言いたいことが言えない人の特徴｜改善策や相手別の対処法もご紹介

言いたいことが言えないのは、心の中で言いたいことを押し留めている状態なので、モヤモヤとした気分になるのではないでしょうか。モヤモヤ気分はストレスとなり、時には言いたいことが言えない自分が嫌になり、自己嫌悪の要因に。

もっと言いたいことがはっきり言えるようになれば、どんなにストレスフリーになるだろうかと考えたことがある人は多いのではないでしょうか。言いたいことが言えないと自分のことが分かって貰えないですし、伝えたいことも伝えられません。

もっと人に自分のことを知って欲しいし、本当のことを伝えたい！という方は、これからは言いたいことを言えるように変わっていかなくてはなりません。

今回の記事では、言いたいことが言えない人が何でも言えるようになるための方法を紹介しています。言いたいことが言えない自分を卒業したいと考える人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

言いたいことが言えない自己主張が苦手な人には、ある共通の特徴が存在しています。そこで、本音が言えずストレスを抱えがちな言いたいことが言えない人のよくある特徴を、こちらにまとめてみました。

気を遣いすぎる

言いたいことが言えない人によくあるのが「気を遣いすぎ」ということ。自分の一言で相手が嫌な思いをしないか？怒らないか？嫌われないかなと気になってしまい、言いたいことが言えないケースが多いんです。

良く言えば「優しい」のですが、気を遣いすぎるあまり自分の本音が言えず自己主張できないのはストレスになるでしょう。また、別の言い方をすれば「臆病」です。

自分が発言することで周りにどう思われるかが怖くて、本音を言うことができないのだと考えられます。

平和主義

世の中には他者と意見が食い違うと怒る、機嫌が悪くなる、喧嘩、最悪縁を切るなど、色々なパターンの人がいます。自分の一言でそのようなトラブルになる可能性があるなら、平和のために口を閉じておこうというのが、平和主義の人の考えです。

本音を伝えるよりも、今この場の空気を壊さず、相手との関係を悪くしないようにすることが最優先で、トラブルを回避したい思いがあるわけですね。

ネガティブ思考

ネガティブな人は、物事に対してポジティブに考えるのが苦手です。言いたいことが言えない人にはネガティブ思考の人が多く、本音を言うことで「否定されないか」「もしかしたら雰囲気が悪くなるかも」と思ってしまいがち。

気を遣いすぎる人と特徴が似ていますが、ネガティブ思考の人は「気を遣う」のではなく「自信がない」のが特徴です。自信がないからこそ否定されたり、空気を悪くするかもしれないという最悪のケースを考えてしまい、言いたいことが言えないのだと考えられます。

消極的

消極的な人は自己主張が苦手な人が多く、言いたいことが言えない場合がよくある傾向です。消極的な人は自分の意見や本音に価値があるとはあまり思っていなかったり、複数人の前で喋るのが緊張してしまうため、言いたいことがあっても言い出すことがなかなかできません。

消極的で言いたいことが言えない人は、本音を言うのが苦手なばかりか、性格的にも大人しく存在そのものが控えめなのも特徴です。

言いたいことはきちんと言った方が相手に自分を分かって貰えますし、自分はストレスが溜まらないのに、なぜ言いたいことが言えないのでしょうか。よくある言いたいことが言えない理由や原因についてまとめてみました。

自分は言いたいことが言えないと悩んでいる方は、しっかり原因や理由が分かると、改善方法を実践する時に役立つでしょう。

主張したいことがまとまっていない

言いたいことが言えない人は、まず言いたいことがまとまってないからというのがよくある理由です。多くの人は言いたいことがまとまっていないのに、急に意見などを求められても主張できないケースがほとんどではないでしょうか。言いたいことがまとまていなければ、言葉にすることが難しいですからね。

しかし、すぐに主張がまとまれば言いたいことが言えないという状況にはなりません。なかなか自己主張することができない人は、そもそも「主張したいことをまとめること」が苦手。

