執着しない生き方をする方法｜そのメリットと実践する際の心得とは？

心のよりどころを求める人が多い現代で、執着しない生き方を選ぶ人が増えています。何かに執着することで、自分の心を追い込んだり、生きることに疲れてしまうことが原因でしょう。もっとストレスフリーな人生を歩みたい！そんな人は、執着しない生き方を選んでいるのです。

執着しない生き方が注目を集めている

今、執着しない生き方が注目を集めています。人は自分の弱さを埋める為に、何かを心のよりどころにしようとします。人や物、様々なものが対象になりますが、何かに依存してしまうと執着心を捨てられなくまりますよね。「〇〇がないと生きていけない」という心理は、大なり小なり、誰もが一度は抱いたことがあるでしょう。

そんな執着心を捨てて、何かにしがみつくことをやめて生きていこうとする人が増えています。執着しない生き方を歩めるようになれば、心の負担はぐっと減るのです。

人が執着するのには理由がある？

なぜ人は執着してしまうのでしょうか。「執着するから苦しいんだ」としっかり自覚を持っている人ですら、執着することをやめられない場合もあります。執着することは、心地よいのです。自分の弱さや不安定さを和らげ、思考や心のバランスを取れる気がするため、執着することがやめられないのでしょう。

「執着しよう」と思って執着する人はいません。最初はちょっとしたきっかけが多いでしょう。次第に、それがなければ心のバランスが取れないほどのめり込み、最終的には依存し、執着してしまっているのです。その為、なかなか自分と切り離すことが出来ない人も多くいます。

執着しない生き方には、どんな特徴があるのでしょうか。「執着する人生とは？」と聞かれた場合は、イメージしやすいですよね。反対に、執着しない生き方をイメージした時には、心のよりどころがない人生なので、あまりピンとこない人が多いかもしれません。

執着しない生き方を改めて考えた時、見えてくる特徴についてご紹介していきます。

周りの情報に振り回されない

何かに執着してしまうのは、自分の心の不安定さをカバーできるものを常日頃探しているからです。自分の心を埋めてくれるものを探す人は、常に情報を求めています。周りの情報に頼ってしまうと、結果的には振り回されてしまうことも多いでしょう。

情報はとても便利で大切なものですが、それよりも自分の意思の方が大切です。「ネットでオススメされてた」「人から勧められた」などの経緯で見つけたものは、不確かなものが多く、不確かだからこそのめり込みやすくなります。情報よりも、自分が求めるものは何なのかを意識しましょう。

自分の中に「軸」を持っている

執着しない人生を送る人は、自分の中にしっかりと「軸」を持っています。軸を持っているというのは、自分をしっかり持っているという意味です。そもそも心の不安定さが執着心を生み出すので、軸を持ち、心がしっかり安定していれば、執着しない人生を歩めるということになります。

自分という軸を持てないでいると、些細なことでも心が折れてしまいます。そんな時に、自分の足で立ち上がるか、何かに頼りながら持ち直すかは重要です。執着しない人生を生きている人の多くは、自分の足で立ち上がることが出来るのです。

自分と他人を分けることが出来る

「自分は自分、他人は他人」という生き方が出来ている人は、執着しない人生を生きていると言えるでしょう。執着してしまう人は、どこかで自分と他人を比べてしまっています。誰かの恋が羨ましかったり、誰かの持っているものが欲しかったり…。自分にはないものばかりを見つけ、同じものを手に入れたいと思ってしまうのです。

他人が羨ましくなればなるほど、自分が同じものを手にしたときはそれを手放したくなくなるものです。人が感じている幸せはその人だけのものです。自分なりの幸せを見つけていくためにも、「自分は自分、他人は他人」と区別することが必要でしょう。

誰にでも平等に接している

執着心を持った生き方をしていると、視野が狭くなり、偏った見方をする傾向にあるようです。自分の好きなものは受け入れられるけど、嫌いなものは受け入れない、という判断基準が確立してしまいます。執着しない生き方をしている人はそういったことがなく、全てを平等に見ているのです。

なので、誰に対しても平等に接することが出来ます。人によって態度を変えたり、不快な気分を露骨に出したりもしません。執着しない生き方をしている人は、広い視野と柔軟な考えで人付き合いが出来ているでしょう。

「執着しやすいタイプの人って、どうしてこんなに執着してしまうのだろう」と考えたことはありますか？自分はそうでなくても、周りに執着する人がいたら、疑問に思ってしまうことってありますよね。

