低用量ピルには血栓症のリスクあり!血栓症になりやすい人や予防方法を解説
低用量ピルにはさまざまな副作用があります。その中の一つに血栓症のリスク上昇があげられ、服用するのが心配な人もいるのではないでしょうか。
そんな人のために、この記事では血栓症になりやすい人の特徴をまとめました。合わせて、予防方法も紹介しています。
ぜひ参考にして、低用量ピルにおける血栓症のリスクを軽減してください。
血栓症は「血栓が血管を塞いでしまう症状」のこと
血栓症とは、血液中に血の塊が発生し、血管が詰まって障害を引き起こす病気です。低用量ピルを服用している方は、通常の方に比べると血栓症になるリスクが上昇しやすいといわれています。
血栓症は、命にかかわる病気となるため、注意しなければなりません。低用量ピルの服用によって血栓症が起こる確率は、年間1万人に3~9人ほどとされています。
低用量ピルの服用で起こる血栓症の初期症状
ここからは、低用量ピルの服用で起こる血栓症の初期症状について解説しましょう。血栓症の初期症状として、手足のしびれやむくみ、めまいや激しい頭痛が挙げられます。低用量ピルの服用中に少しでも違和感を感じたら、すぐに医師に相談してください。
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手足の痛み・むくみ・しびれ
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激しい胸痛や腹痛
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息切れ
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激しい頭痛
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めまい
ゆい(26)のコメント
初期症状が確認できた場合は、低用量ピルの処方を直ちにやめましょう。また、受診する際は低用量ピルを服用していることを必ず伝えてください。
低用量ピルの服用による血栓症のリスクが高い人の特徴
低用量ピルを服用しているからといって、すべての人が血栓症を引き起こすわけではありません。血栓症のリスクが高い人の特徴として、35歳以上の人や血圧が高い人が挙げられます。
そのため、35歳以上の方や肥満体質、血圧が高い人は低用量ピルを処方してもらえないケースも少なくありません。以下のリストに該当する場合は、医師の診察時にしっかりと伝えましょう。
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35歳以上の人
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1日15本以上の喫煙習慣がある人
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肥満体質の人
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血圧が高い人
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心疾患・腎疾患を持っている人
ゆい(26)のコメント
診断を受ける際、喫煙習慣や血圧などは必ず確認されます。疾患については自己申告のことが多いですが、自分の身体に負担をかけないためにも必ず伝えるようにしましょう。
低用量ピルの血栓症リスクを予防・対策する方法
ここからは、低用量ピルの血栓症リスクを予防・対策する方法を解説します。
定期的な検査を受ける
血栓症は予期しにくいため、早期発見・早期治療が大切です。血栓症を早期発見するためには、医療機関で定期的に検査を受けましょう。血栓症を予防するために、半年~1年に1度の頻度で検査を受けてください。
運動習慣を取り入れる
同じ姿勢で長期間過ごすと、血流が滞ってしまい血栓症が引き起こされる可能性があります。同じ姿勢が長時間続く場合にも、軽いストレッチや運動を取り入れて血流を促進しましょう。
血行を促進するためには、ふくらはぎの筋肉を動かすストレッチがおすすめ。ふくらはぎの筋肉を動かすことで、血流を一気に全身に巡らせることができます。
水分補給をしっかりする
脱水症状になると血液が固まりやすい状態になるため、定期的な水分補給が大切です。アルコールやコーヒーは、水分補給にならないため注意が必要。アルコールやコーヒー以外の水分をしっかりと補給して、血液が固まらないようにしましょう。
喫煙の頻度を減らす
喫煙者は、静脈血栓症や肺塞栓症、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高くなります。そのため、禁煙することでそれらのリスクを軽減できるでしょう。禁煙が難しい場合は、喫煙の頻度を減らすように心がけてください。
ゆい(26)のコメント
もともと血栓症のリスクは高くありません。しかし、上記の予防方法を知っているかどうかで血栓症になるリスクを軽減できるのも事実です。
血栓症のほかに起こる低用量ピルの副作用
ここからは、血栓症のほかに起こる低用量ピルの副作用について解説していきましょう。
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吐き気
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頭痛
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腹痛
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乳房の張り
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不正出血
低用量ピルを服用すると、血栓症だけではなく、吐き気・頭痛・不正出血などの副作用が起こる可能性があるため注意が必要です。副作用が気になる場合は、吐き止めや頭痛薬などが処方できるか医師に相談しましょう。
ゆい(26)のコメント
市販薬と併用すると、低用量ピルの効果が落ちてしまうことがあります。副作用が不安な場合は、医師の判断で処方してもらった薬を飲むことが大切です。
低用量ピルには血栓症のリスクがある!違和感・不安を感じたら医師に相談しよう
低用量ピルを服用すると、血栓症のリスクがあります。血栓症は命にかかわる病気となるため、早期発見・早期治療が大切です。少しでも違和感・不安を感じたらすぐに医師に相談しましょう。
よくある質問
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低用量ピルで血栓症になった際はどのような痛みが伴う?
うずくような痛みが伴い、赤みが出る可能性があります。
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低用量ピルで血栓症が起きた際の確かめ方は?
CTやMRI、超音波検査で血栓症を発症しているか確認します。
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低用量ピルで血栓症のリスクが上がるのはなぜ?
低用量ピルを服用中は、低用量ピルのエストロゲンの作用によって血液が固まりやすくなり、血栓症のリスクが高くなります。
ゆい(26)のコメント
なお、血栓症が起きること自体が稀です。低用量ピルを服用している人であっても、1万人あたり3~9人程度にしか発症しないといわれています。