鼻をすする心理とは？すする音がうるさいと感じたときの対処法を伝授

寒い時季や花粉が飛散するシーズンになると、鼻水が出やすいので、鼻をすする人が増えてきます。季節柄、仕方ないとはいうものの、あまりにも頻繁に鼻をすする人がいると、どうも気になって仕方がないという人は多いのではないでしょうか。

中には鼻をすすることが癖になっている人もいるでしょうから、鼻をすする人が身近にたくさん集まってしまう可能性もあります。ただ、風邪や花粉症で鼻をすするのはわかりますが、癖になるというのは何だか意外な気もしますよね。

今回は、そもそも「鼻をすする」とはどういうことなのかを踏まえながら、鼻をすする心理を徹底解剖します。鼻をすする音がうるさいと感じたときの対処法も伝授しますので、お悩みの方はぜひご参考ください。

鼻をすするという行為は、ある心理が原因で行われることがあります。そこで、まずは男女に共通した鼻をすする心理から見ていきましょう。

花粉症が原因

今や国民の約4人に1人が発症しているとされ、国民病とも呼ばれるようになった花粉症。花粉症は鼻水、鼻づまりなどの他、目のかゆみなども起こるつらい症状です。

ただ、花粉症を発症してしまっても、「毎年のことだから仕方がない」と諦める人が少なくありません。スギやヒノキなど、特定の花粉に反応する場合、花粉の飛散が終われば症状もおさまるからです。

とはいうものの、花粉症の時季になると鼻をすすることに。花粉症が原因だとわかっているなら、医療機関を受診することを考えるのも選択肢の一つですね。

出典：ノバルティスファーマ株式会社「重傷花粉症ドットコム　Q&A」
https://secure.novartis.co.jp/kafun_kyousei/qa/

鼻をすすることが癖になっている

国民病となった花粉症だけでなく、鼻炎などのアレルギーでも鼻水が垂れてきます。そのため、子供の頃からアレルギーなどでしょっちゅう鼻をすすっていた人の場合、鼻をすするのが癖として根付いてしまうことも少なくありません。

近年はスギやヒノキだけでなく、ヨモギやブタクサといった秋の草の花粉に反応する人もいます。アレルギーの場合は原因となる物質が非常に多いため、場合によっては年間を通して鼻をすすることになるでしょう。

何らかのアレルギーを持っている人は、知らない間に鼻をすすることが癖になっている可能性が高いと言えます。

鼻水が垂れるのが恥ずかしいという心理から

鼻水がたら～っと垂れてきたら、「恥ずかしい！」と感じるのは男女に共通する心理でしょう。たいていの人はとっさに相手に見られまいとして、鼻をすするのではないでしょうか。

例えば会議中など、鼻をかむことができない状況下にあるときや、手元にティッシュがないといった場合に起こりやすいと言えます。

鼻水が垂れるのを見られたら恥ずかしいという心理から、「垂れるところを見られるくらいなら、先にすすっておこう」と考え、鼻をすするというわけですね。

鼻をかむのが失礼と思っている

男女を問わず、人前で大きな音を出して鼻をかむという行為を「相手に対して失礼に当たる」と考える人は多くいます。その他にも、「鼻をかんだら下品な人だと思われるのでは」と考える人も少なくないのではないでしょうか。

また、ティッシュで鼻をかむと当然ごみが出ますので、「鼻をかんだティッシュを見て相手が嫌な気分になるのではないか」など、あれこれ考えてしまうでしょう。その結果、「それならいっそ鼻をすすってしまおう」という結論に達し、鼻をすすることもありえるのです。

鼻をすする心理には、男女共通のものもあれば、男性特有の心理もあります。男性は、一体どんな心理から鼻をすすっているのでしょうか。ここからは、男性が鼻をすする心理をご覧ください。

照れ隠しをしている

男性が鼻をすするのは、好意を寄せている女性と目があったり、近くにいるときによく見られる行動で、いわゆる照れ隠しという心理が根底にある場合があります。

好意を持っている女性と接して、ドキドキした気持ちを抑えたい、あるいは動揺していることを悟られたくないという思いから、鼻をすすることで気持ちを落ちつけようとしているのです。

