言葉責めとは?
言葉責めを極めようと思うとマニアックなプレイになってしまったり、知識や経験が必要になってきます。しかし、ノーマルなプレイでちょっとドキドキして興奮するような言葉責めは、意外と簡単なのです。
言葉責めとは?
「言葉責め」とは、巧みに言葉を使い、相手を性的に興奮させるプレイを指します。罵倒したり命令したりするのも言葉責めですが、もっとソフトで日常的な言葉でも言葉責めを楽しむことができます。罵倒とは逆の、相手を褒めたり愛をささやいたりすることも、立派な言葉責めですし、相手が恥ずかしくなることを言ったり、言葉で焦らしたりすることも言葉責めにあたります。
セックスにおいて、恥ずかしい気持ちになるということは盛り上がる要素です。状況に応じて相手が恥じらうような言葉をささやいたり、逆に相手に恥ずかしいことを言わせたりすると、いつもと違うセックスを楽しむことができるでしょう。
言葉攻めではなく言葉責め
「言葉攻め」と表記したり「言葉責め」と表記したり、揺れがある言葉ですが、いったいどちらが正しいのでしょうか?
他の言葉で考えてみましょう。例えば「水攻め」は「敵を水不足または水没させて攻める作戦」です。一方「水責め」は「水を使って責める拷問」を指します。水攻めは作戦の名前、水責めはテクニックの名前です。つまり「言葉攻め」でも間違いではありませんが「言葉責め」のほうがふさわしいということになります。
言葉責めの心理学的効果
催眠効果
イヤラシイ雰囲気の中で好きな相手と密着し、その相手から「興奮してるの?」「感じてるんだ?」と耳元で囁かれたら…。ただでさえドキドキしているのにますます興奮し、感じるところが敏感になってしまうでしょう。
言葉責めは、心理学的に「催眠効果」があるのです。相手も自分も興奮することができますので、まずは簡単な言葉で試してみましょう。
カリギュラ効果
言葉責めの中には「声を出しちゃダメだよ…」や「イッちゃダメ」など、禁止するものがあります。人間は自分の行動を邪魔されると、逆に強い欲求がわきあがるものです。したいのにさせてもらえないことで、性的に興奮が高まることを「カリギュラ効果」といいます。
子どもに「ゲームをやっちゃダメ」と親が言うと、子どもはどうにかしてゲームをしてやろうとムキになって悪知恵を働かせますよね。それと同じ心理効果が言葉責めにもあるのです。
ツァイガルニク効果
言葉責めの心理学的効果として「ツァイガルニク効果」があげられます。ツァイガルニク効果とは、達成した事柄よりも、達成できなかった・やりかけの事柄の方をよく覚えているという現象です。また、未完成のものや隠れているものに魅力を感じることもあてはまります。
言葉責めの場合は、後者の「隠れているものに魅力を感じる」効果です。「恥ずかしいところが丸見えだよ」と言うことにより、言われた相手は恥じらって隠そうとします。それを見て、言葉責めしている方も興奮するのです。
コントラスト効果
2つ以上の事柄を認識する際に、比較をすることによって実際の差よりも大きな差に感じる心理現象を、コントラスト効果といいます。
言葉責めの場合は、「こんなに濡らして…いけない子だね」や「興奮しすぎ…エッチな人ね…」と責められるようなことを言われた後に「いい子だね」や「素敵よ」などと褒められると、言われた方は一層興奮するものです。
上手に飴と鞭を使い分けましょう。
男性からの言葉責めセリフ集
触れる・動くの直接的なテクニックも大切ですが、セックス中の雰囲気や気分も女性にとっては重要です。こちらでは、女性が男性に言われると興奮する言葉責めのセリフを集めました。ソフトな言葉責めでイヤラシイ雰囲気を高め、女性を興奮させましょう!
