「上司と合わない」と感じたときの対処法！上手な付き合い方を伝授！

転職や退職の理由にも上がることの多い、「職場での人間関係」の悩み。特に、上司と合わない場合、自分の方が立場が弱いこともあり解決が難しく、悩み続けてしまう人が多いようです。

毎日合わない上司と顔を合わせ、気を遣いながら仕事をし続けるのは、かなりストレスを感じることですよね。仕事をやめたいとまで思い詰める前に、対処することが大切です。そのためにも、ストレスを溜めずにうまく付き合っていく方法を身に付けましょう。

今回は、「上司と合わないな…」と辛い思いをしている人が少しでも働きやすくなるように、上手な付き合い方をご紹介します。合わない上司との関係に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみて下さいね。

まずは、上司と合わないと感じたことのある人々の声をご紹介します。どんな職場でも、相手は人間ですので合う・合わないという問題はあるようですね。むしろ、職場の全員と円満な関係を築けているという人の方が珍しいのではないでしょうか。

それでは、合わない上司に悩まされている人のエピソードを見ていきましょう。

今の職場の上司が合わな過ぎて毎日ストレス！

「今働いている職場の上司が曲者で…。もう合わな過ぎていちいちイライラしてしまいます。最近は、顔を合わせるのもしんどいという感じで、毎日ストレスですね！」（27歳/女性/販売）

こちらの女性は、何かと上司と合わないと感じているようです。あまりに合わないことばかりだと、会うたびにストレスを感じて職場に行くのもしんどくなってしまいますよね。

気にしたらキリがないから仕事だけに集中する

「上司が基本サボっているというか、真面目に仕事しないんですよね。正直見ていてイライラしてしまいます…。でも、いちいち気にしてたら仕事にならないので、視界に入れないようにしています。」（26歳/男性/事務）

実際サボっているかどうかはわからないにしても、部下からそのように見られてしまう時点でアウトですよね。合わないと感じつつも、なるべく気にしないようにして仕事に集中しようと努めている人は多いようです。

合わない上司ばかり…もう諦めた

「いわゆるお局タイプというか、年上の女性上司が苦手です。嫌味なことばかり言うし、合わない上司が多い職場で疲れます。でも、仕事やめたら生活困るし、もう諦めましたね。可哀想な人たちと思ってストレス溜めないようにしてます。」（28歳/女性/事務）

女の職場では、やはりお局タイプの上司に悩まされる人が多いようですね。嫌味やネチネチとした嫌がらせをするような上司には、悩まされるのも悔しいです。この女性のようにストレスを溜めない方法を見つける必要があるでしょう。

上司が「後輩と合わない…」と愚痴っていた

「実は、上司が自分のことを他の人に愚痴っているところを見てしまって。そのことがあってから気まずくて、こっちまで合わない気がしてきて避けてしまいます。仕事にも支障が出そうだし。どうにかしないとって考えると胃が痛くなります…。」（38歳/男性/営業）

上司と合わないことで悩む人もいれば、部下と合わないということで悩む人もいます。それが自分のことで、上司が同僚に愚痴を言っているところを見てしまうと、以前と同じように付き合うのは難しくなってしまうでしょう。

では、ここからは上司と合わないと感じるのはどんな時か、まとめてご紹介していきます。当てはまるものがあるか考えながら、見ていきましょう。

理不尽に怒られた時

自分に非がないのに、理不尽な怒られ方をした時は、上司に不信感を抱いてしまいますよね。怒られるような理由があれば受け止められるものも、意味も分からず怒られたら、相手に対して反発する気持ちしか生まれないでしょう。

考え方が全く違うと感じた時

話が噛み合わない、こちらの思いが通じない、相手の言っていることも理解できない…。このように、考え方があまりにも違い過ぎると感じると、上司とは合わないと思わざるを得ません。分かり合える自信もなくなってしまうため、歩み寄る気も持てなくなるでしょう。

責任を押し付けられた時

多くの人が許せないと思うのが、責任の押し付けです。責任を押し付けてくるような上司とは、正直なところ一緒に働きたくないですよね。

上司が責任を取るべきことなのに、逃げたいがために部下に押し付ける…。そのような行動にをしていては、部下だけでなく周りからの信用も無くなるでしょう。

質問した事をちゃんと答えてくれない時

上司を頼って質問したのに、それに対する答えが返ってこないとガッカリしてしまいますよね。上司自身もわからない内容だったとしても、調べて答えたり、せめてヒントを与えるなど対応してほしいもの。「頼れない上司だな…」と残念に思ってしまいそうです。