言いたいことをまとめるのに時間がかかるのが原因で、言いたいことが言えないのだと考えられます。

自分の発言に自信を持てない

言いたいことが言えないのは、自分自身の発言に自信を持てていないのが原因の可能性が高いです。もし自信があれば周りの人に自己主張したいという思いが強く持てますし、言いたいことが言えないということにはなりにくいでしょう。

しかし、言いたいことが言えないのは自分が発言しようとしている内容に自信がなく、「こんな発言しなくてもいいんじゃないかな」「否定されたらどうしよう」と心配になり、なかなか言い出せないのです。

人前で喋るのが恥ずかしくて言いたいことが言えない

心を許している人と話すのは平気でも、あまり打ち解けていない人や、初対面の人の前では自己主張するのが苦手な人は、恥ずかしいというのが理由で言いたいことが言えない場合があります。

喋るとどうしても他人からの注目を集めますから、打ち解けていない人や初対面の人からの視線にさらされると恥ずかしくなってしまいのでしょう。

それが分かっているため、注目されたくないがために言いたいことが言えないのだと考えられます。

話に入るタイミングが分からない

自己主張が苦手で言いたいことが言えない人は、他人が会話しているところや話し合いの場で発言するのが苦手な傾向があります。大きな原因としては気遣い。「今このタイミングで入って大丈夫？」と考えてしまい、発言するタイミングが掴めないのです。

そして、ズルズルと発言できないまま時間だけが過ぎ、結局話が終わったり話題が変わってしまい、言いたいことが言えないままになってしまうことがよくあります。

喋るのが苦手で言いたいことが言えない

発言しようとしている内容に自信が無かったり、恥ずかしいとも思っていない、タイミングも分からないわけではないのに言いたいことが言えないこともあります。発言したい内容を考えることはできるのに、それを言葉にして表現するのが苦手なのが理由です。

何かを喋る時には頭で内容を考え、それを言葉にして口に出しますよね。しかし、喋っていると頭で考えていたことが飛んでしまい、言葉に出なくなってしまうことがあるのです。そのため長く話すことが難しく、結局伝えたいと思っていたことは相手に伝えきれないのでしょう。

ですから、喋るのが苦手な人は自分が言葉で伝えきれないのを分かっているので、言いたいことが言えないのです。

言いたいことが言えないのは思っている以上に損なこと。きちんと本音が言えるようになれば、さまざまなメリットがあるんですよ。もし言いたいことが言えるようになったら、どんなメリットが得られるのかまとめてみました。

ストレスが減る

言いたいことがあるのに言えないと心がモヤモヤとし、それがストレスになる場合があります。自己主張が苦手な人は、きちんと自分の言葉が相手に伝わらず、分かって欲しいことが分かって貰えなかったり、意思疎通がしにくいと思った経験はありませんか？それがモヤモヤの原因になり、ストレスを感じている人は多いのではないでしょうか。

しかし、もし言いたいことをしっかりと言えるようになれば、モヤモヤの原因がなくなり、ストレスが大幅に減ることでしょう。

相手と親密になれる

人と仲良くなるためには、ある程度本音を言い合える関係が理想的。言いたいことが言えない人は本音を言うのが苦手なので、相手から「壁を作られている」と感じられてしまい、親密になるのが難しいのです。

もし、もっと人と仲良くなりたいと思うなら、言いたいことをしっかり伝え、自己主張することが大切です。もしそれができるようになれば、もっと友達がたくさんできますし、今いる友達とももっと親密な関係になれるでしょうね。

周りからの好感度が上がる

言いたいことが言えない人は相手に気遣って発言を控えている場合がありますが、その行動は実は好感度が下がる可能性があります。何も意見や発言が無いので、「何考えてるか分からない」「近寄り難い」と思われるのでしょう。

しかし、しっかり自己主張できるようになれば、周りはあなたがどんな人で、どのような意見を持つ人なのかが分かりますよね。何も言わずに相手を気遣うよりも、意思表示をしっかりする方が結果的に好感度は上がるのです。

