そもそも「ファザコン」とは?
ファザコンの人たちは、なぜファザコンになったのでしょうか。また、ファザコンとは本来どんな意味を持っている言葉なのでしょう。今回は、ファザコンの詳細な意味や、ファザコンの人たちがファザコンになった原因についてお伝えしていきます。
そのほかにも、ファザコンの人たちの恋愛傾向や、自分のパートナーがファザコンだった場合の対処法などもご紹介します。ファザコンの原因やパートナーへの対処法などに興味がある人は、ぜひご一読くださいね!
ファザコンの意味&原因とは?
ここでは、ファザコンになった人たちが、ファザコンになった原因を大きく2つに分けてお伝えしていきます。
幼少期に父親の愛情を感じずに育ったパターン
ファザコンになる人は、父親に愛されたからファザコンになるだけではありません。父親から愛情をあまり受けられなかった人も、ファザコンになりやすいと言われています。
幼少期に親の愛情をたっぷり受け取れなかった人は、大人になっても親の愛情を求めやすい傾向があります。愛情を受けられなかったあまりに、父親の愛情を大人になっても過剰に求めているのです。
愛情不足でファザコンになったタイプの人は、愛情表現や感情の状態が不安定になる傾向があります。辛いことがあると感情をコントロールしにくくなることもあるので注意が必要です。
父親の愛情をたくさん受けて育ったパターン
父親の愛情をたっぷりと受けて育った女性も、ファザコンになりやすいと言われています。父親の愛情を過剰に受けることでも、父親に対して過度の愛情を持ってしまうようです。
また父親からの期待が強い、父親が過保護といった状態でもファザコンになる可能性があります。愛情にも色々な質がありますが、娘を守りたいがあまり過保護になると、子供の発達に影響してしまう場合もあるでしょう。
父親の愛情がなさすぎてもありすぎても、父親に対して通常よりも強い感情を持ちやすくなるのです。
男性はファザコンについてどう思う?
ここでは、ファザコン女性に対する男性の本音をいくつかご紹介していきます。
父親が大好きなのはいいことだと思う
「僕の彼女は筋金入りのファザコンなんですが、彼女の実家に遊びに行くたびに、仲が良い様子を見てほのぼのとした気持ちになります。僕も娘が生まれたら絶対に可愛がると思います」(20代/男性)
父親に十分に愛されて育った女性は、父親に対して素直に愛情を表現することができます。良好な関係を築いている父と娘は、彼氏の目から見てもほほえましく映るるのでしょうね。
また愛情をたっぷり受けて育った女性は、愛情の表し方をよく知っています。将来家族になったら、豊かな愛情を家族にたくさん注いでくれる可能性も高いでしょう。
常に父親と比べられるのは嫌かな…
「彼女のお父さんは社会的な地位も高い立派な人なんですが、僕はいつもそのお父さんと比べられて…。『お父さんはもっとこうだった』みたいなことを言われるたびにゲンナリしますね」(20代/男性)
社会的にも成功した父親を持つ女性は、パートナーと父親を比べやすい傾向にあります。彼氏にも、父親と同じように頑張ってほしくて言っているのでしょうが、比べられた男性が疲れてしまうのも無理はないでしょう。
父親は父親、彼氏は彼氏と別の人間だと認識して、むやみに比べないようにした方が、彼氏との関係を良いものにできるのではないでしょうか。
もう少し大人になってくれたら
「彼女は小さいころ父親の愛情が薄かったみたいで、精神的になんとなく幼いような気がします。僕に父親の役割を期待しているときもあったりして、ちょっと正直重たいし、もう少し大人になってほしいと思うことも多いです」(10代/男性)
子供のころに父親の愛情を得られなかった女性は、大人になってからも男性に父性を求めやすい傾向があります。彼氏と父親は違う存在ですが、得られなかった愛情を彼氏に求めてしまうこともあるのです。
彼氏は父親とは違うので、父親的な役割を課される男性が負担に思ってしまうのも無理はありません。ファザコンの女性も辛いでしょうが、彼氏と父親の違いを理解して接していく方が、彼氏と良い付き合い方ができるでしょう。
ファザコンも程度の問題かなと思う
「父親に家族として愛情を感じるのは当たり前だし、良いことだと思います。僕も母親のことは好きですし、程度の問題ではないでしょうか。かなり重度のファザコンで、父親といつも比べられるとかだと辛いですが、誕生日にプレゼントを贈るとかたまに食事に行くとかなら、全然アリです」(30代/男性)
