人に当たる人の心理を詳しく解説！当たられたときの対処法も伝授！

みなさんの周りには人に当たる人っていますか？その人はどんな人でしょうか？人に当たる人は、基本的に周りから敬遠される対象です。あまり関わりたくない、怖い、一緒にいて不安になる…そんな印象を抱く人が多く、できるだけ距離を取ろうとしている人が大半でしょう。

なぜ人に当たる人は他人に攻撃的な一面を見せてしまうのか、今回はその理由や心理について詳しく解説していきたいと思います。人に当たる理由や心理がわかれば、もしターゲットにされた時には上手く立ち回ることができるでしょう。

また、人ではなく物に当たる人についても合わせて解説していきます。人や物に攻撃的な一面を見せる人について知りたいという人は、ぜひ注目してみてくださいね。

「なぜこの人は人に当たるのだろう」そんな疑問を抱いた事がある人は多いでしょう。人に当たったところで物事が解決するわけではなく、ただ相手や周りを不愉快にさせ、人間関係をギクシャクさせるだけなので、その意味がわからないという人は少なくないはずです。

人に当たる人はどんな気持ちや理由があって、相手に当たってしまうのか。その謎に注目していきましょう。

プライドが高い

プライドが高い人は人に当たりやすい傾向にあります。プライドが高い人はとにかく周りよりも優位に立っていたいという気持ちが強いため、自分の立場やプライドが傷つきそうになった時には余裕がなくなり、人に当たってしまうことが多いのです。

たとえばプライドが高い上司よりも部下のほうが仕事が出来て評価をされたとしましょう。するとプライドが高い上司は、自身の「部下より立場が上」という事実が揺らぎそうになったことで、周りに八つ当たりをしてしまいました。

これもプライドの高さゆえ、部下の功績が素直に認められず、八つ当たりをして気持ちを紛らわそうとした結果の行動だと言えます。部下に自分の地位が取られるかもしれない、部下より立場が上というプライドが傷つきそうになった、そこに焦りを感じたのです。

完璧主義者

完璧主義者は不備がある状態を好みません。完璧への拘り強いため、なにか欠けていることが発覚すると気持ちに余裕がなくなり、物や人に八つ当たりをすることが多いのです。

特に他人に対しても完璧主義を押し付けるタイプは、他人の不完璧さを見るとその人を責めてしまうことも珍しくありません。「なぜ完璧ではないのか、手を抜いているのか」と、自分の思い通りにならない相手に不満を持ち、当たってしまいます。

失敗を見られるのが嫌

失敗を見られるのが嫌なタイプも人に当たりやすいと言えるでしょう。特にこのタイプは他人がいないところで失敗をするのは問題はないものの、誰かが見ている場面での失敗は、強い羞恥心に駆られ、一気に冷静さを失ってしまいます。

その結果「見ないで！」という気持ちが、攻撃的な言葉や時には殴る、蹴るなどの八つ当たりとして表れてしまうのです。

このタイプも「実はプライドが高い」「完璧主義者」が多いという特徴があります。

自分に自信がない

自分に自信がない人の中にも、人に当たりやすい人がいます。特に自信のなさを「威圧感」「他人を見下す」「暴力的な言葉や態度」などで隠しているタイプの人は、自信のなさが垣間見えそうになった時、人に当たることで自分の弱さを隠そうとするのです。

たとえばよくあるケースなのが素行不良な人の八つ当たりでしょう。さまざまなことに自信はないものの「他人に見くびられたくない」「プライドが高い」などの理由から、他人や周囲に対して威張り散らしているタイプですが、正論や仲間がいない状態では怯む傾向にあります。

正論を言われたとしても言い返せない、仲間がいないと威張れない…そんな状況下に陥った時、八つ当たりをすることで自分を大きく見せ、なんとかして自分の自信のなさや弱さを隠そうとするのです。

人に当たる人はわかりやすい特徴を持っている人がほとんどです。普段の振る舞いや考え方に触れていくことで、「この人は人に当たりやすい人なのかもしれない」とある程度予想をつけることもできるでしょう。

