目線から恋愛感情や心理がわかるって本当?
例えば、好きな人をつい目で追ったり、緊張で目が泳いでしまったりなどは、誰にでも1度は経験があることでしょう。これは、その時の心理が無意識に目線をコントロールしているために起こる行動なのです。
そのため相手の目線の送り方を見れば、自分にどんな感情を抱いているのかをある程度知ることができます。特に、好きな人の目線から心理を知ることができれば、今後の接し方も見通しが立つことでしょう。
今回は、目線でわかる男女の心理や、視線で男性を魅了するテクニックなどについて、詳しく解説していきます。
目線には無意識に感情があらわれる
目線には無意識に感情が表れると言われています。例えば、嘘をつくときに相手と目線を合わせなかったり、嘘を指摘されると動揺して目がキョロキョロ動いたりすることがありますよね。
目線は心理状態に直結し無意識に動いてしまうため、多くの人は目線では嘘が付けません。その分、目線には言葉では知り得ない情報がたくさん詰まっています。
目線の動きを観察することで相手の感情を知り、それを恋愛や人間関係に活かしていくことも可能です。目線の動きを知ることは、コミュニケーション能力の向上にも繋がるのですね。
男女で目線の意味は違う
目線で感情を読み取ることは可能ですが、その目線の意味は男女で違っています。男性と女性は考え方や思考が異なることが多いため、目線が同じ意味を持っているとは限らないのです。
例えば、男性は好きな女性を目線で追うことが良くあります。これは男性の中の狩猟本能が、狙った獲物を逃がすまいとして起こす無意識の行動です。
しかし、女性は好きな人を目線で追うことがあっても、相手と目が合うと逸らす人が多くいます。これは好きな人に目を見られることで気持ちを見透かされるのを、本能的に隠しているためです。
男女で目線の意味が違うことを知らない人は多く、男女間で勘違いが生じるのは珍しいことではありません。男と女では多くの場合で考え方が違うように、目線の動きも異なることを覚えておきましょう。
男性は話を聞くときに、女性は話すときに目線を送る
男性と女性では、対面しているときの目線の送り方も異なります。いつでも、誰でもそうだとは言い切れませんが、男性は「話を聞くとき」に、女性は「話をするとき」に目線を送る傾向が強いのです。
多くの男性は、興味がない人の話に共感することは少なく、無関心もしくは否定的に聞く傾向が強いです。またその際、目線を合わせようとはしません。しかし、好きな相手の話には身を乗り出して関心を示し、目線を合わせながら共感します。
一方女性は、興味のない人と話すときにも相手の顔を見ている場合がほとんどですが、目線を合わせることはあまりありません。しかし、好きな人と話すときには、目線をしっかりと合わせ目を輝かせながら、笑顔で話す傾向が見られます。
女性は男性が真面目に自分の話を聞いているか、男性は女性が目線を合わせて笑顔で話をしてくれているかで、恋愛感情を判断するといいでしょう。
目線でわかる男性の心理とは?
会話している時に目を見る
男性は好きな人と会話をする際、しっかりと目を見る傾向があります。特に、好きな女性の話を聞いているときは、熱視線で見つめるのです。
男性自身は冷静に話を聞いているつもりでも、その熱い視線は女性への好意を隠しきれていません。見つめられ過ぎて、女性の方が恥ずかしく感じることもあるでしょう。
また好意を寄せている男性は、好きな女性の話を否定することも少ないです。会話中に目線を合わせ、肯定してくれることが多い男性は、恋愛感情を抱いてくれているとみて良いでしょう。
頻繁に目が合う
特定の男性とよく目が合うのなら、好意を抱かれていると考えて良いでしょう。なぜなら、好意を寄せている女性を目で追ってしまうのは、男性に多く見られる傾向だからです。
女性を好きだという心理が、男性の狩猟本能を掻き立て、無意識にその女性の姿を目で追ってしまいます。無意識によく目で追ってしまうため、周囲に誰が好きなのかバレてしまう男性も少なくありません。
よく目が合う男性が気になっているという人は、次に目が合ったときに笑いかけてあげてくださいね。
目線を合わせてくれない
男性がなかなか目線を合わせてくれない場合、2つの意味が考えられます。まず一つ目は、好きだからこその恥ずかしさ。2つ目は、嫌悪感から関わらないようにしていることです。