人が執着してしまう理由は、心の弱さを埋めるためというのは大前提ですが、何に執着するかで他の理由も挙げられます。では、どんな理由が考えられるのか見ていきましょう。

自分に自信がない

自分に自信が持てない時、誰かに頼ってしまうことってありますよね。それは、自分ではどうにも出来なそうだから、代わりに誰かにやってもらおう、という気持ちがあるからです。そして誰かに頼ることができると、「なんとか切り抜けられた」と思ってしまいます。

自信を持つことができなくて人に頼ってばかりいると、執着や依存をしやすい考えになってしまうでしょう。そして、そこから抜け出すことも大変になってしまいます。自信を失いそうになっても、どこかで「わたしなら大丈夫」という意識を持っておくことが大切です。

周りの評価を気にしてしまう

周りの評価を気にしてしまうことも、何かに執着してしまう理由の一つとして挙げられます。人からの評価や反応ばかりが気になってしまい、人から求められている成果を出そうとしてしまうのです。結果的に、自分では納得出来なくても、人が満足しているとホッとしてしまうでしょう。

周りからの評価を気にし始めると、自分の意思は後回しなってしまいがちです。そして、今度は周りから残念に思われたり、呆れられることが怖くなり、躍起になってしまうのです。その時点で、既に「周りから認められたい」という考えに支配されているのかも知れません。

人を信じることが出来ない

人を信じることが出来ないから何かに執着するというのには、２つのパターンが挙げられます。１つは、人を信じることが出来ないから、物やお金などの人ではない対象に執着するのです。「人なんか信じられない、頼りになるのは〇〇だけ」などと言った具合に、人への不信感と執着する対象への信頼度が比例していきます。

もう１つは、人を信じられないから人に執着するというパターンです。自分を理解してくれていると感じた人との関係性が心地よく、壊したくなくて執着するのです。離れて行かれることを恐れるあまり、自分が執着して離すまいとしているのでしょう。

お金や物で幸せを得ていると感じる

人を信じていてもいなくても、お金や物に勝るものはないと感じる人も、執着しやすいのでしょう。「お金は裏切らない、物は変わらない」と、人への不信感を無意識に重ねている場合もあります。お金がある方が生活は豊ですし、人のように変化しない「物」には安心感すらあるでしょう。

それらのお金や物が、自分を幸せにしてくれていると感じて執着してしまいます。ですが、執着するあまりに周りが見えなくなることもあります。お金にうるさくなったり、自分の気に入った物のために見境なくなったり…。お金や物に執着した結果、周りに不快な思いをさせることになるので注意が必要です。

人が何かに執着してしまう時、自分自身のネガティブな部分をカバーしたり、傷つくことを恐れて人以外のもので補おうとしていることがわかりました。

他にも、自分で対処しきれないネガティブな部分も、何かに執着する理由に挙げられます。自分ではどうにも出来ないジレンマが執着を生み出してしまうのです。例をみていきましょう。

終わったことを引きずる

悪い結果で終わったことをいつまでも引きずること自体、執着していると言っていいでしょう。結末に納得がいかず、いつまでも自分の中で消化しきれていない状態です。「ああすればよかった」「何でこうなってしまったんだ」などの後悔は、簡単に執着に繋がってしまいます。

恋でも仕事でも、自分なりに頑張ったのに結果が報われないものだと、簡単に気持ちを切り替えることは出来ませんよね。努力の分だけ報われるはずだと考えるからです。結果はどうであれ、終わったことにしがみつかず、次のステップに踏み出しましょう。

現実を受け入れられない

悪い結果で事を終えた時、その現実を受け入れられないことも、執着する理由として挙げられます。終わったことを引きずると同時に、その現実を受け入れられないことは、次のステップに踏み出す自分の足かせになってしまいます。執着するということは、他のことに目を向けられないということです。

「なんでこんなに執着してしまうんだろう？」と悩んだ時には、自分の中で現実と向き合っているか、振り返ってみましょう。現実を受けれたつもりでも、どこかで拒んでいる可能性もあります。そこに気付くことができないと、執着した状態は続いてしまうでしょう。

切り捨てることが怖い

物でも人でも、切り捨てることが怖い人もいます。切り捨てた時に、何も残らないことを恐れているのです。執着しない人は、「それはそれ、これはこれ」という考え方が出来ます。しかし、分別が出来ないままでいると、何もかも抱えて切り捨てることが出来なくなるのです。

