寂しがり屋な人の心理と特徴【必見】診断チェックと克服方法も紹介！

「寂しがり屋」という言葉を聞いたことは誰でもありますよね？しかし聞いたことはあっても、具体的にどんな人のことを指すのかよく分からないという人も多いのではないかと思います。

そこで今回は、寂しがり屋の心理や特徴についてご紹介します。意外とあなたの周りの人にも当てはまっているかもしれませんよ。

「寂しがり屋」の意味

「寂しがり屋」という言葉には、「孤独で、人恋しいと感じやすい人」という意味があります。瞬間的に寂しさを感じるのではなく、常に孤独を感じてしまう人に当てはまる言葉のようですね。寂しがり屋の人は、独りでいることを嫌う傾向があるということでしょう。

今はインターネットが普及しているので、独りでいても簡単に誰かと連絡をとることができる時代です。寂しがり屋の人にとっては、すぐに他人と繋がることができて嬉しい反面、SNSなどで他人の行動を見せつけられて寂しさが増すこともあるようですよ。

「寂しがり屋」の英語表現

「寂しがり屋」を一語で表す英単語はなく、「lonely」を使って表現します。文中では「feel lonely」つまり「寂しいと感じる」と表現することが多いようです。「彼女は寂しがり屋です」なら「She gets lonely easily」で「すぐに寂しくなってしまう」と表現するのがスマートでしょう。

また、「I miss you.」は「あなたに会えなくて寂しい」という意味です。英語の教科書や歌の歌詞、映画など様々な場面でよく耳にしますね。国や話す言葉が違うだけで、様々な表現の方法があるというのは興味深いですね。

寂しがり屋は克服すべきなの？

寂しがり屋はひとつの個性で、性格の一部ですから、絶対に治すべきものとは言えません。しかし寂しがり方があまりにひどく、日常生活を送るのに支障が出てしまうほどであれば、改善したほうがいいかもしれません。寂しがり屋の根本にあるのは孤独と不安だと言いますから、どんな状況でもなるべくネガティブになりすぎないように注意すると良いでしょう。

また自分が寂しがる原因を理解することで、寂しい気持ちをコントロールすることができるようになります。様々な具体例を見て、寂しがる原因と克服方法を考えていきましょう。

寂しがり屋はどんな心理状態なのでしょうか。具体例を紹介しますので、寂しがり屋の人も、周りに寂しがり屋がいる人も要チェックです。

認められたい

認められたいと感じることを、承認欲求と言います。寂しがり屋の人は、特にこの承認欲求が強い傾向にあるようです。承認欲求は当然のことながら、誰かに認められなければ満たされることはありません。

しかし「認められたい」と思うことは、他人の評価を気にすることでもあります。周りの目を気にして認められるための行動ばかりしていると、人に心を開くことすら難しくなってしまいます。誰にも心を許すことができなければ、人はどんどん孤独になっていくでしょう。

結局、認められたいという目的意識が強ければ強いほど、より孤独を感じてしまうことになります。

人に甘えたい

寂しがり屋の人の中には、人に甘えたいという気持ちを持っている人も少なくありません。職場などでは頼りがいのある人物と評価されていても、頑張っているからこそ誰かに甘えたい気持ちを抱える人も多いことでしょう。しかし一人暮らしの人など、身近に甘えられる人がいない場合は、すぐにその気持ちを解消することができませんよね。

そんな時に、寂しがり屋は人恋しくなって誰かに連絡を取りたくなってしまうのです。甘えた時に受け止めてもらうことで安心し孤独を感じなくなるという人は、実は意外と多いようです。甘え上手な人は、自分の寂しがり屋な一面と上手に付き合うことができている、とも言えるのではないでしょうか。

自分だけ独りなのではないかと不安

同世代の友人が結婚したり人生を謳歌している時、自分の生活との違いを目の当たりにして孤独を感じる人もいるでしょう。「隣の芝生は青い」と言いますが、寂しがり屋は「自分以外の人間はみんな孤独ではない」と錯覚しがちです。自分だけが孤独で寂しいのだという思考に陥ってしまうのです。

そう感じてしまうと日々の中での孤独感に敏感になってしまい、常に誰かに連絡を取らないと不安になったり、同じような気持ちでいる人を探してしまう傾向にあります。

楽しそうな人が羨ましい

大人になると職場と家の往復で一日が終わってしまい、何かを楽しむ余裕がなくなってしまう人が多いでしょう。生活の仕方はそれぞれですが、趣味を楽しむなどの充実した日々を送っている友人を見て羨ましくなる人にも、寂しがり屋の素質があると言えるでしょう。

他人を羨み、自分では行動を起こせない場合、フラストレーションが溜まってきて卑屈になってしまうことも。卑屈な気持ちは他人に打ち明けることもできないため自分の中だけで抱えることになり、結果として寂しいという気持ちが大きくなるでしょう。

一人だとネガティブになってしまう

人前にいる時に元気でポジティブに見せている人ほど、一人になるとネガティブ思考に陥ってしまうタイプの人が多いかもしれません。一人でいる時には誰かの機嫌をうかがう必要はありませんから、人に文句を言われることはありません。ですから、ネガティブであってもそれを隠す必要はないのです。