上司とどんな場面、どんな時に合わないと感じるのか、さらに続きを見ていきましょう。

仕事に対しての姿勢に疑問を持った時

自分としては一生懸命仕事をしているのに、上司がサボっていたり適当にやりすごそうという姿勢を見せられたりしたら、士気が下がりますよね。上司なんだからお手本でいてほしいのに、尊敬できないような仕事ぶりを見せられたら、悲しくなってしまうでしょう。

話がつまらないと感じた時

飲み会など仕事以外の場で上司のつまらない話を延々と聞かされた時、「この人とは合わない、早く帰りたい…」と思ったことはないでしょうか。

そのような一方的な決めつけや自慢話、どうでもいい話など、上司の話を聞かされるのが苦痛なことから、合わないと感じる人も多いようです。

人によって態度が違い過ぎる時

上司はいつでも尊敬できる存在でいてほしいというのが、多くの部下の願い。だからこそ、人によって態度を豹変させている上司には、幻滅してしまうでしょう。

自分より上の立場の相手やお気に入りにはヘラヘラし、それ以外の人には雑に接する姿を見てしまえば、人としても信用できなくなってしまいます。

頼りにならなくてガッカリした時

職場で緊急事態が起きてもオロオロするだけだったり、後輩のミスは見て見ぬふり…。このような頼りない部分を見せられたら、ガッカリするでしょう。何かあっても頼れない上司だということで、尊敬もできないしついていこうとも思えないですよね。

上司の残念な行動を見てしまったり、納得できないことをされたりした時、上司に対して合わないと感じる人が多いようです。

では、どのような特徴を持つ上司が部下から合わないと思われやすいのでしょうか。

考え方が古い・頑なすぎる上司

考えが古くパワハラ的な発言をしたり、モラハラ・セクハラをする。また、自分の考えが絶対と常に思っていて頑固すぎる、デリカシーがないなどの上司と働くのは大変ですよね。

このように、付き合う上で人間的に欠陥が多すぎる上司は、常日頃から多くの部下から合わないと思われているでしょう。

感情がすぐに表に出る上司

すぐに感情的に怒るような上司とも、一緒に仕事をしていると疲れてしまいます。感情的になられても困りますし、空気が悪くなりますよね。ミスを指摘する、注意をするということも指導としては大切ですが、ヒステリックになる必要はないはずです。

リーダーシップがなく人任せな上司

基本的に、面倒なことを避けたいというスタンスが見え見えな上司も、部下にとっては合わないし残念に感じます。リーダーシップがないですし、何かあってもすぐ逃げるんだろうなと思われてしまうでしょう。常に人任せな上司は頼りがいがなく、不安ですよね。

人の話を聞かない上司

話が通じない上司というのも、困りますよね。通じないのは人の話を聞こうとしないからでしょう。聞いているふりをしているだけだったり、自分の都合のいいように解釈したりすることも。話を聞いてくれない上司には、だんだん何を言っても無駄だと思うようになるでしょう。

社会人になると、家族よりも職場の人と一緒に過ごす時間が長くなるもの。そのため、合わないと思いながらストレスを抱え続けているのは、大きな負担になってしまいます。

ですが、いくら合わない上司がいても、仕事は待ってくれません。また、合わない上司がいるからといってすぐに仕事を辞めるわけにもいきません。

そのため、合わない上司とも上手に付き合う方法を身に付けることが大切です。それが結果的に、自分を守ることにつながるでしょう。そこでここからは、合わない上司との上手な付き合い方をご紹介していきます。

仕事に影響が出ない程度で距離を置く

まずは、必要以上に関わらないようにするということから始めましょう。仕事はきちんとこなすけれど、関わる必要のない場面では極力接触を避けるのです。物理的に難しい場合は、自分の心の中で距離を置くようにするだけでも、ストレスが軽減されるでしょう。