「恥ずかしいの?」
「エッチするとき、恥ずかしいところをじっくり見られると…恥ずかしいじゃないですか。私がもじもじしていると、彼が『どうしたの?恥ずかしいの?』って、わかってるくせに、意地悪言ってくるんです。不思議なことに、恥ずかしいから余計に興奮してしまいます」(27歳/女性/アパレル販売)
言葉責めのテクニックとして、女性が思っていることを代わりに言うことがあります。恥ずかしい、興奮しているなどの、自分の感情を指摘されると女性は性的に興奮します。
この言葉責めは、「セックスに積極的になることが恥ずかしい」と思っている女性に対しては有効ですが、グイグイくる肉食系の女性には響かないので注意してください。
「感じてるんだ…エッチだね」
「『感じてるんだ…エッチだね』なんて彼に耳元で囁かれるとすごく興奮する。感じるためにセックスしてるのになんでだろう?『エッチな女でごめんなさい!』って思えば思うほど気分が盛り上がっちゃう。別に、普段貞淑だとかそんなこと全然ないのに」(24歳/女性/一般事務)
現在は、昔に比べ男性も女性も性に奔放な人が増えていますよね。しかし、「性に積極的になることは恥ずかしいこと、いけないこと」と思っている女性はまだまだ多くいます。
「いけないことだけどもっと楽しみたい、恥ずかしいけどもっと乱れたい」とセックスを楽しみたい欲求を押し殺している分、「エッチだね」と指摘されることによって興奮してしまうのです。
「早く入れたい…」
「彼とホテルでイチャイチャチュッチュしてたときに、彼が私を強く抱きしめて『早く、入れたい…』って言ってきたんです。もう、我慢できないみたいな感じで苦しそうに。めちゃくちゃ興奮しちゃいました。求められてるって感じがして、震えちゃった」(22歳/女性/飲食業)
「早く入れたい」とは、ただ自分の欲求を言っただけのように感じますよね。
女性は、男性に求められることで承認欲求が満たされます。そのため、色っぽいムードで密着しているとき、キスをしているとき、前戯の最中などに「入れたい」「したい」と言われることで、キュンとして興奮が高まるのです。
軽くさらっと言うのではなく、「したくてたまらない」と我慢できない感じを出すことがポイント。
「どうしてほしいの?」
「いざエッチ!という雰囲気になっても、彼はなかなか触ってくれないんです。お恥ずかしながら私、乳首がすごく感じるのですが…それを知ってる彼は、触るのも舐めるのも焦らすんです。
たまらなくなって、胸を彼に押し付けたりするんですが、そういうとき『何?どうしてほしいの?』って聞かれます。『舐めて欲しい』なんて恥ずかしいじゃないですか…わざと言わせてますよね。でも言うまで舐めてくれないので、言うしかないんです」(31歳/女性/秘書)
どうして欲しいのか言わせる言葉責めは、恥ずかしがる女性に効果絶大です。恥じらいながらもして欲しいことを伝えてくる場合、女性の興奮度は最高潮と判断できます。
言わないときは興奮しきっていないということなので、さらに雰囲気を盛り上げることが必要です。
「何が欲しいの?ちゃんと言って」
「彼はもしかしたらSなのかもってよく思う。エッチしてるとき、私が早く入れて欲しくてたまらないのに、絶対素直に入れてくれないから。私が『入れて』って言うと質問してくる。『何を?』って、わかってくるくせに…。『これ…』って触っても『これじゃなくて。ちゃんと言ってごらん』って聞いてくる。
さすがに言うのは恥ずかしいなと思うけど、言わないと入れてくれないから…『おちんちん…』て答えるの。そうすると嬉しそうに笑ってやっと入れてくれる。でも、これで悦んじゃう私はMってことになるのかな?」(28歳/女性/福祉系専門職)
女性の口から恥ずかしい言葉を言わせることも、言葉責めの一つです。この場合は軽い「命令系」の言葉責めにあたります。
女性からの言葉責めセリフ集
フェラチオや、挿入中の動きなどのテクニックを上達させるのは、経験するしかありません。しかし、ソフトな言葉責めはコツさえつかめば簡単に男性の興奮度を高めることができます。
それでは早速見ていきましょう!