孤独な時間があると、誰かに干渉されることなく考え事をすることもできます。寂しがり屋の人は、独りでいることで物事を余計に悲観的に考えてしまうようです。

寂しがり屋の心理をお伝えしました。ここでは、寂しがり屋の特徴をタイプ別に見ていきましょう。あなた自身にも当てはまるところがあるかもしれませんよ。

悩みや不安を抱えこむタイプ

悩みや不安を解消する時、人に話してスッキリする人は多いでしょう。しかし寂しがり屋の大半は、人に悩みや不安を話すことができないのです。そのため、モヤモヤした気持ちを吐き出せずに抱え込んでしまいます。

このタイプの人は他人に遠慮してしまい、友人や知人とも一線を引いて付き合う傾向があります。楽しいことを一緒にできても、苦しさやつらさは共有できないと考えるのです。心根が優しい人は要注意かもしれませんね。

常に誰かと繋がっていたいタイプ

SNSの影響も相まって、常に誰かと繋がっていたい人が増えていると言われます。スマホを見ればすぐに誰かと繋がることができますし、送ったメッセージが読まれたかどうかも知ることができるのです。そんな中でメッセージの返信が遅かったり、なかなか連絡が取れないと、他者への依存がどんどん深くなってしまうでしょう。

画面の中での会話であってもひとりではないと実感できることはメリットですが、画面から目を離した途端に孤独になってしまうケースがあります。スマホから目を離せないようであれば、あなたも要注意です。

誰かに頼りにされていると実感したいタイプ

責任感のある人に多いのが、誰かに頼りにされていると実感できないと寂しいと感じるタイプです。日常的に後輩の面倒をみていたり両親から頼りにされているような人が「頼りにされていない」と感じると、自分の存在価値が急に下落したような気がして不安になってしまうことがあります。他人からの評価が自分に価値を与える、と感覚的に感じているのかもしれません。

「頼りにされたい」と思うということは、相手に愛情を持って接している証拠でもありますから、前向きに捉えるようにしましょう。

嫌われていないかと疑心暗鬼になるタイプ

人見知りな人に多いのが、嫌われていないかと疑心暗鬼になり孤独を感じてしまうタイプです。自分の言動を振り返って不安になってしまったり、相手の対応を見て「何か失敗してしまったのでは？」とマイナス思考になってしまいます。このタイプの人は、ひとりでいても落ち着くことができません。

疑心暗鬼になってしまうと、周りを信じることができなくなってしまいます。誰かの機嫌が悪くなったとしても、自分のせいだと思わないようにポジティブになりましょう。

寂しがり屋になってしまうのには、様々な原因が考えられます。寂しがり屋の自覚がある人もない人も、この原因をチェックしてみてください。原因を知ることが、改善・予防への第一歩ですよ。

周りに人がいる環境で育った

幼いころから誰かと一緒にいることが当たり前だった人は、大学生や社会人になると途端に孤独を感じる機会が増えます。子供の頃からひとりになることが少ないと、ひとりになることに慣れていません。加えて、自分から友人を作る必要がなかったという理由で、友人の作り方がわからなくなってしまうことがあるのです。

周りに急に人がいなくなると、心の中まで空っぽになった気がして寂しくなってしまいますよね。幼少期から人に恵まれてきたからこそ、寂しがり屋になってしまうケースがあるようです。

もともと依存しやすい体質

もともと他人に依存しやすい性格の人も、寂しがり屋になりやすいでしょう。いわゆる依存体質の人の多くは、依存することに慣れています。誰かと繋がっていることが幸せに直結するのです。恋愛や友人関係などで常に誰かと繋がっていないと不安になってしまうのは、寂しがり屋の最大の特徴です。

もともとの性格であれば仕方がない部分もありますが、交際相手や友人によっては重たく感じられてしまうことも。依存体質の自覚がある人は、寂しがり屋がエスカレートしないように注意が必要かもしれません。

自己肯定感が低い

寂しがり屋は、自己肯定感が低い人が非常に多いです。自分を自分で認めてあげられないから、他人に価値を認めてもらおうとしてしまうのでしょう。それも、1回や2回褒められたぐらいでは、自己肯定感は満足するほど得られません。

一時的に認められて嬉しく感じても、自分に自信が持てなければ何度も同じ壁にぶつかるでしょう。寂しがり屋の人は、誰かと一緒にいることで「自分を認めてくれている」と感じる場合が多いのかもしれません。

自分と人を比べてしまう

自分と人を比べてしまう人の多くは、寂しがり屋になりがちです。誰かと比べるといっても、寂しがり屋の人はたいてい相手よりも自分を低く見てしまう傾向にあります。自分を下げた見方をすると惨めな気持ちになり、寂しくなってしまうのでしょう。

惨めな気持ちを晴らすために誰かと一緒にいても、悩みを打ち明けることができなければ寂しさは募るばかりです。必要以上に他人を意識して生きる方は、孤独を感じやすいと言えますね。