そういう人だと割り切って接する

合わないのがしんどいと感じるのは、「どうして？」「なぜわかってくれないの？」など、少しでも相手に期待してしまう気持ちがあるからではないでしょうか。

もう合わないから仕方ない・この人はそういう人だ、と割り切って接してみると、最初から期待しない分だけ、共感を得られなくてもそれほど傷つかなくてすむでしょう。

あまり苦手意識を持ちすぎないようにする

上司の人間性自体が受け入れられない場合はどうしようもありませんが、ある行動で抵抗感を覚えただけという場合は、一旦落ち着きましょう。苦手意識があるとどんどん膨らんでしまいます。上司の行動は嫌でも、上司自身の人間性まで嫌いになる必要はないかもしれません。

上司のいいところを見るようにする

合わない、苦手だと思っている相手のことは、ついついネガティブな見方になってしまいます。でも、欠点もあれば長所もあるはず。上司のいいところを見るよう意識してみることで、少し感じ方が変わるかもしれませんよ。

意外といいところもあると思えたら、一緒に働く上でのストレスも軽減されるのではないでしょうか。

上司のことが苦手という気持ちがあると、ついつい行動や態度に出てしまうかもしれません。ですが、上手にコントロールしないとますます上司との関係が悪くなってしまい、結局さらにストレスを溜めることに。

また、他の仕事仲間に迷惑をかけてしまったり、仕事に支障が出たりすることにもなり兼ねません。上司と合わなくてもやってはいけないことを、ここでチェックしていきましょう！

無視する

無視は大人げないですし、職場の空気も悪くなります。また、一度無視してしまうと関係を改善することが難しくなってしまいます。合わない上司にも大人の対応を心がけて、自分に不利になるような行動は避けましょう。

反抗的な態度を取る

上司に対してあからさまに反抗的な態度を取るのもNG。やはり関係も悪化しますし、周りに迷惑をかけてしまいます。心の中ではイライラしていても、それを表に出したら負け。もちろん意見を言うことは大切ですが、感情に任せた行動は控えた方が身のためです。

職場で上司の悪口を言う

上司に対するイライラが募ると、つい吐き出したくなりますよね。でも、職場で上司の悪口を言うのはやめましょう。どこで聞かれているかわかりませんし、告げ口される可能性もあります。

職場以外の安全な場所で、口の堅い信頼できる人の前でのみ、愚痴を吐くようにしましょう。

仕事を雑にこなす

いくら上司と合わないからといっても、雑に仕事をするのはNGです。逆に、プライドを持ってきちんと仕事をこなした方が自分の立場も守れます。上司と合わないことと仕事そのものは切り離して考えて、自分がやるべきことはしっかりとやり遂げましょう。

冒頭でもお伝えしたように、上司と合わないことで転職や退職を考える人は多いです。もちろん、転職によって合わない上司と関わる必要はなくなります。ですが、必ずしも問題が解決するとは限りません。

上司と合わないことが理由でする転職の効果や注意点についても、最後に押さえておきましょう。

部下側にも問題がある場合がある

あくまでも「合わない」ということですから、問題がすべて上司側にあるとは限りません。もしかしたら、自分側にも問題があるかもしれないのです。それに気付く前に転職しても、また同じことを繰り返してしまうかもしれません。

どの職場にも合わない人はいる

転職先で出会う新しい仕事仲間が、全員自分と合う人という可能性は極めて低いです。そんな働きやすい職場なら、そもそも退職者が出にくいため求人もないでしょう。つまり、転職先でも同じ悩みを抱えることになるかもしれないということ。

合わない人がいるからと職場を変えていたらキリがないのです。どこかで折り合いをつけることも考えた方がいいのではないでしょうか。

転職する前にできることがあるかも

転職したら、合わない上司との関係は解消されますが、同時に失うものもあるのではないでしょうか。給料、通勤時間、福利厚生などの条件が悪くなってしまうかもしれません。本当に転職して後悔しないか、よく考えた方がいいでしょう。

また、上司との関係も本当に改善できる見込みがないのか、もう一度考えてみて下さい。うまく付き合うことができるなら、転職しない方がいいケースもあるのです。大きな職場なら、上司のさらに上の立場の人に相談してみてもいいかもしれません。

耐えられないほどストレスなら転職もアリ

もう上司と同じ空気を吸うのも嫌、顔を見るだけでもストレス…というくらいに深刻な場合は、我慢せずに転職しましょう。ストレスを溜めこんで心身を壊してしまってからでは遅いのです。

上手な付き合い方も通用しないほど関係が悪化しているなら、離れるしか改善方法はないかもしれません。相手を変えることはできませんので、自分が無理だと思ったらそこで終わりにしましょう。