「ねえ…硬くなってるよ…」
「彼女と抱き合ってキスしてたら、ムラムラしてきて勃っちゃったんだよね。男なんて大体そうでしょ?彼女の腰に当たってたから、勃起したのがすぐばれて…彼女が『ねえ…硬くなってるよ…』ってズボンの上からチンコさすってきた。
勃起するの早すぎって思われたかなって恥ずかしいやら、気持ちいいからもっと触って欲しいやらで、めちゃくちゃ興奮した!」(21歳/男性/学生)
相手の体の状況を説明するだけで言葉責めになります。「硬くなってる」や「大きくなってる」など、「勃起している」と直接的に言わす簡単な言葉を使うことができるので、言葉責めの入門にピッタリです。
「先っぽ濡れてるよ」
「今の彼女はすごくエッチに積極的な子。されるばかりじゃなくて、自分からも触ってくるし脱がせてくる。この前なんて、下を脱がされた時に『先っぽ濡れてるよ?』とチンコを至近距離で見ながら、指で先っぽをグリグリされて…俺、そのままイッちゃうかと思った。すごく興奮した」(29歳/男性/IT技術職)
こちらも上記と同じ「相手の体の状況説明」の言葉責めにあたります。この場合は、ペニスを至近距離で見るというテクニックも併せて使っていますね。ペニスをまじまじと見ながら「濡れてる」と言うことで、男性の興奮度をますます高めています。
「まだダメだよ」
「セックスしたいぞーってモードに入るとガツガツするじゃないですか男って。そんなとき彼女は『まだダメだよ』って焦らしてくるんです。そんなこと言われたら、ますます興奮しちゃいますよね…!」(32歳/男性/営業)
「まだダメだよ」というのは、相手を焦らすための言葉責めです。これは「心理学的効果」で解説したカリギュラ効果にあたります。禁止されるほどやってみたくなる現象なので、言葉で焦らされることによって、相手の性的興奮はますます高まるのです。
「声、出してもいいよ」
「女の人が声を出すのは嬉しいけど、男が声を出したり喘いだりするのは、恥ずかしいと俺は思ってる。でも、気持ちよかったら声が出そうになるのは男も女も同じだよね。男は我慢しなきゃと思っちゃうだけで。彼女に引かれるのも嫌だし。
彼女にフェラしてもらってるとき、俺が声出すの我慢してたら、上目づかいで『声、出してもいいよ』って言われて。ただでさえ興奮してたのにそんなこと言われちゃったら、恥ずかしいやら嬉しいやらでますます興奮して、そのまま素直に声出しちゃった。めっちゃ感じた」(27歳/男性/運輸)
男性が声が出そうなほど感じているのを彼女に見破られた恥ずかしさと、「声を出してもいい」と許可をされ開放的な気分になったことにより、ますます興奮したパターンです。
「気持ちいいって言わないとやめちゃうよ?」
「俺の彼女は騎乗位が好きで、俺も彼女のエロい姿が良く見えるから好きなんだけど、彼女が『気持ちいいって言わないとやめちゃうよ?』って言ってきた。彼女に上に乗られて『気持ちいい~』って言うなんて…抵抗あったから黙ってたんだけど。
『言わないんだ、やめちゃお』って本当に動くのやめちゃったから、つい慌てて『気持ちいい、もっとして』って言っちゃった…。やっべ、恥っず!て思ったけど、彼女がまた動き出したら、気持ちよすぎて恥ずかしいとかどうでもよくて、何回も気持ちいいって言っちゃった。俺、Mかな…」(25歳/男性/美容師)
これは命令形の言葉責めにあたります。男性は自分が感じていると言わされることに対して、女性以上に抵抗があるものです。しかし、一度言ってハマってしまえばクセになってしまいます。
「いっぱい出して」
「エッチ中に彼女に言われたい言葉といえば、やっぱり『いっぱい出して』じゃないかな?イキそう、イく、イくってときにこれ言われちゃうと、ますます感じる気がする。ないと寂しいっていうか、物足りないっていうか。『いっぱい出して』はマストでは!?言葉責めかどうかと言われると、微妙な気がするけど」(25歳/男性/公務員)
巧みに言葉を使い、相手を性的に興奮させることが言葉責めなので、この「いっぱい出して」も充分な言葉責めになります。この言葉は男性に人気が高いので、積極的に使っていきましょう!