予め人に当たりやすそうな人について知っておけば、自身がその人のターゲットにならないように自衛をすることができますよね。

人に当たる人とは距離を取っていきたい…そんな場合も、人に当たる人の心理に注目しておくと良いでしょう。

人に当たるのがかっこいいと思っている

心理の中には「人に当たるのがかっこいい」というものがあります。人に当たり散らす姿がかっこいい、そんな価値観が理由で人に対して当たってしまうのです。

たとえば「不良がかっこいい」「常識やモラルに外れたことをするのは刺激的」と考える人はそう少なくはないでしょう。不良ドラマや映画などに影響をされた若者などは、特にそういった考えに一時的でも染まりやすい傾向にあります。

そういった価値観を持つと「他人に当たるのがかっこいい」「少し暴力的な態度が魅力的」と思うようになり、人に当たることを良しとしてしまうのです。

非を認めたくないから人に当たる

非を認めたくないから人に当たるという人もいます。たとえば非を認めなくてはいけない場面になった時、素直に非を認めたり謝ったりすることができず、他人に当たることでその場を切り抜けようとしてしまうのです。

また、責任転嫁癖がある人も他人に八つ当たりすることが多いでしょう。自分が責められている中で「でもお前が悪いだろ！」と責任転嫁とともに、感情の高ぶりを利用して必要以上に他人を傷つけてしまうのです。

非を認めることはプライドに傷つく、負けを認めることになる…そういった考えや価値観を持っていると、窮地に立たされた時に八つ当たりをしてしまうことが多いと言えるでしょう。

人に当たるのは固定概念や偏見が強いから

「こういうタイプの人は悪人だから傷つけても問題ない」「こいつは鈍くさいから強く当たるくらいが丁度良い」など、やや歪んだ固定概念や偏見を理由に人に当たる人もいます。

たとえば過去にいじめをしていた人がいて、そのいじめ自体は非を認めて当事者間で解決したとしましょう。しかし「過去でも何でもいじめをしていたやつは悪」「酷いことをしたのだからされて当然」といった考えを持つ人が周りにいると、八つ当たりの対象になりやすいのです。

こういった歪んだ固定概念や偏見の厄介なところは、八つ当たりをしても悪いことだとは思っていないというところでしょう。「当たられて当然だ」と相手に対して思っているため、悪気無く八つ当たりをしてしまうことがあるのです。

人に当たる人はストレスが溜まっている

基本的に人に当たる人はストレスが溜まっていると言えるでしょう。イライラや不満、不安な気持ちがずっと心の中にくすぶっていて解消されていない状態は、冷静な判断力を奪います。また、他人を気遣う余裕もなくなり、自分のことで精一杯になりますよね。

そういった状態で、さらにストレスが溜まるようなことがあるとつい八つ当たりをしてしまうのです。どんなに普段優しい人だとしても、気持ちに余裕がなくなってイライラしたり、焦ったりしてしまうと、度合いには差があれど八つ当たりすることはあります。

普段全然人に当たらなそうな人が八つ当たりしている…そういった場面に出くわした場合は、その人自身に猛烈なストレスが溜まっていると考えていいでしょう。

実は人に当たる人というのは、無差別に人に当たっているわけではありません。ある程度人を選び、「この人なら当たってもいいだろう」という目星をつけて当たっていることがほとんどです。

そのため、人に当たられたくないと思うならば「当たる標的にされやすい人の特徴」を知り、普段からそうならないように気をつけておくことも大切でしょう。

大人しい

大人しい人は「抵抗されなさそう」「反論されなさそう」「他人に告げ口されなさそう」といった理由から、当たる標的にされやすいと言えるでしょう。実際、大人しい人の中には内気で口数が少ない人も多いため、八つ当たりをされても受け身のままでいる人は珍しくありません。