見極めるためには、男性のしぐさに注目してみると良いでしょう。男性がソワソワと落ち着きがないようなら、恥ずかしさが原因で目線を合わせられないと判断できます。
また、落ち着いてはいるものの態度が冷たい、もしくは面倒くさそうにしているなら、好意的に思われていない可能性が高いです。あなたに対してネガティブなイメージを持っているため、関わりたくないという心理が働いていると推測できます。
目が泳いでいる
会話をしているときに目が泳ぐ男性は、緊張していると考えられます。緊張の理由は人それぞれ異なりますが、女性への好意が緊張の原因になっていることも充分に考えられます。
その場合は、相手の女性を意識し過ぎてしまい、恥ずかしくて目を合わせられないという心理が働いているのでしょう。そのため、無意識に目が合うのを避けてしまうことで、目線が落ち着きなく動いてしまうのです。
そんな時は、緊張をほぐすためにリラックスさせてあげると、目が泳ぐこともなくなりますよ。
まっすぐ見つめる
目線があっていないときに、まっすぐ見つめてくる男性は、あなたに対して好意を寄せている可能性が高いです。好きだからもっと知りたくて、ついジッと見つめてしまうのでしょう。
基本的に、男性は女性よりは周囲の人に見られることが少なく、視線に敏感ではありません。そのため「目線さえ合わなければ見つめていてもバレない」と勘違いしている男性は多く存在します。
いつも見つめてくる男性が嫌いではないなら、あなたの方から声をかけてあげると良いでしょう。
目線でわかる男性の心理とは?《続き》
話すときに唇を見る
話をするときに女性の唇を見ている男性は、その女性に対して好意や性的な欲求を感じているのかもしれません。「唇に触れたい」「キスしたい」という心理が、目線に現れているのです。
人は意識すればするほど、無意識に対象に目がいってしまう習性があります。そのため、男性は、女性とのキスを想像するあまり、唇に目がいってしまうのでしょう。
もし、唇に視線を送る男性があなたの想い人なら、関係を進展させるチャンスとも捉えられますよ。
胸やお尻を見てる
男性の中には、あからさまに胸やお尻を見てくる男性もいます。胸やお尻を見てくるのは、性的な心理が影響しているからとも言えますが、男としての本能的な行動である可能性も否めません。
もちろん多くの男性は、女性の胸をガン見するのは人として良くないことだと自覚しています。しかしそう思いつつも、女性の胸元から谷間が見えてしまうとつい目線を送るのは、男性の悲しい性とも言えるでしょう。
とはいえ、必要以上に胸やお尻を見られて嫌な気分になっているなら、厳しい視線を送って「本能がダダ漏れだよ!」と釘を刺してもいいかもしれません。
目線がいろいろなところに動く
向かい合って会話しているのに目が合わず、目線がいろいろなところに動いている男性は、こちらに興味を示していない可能性があります。
人は興味関心がある対象には、無意識に目がいってしまうものです。男性は特にその傾向が強く、興味を引かれるものに出会うと、会話そっちのけで目で追ってしまうことが良くあります。
その男性にそれほど興味がないなら、相手が会話に集中していなくても、お互いさまだと思って割り切りましょう。
上目遣い
上目遣いというと女性をイメージすることが多いですが、男性の中にも上目遣いする人はいます。男性が上目遣いをしてくる場合、その視線には「信頼」や「甘えたい」という心理が秘められていると考えられます。
そのため、特に恋人同士や夫婦間で、上目遣いをする男性が多いでしょう。また、上目遣いには「服従したい」という心理が隠されている場合もあります。
どちらの心理でも、根底には好意があるということを忘れないようにしましょう。
下目遣い
上目遣いとは反対に、下目遣いしてくる男性には要注意です。下目遣いしてくる男性は、視線を送る相手より自分が上だという心理を抱えている可能性が高いです。
そのような男性の態度に、冷たさや威圧感を覚えたりすることがあるはずです。目線に加えて態度も「俺様」な感じなら、こちらに敵意を向けていると判断してもいいでしょう。
下目遣いしてくる男性とは、距離を置いて関わらないようにするのが無難でしょう。
目線でわかる女性の心理とは?