萎える…言葉責め失敗エピソード集
要するに、相手の属性やその場の雰囲気にそぐわない言葉責めをしてしまうと、失敗することになってしまうのです。
こちらでは、空気を読まない言葉責めをされて、萎えてしまったエピソードを紹介します。
「お前マゾじゃん」いや全然違うし
「私は自分で、少しMっ気があるのかなと思ってた。彼に『もう濡れちゃってる』とか『まだ入れてあげない』なんて言葉責めされたら、興奮しちゃってたから。でも『意地悪言われて興奮するなんて、お前マゾじゃん』ってエッチのときに言われて…スゥ…て冷めた。
彼としては言葉責めのつもりだったのかもしれないけど、マゾってほどではないですわ…って私は引いた。最中は何も言わなかったけど、事後彼に『違うから。2度と言わないで、あんなん萎えるわ』と文句言っといた」(27歳/女性/化粧品メーカー美容部員)
これは、相手がどんな言葉責めを求めているのか彼がはき違えてしまったパターンですね。M気質があっても、いやらしく言葉責めされることと、ドM扱いされるのは全く別の話なのです。
「イけよ」開始5分でどこへ行けと?
「新しい彼氏は俺様系。クールで偉そうなところが魅力だなと思って付き合い始めたものの、セックスがへたくそでへたくそで。前戯が雑で乱暴すぎて、さっさと終わらせようと思っておねだりして挿入。挿入もいまいちすぎるなと思ったから、超適当にアンアン喘いでたら『イけよ』って…。
いや、開始5分でどこ行けっていうの?へたくそなのに上から目線?一気に冷めたけど、演技してた私も悪いんだろうけどそれにしても…残念過ぎる」(23歳/女性/家事手伝い)
女性はセックスの最中、演技をします。盛り上がらないといけないという使命感、彼に対する気遣い、イくふりをして早く終わらせたいなど、理由は様々です。実際にはそこまで感じていないし、イってないのにイくふりをすることもあります。
それを見破れず「イけよ」なんて上から目線で言ってしまう男性に、女性は萎えてしまうのです。
女王様口調されても芸人にしか見えない
「僕の見た目が地味なせいなのかあまり喋らないせいなのかわからないけど、よくM男と思われる。別にどっちでもない。
飲み会に参加したとき、酔っぱらった女の子が誘ってきたから、そのままホテルに行ったら『アタシ、ドSなんだよね♡』って。まあいいか、とそのままセックスしようとしたら、彼女が女王様?っぽくリードしてきた。『脱ぎなさいよ』だの『舐めなさい』だの…。
騎乗位で彼女が頑張りながら何か言ってたけど、昔こんな感じの女芸人いたなって思ったらもう芸人にしか見えなくて…大変だった」(34歳/男性/IT系自営)
相手の属性をしっかり見極めることができずに激しい言葉責めをしてしまい、ずっと相手は冷めっぱなしという典型的な例です。特に命令形の言葉責めは相手を選びますので、観察眼が必要になります。
「こんなに感じて敏感なんだね」ごめん痛かっただけ
「彼女が頑張ってフェラしてくれてるときに、なんか良くないなあと思ってたんだけど、ついに歯が当たって『いっ』て声が出た。もちろん『痛い』の、い。でも彼女は勘違いして、『そんなに感じるなんて、敏感なんだね』って意地悪な顔で言ってきて、ますますはりきりだした。
痛いからもういいとは言い出せなくて我慢したけど。チンコは萎えそうになるし、言葉責めされても気持ちが萎えるだけだし、ああいうときはどうしたらいいんだ?」(29歳/男性/営業)
こちらも、言葉責めをする方とされる方の意思の疎通ができていないパターンです。言葉責めを失敗する原因は、言葉責めをされる方の反応や気持ちをしっかり見極めることができていないから。
言葉責めを失敗しないためのポイントは、「言葉責めをするときの注意事項」で詳しく解説します。
言葉責めをマスターするコツとは?