人に当たることが多い人にとって、反論されたり誰かに告げ口されたりするのは、正直避けたいことのひとつ。内心では「八つ当たりは悪」だと思っている人が多いため、反論されたらそれに返す言葉がなく、困ってしまうことが多いのです。

また、告げ口もたとえば自分の上司等に言われたら立場が危うくなりますよね。そういったリスクを考えると、反論もしない、告げ口もしなさそうな大人しい人は非常に都合の良いターゲットとなるのです。

優しい

優しい人も人に当たる人のターゲットになりやすい傾向にあります。優しい人は基本的に何でも許してくれるイメージがあるため、多少八つ当たりをしても大丈夫だろう、許してくれるだろう、という甘えた気持ちを持たれてしまうのです。

特に優しい人の場合は当たる対象だけでなく、「わがままを言っても良い相手」「何でも押し付けても良い相手」とも思われやすいのが事実でしょう。多少自分勝手に振る舞っても怒らずに許してくれそう…そんなイメージから、自分勝手な人に好かれやすい傾向にあるのです。

つまり優しい人は「怒らない、反論しない、告げ口もしない、むしろ許してくれる」といったイメージを持たれるため、多方面から舐められやすいタイプだと言えるでしょう。

人に当たられやすいのは不器用だから

何かと不器用な人も人に当たられやすいと言えるでしょう。たとえば要領が悪く仕事の覚えが遅い、行動が鈍いなど、上手く物事を進められない人は八つ当たりされやすい傾向にあります。

これは単純に相手や周りから不満や不安を持たれやすいのもありますが、人に当たる傾向にある人にとってみれば「不器用を理由に当たっても許される相手」と思えるため、理不尽な内容でも八つ当たりをしてストレス発散しようと考えてしまうのです。

ネタになりやすいキャラクターも人に当たられやすい

学生の頃クラスに1人はいた「お笑いキャラ」は、何かと理不尽な目に遭っていたような気がする…そんな思い出がある人はいませんか？

「お笑いキャラ」のようないわゆるネタキャラは、周りからイジられるついでに八つ当たりすることが実は珍しくありません。ネタにしてもいい相手ならば、多少の八つ当たりも笑って許してくれるだろう、冗談だと思ってくれるだろう、と舐められやすいのです。

実際、ネタになりやすい人は笑って何事も乗り越えてしまう癖があるため、八つ当たりをされても笑いに変えてしまうことは少なくありません。そしてこの行動は人に当たる人からしてみれば大変都合が良いため、また何かあったら八つ当たりしようと思える理由になるのです。

人に当たられやすい人が自分勝手な場合も

基本的に人に当たる人が悪いのは事実でしょう。どんなに切羽詰まっていても、自分の感情をコントロールできないのを理由に他人に当たる行為は許されるものではありません。

しかし、場合によっては当たられやすい人にも原因があるケースも実は珍しくないってご存知でしたか？特に人に当たられやすい人が自分勝手な性格で周りを振り回してばかりだった…そうなると、周囲の人の不満が溜まり、強く当たってしまうというのはよくあることなのです。

八つ当たりする人が悪いのは前提として、当たられることが多い…と思う人も自身の振る舞いにもなにか問題はないか考えてみる必要があるでしょう。

どんなに気をつけていたとしても、人に当たる人の標的にされてしまうことはあります。たとえ自衛していても、相手の性格や都合、感情などの前では意味がないことも多く、突然標的にされてしまうという事態は誰にでも起こりうると言えるのです。

では、人に当たる人の標的にされたらどうすればいいのでしょうか？

この項目では標的にされた際の効果的な対処法について解説していきましょう。

スルーする

スルーするのは非常に効果的な対処法でしょう。八つ当たりをしてくる人は、少なからず相手の反応が気になっています。特にプライドが高い人、自信のなさを理由に周りに威圧的な態度を取る人などは、相手が自分を怖がることで気持ちが満たされるのでしょう。

そのため、スルーをして「効いていませんアピール」をすることが効果的になるのです。相手は少なからず「八つ当たりは悪い」と思っているため、スルーされてしまうとあまりの反応のなさに不安になります。

