外国人のセックスに関する専門家の意見やアドバイス
セックスに開放的な国はどこ?
世界の国々の中で、一番セックスに対して開放的な国はどこなのでしょうか?『セックスしたがる男、愛を求める女』(アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ)では、次のような結果を示しています。
「2008年、イリノイ州にあるブラッドリー大学のデヴィッド・シュミットは、世界48カ国の1万4000人を対象に今後5年以内に自分が何人とセックスすると思うか、カジュアルセックスについてどう思うかというアンケート調査を行った。シュミットはこれをもとに、『ソシオセクシュアリティ』という指標をはじき出したーーセックスに関する考え方や行動がどれだけ『開放的』かを数値化したのである。その結果、世界一ふしだらな国はフィンランドで、2位は僅差でスウェーデンということになった。
人口が1000万人以上の国では、イギリスがふしだらナンバーワンだった。ちなみにイギリスは性感染症の罹患率でも堂々の1位だ。宗教の地位が低くなり、男女同権が進んだことと、セックスへの強迫観念を植えつけるような文化的背景が重なって、イギリス人の性的モラルはヴィクトリア朝時代から正反対の方向にぶっとんでしまった。」
人口が1000万人以上の国ではイギリスが1位とは、驚きです。宗教や文化など、さまざまな要因が絡んでいるということですね。
国は違っても巨乳好きは変わらない?
日本には女性の大きな胸を好む男性が多くいますが、外国人の男性も同じなのでしょうか?『性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し女は「男同士」に萌えるのか』(オギ・オーガス、 サイ・ガダム)では、次のように解説しています。
「僕たちは、アメリカだけでなく、ロシアやインド、ドイツ、日本、サウジアラビアなど、いろいろな国の性的検索ワーズを調べてみたが、もっとも頻度の高いボディパーツは、どの国でも『乳房』だった(*44)。性的検索ワーズの興味の対象としても、『乳房』は人気ランキングの4位であり、ヘテロセクシュアル(異性愛)の男性に限れば、人気ランキング1位となる。
オンラインポルノでは巨乳ものが絶大な人気を誇り、画像、小説、動画、さらには、国によって描き方にもっとも差があるアニメのいずれにおいても、巨乳が頻繁に登場する。」
やはり国は違っても男性の巨乳好きは変わらないようです。もちろん小さな胸を好む男性もいますが、市場では巨乳の需要が高いということですね。
日本人はやはりセックスには消極的?
日本人は外国人と比べてセックスには消極的とされ、夫婦のセックスレス問題などが取り上げられることもあります。外国と比べて、やはりセックスの頻度は少ないのでしょうか?『こんなに違うよ! 日本人・韓国人・中国人』(造事務所)では、次のように解説しています。
「日本のカップルはセックスレス――実際に数字を見ると、1カ月の性交回数は、日本では男性が3.4回、女性が2.9回、中国では男性が5.2回、女性が3.9回、韓国では男性が5.6回、女性が5回。たしかに少ない。 医学的な見地からは、セックスレスの原因はいくつか挙げられている。
まずは毎日の仕事などがいそがしいという事情。身体的な理由では、男性のED(勃起不全)や、女性の性交疼痛症(性交に身体的な 不快や痛みがともなう)、膣痙、さらに精神的な理由では、性欲低下、性嫌悪症などだ。残念ながら日本の男女は、引っ込み思案であるか、我慢してセックスしたらイヤな思いをして、そのまま気が乗らなくなってしまう人が少なくないようだ。」
やはり日本人のセックスの回数は少なめなのですね。身体的な理由だけでなく、精神的な理由も挙げられるとのこと。もともとの気質だけでなく、社会全体の問題も関わっているといえるでしょう。外国人のセックスへの向き合い方を知ることで、解決の糸口が見つかるかもしれませんね。
<参考文献>
『セックスしたがる男、愛を求める女』(アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ)
『性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し女は「男同士」に萌えるのか』(オギ・オーガス、 サイ・ガダム)
『こんなに違うよ! 日本人・韓国人・中国人』(造事務所)