家族として父親に愛情を感じるのは確かに良いことです。どの程度、どのような愛情を持っているかは個人差があるものですが、彼氏との関係に影響が出ないような愛情の持ち方であれば、彼氏との関係が悪くなるようなことはないでしょう。
ファザコンと一言でいっても、人によって形態はそれぞれ。ファザコンの程度や様子が彼氏の許容範囲であれば、特に問題はないのでしょう。
ファザコンの心理的特徴《前半》
ここでは前後編に分けて、ファザコンの人たちのあるあるな特徴をいくつかご紹介していきます。
父親が理想
ファザコンになっている人たちの多くは、父親が男性の理想像だと考えています。父親を理想にしているため、女性の場合、父親と特徴が似ている男性をパートナーにする傾向があります。
父親を理想とする度合があまりに高いと、父親と交際相手の男性を比べすぎてしまうこともあるでしょう。交際相手に父親と同じような役割を求め、男性がそれに応えられないとかなりの失望を感じます。
程度の問題ではありますが、父親を思う気持ちがあまりにも強すぎると、交際相手との関係を悪化させる可能性もあるので注意が必要でしょう。どうしても父親と交際相手を比べてしまう場合は、父親と彼氏は別の人間だということを意識的に認識してみてください。父親と重ねずに、彼氏との関係を作っていけるはずです。
守ってもらいたい欲が強い
ファザコン女性の多くは、父親の愛情を一身に受け過保護に育てられています。そのため父親から守られる環境に居心地の良さを感じ、大人になってもその環境に居続けたいと思い続ける人もいます。
父親に一生守ってもらうのは不可能なので、大人になると父親の代わりになるような男性を交際相手に選ぶようになります。父親から過保護に育てられた女性は、成人した後も男性から守ってもらえるような関係性を維持しようとするのです。
また不幸にもあまり父親から愛されてこなかったファザコン女性も、男性に守ってもらいたい欲求を持っています。この場合は、かつて得られなかった愛情をパートナーから得ようとすることもあるため、望んだ愛情が得られないと気持ちが不安定になることもあるでしょう。
年上の男性と恋愛しやすい
年上の男性と恋愛しやすいのもファザコン女性の特徴のひとつです。一回り以上年上の男性を好む女性も多く、時には親子ほど年の離れた男性と交際する女性もいます。
ファザコンの女性は男性に守ってもらい、導いてもらうことが好きなので、女性を見守りつつも導いてくれる年上の男性に惹かれやすいのでしょう。ただし、一回り以上年上となると既婚男性が多いので、不倫関係になってしまう女性も少なくありません。
不倫関係になってしまうと、健全な関係を築けなくなるばかりか、婚期を逃してしまうことにもなりかねないので注意が必要です。年上の男性を選ぶのであれば、独身かどうかを最初に確かめておいた方が安心でしょう。
父親と交際相手を比べがち
父親から愛情をたっぷりと受けて守られて育ってきた女性にとっては、父親こそが男性の理想の姿です。大人になってからも父親のような男性と交際する可能性が高く、父親と交際相手を事あるごとに比べてしまう傾向があります。
ファザコンの女性の根本には、パートナーとなる男性は自分を守る存在でいてほしい、父親と同じ役割を果たしてほしいという欲求があります。そのため、無意識にパートナーの男性を厳しく鍛えようとしているのです。
父親と比べてどうこう言うことで、父親を上げつつ彼氏を落として鍛えるという行動を取ることがしばしばありますので、交際相手の男性は精神的に疲弊してしまうことも多いでしょう。
包容力のある男性を求める
娘をとても大事にしている男性は、娘を箱入り娘にして大事に育てる人も少なくありません。世の中の色々なことから守り、優しく成長を見守ってくれるという、娘にとってはとても頼りになる存在です。
そのように育てられた女性は、大人になっても、包まれるような愛情や包容力を男性に求めることが少なくありません。包容力があってなんでも優しく許し、ときには優しく諭してくれる、そんな男性像が理想なのです。
若い頃から肝が座っていて包容力のある男性もいますが、多く男性が包容力を発揮するのは、経験を重ねた30代、40代以降でしょう。そのため、包容力のある男性をパートナーに望む女性は、年上の男性に恋をすることが少なくありません。
