「世間知らず」ってどんな意味？｜診断から克服方法まで徹底解説！

世間知らずという言葉がありますが、そもそもどういった状態や人を指す言葉か知っていますか？

世間知らずな人の特徴を知る前に、まずは基本的な意味について知っておきましょう。

「世間知らず」の意味

世間知らずとは、簡単に言えば「世を知らず、そして疎く、経験も浅い」といった言葉です。常識や知識、そして経験のなさを示す言葉だからこそ、「世間知らず」なんて言われるのは誰だって嫌でしょう。

また、世間知らずという言葉は身勝手なさまに対して使われることもあります。例えば、責任感を持たない、ルールを守らないといった人に対しても使われるのです。現代では広い意味を持つ言葉として使われていますが、どれも悪い意味と言えるでしょう。

そのため、「世間知らず」と言われたら自分を振り返ることが大切です。言われてしまうような部分があるのだと振り返ることで、より人から認められるようになるでしょう。

経験が浅く、世の中の事情にうといこと。また、その人やそのさま。世間見ず。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E4%B8%96%E9%96%93%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9A/

「世間知らず」の類義語

世間知らずとは、「世を知らず経験が浅いこと」を意味している言葉です。これに似た言葉として、「常識知らず」「温室育ち」「箱入り」などが挙げられます。どれも常識やマナーがなっていないことを示す言葉なので、言われると傷ついてしまうでしょう。

また、他にも「非常識」「未熟」なんて言い方も。どれも自分の弱さを指摘する言葉だからこそ、こうした言葉をかけられたら憤るのではなく、自分を振り返ってみましょう。

ここで憤って反論しても、さらに印象を悪くさせるだけといえます。より大人の対応をするためにも、冷静になって言葉を受け止めましょう。

ここからは、世間知らずに見られる性格的特徴を紹介します。

性格はその人の人となりを示すものですが、そこに常識やマナーといったものが欠けると世間知らずだと言われてしまうので注意しましょう。

空気を読むことができない

人と会話するときに、その場の空気に合わせた発言は少なからず求められるものです。それなのに、空気を読まない発言や的外れなことを言えば、周囲は引いてしまうでしょう。特に、爆弾的発言を連発されては、世間を知らないのかと疑ってしまうほどです。

また、発言に悪意がないほど、周囲もどう反応したらいいか分からなくなります。それに対する言葉を探さなければいけないため、言葉に詰まってしまうでしょう。

しかし、正式な場であるほど間違った発言は自分を苦しめるものです。恥ずかしい、言わなきゃよかったという後悔も経験する恐れもあるため、言動には気をつけましょう。

我儘な性格

世間知らずな人は、わがままな性格であることが多いです。自分が一番でなければ気が済まない、優先させてもらわないと嫌だといった思いが強い人なので、身勝手な行動に出ることも多いでしょう。

また、そうした行動で周囲を振り回すことも多いです。そして、悪びれもせず新たなわがままを重ねることも多いため、より周囲から浮いていくことになります。

自分の意志を強く持つことは悪いことではありませんが、身勝手な行動は周囲に多くの敵を作る原因です。自分を見つめなおす習慣をつけなければ、敵ばかりの世界になってしまうでしょう。

自分が正しいと思い込んでいる

自分の意志を強く持つことは、誰にでもできることではありません。しかし、時に自分が間違っていることだってあるでしょう。それなのに、自分が正しいと思い込んでいる人は周囲の話に耳も傾けません。

こうした性格は、世間知らずだと言われやすいので注意しましょう。また、自分が正しいと思い込む前に他人の忠告に耳を傾けなければ多くの敵を作ります。より頑なに自分が正しいと思い込んでしまう恐れもあるからこそ、間違いは素直に受け入れましょう。

そして、世間知らずだというレッテルを張られてしまうと多くの人がそうした目で見てきます。肩身が狭い体験をしてしまう恐れもあるため、早くに気づくことが大切です。

流行や時事問題に興味を示さない

人によって好む話題や流行は違うといっても、そうしたものに興味がないのも世間知らずな人に見られる性格的特徴です。普段から情報を自ら摂取しないからこそ、流行や時事問題に疎くなってしまうのでしょう。