鼻水が垂れてきて鼻をすすっているわけではないので、鼻をすすることで自然と空気が体内に入り、深呼吸のような役目を果たすことに。無意識のうちに鼻をすするパターンと言えますね。

退屈している心理状態にある

まだ小さいうちは、上手に鼻をかむことができない子供が少なくありません。そのため、何もすることがなくて退屈したときに鼻をすすることがしばしばです。

子供の頃、退屈した時に鼻をすすっていた場合、大人になってもそのまま癖となって定着してしまうケースがよくあります。その結果、退屈だと感じたり、手持ち無沙汰になったら、鼻をすすって気を紛らわすことに。

普段は鼻をすすらない人が鼻をすすったときは、その様子を観察してみるといいでしょう。退屈そうにしている可能性がありますよ。

目立ちたいという心理がある

目立ちたいという心理があるときも、鼻をすする行為につながります。鼻をすすることで、周囲にいる人から一定の注目を集めることができるからです。

鼻をすするのとよく似ているのが、咳払いではないでしょうか。「エヘン、エヘン」と咳払いをすることで、周囲の人たちが「何だろう？」となるのを期待しているのと同じ心理ですね。

とりわけ目立ちたいという意識が強い男性は、大きな音を立てたり、大げさに鼻をすすることがよくあると言えます。それだけ自分への関心を集めたいという心理が強いことの表れです。

イライラしている

腹立たしいことや嫌なことがあったとき、イライラした気持ちを鎮めようとして鼻をすすっている場合があります。

鼻をすすることは、体に空気を取り込む深呼吸に似た役目を果たすという点については、照れ隠しの心理のところで触れましたが、イライラしている場合も同じです。鼻をすすることで自分のイライラした精神状態を落ち着けたいと考えています。

イライラした様子で鼻をすすっている男性には、落ち着きを見せるまで近づかないのがベター。そのうち体の中に酸素が満たされ、徐々に落ち着いてくるでしょう。

男性には男性の心理があるように、女性にも女性特有の鼻をすする心理があります。続いては、女性が鼻をすする心理について見ていきましょう。

沈黙の状態が苦手

その場にいる人が何も話さず静かになってしまうと、沈黙に耐えられずに「何か話さなければ」と感じる人も多いのではないでしょうか。

女性の場合、沈黙が苦手で何か話したいと思うのだけれど何も話すことがないとき、鼻をすすることがあります。この鼻をすする行為の根底にあるのは、沈黙という苦手意識を払しょくしようとする心理です。

あるいは、話をしたいものの周りが沈黙しているために話すことができず、「話したい！」という衝動を抑えようとして鼻をすすることもあります。

相手と話すきっかけが欲しい

話したい相手がいるものの、自分からはなかなか話しかける勇気がでない場合、「相手と話すきっかけが欲しい」という心理から鼻をすする女性もいます。

鼻をすすることによって相手の注意を引き、「あれ、風邪ひいた？」「もしかして花粉症？」などと、相手が話しかけてくれるのを待っているというわけです。

自分からは話しかけないけれど、相手に話しかけられれば話すという女性には、鼻をすする行動が見受けられるのではないでしょうか。

相手との間合いを取っている

会話がとてもスムーズに進む人もいれば、人によって話すタイミングがどうも合わないという経験は、誰もがしているのではないでしょうか。会話のタイミングが合わないと、何となく気まずい雰囲気になることもあるでしょう。

こうした人とのコミュニケーションを取るのが苦手な女性は、相手と会話のペースを合わせるために鼻をすすることがあります。

相手と何とか円滑なコミュニケーションを図りたいという心理から、鼻をすすることで相手との間合いを取っているのです。

話しかけられたくない心理状態にある

仕事でミスをしたり、上司に叱責されたときなどに、「慰められるよりもそっとしておいてほしい」と感じる女性もいます。こうした「誰にも話しかけられたくない」という心理にある場合、鼻をすする女性が少なくありません。

さらに、慰めを求めていないことを知らせるだけでなく、集中して物事に取り組みたいときなども、鼻をすすります。鼻をすすることで、「今は話しかけないで」というメッセージを発していますので、そっとしておいた方がいいでしょう。

