無理はありません。

けれど、感情的になって泣いてしまったり、「何でそんなこと言うんですか！」と大声を出したりすれば、相手の狙い通りになってしまいます。周囲に対して「ほら、こんな感情的になる人がまともに仕事が出来るわけがない」とアピールするからです。

感情的な人に対しては、周囲もあまりよい印象を持ちません。助け舟を出してくれる人を失ってしまう可能性が高いので、ここはぐっとこらえる必要があります。

無視する

意地悪な人に絶対にしてはいけないといっても過言ではないのが、無視です。意地悪な人はプライドが高いので、「自分を無視するとは！」と激昂する恐れがあります。

先の「距離を取る」と「無視する」で大きく異なる点は、距離を取る場合は意地悪な人とのかかわりは保つところです。挨拶や必要最低限の会話などは行いつつ距離を取れば、意地悪な人も意地悪しにくくなります。

けれど無視するとなれば、会話はもちろん、挨拶すらしないことになり、怒らせるのは必至です。

周囲からも「意地悪されて腹が立つのはわかるけど、職場の空気が悪くなるからせめて挨拶ぐらいはしてほしい」と思われかねないため、自分が損することの方が多いでしょう。

暴力をふるう

いくら意地悪をされたとしても、手を出すのはいけません。いかなる理由があっても、先に手を出した方が負け。刑法208条の暴行罪に当たってしまうからです。

暴力をふるうのは、我慢に我慢を重ねてきたものの、もう限界に来たということと推測できます。「堪忍袋の緒が切れて、暴力をふるってしまった」という状況に、周囲はある程度理解を示してくれるかもしれません。

けれど手を出してしまったが最後、手を出した方が全面的に悪いとなり、相手の意地悪の数々は帳消しになってしまいます。「暴力をふるうのは最後の手段」ではなく、「絶対にとってはいけない手段」と心得ておくことが大事です。