また、こうしたものに興味を示さないと、流行や時事問題といった話に加われなくなります。より孤立していってしまうので、意見を求められても答えられなくなる人も。

世間について情報を普段から摂取しないと、世間知らずと指摘されることも多くなります。そのため、より広い世界を知るためにも情報は自ら収集するようにしましょう。

続いては、仕事面で見られる世間知らずの特徴を紹介します。

仕事面においては、次のような特徴が見られることが多いです。どれか一つでも当てはまった場合には、弱点があることを理解し克服していきましょう。

納期を守らない

ビジネスにおいて、納期は絶対に厳守しなければいけないものです。これを破るだけでも、信頼に傷がつきますし、その後の関係にも亀裂が入ります。たった一度のミスなら許されるでしょうが、何度も納期を守らないといったことが続くと契約を解除されてしまうことも。

また、時に納期を守れないという場合もあるでしょう。しかし、本当にできる大人は納期が過ぎる場合にはきちんと事前に連絡を入れます。ここで連絡を全く入れず知らんぷりをしてしまう人は、まさに世間知らずといえるでしょう。

簡単な仕事であっても、納期は絶対に厳守するものです。どんなビジネスであれ基本的なマナーを守らなければ、自分の評価は落ちてしまうので気をつけましょう。

周囲が仕事をしていても定時で帰る

世間知らずと言われてしまう行動の一つに、定時で帰るというものがあります。本来仕事は定時で帰っても問題ないものですが、周りが仕事をしているのにも関わらず、何気ない顔で帰ってしまうと恨みを買ってしまうでしょう。

また、仕事が多く残っているのに関わらず、定時だからと帰ってしまえば他の人に迷惑がかかります。面倒なことは全部押し付けているように思えるからこそ、周囲から世間知らずだと叱責を受けることもあるでしょう。

そのため、可能であれば残ることも大切です。せめて自分の仕事だけでも終わらせるようにすると、周囲に迷惑がられることもないでしょう。

敬語が使えない

社会に出る以上は、一定の敬語力は身につけておかなければいけません。それなのに、敬語が全く使えず、上下関係も意識していない。こうした行動や態度が目立ってしまえば、世間知らずと指摘されても文句は言えないでしょう。

また、敬語が使えるとしても、間違った敬語ばかり使っていれば知識がないと思われかねません。そのため、敬語に対して不安が大きいなら、今一度敬語について学び直してみましょう。より自分の弱点を克服していくことで、世間知らずと指摘されなくなりますよ。

他にも、場面に合わせて言葉を使い分けることも大切です。親しい間柄であっても、正式な場であるほど敬語を意識した方が良いこともあるので注意しましょう。

自分の仕事に責任を持たない

仕事では、任されたものに対して少なからず責任が発生します。例えば、書類整理やメール送信といった作業を頼まれたなら、それを最後までやり遂げる責任があるといえるでしょう。しかし、自分の仕事に責任を持たない行動が多いと世間知らずと指摘されます。

また、仕事ではミスをすることもあるでしょう。そうしたときに、自分のミスや失敗を受け入れず、人のせいにしてしまう人もいますよね。こうした行動はまさに「世間知らず」「非常識」と言われかねない行動だからこそ、改めた方が良いですよ。

他にも、やりたくないからと仕事を放棄するのも責任がない証拠といえます。社会人になったからには、自分の仕事に責任やプライドを持つようにしましょう。

我慢が出来ず感情で動いてしまうことが多い

社会では、どんなに理不尽なことが起きても時に我慢を強いられることがあります。特に、立場ある人ほど、自分の感情に左右されるなどあってはならないことです。それなのに、我慢できずに感情的に動いてしまうことが多いとあれば、世間知らずと言われてしまうでしょう。