自分では「大事にしている」という認識でしょう。しかし、その大事にしている対象を「自分にとってはなくてはならないものだ」と思うことは、執着に値します。他にも代わりがきくものはあるはずなのに、よそに意識を向けられないので、執着心を捨てられないのです。

完璧を求めている

完璧を求める人は、執着しやすい人とも言えます。「こうでなければいけない」という思い込みが強く、視野を狭い状態にしているのです。仕事で用意されたマニュアルを徹底的に守る人は、代替案を受け入れられなかったりしますよね。物事に対する柔軟性があまりないためでしょう。

完璧にこなすという姿勢は、とても素晴らしいものです。しかし、型にはまり過ぎてしまうと、一つのことに執着してしまいやすくなるのも事実でしょう。「少しくらいやり方が違っててもいいか」と柔軟に対応することが、執着しない生き方に繋がりますよ。

執着しない生き方を選ぶだけで、いろいろなメリットが得られます。執着している間は、その対象に熱を注いでいるので満足度も高くなります。それと同時に、苦しみも生まれます。執着から逃れてその苦しみを感じないだけでも、一つのメリットでしょう。

執着しない生き方はどんなメリットをもたらすのか、例を挙げていきましょう。

他に大切なものがある事に気付ける

「執着しない」ということは、狭かった視野が広がるということです。「食パンには絶対イチゴジャム」と決めていても、「たまにはバターだけにしようか」と視野を広げることで、発見が次々に生まれます。これはあくまでも一例ですが、他の場面に置き換えることも出来ますよね。

いま手にしている幸せがすべてではありません。色んなことに目を向けてみれば、もっと大切なものが見つかる可能性は広がります。目の前のことも大切ですが、視野を広げてみることも大切です。可能性が広がることは、執着しない生き方のメリットなのです。

自由な発想ができるようになる

「こうでなければいけない」という完璧主義の人の多くは、決められたルールを守ることはできても、自由に発想するのは苦手でしょう。「ルールを破ってすべてを台無しにしてしまったら…」という不安が抜けないのです。「決められた通りにやる」ということに安心を覚えてしまっています。

執着しない生き方をしていれば、どんどん自由な発想が生まれます。「ここはこうしてみよう」「次はあれをやってみよう」というチャレンジ精神が生まれ、スキルアップにも繋がるでしょう。何より、これまで以上に自分に自信が持てるようになります。

生活空間がすっきりする

物に対して執着しなくなれば、生活空間をすっきりさせることが出来ます。いつも部屋が物で溢れていて、ごちゃごちゃした空間で過ごしていると、なんだか気持ちまで窮屈な感じがしませんか？「執着しない」というだけで、大事なものだけを残し、他を処分することが出来るので、気持ちまでさっぱりするでしょう。

物を捨てられない原因は、「もったいないから」という心理からくることが多いものです。物を大切にすることはいいことですが、同じ用途の品がいくつもあっても仕方ないですよね。執着しない生き方をしていれば、本当に全て持っていなくてはいけないのか、処分できるものはないのかの判断がスピーディーに出来るようになるのです。

無駄遣いが減る

何かに執着しなければ、一気に無駄遣いも減るでしょう。一見、執着しない生き方のほうがいろいろなことにお金を使うように思えます。しかし、執着しない分、盲目的にお金をつぎ込むこともしないので、本当に必要なことにお金を使えるようになるのです。

例えば、好きな人に執着してしまうと、好きな人が離れていくことが怖くて、その人のためにいろいろなことにお金を使いますよね。メイクや洋服、プレゼントなどだけではなく、自分ばかりがデート代を出す羽目になることも。自分で限度を決められないというのは、無駄遣いの根本的な原因です。執着しない生き方には、そういったことがありません。

気持ちの切り替えが上手になる

執着しない生き方のメリットに、気持ちの切り替えが上手になる、という点が挙げられます。終わったことをいつまでも引きずらず、気持ちを切り替え、次に歩み出すことが出来るのです。一つのことにしがみついていると、立ち止まった状態のままでちっとも先に進めなくなります。

立ち止まることは、他にも悪影響を与えます。やらなければいけないことも手につかず、おろそかになってしまいがちなので、周囲に迷惑をかけることもあるでしょう。執着しない生き方をしていて気持ちの切り替えが出来れば、周囲との関係を円滑にすることも出来るのです。