じっと目を見つめてくる
女性は、好きな男性のことを知りたいという心理から、会話中にじっと見つめてくる傾向が見られます。じっと見つめることで、相手の表情を観察し、変化を敏感に読み取っているのです。
また、見つめている本人には、見つめているという自覚はあまりなく、チラ見している感覚の女性がほとんどです。無意識に、好きな男性を観察してしまうのでしょう。
見つめてくる女性が気になる男性は、微笑み返してあげてくださいね。
目をそらされる
目が合った女性に目をそらされると、多くの男性は「嫌われている」と捉えがちです。でも、実はそれは「好き避け」かもしれません。
女性は男性よりも、好きな人と見つめ合い続けることに恥ずかしさを覚える傾向があります。そのため、好きな人と目が合って嬉しい気持ちよりも、照れくさい心理が勝ってしまい、目をそらしてしまうのです。
また逆に、目が合ってもそらさない女性の場合は、特別な感情は抱かれていない可能性の方が高いでしょう。
離れていても目が合う
離れていても特定の女性と目が合うという経験をしたことはありませんか?その場合、その女性から好意を寄せられていると考えられます。
男性に限らず女性も、想いを寄せる相手のことが気になってしまい、目で追ってしまうことがあります。そのため、視線に気づいた男性と目が合ってしまうことは、よくある出来事なのです。
何度も同じ女性と目が合うのは、相手から好かれている証拠と捉えても良いでしょう。
まばたきの回数
好きな人と二人きりで話しているときに、女性はまばたきの回数が増加することがあります。心理状態と目の動きは直結しているため、緊張の度合いがまばたきにも影響を及ぼすと考えられています。
そのため、女性は好きな人と会話することで緊張し、落ち着きが無くなり、まばたきの回数が無意識に増えてしまうのです。また、中には好きな人と会話しているのに、まばたきが減少する女性も稀にいます。
どちらも緊張した心理状態が引き起こしているので、まばたきの回数に変化を感じたら、リラックスさせるよう心がけてくださいね。
他の女性と会話していると視線を感じる
他の女性と話しているときに、特定の女性から視線を感じたことはありませんか?女性は好きな男性が自分以外の異性と話していたら、気になって見てしまうものです。
たとえ交際していなくても、彼と話す他の女性に嫉妬心を抱いてしまいます。そのため、つい視線を送ってしまうのでしょう。
ですが、嫉妬に狂う自分を恥じる心理を持つ女性が多いのも事実です。好きであるがゆえに送る目線なので、男性は大目に見てあげてくださいね。
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目が潤んでいる
女性と会話しているときに、目がウルウルと潤んでいることに気付いた経験はありませんか?そのように目を潤ませながら視線を送る女性は、あなたに好意があるとみて良いでしょう。
女性は、好きな男性が視界に入ると一種の興奮状態になり、瞳孔が大きく開く傾向が見られます。そのため、目がキラキラと輝き、潤んでいるように見えるのです。男性でも同じ現象が起きるのですが、女性はメイクで目元を強調しているため、目立ちやすいのかもしれませんん。
女性の黒目がいつもより大きいと感じたら恋心を抱かれている可能性が高いので、アプローチしてみても良いでしょう。
会話中、目が笑っている
会話中、目じりにシワが寄るくらい目が笑っている女性は、脈アリと見て良いでしょう。笑顔は簡単に作ることができますが、目も笑わせるのは意識してもなかなか難しいものです。
そのため、目じりにシワが寄るほど笑っている女性は、心から会話を楽しんでいると判断できます。作り笑顔なんかではない自然な笑顔でいられるほど、相手との会話が心地よいのでしょう。
とはいえ、目じりをマジマジと見ては女性に失礼なので、さりげなくチェックするようにしてくださいね。
会話が途切れた時の目線
会話が途切れた時に目線がスマホ、または別の方向を見ている女性は、相手の男性に興味を抱いていない可能性が高いです。間が持たないことに苦痛を覚え、目線をずらしたと考えられます。
逆に、こちらの様子を窺っていたり、目線を逸らさずに見つめてくる場合は、好意があるとみていいでしょう。会話が途切れた時は、あえて黙って女性の目線の動きを観察してみるのも良いですよ。
自分と同じものに視線が動く
女性は無意識に好きな人を目で追うように、好きな人が見つめているものを目で追ってしまうこともあります。例えば、自分が視線を動かしたときに、相手の女性も同様の方向を見るなどの行動です。
この行動は、好きな人と共感できる何かを増やしたいという心理から起きていると考えられます。そのため、女性が自分と同じものを見ていることが多いと感じるなら、相手から好意を抱かれているとみても良いでしょう。
方向にも意味がある?目線の先に隠れた心理とは
目線を横方向にそらす心理
目が合ったときに相手が目線をサッと横方向にそらした場合、あなたに対してネガティブな心理状態であると言えます。興味がないというよりは、嫌悪感を抱かれている可能性の方が高いでしょう。
よく幼い子供が、苦手な人物や物などを前にしたときにそっぽを向くことがありますが、その心理と同様です。言葉でははっきりと意思表示ができないため、目線が心理を表してしまっているのです。
しかし、相手がゆっくりと視線を横にずらした場合は、ネガティブな感情とは限りません。緊張や困惑から目線が動いた可能性もあるので、視線をそらすスピードに注目するようにしましょう。
目線を右上に向ける心理
相手が目線を右上に向けた場合、その人物は「見たことない、経験したことがないこと」を思い描いています。「嘘をつくとき、人は右上を見る」という話を聞いたことはありませんか?