世の中には自分の感情で動いて良いものばかりではないからこそ、立場ある人間としての振る舞いが求められます。時に謝りたくないことに対して頭を下げたり、激しく叱責されたりすることもあるでしょう。

しかし、社会人なら自分の立場を理解した立ち回りをするものです。いつまでも未熟なんて言われないためにも、身勝手な行動は慎むようにしましょう。

世間知らずだと言われるのは、何も性格や仕事面だけではありません。

時にその人の行動から世間知らずだと指摘されることもあるからこそ、次のような行動をしていないか振り返ってみましょう。

一般的なマナーが身についていない

社会に出る以上は、一般的な社会マナーは常に求められるもの。例えば、身なりを整えて出社する、挨拶は欠かさないなど、基本的なマナーは当たり前のこととして求められます。それなのに、こうした一般的なマナーが身についていないと世間知らずだと言われるでしょう。

また、他にも年功序列を理解していない、上下関係を意識した行動をするといったことも求められる場合も多いです。立場にあった振る舞いや行動が求められる場だからこそ、的外れな行動は周囲から異様な目で見られます。

そのため、一般的なマナーについて不安が残っているなら、これを機に学び直してみましょう。より多くのマナーを知っておけば、どんなときでも適切な行動をしていけますよ。

時間にルーズ

時間厳守も社会人としてのマナーといえますが、時間にルーズすぎると世間知らずと言われやすくなります。例えば、毎回遅刻したり、時間を守らなかったりといった行動が見られれば、世間知らずだと言われても仕方ありません。

また、自分が時間を守らないだけでも、周囲に迷惑はそれなりにかかるものです。集合時間に間に合わなければ、同じチームに損害を与えてしまうでしょう。他にも、急いでいるのにゆっくりと行動されては、周囲にストレスを与えます。

自分一人で行っているだけなら、時間を自由に使うこともできるでしょう。しかし、チームで動いている以上は、チームのルールに従うのが普通と言えます。

自分本位な行動が多い

わがままを言ったり命令を聞かなかったりなど、自分勝手な行動は人からみて不快なものです。自分が一番だと考えている節があるため、他人が迷惑していても気になりません。まさに、身勝手な行動が目立つと言えるでしょう。

また、周囲が自分の意に沿わないことをすれば、怒り出す人もいます。自分が周囲の先頭に立たなければ気が済まない人だっているでしょう。しかし、自分がチームのリーダーでない限りは、こうした行動は間違っていると指摘を受けます。

自分本位な行動ばかりしていては、仲間もどんどん離れていくでしょう。自分の我を押し通すだけでは社会は成り立たないからこそ、周囲に合わせた行動も心がけてみてくださいね。

TPOをわきまえない服装をしてくる

近年ではさまざまなファッションが登場し、社会でも自由な服装で勤務可能としている場所も多いです。また、大切なイベントに参加するとあれば、自分のお気に入りの洋服で行きたいと思っている人もいるでしょう。

しかし、こうした場所にTPOをわきまえない服装で行ってしまうと世間知らずだと言われやすくなります。例えば、ドレスコードが決まっている店やイベントに参加するにあたり、それに従っていない服装はまさに世間を知らなさすぎる行動と言えるでしょう。

そのため、TPOに合った服装を心がけることも大切です。周囲がどんな服装で参加するか気にするだけでも、場で浮くようなことはなくなっていくでしょう。

TPOとは、time（時）・place（場所）・occasion（場合）の頭文字を取って作られた和製英語のこと。「時と場所によって服装や言葉を使い分ける」という意味で使われる。TPOの類義語には、「ドレスコード」や「服装規定」などが挙げられる。
https://www.weblio.jp/content/TPO

食事に対してケチや文句をつけたがる

人間誰しも、苦手な食べ物や食べられないものはいくつか存在するでしょう。しかし、そうしたものではないのに、出された料理や食事に対してケチや文句をつける人がいますよね。単なる好みや好き嫌いであーだこーだと述べてしまうと、世間知らずだと言われやすいです。