「今」を見つめて生きることが出来る

執着しない生き方をすることによって、「今」をしっかり見つめて生きることが出来ます。過去にとらわれず、未来に憧れ過ぎず、今すべきことだけを集中して見つめることが出来るのです。気持ちだけが過去に置き去りになったり、遠い未来だけを見つめていては、大切な「今」を一生懸命過ごすことが出来ません。

「今」を生きることで、過去とは決別して、望んだ未来に歩むことが出来るのです。過去や未来に執着しないで、自分が今どんな世界をどんな風に生きているのか見つめてみましょう。執着しない生き方をしているからこそのメリットを、しっかり感じてみてください。

執着しない生き方をしたい！と望んだ時、その通りに生きられるかは自分の心得次第です。願望ばかりが先走っても、肝心の気持ちの面で執着心を捨てられないと、いつまでも生き方を変えることは出来ません。

執着しない生き方をするためには、どんな心得を持っていればいいのか、ご紹介していきます。

自分の意思をしっかりと持つ

執着しない生き方をするためにも、しっかりと自分の意思を持つようにしましょう。自分の意思をしっかり持っていれば、執着する必要性について考えることが出来ます。人や物を大切にするのはいいことですが、行き過ぎれば執着となります。自分の意思を持っていないと、その判断がぐらついてしまうでしょう。

本当に執着する必要があるのか、他に大切なことがないのかを見極めるためには、自分の意思が何より大切です。意思をしっかり持って、本当に大切なことを見極め、広い視野を持つようにしましょう。

人や物に惑わされない

自分の意思を持つと同時に、人や物に簡単に惑わされないようにしましょう。人や物が幸福感を与えてくれれば、自分はそれを享受するだけでいいので楽ですし、浸りやすくなります。自分が興味なかった人や物でも、甘い誘惑があると乗ってしまいがちですよね。

一度誘惑にハマってしまったら、抜け出すのは大変です。執着してしまってからでは、余計に難しいでしょう。そういった誘惑に打ち勝つ勇気を持ちましょう。人や物に惑わされず、自分が望んだことに意識を向けることが、執着しない生き方には必要です。

まずはできることから実践する

何かに執着してしまって、その場で足踏みしていたら先に進むことはできません。まずは自分が「できる」と思ったことにどんどんチャレンジしていきましょう。出来ることがあるのに、一つのことで立ち止まってしまっては勿体ないですよね。

新しいことにチャレンジすれば、一つのことにしがみつく必要はなくなります。その中で楽しめることが増えれば、もっと色んな事にもチャレンジしたくなるでしょう。プラスの相乗効果が生まれるので、何かできることがないか、周りを見て考えてみましょう。

人や物を断捨離する

執着しない生き方をするために、「断捨離」をすることも心得として挙げられます。部屋を見渡して、いらないものは捨てましょう。捨てるべきかどうか悩むものでさえ、思い切って捨ててしまってもいいかもしれません。

断捨離の対象は物だけではありません。人も含まれます。人間関係も、一度整理してみてはいかがでしょうか。特にプライベートの付き合いで、元恋人と繋がっていたり、SNSだけの付き合いであったりすれば、思い切って断捨離しましょう。執着の原因を断ち切り、本当に大切なものだけが残るようになります。こういった断捨離は、定期的に行うようにしてみてもいいかも知れませんね。

実際に執着しない生き方をするには、心得だけではなく、生き方そのものを意識しなければいけません。具体的にどんな方法が執着しない生き方に繋がるのか知っておくと、日頃から意識しやすくなるでしょう。

執着しない生き方をする方法を、二部に分けてみていきましょう。

物は持ちすぎず必要な分だけにする

自分の持ち物を一度見直してみましょう。収納出来ないほど物を持っている人は、本当に必要な分だけを残して処分するといいですね。一つ一つの物に執着して処分できないでいると、必要な時に正しい物を選べなくなってしまいます。

この先、物を増やしていく時も、直感ばかりを信じないで、自分に本当に必要なのか、似たようなものをすでに持っていないかをよく思い返してみてください。物が増える分だけ、自分の意思も雑然としてしまうことをよく意識しておくと、整理しやすいかもしれません。

依存の元となるスマホを遠ざける

日常生活の必須アイテムともいえるスマホ。スマホは連絡手段というだけではなく、娯楽を満喫するためのデバイスになりつつあります。ヘビースモーカーがタバコをやめられないように、一度依存してしまうと、スマホを手放すことはかなり難しいでしょう。