鼻をすする音は静かなところでは結構よく響くもの。また、頻繁に鼻をすすられると気になる人も多いのではないでしょうか。

そこで、ここでは鼻をすする行為についてどう思うか、周囲の本音をまとめました。早速ご覧ください。

すする音が不快で仕方ない…

「鼻をすする音は不快に感じます。風邪や花粉症の人だと仕方ないとは思うんですけど、心理的不快感を覚えてしまうのはどうしようもなくて…」（25歳/女性/事務職）

鼻をすする音が気になる理由に、心理的に不快感を覚えるという人は少なくないのではないでしょうか。

冬や花粉の時季だと、鼻をすする人も増えてしまいますよね。鼻をすする音を耳にする機会が増えることも、不快と感じる心理を強める理由と言えるでしょう。

ずるずるって音に気を取られちゃう

「ちょっと鼻をすするくらいの音はあまり気にならないんですけど、ずるずるって音を立てて鼻をすする人がいるでしょ？あれには気を取られますね」（23歳/男性/経理職）

鼻をすする音は気になるけれど、ちょっとくらいの音なら大丈夫という人もいるでしょう。ただ、ずるずると音を立てて鼻をすすられると、さすがに気になるのも無理はありません。「気を取られる」という本音に共感する人は多いのではないでしょうか。

気にならないのかなあと不思議に思う

「常に鼻をすする友人がいるんですけど、『いつも鼻をすすっていて、気にならないのかなあ』と不思議に思います。もう癖になっているんでしょうか？」（20歳/男性/大学生）

風邪や花粉症で鼻をすすっている人に対しては、風邪、あるいは花粉の時季だから仕方ないと捉える人も多いでしょう。ただ、常に鼻をすする人だと、なぜいつも鼻をすするんだろうと感じるのではないでしょうか。

見ているうちに「いつも鼻をすすっているけど、本人は気にならないのだろうか」と不思議に思えてくるのもわかりますね。

体に良くない気がする…

「鼻をすする人を見ると、『鼻をすするのではなくかんだ方がいいのでは…？』と言いたくなります。鼻をすするのって、体に良くない気がするから」（25歳/女性/医療事務）

鼻をすする理由はわからないものの、鼻をすする人を見たら、すするよりかんだほうがいいのではないかと感じる人も多いでしょう。

頻繁に鼻をすする人だと、それだけ多くの鼻水を体の中に戻していることになりますので、その様子を見て「体に良くない気がする」と感じるのもわかりますね。

周囲の本音から、鼻をすする音は、時に周りに不快感を与えたり気を散らしたりしてしまっていることがわかります。やめて欲しいというのは、正直な本音でしょう。

とはいえ、鼻をすする人に「鼻をすするのをやめて欲しいんですが…」とは言いにくいですよね。ここでは鼻をすする人への対処法をいくつかご紹介します。できるものから試してみてくださいね。

すする音を気にしない

鼻をすするという行為は、無意識のうちにしている人もいれば意図的にしている人もいます。

無意識でやっている人の場合、鼻をすすっているという自覚がないため、気付かせる必要がありますが、言いにくいと感じる人も多いでしょう。

一方、意図的に鼻をすする人は何らかの目的があってやっています。そのため、反応すると何度も鼻をすすって注意を引こうとするはずです。

どちらにしろ、鼻をすする音を気にしないのが一番。「あ～、また鼻すすってるな」くらいに受け止め、サラッと聞き流してしまうのがいいでしょう。

親しい場合はやめて欲しいと伝える

どうしても気になる場合、親しい間柄であればやめて欲しいと伝えるのも対処法の一つです。無意識のうちに鼻をすすっている人なら、「え？鼻、すすってた？ごめんごめん」と言ってくれる可能性があります。

ただ、たとえ無意識だったとしても、「鼻をすすっているよ」と言われたら恥ずかしいという気持ちになる人も多いでしょう。そのため、言い方には注意が必要です。「鼻をすする音が気になるから、やめてよ～」と気軽に言える相手に限定した対処法と言えますね。

ポケットティッシュを差し出す

鼻をすする人の中には、鼻をかむのが失礼だと思っている人もいます。あるいは、ティッシュが手元にない場合も考えられますので、「よかったらどうぞ」とポケットティッシュを差し出すといいでしょう。