特に、レストランやイベントなどで出された料理にケチや文句をつけてしまうと、「感謝の気持ちが足りない」とも指摘されるでしょう。多くの人が受け入れられない、また嫌悪を感じる行動だからこそ、改めなければいけません。

いくらお金を払っているといっても、平気でケチや文句をつけては自分の評価を落とすだけです。周囲の反応を気にしない振る舞いは、見ていて気持ちがいいものではないでしょう。

世間知らずな人は、生まれたときからそうであるわけではありません。

ここからは、どうして世間知らずになってしまうのか、その原因を紹介しましょう。次のような原因が考えられるので、当てはまる場合には見直しや克服へと行動を移してみてくださいね。

周囲に甘やかされる環境

世間知らずになってしまうのは、周囲に甘やかされる環境で育ったからと言えます。例えば、間違ったことをしても指摘されなったり、謝らずとも許されたりする環境にいれば、多くの人が自分は正しいと思い込んでしまうでしょう。

また、難しいことや面倒なことを全て周囲がやってくれていれば、自分は何もしなくてもいいと思い込みます。待っていれば誰かがやってくれると勘違いしてしまうので、責任を持たず行動せずといった性格になってしまうのです。

このように、世間知らずになってしまう原因の一つは周囲の対応であることも。しかし、本人だけが悪いわけではないにしろ、自分がそうした人間だと気づいたなら克服や改善が必要です。

人との対話が少ない

甘やかされない環境で育ったにしても、人との対話が極端に少ないと世間知らずになることがあります。それだけ周囲から得られる情報が限定されてしまうので、狭い世界で暮らすことになるからです。摂取できる情報が少ないほど、考え方は偏ったものになっていきます。

また、人との対話が少ないと、周囲の考えに協調したり反論したりといった経験ができません。コミュニケーションがうまく取れなくなってしまうので、的外れな発言や行動をしてしまうことも増えるでしょう。

そのため、世間知らずを抜け出すには他人とのコミュニケーションも必要不可欠です。たくさんの人と話をし、価値観の違いや世界観の多様さに目を向けてみましょう。

自己愛が強い

自己愛が強く、自分以外は信じないという考え方も世間知らずになってしまう原因の一つです。誰だって常に自分が正しいと思いたいものですが、これが強すぎると他人の意見に全く耳を傾けなくなっていきます。

これによって他人の意見よりも自分の方が正しいと思い込んでしまうので、偏った考え方になってしまうのです。いくら周囲が常識やマナーを教えようとしても、自分が正しいと思い込んでいる人からしてみれば、素直に受け入れることはできないでしょう。

しかし、世の中には自分の知らないことや間違って吸収している情報も多いと言えます。だからこそ、周囲からの指摘や忠告にはなるべく耳を傾けた方が良いでしょう。

特別意識やこだわりが強い

人によっては、生活の中でこだわりを持っているでしょう。こうしたこだわりを持つことは悪いことではありませんが、強すぎたり他人に強要したりしては余計なトラブルの種になります。また、こうした意識は他人から受け入れられないことも多いです。

これによって世間知らずだと指摘されてしまうので、特別意識や強いこだわりを持っているなら他人に強要しないよう気をつけましょう。

しかし、特別意識やこだわりは、自分だけがポリシーで持っている分には問題はないものです。世間知らずと言われないためにも、そうしたものを自分でコントロールしていきましょう。

ここからは、自分が世間知らずに当てはまるのかどうかをチェックしていきます。次のような特徴に当てはまるか自己チェックし、自分の弱点を見つめなおしてみましょう。

・周囲の意見に興味がない
・常識やマナーに縛られたくない
・人から怒られた経験がない
・責任を持たずに自由気ままに過ごしたい
・敬語が苦手で普段から使う機会も少ない
・自分は常識人だと思っている
・普段からあまりニュースや新聞は見たり読んだりしない
・聞くよりも話す方が好き

より多く当てはまるほど、世間知らずである可能性が高いです。また、どれか一つでも当てはまった場合には、自分を見直すきっかけにしてみましょう。より弱点のない自分になっていくためにも、日々自分の行動や言動について振り返ってみてくださいね。