執着しない生き方をするためには、スマホを遠ざけるようにしましょう。スマホそのものに依存していなくても、買い物や調べもので手軽にスマホを取る人はいますよね。「好きなこと」が詰まったアイテムだからこそ、無意識に執着しやすくなります。「スマホがないと不安」から「スマホがなくて自由」になるまで、頑張ってみましょう。

執着の対象の代わりを見つける

自分が何に執着しているのかを明確に見つめられる人は、代わりになる対象をみつけておくといいでしょう。思い込みで手を出さないでいるだけで、「実は他のものでもいいんだ！」と気付くことができます。そうなると、一つのものに執着しないで済むのです。

例えば、「パンにはイチゴジャム」と決めていた人も、あんずやリンゴ、ブルーベリーなどの他のジャムにトライしてみましょう。「イチゴも好きだけど、りんごも好き」と感じることができれば、イチゴに対する執着はずいぶん薄れている証拠。「これじゃなきゃいけない」という思い込みは、執着しない生き方に取り込まないようにしましょう。

何に執着しているのか書き出して捨てる

執着している対象の中には、自分で自覚があるものと、無意識なものとがあります。無意識な執着が多いほど、知らないうちにいろいろなものを拒絶しやすくなっているかもしれません。一度、自分が執着している可能性があるものを紙に書き出してみましょう。

紙に書き出したあとは、どんなことに執着しているかをしっかり自覚して、その紙を破いて捨ててしまいます。ただ紙を捨てるだけの行為も、自分の執着心を捨てる代替行為になりますから、執着しない生き方への一歩になるでしょう。

ここまでで、執着しない生き方をするための物理的な方法をご紹介しました。物に関しては、目に見える形で対処していけるので、自分でも納得しやすいでしょう。全てを一気に心がけなくても、少しずつ目に見えて変わっていけば、「執着しない」という感覚が身につきやすくなります。

それでは、次に精神的な面で執着しない生き方をする方法をみていきましょう。

自分と向き合う

執着しない生き方をするために、自分と向き合って、自己分析をしてみましょう。自分のことをよく知らないままでいると、周りに振り回されやすくなりますし、衝動が抑えきれなくなる事もあります。自分はどんな性格なのか、どんな考えをもっているのか、何が好きで何が嫌いかなど、徹底的に自分を見つめていきましょう。

自分のことがよく分からないという人もいますよね。そんな時には、一番心を許せる人と会話をしてみましょう。リラックスした状態で考え、考えたことを相手に話す姿は、すべてがありのままの自分です。相手もまた「本当のあなた」を教えてくれるでしょう。

いろいろな人に会う

人に執着しやすい人は、いろいろな人に会うことを心がけましょう。常に恋人とべったりだったり、一人の友達としか遊ばないと決めていたりすると、思い通りにならない場合に苦しくなります。相手のことを縛り付けることになるので、関係の悪化にもつながってしまうのです。

苦手な人と無理に会う必要はありません。苦手意識を感じないような人と、コンタクトをとって遊びにでかけてみてください。何か新しい発見があったり、相手の知らなかった一面を知るチャンスにもなります。段々にいろいろな人と会う楽しみを感じられるようになったら、執着心が薄れていってる証拠でしょう。

周囲からの助言を否定しない

執着しない生き方をするために、人の意見を頭から否定せず、冷静に聞くようにしましょう。それが助言であれば、受け入れにくくても一度はしっかり聞きます。自分の意思に反することは、誰でも受け入れにくいものです。ですが、気に入らないことを否定し続ければ、視野が狭いままになってしまいます。

助言に対して、つい否定的な言葉が頭に浮かんでも、我慢して一拍置いて深呼吸してみましょう。冷静になれば、相手の助言から自分の行動を振り返ることもできます。人の助言は成長に必要なものですし、凝り固まった考えをほぐしてくれる貴重な言葉でもあるのです。

一人の時間を作る

執着しないために、一人の時間を作ることは重要です。特定の相手でなくても、誰かと一緒にいないと落ち着かないという状態そのものが執着の表れです。「誰かと過ごす時間も大切だけど、一人で過ごす時間も大切」と切り替えることで、自分の気持ちをリラックスさせることができます。

執着心を持っている間は、心に余裕が生まれません。何事にも執着しないからこそ、心にゆとりが生まれます。頭がすっきりして、身体を動かすことも億劫に感じないでしょう。そのためには、しっかりと一人で自由に過ごせる時間を是非作ってみてください。