鼻をかむのは失礼だと思っている人なら「そんな失礼なことは…」と遠慮するのではないでしょうか。その際は、「どうぞお構いなく」と笑顔で言ってあげるのがおすすめ。ティッシュを持っていなくて鼻をすすっていたなら、「ありがとう」と受け取ってくれるでしょう。

何らかの心理的な意図から鼻をすすっている人なら、鼻をすするのをやめざるを得ないはず。ポケットティッシュを差し出す方法は、スマートな対処法と言えますね。

癖だと割り切る

鼻をすするのをやめて欲しいものの、相手が上司や先輩だとなかなか言えませんよね。また、「異性には言いにくい」という人も多いでしょう。そんなときは、鼻をすするのはこの人の癖だと割り切るしかありません。

「なくて七癖」ということわざがあることからもわかるように、人は誰しも何らかの癖を持っているとされます。鼻をすするのは癖の一つと考えれば、少しは気にならなくなるのではないでしょうか。

鼻をすする心理を知を改めて意識してみると「自分には鼻をすする癖があった！」と気付いた人もいたのではないでしょうか。風邪や花粉症といった一時的な要因で鼻をすするのではなく、癖になっているのなら何とかやめたいところですよね。

そこで、ここでは鼻をすする癖をやめる方法をまとめましたので、ご参考にしてください。

鼻のケアをする

鼻をすするのは、何らかの心理がある場合や幼いころからの癖など、人によって異なります。もし鼻が気になって鼻をすすっているなら、鼻のケアをするといいでしょう。

人の鼻にはウイルスの侵入をブロックするための鼻毛が生えていますが、鼻毛が伸びてくると鼻の中がチクチクしたり、むず痒く感じることがありますよね。こうした鼻の中の不快感を和らげようと鼻をすすることも多いのですが、ケアをすることで不快感がなくなるはず。

もともと何らかの心理があって鼻をすすっているわけではないため、不快感を覚えなくなれば鼻をすする癖もおさまっていくでしょう。

すする癖に気付く

鼻をすするのが癖になっている人は、そもそも自分が鼻をすすっているということに気付いてさえいない場合があります。そのため、「もしかして鼻をすすってる？」と感じたら、自分が鼻をすする癖があるかどうかに気付くことが大事です。

おすすめの方法は、ボイスレコーダーを顔の近くに持ってきて、一定時間録音すること。この録音を再生して聞けば、鼻をすする癖がある人なら自分が鼻をすする音が入っているはずです。

自分で自分の鼻をすする音を聞けば、「知らない間に癖になっていたんだ…」と気付けますね。

マナー違反だという認識に変える

「鼻をかむくらいならすする方がまし」という心理を持っている人は、鼻をすすることがマナー違反だという認識に変えるのがおすすめです。

人前で鼻をかむのが失礼という気持ちはわかりますが、ずっと鼻をすすることで周囲に心理的不快感を与える可能性があります。中には「いっそのこと鼻をかんですっきりして欲しい」と感じる人もいるでしょう。

周囲の人に「ちょっと失礼します」と断り、できるだけ音を立てないように鼻をかめば、周りも「鼻が苦しそうで大変だな」と思ってくれるのではないでしょうか。

病院で診察してもらう

何らかの心理からではなく、風邪や花粉症の症状が原因で垂れてくる鼻水をいつもすすっているのなら、病院で診察してもらいましょう。

風邪なら風邪薬を、花粉症なら花粉症対策を施してもらうことで、鼻水が垂れてくるのを改善できるはずです。

さらに、年間を通して花粉などのアレルギー物質に反応し、鼻をすすることが癖になっている人は、医師に診察してもらうことで改善されるでしょう。鼻水が垂れてこなくなれば、鼻をすすることもありませんね。

鼻をすするのは、風邪や花粉症といった体調が原因となっている一方で、心理が原因の場合があるということがわかりました。鼻をすする行為に心理が関係していると知って、驚いた人も多かったのではないでしょうか。

ただ、周囲の人たちの多くは、鼻をすする音を快く受け止めていないのが本音。となると、どんな心理があるにせよ、鼻をすするのが癖になっている人は改善するのがベターです。

鼻をすする音が気になる人、鼻をすする癖を直したい人のそれぞれが、適した方法で適切な対応を取ってくださいね。