ここからは、世間知らずな性格を克服する方法を紹介していきます。

世間知らずなんて指摘は誰だって受けたくないもの。だからこそ、世間知らずと言われないためにも次のようなことを心がけてみましょう。

他人の意見に耳を傾ける

身勝手だと言われないためにも、他人の意見にはよく耳を傾けるようにしましょう。相手の話をよく聞けば、相手が何を求めているのか分かります。「これをしてほしい」「こう動いてほしい」といった要望を聞き分けられれば、身勝手な行動に出ることもないでしょう。

また、人の話を聞くだけでも多くの情報を集めることができます。そこから興味が湧けば、さらに自分から情報を集めようという気持ちも生まれてくるでしょう。自分の世界を広げるためにも、たくさんの人の話を聞いてみることをおすすめします。

逆に、自分の話ばかりしていては、人は離れていくもの。より多くの仲間に囲まれ楽しい日々を過ごすためにも、他人の話にはよく耳を傾け聞く姿勢を持ちましょう。

自分の失敗は素直に認める

自分の失敗を認めるのは、とても怖いことです。勇気が必要とされることだからこそ、ついつい逃げ腰になってしまう人もいるでしょう。しかし、自分の失敗や責任から逃げているばかりでは、世間知らずと指摘されます。

そのため、自分の失敗は素直に認めましょう。痛みを受け入れることで、成長できることもあります。逆に、逃げてばかりでは成長することは難しいです。得られるものも限られるため、自分をさらに飛躍させるためにも失敗は素直に受け入れましょう。

また、普段から失敗しないよう慎重になることも大切です。なりふり構わず突っ走れるわけではないからこそ、立場を考えた行動を心がけてみましょう。

常識やマナーを身につける

常識やマナーの面で世間知らずと指摘されたくないなら、それらを身につけることも大切です。例えば、常識やマナーについては調べたり本を読んだりすることで身につけることができるでしょう。他にも、礼儀ある人を参考にするのもおすすめです。

いくら責任を持ったとしても、非常識やマナー違反が多くては同じ目で見られてしまうでしょう。より自分を変えていくためにも、自分の弱点とされる部分に目を向けてみてくださいね。常識やマナーに疎いなら、それらを勉強しましょう。

また、常識やマナーが身につくとデキる社会人として見られます。一人の立派な人間として扱ってもらいやすくなるので、得することも増えるでしょう。

ニュースや新聞に目を向ける

世間知らずとは、まさに世について知らないことを指摘する言葉です。こうした言葉を投げかけられないためにも、普段からニュースや新聞に目を向けておきましょう。こうしたものに目を向けるだけでも、常識や知識は身についていきます。

また、時事問題に強くなるので、そうした話題についていけるようになるでしょう。的外れな発言をすることもなくなるため、より世間知らずだと言われなくなります。他にも、自分から時事問題を提供できれば話のネタにも困りません。

ただし、ニュースや新聞だけでは偏った情報摂取になることがあります。他にも情報を収集できるツールを用意し、多角的に情報摂取できるようにしておきましょう。

責任ある行動を心がける

無責任だと指摘されないためにも、普段から責任ある行動を心がけましょう。責任を放り出したり、そっぽを向いたりしてはまた同じことを繰り返します。だからこそ、自分の立場を理解し、それにあった行動をしていきましょう。

例えば、仕事の納期を厳守したり、会社のルールを守ったりするだけでも人からの評価は変わってきます。より模範と言える態度や行動を心がければ、称賛の声だって聞こえてくるでしょう。そうした人材の方が、社会ではより求められるというものです。

逆に、責任を放り出してばかりでは、任される仕事も減っていきます。仕事をクビになる恐れもあるからこそ、責任を意識しましょう。

自分の振る舞いに対して振り返る習慣をつける

より世間知らずを抜け出すためにも、自分の振る舞いについて振り返る習慣をつけましょう。例えば、仕事が終わって眠る前に「今日はこんな風な立ち振る舞いをしてしまった」と反省の時間を設けるのです。