中級として、「どこに入れて欲しいの?」など相手に卑猥な言葉を言わせる系、「脚を開いて、いやらしいところちゃんと見せて」などのソフトな命令形があります。
こちらでは、ソフト系と中級向けで解説しますので、ぜひ挑戦してみてください。
ちなみに上級向けの言葉責めは、「脚を開け」と命令形をきつく言うもの、「この豚!」と罵倒する攻撃系があります。
雰囲気が大切
言葉責めを効果的にするためには、雰囲気が大切です。
お互いハッキリ顔が見えるような明るいところで言葉責めをしても、言葉に集中できません。「こんなに濡らして、エッチな子だね」と言っている彼氏に鼻毛が出ていたら?「どうして欲しいのか言わないと、やめちゃうよ?」と言いながらペニスをもてあそぶ彼女のメイクがボロボロに崩れていたら?
照明を落として薄暗い中でイヤラシイ雰囲気を作り、なるべく視界からの情報が入らないようにすることが、言葉責めに集中するためには大切なのです。
最初はソフトに
言葉責めには種類がありますので、使い分けていきましょう。最初はまず「優しく責める系」や「実況系」のソフトな言葉責めから使っていくことがポイントです。
同じ言葉責めばかりを続けるのではなく、「実況系」や「焦らし系」の間に「優しく責める系」を挟むなどして、緩急をつけると効果的です。
「イヤ」が本気かプレイかわかるようにしておく
言葉責めをしていると、相手が「イヤ」と言う場面が出てくるでしょう。そのときの「イヤ」が、プレイで言っているのか本気で嫌がっているのかを見極める必要があります。
「イヤ、やめて」と言われて素直にやめてしまって「プレイだったのに…」となったらもったいないですよね。逆に「本当に嫌なんだけど!」と怒らせてしまうのもいけません。
事前に、本気で辞めて欲しいときのサインを決めておくと、お互いにわかりやすいでしょう。
言葉責めは協力プレイ
言葉責めは、するほうだけではなくされる方にもテクニックがあると、より楽しめます。
「エッチないけない子だね」と責める側が言ったとき、責められる側は、どういうリアクションをすると責める側の気分が盛り上がるか、把握しておくと良いでしょう。目をそらして恥じらうと悦ぶのか、目を見つめて「ごめんなさい…」と言った方が興奮するのか。
お互いに協力することで、ますます興奮できるプレイが楽しめますよ。
言葉責めをするときの注意点
しかし中には、言葉責めについて勘違いしている人が少なくないのも事実です。
こちらでは、言葉責めを楽しむための注意事項を解説します。
全ての男女が言葉責めが好きなわけではない
ソフトな言葉責めでも、責めることにしか興味がないS気質の人には逆効果になります。自分が責めたいばかりの人に対して「濡れてるよ、感じてるの?」や「硬くなってる、イヤラシイ人ね…」と言っても、相手には「は?」と思うだけで全く響きません。
言葉責めで快感を覚えたり興奮するのは、多少なりともM気質が必要です。見極めるためには普段の言動を観察するか、まずは言葉責めかどうかわかりづらい「優しく責める系」で様子を見ましょう。
2人の間に信頼関係はあるか?
言葉責めを勘違いしている人の多くは「乱暴な言葉を言ったり冷たくすればいい」と考えています。ひどい言葉を投げつけたり、冷たい態度を取ることは、言葉責めでもなんでもありません。
言葉責めとは、相手を傷つけたり嫌な気分にさせるものではなく、あくまでも、相手を性的に興奮させるもの。
2人の間に信頼関係が必要になります。
「この豚!」というような一見ひどいような言葉でも、相手がそう言われて悦ぶことを知っているから責める方は言っているのです。乱暴な言葉で傷つけることは言葉責めではありませんので、はき違えないように注意しましょう。
自分のペースに巻き込むことができるか?
