そもそも「加虐心」の意味とは?
しかし、一体どうして加虐心が生まれてしまうのか、気になりませんか?他人を虐めたいと思ったことがない人にとっては、不思議ですよね。
今回は、加虐心がある人の心理や特徴について迫っていきます。加虐心の内側の心理に触れてみると、意外と「理解できる」なんてこともあるかもしれません。ただ、理解できたところで、嫌なものは嫌なはず。どのように切り抜ければいいのか、対処法もご紹介します。
また、加虐心を抑えられず悩む人のための改善方法も解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
加虐心の読み方
加虐心は、それぞれの文字を音読みして「カギャクシン」と読みます。
加虐心の「加」という文字は、訓読みでは加える(くわえる)ですから、与える、捧げる、などと同じで相手に矢印を向けた言葉です。
そして、加虐心と対になる言葉で、被虐心という言葉があります。この「被」とは、訓読みで被る(かぶる、こうむる)と読み、自分に矢印が向いた言葉です。
わかりやすい例で言うと、加害者と被害者でしょう。与える側と受ける側の文字をそれぞれ含んでいますね。加虐心と被虐心の場合も同じで、加虐心は「いじめたい」、被虐心は「いじめられたい」という心理を表しているのです。
加虐心の意味
加虐心の加虐とは、他人に対して乱雑に虐げる言動を加えることを意味します。
平たく言えば、他人が苦痛を感じるような言動です。対人間関係において、無意識なものではなく、意識的に他人を「虐めたい」と感じる心理が加虐心なのです。
加虐心に含まれている「虐」という文字は、虐げる(しいたげる)、虐める(いじめる)、などの言葉にも使われることがあり、同時に相手を自分よりも格下に見ていることも示しています。
この「加虐心」を向けられる人からすれば、時には、理不尽な苦痛だと感じることもあるでしょう。ですが、加虐心を持っている人からすれば、この衝動は抑えがたいものであることも事実なのです。
加虐心=サディズム?
虐という文字を見て、サディズムという単語を連想した人もるのではないでしょうか。そのように、加虐という言葉はサディスティックな行為と関連付けて考えられることもあります。
しかし、このサディズム精神や、サディスティックな行為とは、他人を虐げて性的な興奮を覚える場合に使います。
加虐心は、単純に他人を「虐めたい」と感じるのみの欲求ですので、サディズムとは若干意味が異なってくるので、注意しましょう。
加虐心と被虐心
先にも触れましたが、加虐心と対となる言葉の中に、被虐心と言う言葉があります。
この「被虐心」は、虐げられることで満足感や安心感を得るという心理状態を表す言葉。まさに、加虐心とは対になる言葉なのです。
いじめたいという欲を持つ加虐心と、いじめられたいという欲を持つ被虐心は、正反対と言えます。ですが、お互いに満足できると考えると、最高の組み合わせとなる心理でもあるのです。