実際、こういう時は平常心が損なわれやすく、目が泳いだり、まばたきが増えたりすることがあります。会話中に相手の目線が右上(対面している自分から見て左上)を向いていたり、まばたきが多いと感じたりしたら、嘘をついている可能性が高いでしょう。
ただし、目線だけでは判断は難しいこともあるので、しっかりと話し合って見極めてくださいね。
目線を左上に向ける心理
過去のことについて相手に質問を投げかけた時、多くの人が左上をつい見てしまいます。これは、「過去の体験」や「見たことのある光景」などを思い出している時、人は左上に目線を動かす習性があるためです。
会話している相手の目線が左上に向くことが多いなら、自身の経験を思い出しながら、積極的に会話していると判断できます。真摯に話してくれているので、こちらもその気持ちに応えてあげてくださいね。
目線を下に伏せる心理
相手が目線を下に伏せている場合、こちらに対して警戒心または恐怖心を抱いていると判断ができます。何らかの理由で、あなたは相手を怖がらせてしまったのでしょう。
特に気が弱い人は、はっきりと意思表示ができないため、目線で心理を訴えかけることがよくあります。怯えている人に無理に関わるとさらに誤解を招きかねないので、目線を下に伏せている人とは少し距離を置くと良いでしょう。
接するときは、できる限り穏やかにコミュニケーションするよう心がけてくださいね。
目線を右下にむける心理
目線を右下に向けるのは、自身が経験した「肉体的苦痛」「身体的圧力」「運動イメージ」を思い返すときに見られる動きです。この目線は主に、質問された内容への返答に困惑しているときに見られがちです。
また、一人で思い悩むときにも、目線は無意識に右下に向けられることが多いようです。右下に目線をよく向ける人は、物事の本質を突き詰める心理的傾向があると言えるでしょう。
目線を左下にむける心理
左下に目線を向ける人は、過去に耳にした「聴覚イメージ」を思い出しています。人は会話の内容や昔流行った音楽を思い返すときなどに、自然と左下を見てしまうのです。
また、何か辛いことがあり、心理的に落ち込んでいる時にも、人は左下に目線を落とす傾向があります。左下を向いたまま目線を上げない人がいたら、落ち込んでいる可能性が高いとみて良いでしょう。
目線で胸キュン!男性を魅了するマル秘テクニック
目が合った時ニッコリ微笑む
少し照れくさいかもしれませんが、男性と目が合ったらニッコリと微笑むように心掛けましょう。目が合ったときは、不愛想でいるよりも明るい笑顔を見せたほうが好印象です。
気持ちに余裕があれば数秒間、微笑み続けてください。女性と目が合った瞬間に笑顔を向けられることで、男性も心理的に「この子は俺に気がある」と感じ取ります。
笑顔に自信がない人は、鏡の前で笑顔の練習をして、自然な笑顔を習得しましょう。
目線を合わせたまま口パクで話す
気になる男性により印象付けるために、目線を合わせたまま口パクで話すのも効果的です。例えば、「おはよう」や「お疲れ様」など伝えてみてください。
上手く伝えられたら、男性の方からも口パクで返事をしてくれるかもしれません。仮に上手く伝えられなくても、男性から「何て喋ったの?」と話しかけてもらえるきっかけを掴むことができるでしょう。
少し見つめあってから視線を逸らす
好きな男性と目が合ってしまったら、恥ずかしくて目をそらしたいという心理になりますよね。でもすぐに目をそらすのではなく、少し見つめあってから視線をそらした方が、彼の恋愛心理に訴えることができます。
彼を遠くから見つめて、目が合ったらゆっくりと瞬きしてから、顔だけ少し下に向けながら視線をそらしてください。こうすることで男性にミステリアスな印象を与え、見つめ合った真意が知りたいと思わせることができますよ。
上目遣いする
女性からはあざといと思われるテクニックですが、上目遣いは男性には非常に有効な手段です。上目遣いをすることで、男性に心理的優位を感じさせ、向こうからアプローチするよう誘導することができます。
隣に座っている時や顔が近いときにあえて上目遣いで、男性の目を見つめましょう。この時に、潤んだ目ができるとより男性を魅了することができますよ。
目線で彼にアプローチしてみよう
目線からは、相手の心理や感情など、言葉以上に相手のことを知ることができます。また、反対に、目線で相手に自分の気持ちを伝えることも可能です。
目線をうまく活用することで、恋愛を円滑に運ぶことも不可能ではありません。自分からはなかなか相手にアプローチできない人も、視線を送るだけならハードルは低いでしょう。
今回の記事を参考に、気になる彼との関係を進展させてくださいね。
「目線でわかる心理」に関する専門家の意見やアドバイス
「会話中の目線」は男女で違う!?