上手に言葉責めをするためには、相手を自分のペースに巻き込むことが大切です。
言葉責めをする方が、セックスの主導権を握ることになります。相手が性的興奮を感じるような言葉を選び、相手を興奮させながらプレイを進める必要があるからです。
言葉責めをする方が、照れてしまったり恥ずかしがったりしてはいけません。
部屋を薄暗くしてしっかりと雰囲気を作りましょう。そして、相手と密着しながら洗脳するように、耳元で囁いたり目を見つめて相手が興奮する言葉を言って、自分のペースに巻き込むのです。
ひとりよがりにならないように
まだ相手がそこまで興奮していないことを見抜けず、言葉責めをエスカレートさせてしまうとひとりよがりなプレイになってしまいます。相手が気を遣って合わせてくれてしまうと、さらに勘違いしてしまうことに。
ひとりよがりを避けるために、雰囲気を作り、しっかりと相手を自分のペースに巻き込みましょう。言葉責めをする方には「相手の興奮度は高まっているか?セックスに入り込んでいるか?」を見抜くスキルが必要です。
言葉責めと相性のいいプレイ5選
言葉責めをきっかけに、色々なプレイを試してみてはいかがでしょうか?
目隠しプレイ
セックスに取り入れやすいソフトSMプレイとして、目隠しプレイがあげられます。相手に目隠しをして「見えなくなっちゃったね…」とまずは優しく語り掛けましょう。
目隠しをされることにより、体は敏感になり、妄想は広がりやすくなります。フェザータッチで相手に触れながら、エッチな妄想をしてしまうような言葉を耳元で囁けば、責められている方の興奮は最高潮に達するでしょう。
拘束プレイ
手や足を拘束して相手の自由を奪う拘束プレイも、言葉責めと相性が良いです。ネクタイなどで手首を縛り、動けなくなった相手に対して「いたずらしちゃおうかな…」などといやらしく囁くことによって、相手のドキドキ感が増します。
拘束プレイと目隠しを合わせることもでき、工夫をすればどんどんセックスの楽しみが広がりますよ。
鏡の前でセックス
言葉責めと相性の良いプレイとして、鏡に映るところで相手を責めるプレイがあげられます。
最初相手は、恥ずかしがって鏡を見ようとしないでしょう。しかし、「ほら、ちゃんと見て」と相手が鏡を見るように言葉責めをします。そして「何されてるか、見える?」や「恥ずかしいことされてるね」と相手の羞恥心を煽りましょう。
拘束プレイと合わせても興奮度が高まります。
ローターやバイブなど大人のおもちゃ
ローターやバイブなど大人のおもちゃを使いながら、言葉責めをすることもできます。
「こんなことされて、すごく濡れてきちゃってるよ」などの相手が恥ずかしくなってしまうような実況系と、「これ使うと感じちゃうんだ?でもまだイかせてあげない」などの焦らし系が効果的です。
上記で紹介した目隠し、拘束、鏡の前でプレイなどと組み合わせることもできます。
オナニー鑑賞
他のプレイより若干精神的なハードルが上がりますが、オナニー鑑賞は実況系や命令形の言葉責めと組み合わせると効果的です。
オナニー鑑賞は、相手のM気質がかなり強くないと受け入れられないため、相手を見極めることが重要です。
「いつもどんな風にしてるの?見せてよ」と相手にオナニーをさせると、相手はかなり恥ずかしい気持ちになります。合わない場合は引いてしまいますが、M気質が強い相手の場合は恥ずかしがりながらも興奮度がどんどん高まるでしょう。
言葉責めは相手を見極めて
きつい言葉で罵倒したり、命令したりすることだけが言葉責めではありません。ソフトな言葉責め自体は、難しいものではなく、セックスに取り入れやすいものです。
言葉責めというプレイにいえることは、相手に対する思いやりと、相手をよく見るということ。裏を返すと、巧みな言葉責めができる人には、相手に対する愛があるということです。
2人の間に信頼関係と愛があれば、言葉責めは決して難しいものではありません。セックスに刺激といつもと違う快感を取り入れるために、ぜひ言葉責めに挑戦してみてくださいね。
言葉責めに関する専門家の意見やアドバイス
快楽が得られる言葉は男女で違う