また、何を考えているかわからず、いつ反論をされるかわからない、周りに告げ口されるかわからないという不安から、手出しするのはやめようと思えるのです。

その場から去る

八つ当たりをされたらその場から去るのも効果的です。これは単純に、すぐにその場から去れば八つ当たりの追撃を逃れられるため、自分の身を守りたい時におすすめの対処法となります。

基本的に人に当たる人は気持ちに余裕がなく、冷静な判断力が欠けているため、時と場合によっては繰り返し当たられてしまうことがあるのです。つまり、その場に居続けるとサンドバッグ状態になってしまう恐れがあるため、すぐに離れたほうが良いと言えるでしょう。

やめてほしいとハッキリ伝える

やめてほしいとハッキリ伝えることも効果的な方法でしょう。人に当たる人は、基本的に「反論や抵抗をされないだろう」と思って相手に当たっています。そのため、やめてほしいと反論されると驚いたり怯んだりして、当たるのをやめてくれることがあるのです。

特にあなた自身が「大人しいタイプ」「優しいタイプ」など、他人から舐められることが多い性格ならば、時にはハッキリ伝えてみることも大切でしょう。普段ハッキリ言わない人がハッキリ言えば、大半の人は驚き、当たるのをやめてくれるはずです。

周囲の人に相談する

可能ならば周囲の人に相談してみるのが良いでしょう。いくら人に当たるのが多い人でも、複数人から責められたり、様子をチェックされたりすれば、好きに振る舞うのは難しくなります。

特に同じ職場の人に当たられることが多い場合は、上司などに相談してみるのが良いでしょう。上の立場からの注意があれば、これ以上好き勝手をすればもっと追い詰められると感じ、人に当たるのをやめてくれる可能性が高くなります。

距離を置く

人に当たる人と距離を置けるならば、置いてしまうのが手っ取り早い対処法になります。距離を置いてしまえばそれだけその人と接する機会は減るため、当たられることも少なくなるでしょう。

ただ、距離の置き方には注意しなくてはなりません。相手が感情的な性格の人ならば、露骨に避ければ「なんで避けるの！？」と責められ、その過程で八つ当たりされてしまう恐れがあります。

基本的に距離を置く場合は露骨な態度になりすぎないように気をつけ、少しずつ話しかけたり、連絡したりする回数を減らしたり、相手と顔を合わせないように心掛けたりしていきましょう。

人に当たられる原因がないか見つめ直す

対処法のひとつとして常に意識しておきたいのが、人に当たられる原因が自分にはないか、見つめ直すということです。どんな理由があれ人に当たるのは許されないことですが、それでも何か自分に原因があって、他人をイライラさせてしまっている可能性もゼロではありません。

特に「自分勝手な振る舞いが多い」「思いやりや気遣いを持って接していない」など、思い当たる節がある場合は自分の振る舞いを改善していくことを視野に入れていきましょう。

どんなに優しく穏やかな人でも、自分勝手な人に振り回されたり、思いやりや気遣いに欠けた態度を取られたりしたら、イライラして八つ当たりすることはあります。八つ当たりされることが多いという人は、自分の中にも問題がないか、振り返ってみてくださいね。

中には人ではなく物に当たる人もいます。人に当たらない分マシかも…と思う人もいるかもしれませんが、それでも物に当たれば物は傷つきますし、見ていて良い気分ではありませんよね。

なぜ物に当たるのか、次はその心理や特徴について解説していきましょう。

短気な性格

短気な性格の人は、普段からイライラしていたり、焦っていたりします。常に気持ちに余裕がないため、無意識にすぐ近くにある物に当たり、余裕のなさやストレスを発散しようとしているのです。