自信や勇気がつく

言いたいことが言えない理由が「発言に自信が無いから」というのはよくありますが、もし本音が言える人になれば自分に自信がつくでしょう。本音は少なからず自信がないとなかなか言えないものです。

人にどう思われるか、否定されることはないかなど、不安を跳ね除けて発言するには勇気も必要です。ですから、本音を言える人は自分に自信があり、勇気もそこそこある人と言えます。

もしビクビクせずに本音が言えるようになれば、きっと自信や勇気に満ちた自分になれているはずです。

言いたいことが言えない時は、相手によって対処法を使い分けてみましょう。対処法を相手によって変えることで、いつでも最適な方法で対処でき、本音が言いやすくなりますよ。

夫婦間で言いたいことを言えない時

一緒に暮らす夫婦でも、言いたいことが言えない時がありますよね。もし言ってギスギスしたらどうしようと考えてしまい、本音を隠して過ごしている人も多いのではないでしょうか。しかし、本音を隠して過ごすのはストレスになってしまいます。

そこで、夫や妻に言いたいことが言えない時には、あえてかしこまらずにリラックスしている時に本音を言ってみてはいかがでしょうか。

お茶を飲みながらテレビを見ている時などに、何気なく「そういえば…」と話題に出してみてください。話の場を設けようとすると緊張し、本音が言えなくなってしまう可能性があるので、お互いリラックスしている時に本音でトークをしてみてくださいね。

友人に言いたいことが言えない時

友人に話したいことがある時は、気軽にLINEなどのアプリを使ってみてはいかがでしょうか。直接言葉で本音を話さなくていいので話しやすいですし、言いたいことをまとめてから文章で送信できるのも、LINEのメリットです。

もちろん、通話機能を使って直接話しても良いでしょう。普段からLINEでやり取りをしているなら、わざわざ会って話さなくて良いので面と向かって話すよりも本音を言いやすいですよね。

職場の人に言いたいことが言えない時

職場の人に本音を言うのは勇気がいりますし、どう思われるかで今後の関係に関わってくる可能性があるので、なかなか言いたいことが言えない人は多いでしょう。

気軽に話すよりはある程度かしこまった雰囲気で本音を話した方が、相手に真剣さが伝わるので、職場の人に本音を言いたい時には仕事終わりに飲みやお茶に誘ってみてください。

「話したいことがあるので少し時間を作って貰えますか」と真剣に誘えば、相手も「じゃあ少しだけ」と了承してくれるでしょう。そして、飲食店に入ったら改めて来てくれたことにお礼をし、他愛ない雑談を少しして緊張をほぐしてから、言いたいことを話してみてください。

彼氏・彼女に言いたいことが言えない時

恋人と良くない雰囲気になったら嫌われないか心配で、本音を言うのが怖い人は多いのではないでしょうか。しかし、本音で語り合える関係になった方がより深い絆で結ばれるでしょうし、言いたいことが言える関係は理想的ですよね。

恋人に本音を言い出せない時は、前もって「聞いて欲しいんだけど…」とワンクッション置いてみましょう。急に本音を言うと、本当に機嫌を損ねる可能性があるからです。

さらに念には念を入れるなら、そう思った理由も付け加えると良いですね。きちんと理由があって言ったことなら、きっと恋人は怒ることは無いのではないでしょうか。

家族に言いたいことが言えない時

実の家族でも言いたいことが言えない時がありますよね。それに、身近な存在だからこそ本音を言うのが「恥ずかしい」という思いもあるのではないでしょうか。

そこで、家族に言いたいことが言えない場合は、一切接触せずにLINEなどのメッセージ機能を活用してみてください。家族の場合、身内だからこそ電話で本音を言うのも恥ずかしい人も多いでしょう。ですから、一切接触をせずにLINEのメッセージで伝えるのです。

文章で伝えるのなら口で言うよりもかなり本音を言いやすいですし、絵文字やスタンプなども使えば、やんわりと本音を伝えることもできますよ。

言いたいことが言えないままではストレスが溜まりますし、もし改善することができるのなら、本音を言えない自分を変えたいと思いませんか？こちらでは、自己主張が苦手な人にオススメしたい改善方法をご紹介しています。自分ができそうな改善方法があれば、ぜひ試してみてください。