セックスをより気持ちよくするためにはお互いへの配慮は大前提。言葉責めにおいても、相手への気遣いの有無でセックスの質は変わってきます。特に男女間での感覚の違いには注意が必要です。例えば『最高に気持ちがいい!感じるセックス、飽きないセックス』(編著:OLIVIA、監修:喜田 直江)では、男女別のOKワードについて以下のように述べています。
「女性の快感を引き出す言葉
感じている女性の実況中継とそれを見てうれしい気持ちを言葉にします。『気持ちよさそうな顔を見ているだけで満足だよ』『濡れやすくなったね、もうびしょびしょだよ』『こんなに感じてくれてうれしい』。
男性の快感を引き出す言葉
交接中の実況中継が男性を興奮させます。『もうこんなに 硬くなってる』『すごい・・・・気持ちいいところに当たってる。』」
男性と女性では言って欲しい言葉が微妙に違っていることがわかりますね。同書ではOKワードだけでなくNGワードについても解説があり、相手にトラウマを与えるような言葉とその言い換え例が挙げられています。
言葉の長さや返事のしやすさにも注意
相手に気持ちよくなってもらいたいからと、長々と会話するのも考えものです。『しみけん式「超」SEXメソッド 本物とはつねにシンプルである』(しみけん)では、言葉の長さや返事のしやすさについて説明しています。
「セックスしているときに長い言葉をかけると、相手はその意味を理解しようとして、集中力が途切れてしまいます。なので、僕は『どう?』『ここ?』など、極力短い言葉をかけるようにしています。そもそも本当に感じていたら、『会話するどころじゃない』というのが実際のところでしょう。女性が長いコメントを返してきた場合、 気分がノっていないか、感じているふりをしている可能性が。(中略)
よくセックスの最中に『気持ちいい?』と聞く人がいますが、これはあまり良くありません。こう聞かれたら、相手は『うん』『気持ち いい』と答えざるを得なくなってしまうからです。そうではなくて、相手が『NO』と言いやすい環境を作れる人が セックスマスターなんです。何か聞くときは、『痛くない?』『強くない?』『大丈夫?』と心配 した言い方で間くのがコツ。相手も『気にされている』ことを感じる でしょうし、もし『ちょっと高い』『少し強い』と思っているのなら ば本音が言いやすくなります。」
言葉責めで盛り上がるどころか、せっかく盛り上がった気持ちが言葉一つで台無しに…といった事態にもなりかねないということですね。
言葉責めの練習には「耳そうじ」がいい?
言葉責めの注意点ばかりだとハードルが高く感じてしまいますよね。『セックスが本当に気持ちよくなるLOVEもみ』(OliviA)では、セックス中の会話力を上げる方法についてアドバイスしています。
「セックスの最中に『そこじゃないかも』『それ気持ち良く ない...』と相手に伝えたいけど、何て言ったらいいかわからない。そんなこと、ありませんか?相手に本当にして欲しいことを具体的に伝えるには、『そこがいい』『これが気持ち良い』と実況中継をするようにフィードバックすることです。そこでオススメなのが、簡単で具体的な会話の練習方法としての『耳そうじ』です。
綿棒で耳の穴の入口をなでながら『痛くない?』『大丈夫?』と細やかなコミュニケーションをとります。疑似セックスだ と思って会話のキャッチボールを。『そこはちょっと痛い』『気持ち良い』『ちょうどいい』『もう少し優しくして』『天才!』と快も不快も正直に伝えてみましょう。セックスのコミュニケーションはこんな簡単なことで深められるのです。」
言葉責めというと強い口調を思い浮かべがちですが、お互いに気持ちよくなるには相手への配慮とテクニックが必要。耳そうじをすれば、お互いへの信頼度もアップして、一石二鳥ですね。
また、セックスが上手くなる練習方法の詳しい内容は、【男女別】セックスが上手くなる練習方法とは?の記事をご確認ください。
<参考文献>
『最高に気持ちがいい!感じるセックス、飽きないセックス』(編著:OLIVIA、監修:喜田 直江)
『しみけん式「超」SEXメソッド 本物とはつねにシンプルである』(しみけん)
『セックスが本当に気持ちよくなるLOVEもみ』(OliviA)
スゴレンは、「男女の恋愛の本音」を集めた恋愛アンケートに基づいて作成した女性向け恋愛コラムを提供しております。さまざまな恋愛シーンで活用できるコンテンツを配信中!