生セックスに関する専門家の意見やアドバイス
生セックスの危険性とマナーについて
セックスの際にコンドームを着けるのは避妊のためと考えがちですが、理由はそれだけではありません。『女も知らない女のカラダ』（対馬ルリ子）では、生セックスの危険性と最低限守るべきマナーについて、次のように解説しています。
「コンドームの装着が、めんどうと感じる男性は多いようですね。けれども、望まない妊娠やセックスによってうつる性感染症（STD）など、セックスにともなうリスクをきちんと知り、責任をもって行動しないと、ある日突然、思いがけないトラブルに遭遇することになります。望まない妊娠は、人工妊娠中絶という悲劇を生みますし、からだの構造上、女性は男性よりも性感染症に感染しやすく、不妊の原因になるなど、深刻な後遺症を残します。
セックスをするとき、お互いに妊娠を望まないなら避妊をする。そして、性感染症予防のためにコンドームをつけるといったことは、相手の健康を守るためにも、自分の健康を守るためにも必要なこと。成熟した大人の男性として、最低限守ってほしいマナーです。それがパートナーに対する優しさではないでしょうか。」
生セックスをすると、妊娠だけでなく性感染症にかかる恐れもあるとのこと。性感染症の場合は生挿入しただけで感染する可能性がありますから、射精の直前ではなく、挿入前にコンドームを着ける必要があります。妊娠を望んでいない場合はもちろん、性感染症予防のためにも無闇に生セックスをするのではなく、お互いの身体を守るためにしっかりコンドームを装着しましょう。
セックスでコンドームを嫌がられたら…？
恋人から生セックスしたいと言われ、戸惑った経験のある女性は多いのではないでしょうか。コンドームを嫌がられた場合の対応について、『人生最高のセックスに出会いたい貴女へ -しみけんが教える56のルール-』（しみけん）では、次のようにアドバイスしています。
「これまで繰り返し言ってきましたが、お互いの全ての準備が整っていないのにコンドームを着けない男はクズです。『着けて』とお願いしても『着けるとイケない』『感じない』と理由をつけて拒む男は、あなたとセックスするのではなく、あなたのカラダを使ってオナニーをしようとしているのです。だって、相手の都合を考えず自分の都合ばかり押しつけてくるのですから。（中略）
そして、コンドームを着けないと萎える、気持ち良くない、というのは脳で興奮していない証拠です。物理的な快楽でしかセックスできないので、ドーパミン欲しさにいずれ浮気をします。目の前の状況に興奮していれば、コンドームを着けていても気持ちいいセックスができます。なので、コンドームを着けようとしない男には『着けてくれないならセックスしない』とはっきり言い、それでも嫌がるなら、どんな空気になろうが潔くその場を立ち去りましょう。」
女性が嫌がっているのに男性が生セックスにこだわるなら、セックス自体を断るべきということですね。男性の機嫌より自分の身体を大事にしたいですね。
男性はコンドームを装着する瞬間が嫌？
男性がコンドームを着けたがらない理由については『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス スゴ技編』（宋 美玄）にも記述があります。同書では、男性に向けて以下のようにアドバイスしています。
「男性主導で実践できる避妊法といえば、なんといってもコンドームです。高額なものでも1回分が数百円を超すものはなく、コンビニでも購入できます。お金と手間をかけずに自分自身を守れるのですから、こんなにいいことはありません。なのに、コンドームの人気はいまひとつ。着けるときの瞬間、を嫌う男性が多いゆえだと思われますが、ここに女性との決定的な温度差を感じます。
彼女にとって、あなたがコンドームを着けるのは、うれしいことなのです。避妊をし、STDを予防することは、結果的に彼女の身体を大事にしていることにつながるのですから。だからこそ、コンドームはコソコソでなく堂々と着けてほしい！セックスの流れを途切れさせるものではなく、そこも含めてセックスなのです。彼女を抱きしめながら、またはキスをしながら着ければ、白けることは絶対にありません」
男性がコンドームを着けたがらないのは、装着時の「間」を気にしているからのようです。「セックスを中断してコンドームを着けると、女性を白けさせるのでは？」と不安を感じているのだとしたら、女性が気持ちを伝えることで解決できるかもしれませんね。
＜参考文献＞
『女も知らない女のカラダ』（対馬 ルリ子）
『人生最高のセックスに出会いたい貴女へ -しみけんが教える56のルール-』（しみけん）
『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス スゴ技編』（宋 美玄）