自分に対して正直になる

言いたいことを言うには、自分に対して正直になることを覚えましょう。「これを伝えたい！」と思うことがあるのなら、正直に相手に伝えてみませんか？

自己主張が苦手だと、色々とオブラートに包みすぎ、言いたいことがきちんと伝わらなかったり、分かりにくくて相手を苛立たせてしまう可能性があります。

そうなる可能性がある位なら、自分に正直になってズバッと言ってしまった方が、自分も相手も清々しいのではないでしょうか。

言わなかった後のことを考える

もし伝えたいことを伝えないままにしたら、後でモヤモヤが残りませんか？いつまでもモヤモヤしたままになる可能性があるなら、それはあなたにとってストレスになってしまいます。

後でモヤモヤして気持ちが悪くなるなら、言ってしまった方が後がきっと楽になりますよ。

自分の思っていることを書き出す

本音をきちんと伝えるのが苦手なら、まずは相手に言う前に紙に言いたいことを書き出してまとめてみましょう。書き出してみると、案外伝えるほどでもないものも、きっと出てきますから、必要がない部分は削除し、本当に伝えたいことだけをまとめて清書しましょう。

そして、綺麗にまとまったものを頭に叩き込んで本音を言いたい人に会ってみてはいかがでしょうか。

上手に伝える練習をする

上手に伝えることがそもそも苦手な方は、本音を伝えることを「お芝居」に見立てて本音を言う練習をしてみましょう。まずは言いたいことを「セリフ」として紙に書き出し、お芝居の練習をするようにぬいぐるみや壁に向かってセリフを読み、伝える練習をしてみてください。

何度も練習すると体にどんどん馴染んでいき、伝えるべき時に練習の成果が発揮されますよ。

言いたいとが言えない自分を改善する方法を他にも実践したい方は、こちらの方法も試してみてください。

本音を言うことで得られるメリットを考える

もし言いたいことをきちんと伝えられたら、どんなメリットがあるかを考えてみましょう。言いたいことを伝えることで得られるメリットは、主に「スッキリする」「周りに自分を理解して貰える」「親密になれる」です。

本音を伝えると意見が食い違い他者と衝突する可能性もありますが、意見の食い違いはよくあること。衝突してお互いに意見を交わすことは、むしろ良いことではないでしょうか。

お互いを良く知るきっかけになりますし、意見がまとまった時には以前よりも親密な関係になっていることでしょう。

声を大きく出す練習をする

言いたいことが言えない人は声が小さいことが多いので、もし声が小さいのを自覚しているなら、大きな声を出せるように練習してみましょう。

大きな声を出す練習は、カラオケに行って思い切り声を出してみたり、はっきり大きな声で音読をすることなどがおすすめです。

頭の回転を速くする

言いたいことが言えない人は即座に言葉を出すことが苦手な人が多い傾向です。そのため、タイミングを逃して言いたいことが言えなかったりすることがあるのでしょう。

そこでオススメしたいのが、テレビを見ながらツッコミを入れてみたり、一言程度に感想を口に出してみること。この練習をすることで頭の回転が早くなり、タイミングを逃して言いたいことが言えなかった…というのを減らしていくことができますよ。

相手を信用する

「こう言ったら相手は拒否してくるのでは…」と思うのは、ある意味相手を信用していないからではないでしょうか。本音を伝えるには、相手を信用することが大切なんです。

「本音を言ってもこの人はきちんと耳を傾け、受け止めてくれる」と信用することが、言いたいことが言えない自分を改善するきっかけになりますよ。

言いたいことが言えない性格は、対処次第で改善することができるものです。すぐに変わるのは難しいですが、今回ご紹介した方法を意識して続けていれば、だんだんと自己主張が上手になっていきますよ。

そして、本音を言うのが上手になったあなたは、きっと周りの人とより良い関係を築けるようになっていることでしょう。