会話中のアイコンタクトには、男女で違いがあるようです。『「なるほど!」とわかる マンガ見ための心理学』(ゆうきゆう)には、以下のような記述があります。
「会話中は適度にアイコンタクトをとるものですが、じつはそこに男女差があるという説があります。会話中に相手をよく見るのは、男性の場合『話す』ときで、女性は『聞く』ときだという説です。
男性にとって会話は、何か伝えるという『目的』をもつもの。話を理解してもらうことが大事なので、それを確かめるために、話ながら相手を見ます。一方、聞くときは内容を理解することに集中するため、視覚情報をシャットダウンしがち。
それに対して女性は、会話で『共感』や『時間の共有』を重視します。相手の心を深く読むために、話を聞きながら表情を見るという二重のインプットをしようとします。一方、話すときは思いをめぐらせながら話すことが多く、どこかをぼんやり見つめる感じになります。
興味深いことに、相手に好意を抱くと、男女ともに普段は見ないときも見るようになるといいます。つまり、男性なら『聞く』ときにも、女性なら『話す』ときにも見るようになるのです。好意を推し測るサインのひとつになるでしょう。」
このように、男性は「話す」ときに、女性は「聞く」ときに相手の目を見ることが多いようです。さらに相手に好意を抱くと、男女ともに「話す」ときも「聞く」ときも目線を合わせるようになるので、脈アリかどうかを判断する目安になるでしょう。
目線を見ればその人が考えていることがわかる?
何かを考えているとき、思い出そうとしているとき、視線が上下や左右に動く人は少なくありません。その目線の向きで、どのようなことを考えているのかが、ある程度わかるそうです。『面白いほどよくわかる!見ため・口ぐせの心理学』(渋谷昌三)には、以下のような記述があります。
「人は、人と話しているときや何かを探しているとき、視線を動かしますが、考えているときも視線を動かします。神経言語プログラミング(NLP)を提唱したアメリカの心理学者ジョン・グラインダーとリチャード・バンドラーは、脳の動きは視線の移動方向に表れるため、視線の動きから、何を考えているかがわかるとしました。
そのパターンとして4つが挙げられています。
(1)視線が左上を向いているときは、過去の体験や、以前見た風景などを回想している。
(2)視線が右上を向いているときは、今まで経験したことのない出来事や光景を想像している。
(3)視線が左下を見ているときは、音楽や声などの聴覚に関わるイメージを抱いていたり、心の中で話しかけたりしている。
(4)視線が右下を見ているときは、けがや病気などの肉体的な苦痛をイメージしていたり、感情を思い出したりしている。
いずれも、考えに集中するときは、視線を一定の位置に固定します。視線がキョロキョロして定まらないときは、いろいろな思いが交錯しているときと思われます。
さらに、場所など空間を把握するために思い巡らしているときは左上を、漢字など言語に関わることを考えるときは右上を見る傾向があります。
これらのパターンは右利きの人を前提としているので、左利きの人の場合は異なることもあります。」
このように、その人がどのようなことを考えているのか、視線の動きだけである程度は推察できるようです。相手の心理を読みたければ、目線がどこを向いているのかに注目するといいかもしれません。
<参考文献>
『「なるほど!」とわかる マンガ見ための心理学』(ゆうきゆう)
『面白いほどよくわかる!見ため・口ぐせの心理学』(渋谷昌三)
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