寂しがり屋の特徴を具体的に紹介してきました。ここで、チェックリストを用意しました。当てはまる項目の個数によって「寂しがり屋度」を設定しましたので、ぜひ自分に当てはめてチェックしてみてくださいね。

・休日にひとりでいるのが苦痛
・理由も分からず不安になってしまう
・人の反応が気になる
・常にスマホの通知を気にしている
・既読スルーは許せない
・恋人とのデート中は常に構ってほしい
・他の人のことが気になる
・LINEの返信はすぐしたい

当てはまる項目が0個の人は、寂しがり屋度も0%！ひとりでいても不安を感じたりせず、やりたいことができるタイプでしょう。恋人に対してはもちろん、友達や家族との関係も対等でお互いが自立しており、自分の世界を確立しているはず。

当てはまる項目が1個〜3個の人は、寂しがり屋度25％です。適度に放っておいてほしいタイプではないでしょうか。他人からどう見られているかは気になるものの、構ってもらえないからといって思い悩むことはないでしょう。

当てはまる項目が4個〜6個の人は、寂しがり屋度75％です。孤独を感じて誰かと一緒にいたいと感じることも多く、休日は予定を入れるかSNSチェックをしているでしょう。寂しがり屋の自覚がある人が多いです。

当てはまる項目が7個〜8個の人は、寂しがり屋度100％。スマホが気になったり、他人の反応に一喜一憂しやすいタイプです。ひとりでいるとどんどんネガティブな方向に考えてしまいます。

寂しがり屋の心理や原因を理解したところで、いよいよ克服方法を見てみましょう。繰り返して少しずつ慣れることによって、寂しがり屋を克服できるようになりますよ。

一人で過ごす時間を少しずつ増やす

孤独に慣れるには、一人で過ごす時間を少しずつ増やすことが効果的です。「習うより慣れよ」ということわざがあります。一人で過ごす時間にはじめは不安を感じていても、慣れてしまえばどうということはなくなるかもしれません。

一人でいるからといって、必ずしも孤独だとは限りません。あなたと連絡をとりたい人もいるでしょうし、離れていても絆を感じる友人や家族もいるはずです。一人の時間を過ごすことによって見えない絆を見つめ直すきっかけにもなりますよ。

自分は一人じゃないと考える

寂しがり屋の人は、孤独を感じると強烈な不安感に襲われることがよくあるようです。孤独だと感じるのは、「自分は一人なのだと」決めつけてしまうから。一人でいても大きな不安を感じなければ、マイナス思考にブレーキをかけることが可能になるでしょう。

誰かと一緒にいても分かり合えなければ孤独を感じる場合もあるように、孤独感は状況に左右されるものではありません。誰かに会わなくても、あなたを理解してくれる人がいれば孤独とは言えないのです。不安に襲われたら、「自分は一人じゃない」と考える癖をつけてみることをおすすめします。

自分で自分を認めてあげる

自己肯定感は、自分で自分を認めてあげることで高めることができます。自分の価値は、他人に評価してもらうべきではありません。他人に認めてもらえないと、寂しくなってしまうからです。

自分で自分を認めてあげることができれば、自信を持つことができます。すると、他人の評価や反応がどうであれ、自分自身には価値があるのだと考えられるのです。

自己肯定感を高めるのは一見簡単そうに見えますが、癖になったネガティブ思考を変えるのには時間が必要です。できることからコツコツ取り組んでいきましょう。

「寂しい」の原因を理解する

寂しがり屋になる原因は様々紹介してきましたが、あなた自身が寂しいと感じる理由は特定できましたか？問題を解決するためには、まず原因を理解することが必要です。つまり、寂しさを解消するには、どんな状況で寂しさを感じるのかを特定する必要があるのです。

原因を理解すれば、問題の半分は解決されたも同然です。まずは原因を理解するために努力しましょう。そうすれば、自分の気持ちと向き合うこともできるはずです。

楽しいと思うことをやってみる

一人でいる時こそ自分が楽しいと思うことをやってみてください。寂しがり屋を克服する良いきっかけになるはずです。また、趣味を増やす良いチャンスとも言えるでしょう。孤独な時間は自由時間とも言えます。

ネガティブな考え事をしたり不安に押し潰されるのではなく、楽しいことで時間を満たすことによって、 一人の時間も楽しめるようになっていくことでしょう。

診断リストをチェックしてみて、自分は寂しがり屋だと判明しましたか？もしそうではなくても、友人や恋人が寂しがり屋だと気づいた人は少なくないでしょう。寂しがり屋の心理を理解することは、あなたや周りの人を理解することになると言えますね。

一人でいるから孤独だとは決して言い切れません。心の持ち方で、自分一人で自由な時間を楽しむことも可能なのです。寂しがり屋を卒業することができれば、自信を持つことができるでしょう。自覚がある人はぜひ克服してみてください。

また周りの人が寂しがり屋だと感じた人は、心理や特徴を理解して広い心で対応してあげてくださいね。