そのため、このタイプの人は「壁」や「ドア」などに八つ当たりすることが多い傾向にあります。

壁やドアは基本的に身近にありやすく、ドアなどは力強く開けたり締めたりすることで「イライラアピール」を周りにすることができるため、利用しやすいのです。

感情のコントロールができない

感情のコントロールができないのは、人や物に当たる人の多くに共通する特徴でしょう。人と比べて感情のコントロールが苦手であり、感情の赴くままに乱暴な態度や振る舞いを取ってしまうのです。

ただ、あまりにも感情的に行動することが多い日々の中で、どこか「人に当たりすぎると嫌われる」「責められる」と感じているのも事実。そのため、少ない理性の中で「物より人に当たろう」と思い、物に当たっていることが多いのです。

それでも本当に気持ちに余裕がない時はなりふり構わず、近くにある物や人に当たることになるでしょう。

余裕がない

何かと余裕がないのも物に当たる人の特徴です。気持ち的に余裕がないだけでなく、時間や体力にも余裕がないことが多く、常に切羽詰まった状態でいることが多いでしょう。

人は余裕がなくなり焦った状態になると、自分のことで頭が一杯になってしまいます。自分のことで精一杯になれば周りを気遣う余裕もなくなり、それどころか焦りが攻撃的な態度や振る舞いに出てしまい、結果的に物に当たることが増えてしまうのです。

これは感情的になりやすい人だけでなく、プライドが高い人、完璧主義な割にスケジュール管理が下手な人などによく見られるタイプだと言えるでしょう。

自己中心的

自己中心的な人は基本的に自分のことしか考えていません。自分さえ良ければいいという考えが強いため、周りの人や物について考えることは二の次であり、思いやりや気遣いを持つこともほとんどないでしょう。

なにかイライラしたり不安なことがあったりすれば、その気持ちを少しでも発散するために周りに八つ当たりをします。たとえそれで周りや嫌な気持ちになったとしても、本人にとってみれば自分さえ良ければいいという気持ちがあるため、そこまで気にしません。

また、自己中心的な人の中には「人に当たらなければいいでしょ」という考えを持つ人もいるため、悪びれずに物に当たる人も少なくないでしょう。

人ではなく物に当たるのだから別に良いだろう…そう思う人もいるかもしれません。しかし、基本的に何かを理由に攻撃的になったり、暴力を振るったりする行為は褒められるものではなく、基本的に周りから敬遠される原因になります。

もしあなたが物に当たりやすい、人に当たるのは我慢している…そう考えているならば、自分の振る舞いや考え方について見直したほうがいいかもしれません。

プライドが高い

人に当たるのと同様に、プライドが高い人は物にも当たることが多いでしょう。プライドが傷つきそうになった、自分の地位に危険が迫ってきた、そんな余裕がなく焦る場面に陥ると、感情が高ぶり、近くにある物に当たってしまうのです。

また、物に当たることで周りが怯むことを、プライドが高い人は知っています。プライドが高い人は自分が人よりも上でありたいと思っていることも多いため、周りに上下関係を知らしめるためにわざと物に当たり、威嚇をしていることも実は珍しくありません。

思いやりがない

基本的に物に当たる人は思いやりがありません。誰も傷つかないから物に当たってもいいだろう、という単純な考えで物に当たってしまうことが多いのです。

しかし、いくら物とは言え、誰かの物ならば思い出が詰まっていることもあるでしょう。また、その物を作り出した人はたしかに存在していて、そんな人達のことを考えると「物だからいい」という安直な考えで当たるのは気が引ける人がほとんどなはずです。

思いやりがない人の場合は、そういったところまで考えが至りません。ただの物だから、で思考が停止しているため、物にまつわる思い出や作り手のこと、そして物に当たることを不愉快に思う人がいることを考えられていないのです。

物を大切に扱わない

当然のことですが、物に当たる人は普段から物を大切に扱いません。たとえ物に当たっていない時でも、ぞんざいに扱うことが多く、傷つけたり壊したりすることも少なくないと言えます。

物に当たる人というのは、そもそも物に対してそこまで思い入れがありません。「ただの物だから」「お金を払って買ったのは自分だから」と、自分に都合の良い言い訳を作り、物を適当に扱うことを正当化しているのです。