こうした振り返りを習慣化することで、より自分の弱点を理解できます。取りやすい行動や失敗を浮き彫りにできるので、より良い自分へと変わっていくきっかけも作れるでしょう。逆に、振る舞いについて振り返らない人は、いつまでも自分の弱点に気づきません。

また、振り返るときは客観的に自分を見ることも必要です。自分を客観的に見ることで、今まで気づかなかった弱点に気づけるようになりますよ。

ここからは、周りにいる世間知らずな人についていくつか体験談を紹介していきます。

世間知らずな人なんて、そうそういないと思っている人もいるでしょう。しかし、世の中には次のような体験をしている人も多いといえます。人に迷惑がられないためにも、自分も同じような行動をしていないか振り返ってみましょう。

自分の言うことがすべて正しいと…

「自分の言うことがすべて正しいと思っているのか、何でも否定から入る友人。自分の考えを言うならまだしも、何でも否定されると話したくなくなる」（男性/32歳/会社員）

他人の意見に耳を傾けず、自分の言うことや考えが正しいと信じて疑わない人も世間知らずだと言われやすいです。それだけ狭い価値観を持っていることになり、自分が正義だと言わんばかりの言動では人からも嫌がられるでしょう。

また、話しをしているのに全て否定してくるとあれば、誰だって話す気もなくなります。自分の意見を伝えることも大切ですが、否定せずに受け入れることも大切と言えるでしょう。

常識が通じないので疲れる！

「常識が通じないので疲れる！自分の行動が常識と思い込んでいる困った子がいて、何をするにも説明しなきゃいけないから、本当は関わりたくないです」（女性/25歳/OL）

社会人なら一般常識くらいは身につけておきたいものですが、時にこうした常識が通用しない人がいます。世間に目を向けてこなかった、また過保護な環境で育ったなど、人によって原因はさまざまですが、社会に出る以上は一定の常識は身につけておかなければいけません。

それなのに常識を知らず話も通らないとあれば、一から説明する手間も増えるでしょう。こうした世間知らずな人は、多くの人に迷惑をかけてしまう恐れがあります。

上司に対してタメ語とか世間知らずすぎる…

「上司に対してタメ語を使う後輩がいます。同僚ならまだしも、上司に対してとか世間知らずすぎる…」（男性/28歳/会社員）

友達や知り合いといった関係性であれば、タメ語であっても許されることもあるでしょう。しかし、これが会社ともなれば話は別です。社会に出ている以上、上下関係に従うのはマナーといえるでしょう。

それなのに、上下関係を無視した話し方は周囲の目に異様に映ります。上司から怒声が飛び出すのではないかと、本人以外がハラハラしてしまうでしょう。

世間知らずだと認識してないのが厄介…

「自分を世間知らずだと認識してないのが厄介…。いくら指摘しても自分は常識人だと信じ切っているので、正直めんどくさいったらありゃしない」（男性/30歳/会社員）

世間知らずな人は、基本的に自分のことを「世間知らず」であると認識していないことが多いです。だからこそ常識から外れたことを普通にやってしまいますし、的外れな発言をしても「しまった」という感覚がありません。

また、世間知らずだと言われれば、誰だって嫌に感じるでしょう。自分を常識人だと思い込んでしまっている人は、指摘されると憤慨し反論してきます。

怒られたり指摘されたりするとすぐにへそを曲げる

「怒られたり指摘されたりするとすぐにへそを曲げる困った部下がいます。もう大人なんだから、自分のミスくらい素直に認めてほしい…」（女性/27歳/OL）

自分のミスを認めることは、誰だって嫌ですし不安になりますよね。しかし、一人の大人として、ミスを隠したりごまかしたりはできません。社会に出ている以上は、自分のしたことに責任を持たないといけないからです。

しかし、世の中には怒られたり指摘されたりするとへそを曲げてしまう人もいます。自分のミスを素直に認められないと、周囲から困った世間知らずとして見られてしまうでしょう。