そのため、物を丁寧に扱う人や物に当たることに注意をする人に対し疑問を感じることも多く、「自分が買った物だから、自分の物だから文句を言われる筋合いはない」「弁償すればいいだろう」と相手や物を思いやる姿勢を見せることはほとんどないでしょう。

裏表が激しい性格

裏表が激しい性格の人も物に当たる傾向にあります。特に表では良い人ぶっている人は、普段素の自分を出せないことにストレスを感じ、裏では物などに当たってストレス発散しようとしているのです。

基本的に裏表が激しい人は、常に自分を良く見せようと心掛けているため、滅多なことがない限り人に当たることはありません。

人に当たれば、それまで自分が我慢して演じてきた「良い子」な自分が崩れるため、人に対し乱暴な一面を見せることはないのです。

物に当たっているのを見た時、どうすればいいのか悩んでしまいますよね。人ではないのだから見過ごすべきか、それでも見ていて気分は良くないため注意をしたほうがいいのか、そもそもどう接すれば良いのか…途方に暮れてしまうものでしょう。

そこで最後に解説していくのは、人ではなく物に当たる人の対処法です。

物に当たっている人を見た時にはどうすればいいのか、悩んでいる人は早速注目していきましょう。

物に当たっている時は関わらない

人に当たる人にも言えることですが、基本的に物や人に当たっている時は関わらないようにしましょう。八つ当たりをしている時は感情が高ぶり、冷静さを失っている状態です。周りを気遣う余裕もないため、近寄れば自身も八つ当たりの対象となります。

そのため、余程の理由がない時は物に当たっている間は関わらないようにして、相手が落ち着いたタイミングで接するようにしましょう。

落ち着いた時に冷静に話をする

物に当たる人とじっくり話したい時は、落ち着いている時を見計らいましょう。物や人に当たっている時に話しかけてもまともに話せる確率は低く、むしろ八つ当たりの対象にされてしまうかもしれません。

相手が落ち着いている時ならば、少なからず理想的な会話はできるでしょう。その上でなにか不満や悩みがあるのか聞いてみたり、手助けが必要かどうかを訪ねてみたりして、寄り添う姿勢を見せてみてください。

そうすることで相手にも余裕が生まれたり、ストレスが和らいだりして、物に当たることも減っていくでしょう。

物に当たらないでと注意する

ストレートに物に当たらないで、と注意をするのもおすすめです。相手は「物ならば良い」と思っていたり、「物に当たれば周りを威嚇できる、人をびびらせられる」と思っていたりすることが多いため、注意をすれば驚き、手を止めてくれることが多いでしょう。

基本的に物や人に当たる人は、正論を言われたり注意を受けたりすることを嫌います。そのため、怖じけずに注意をすることで相手は「これ以上は言われたくない」と感じ、物に八つ当たりをするのをやめてくれることが多いのです。

ただし、あまりにも感情的で乱暴な人や、余裕がない人の場合は注意することで悪化をする可能性もあります。そのため注意をする際には状況をよく見定めた上、可能な場合のみにするようにしましょう。

関わらないようにする

頻繁に物に当たっている人とは関わらないようにするのも、効果的な対処法でしょう。いくら自分に実害はなくても、物に当たる姿を見るのは気分は良くありませんよね。また、いつか自分も対象になるかも…という不安や恐怖を抱える原因にもなります。

そういった人とは極力関わらないようにすることで、心の平穏を保つことができるでしょう。関わらなければ物に当たる姿を見ることも、自分が対象になるかもという不安や恐怖を抱くこともなく、落ち着いた日々を過ごすことができます。

相手と距離を取るのは難しいかもしれませんが、少なからず相手は「物に八つ当たりするのは人に好かれない行為」だとわかっていることも多いものです。そのため、徐々にでも距離を置くことで相手も察してくれたり、自身の行動を改めてくれたりすることもあるでしょう。