ファザコンの心理的特徴《後半》
この後半の章でも、ファザコンの女性たちによく見られる特徴についてお伝えしていきます。
自分よりも優秀な男性が好き
ファザコンの女性は、年上の男性に守り導いてもらうことがとても好きです。そのため自分よりも能力が低い男性や、自分が面倒を見なくてはいけない男性にはあまり惹かれません。
自分よりも能力が高く優秀で、自分よりも広い見識を持っている男性に魅力を感じ、そういった男性に一生守ってもらいと思っています。そのため、年下男性や後輩、自分よりも仕事ができないといった特徴の男性とは、恋愛関係になりにくい傾向があるのです。
ファザコン女性の気持ちをゲットしたいときは、自分は頼りになる男で、仕事にも意欲的に取り組んでいる、ということをアピールしていくと効果的でしょう。
年上男性の言うことをよく聞く
父親に愛され守られてきた女性は、父親に対する信頼が強いです。そのため、年上の男性の言うことを聞いていれば生存戦略上有利である、という図式が刷り込まれています。
「年上の男性の言うことを聞いておけばだいたい間違いない」という気持ちが強い彼女たちは、年上の男性の言うことには基本的に逆らいません。年上の男性の指示をよく聞き、さらに承認を得たいがために期待に応えようと絶えず努力を続けます。
上司との関係が良い
前述のように、ファザコンの女性たちは年上の男性の指示をよく聞き、そして期待に応えようと頑張ります。年上の男性上司からすると、言うことをよく聞いて期待に応えてくれる優秀な部下です。
年上の男性上司とファザコン女性は仕事の上で相性が良く、良好な関係を築きやすい傾向があります。ファザコン女性たちは優秀な男性に褒められることが喜びでもあるので、可愛がられるような行動をよく取り、指導的な立場でいたい男性にとっても可愛い存在です。
甘えるのが上手
小さいころから父親の愛情をたっぷりと受けて育った女性は、上手に甘えれば父親の愛情をより多く受け取れることを学習しています。そのため甘えることに照れくささを感じることも少なく、自然に年上男性に甘えることができるのです。
また父親を通して、男性の思考回路や、女性はこうあって欲しいという望みもよく知っているため、年上の男性が好むような女性になろうと努力を続けます。このような訓練を幼少時から続けているため、ファザコン女性の多くは、ナチュラルに男性に甘えることができます。
同じファザコン女性に嫉妬しやすい
年上の男性に可愛がられたいファザコン女性にとって、ライバルとなるのが、より可愛い年下の女性たちです。年下女性たちは自分よりも年上男性に可愛がられる素質を持っている可能性が高いので、年上男性の愛情を奪われてしまう恐れがあります。
そのため、年上男性の愛情をできれば独占したいと考えているファザコンの女性たちは、年上男性の愛情を奪っていくかもしれない年下の可愛い女性に対して警戒心を抱きます。年上男性にそういった女性たちが可愛がられていると、嫉妬を抑えられないこともしばしばでしょう。
ファザコンの恋愛傾向
ここでは、ファザコンの女性たちのあるあるな恋愛傾向をいくつかご紹介していきます。
甘えん坊
ファザコンの女性たちは、父親に愛されるための甘え方を学習し訓練することを、小さいころから繰り返しています。そのため、男性にはどのように甘えると効果的なのかを熟知しているのです。
甘え方が上手なので、ファザコンの傾向がない女性よりも、より多く甘える傾向があるでしょう。また男性が喜ぶツボもよく心得ているので、甘えられた男性の方もまんざらではありません。
寂しがり屋
多くのファザコンの女性は、父親に過保護に育てられています。放っておかれた経験があまりないため、一人でいると寂しいと感じることも多いのです。
例えば、付き合っている男性からLINEや電話などが定期的にないと不安になってしまう、関心が自分以外に行くと辛くなってしまう、といった傾向があります。そのため、ファザコン女性と付き合う男性は、定期的に彼女のことを気にかけなくてはいけません。
庇護欲が強め
個人差はあるものの、息子よりも娘の方をより過保護に育ててしまう父親は多いのではないでしょうか。通常よりも過保護に育った女性は、男性に守ってもらいたいという欲求が強めです。
小さい頃から守られることが当たり前だったので、大人になってからも男性に守られたいと思っています。また男性とはそうあるべきものだと、心の深いところに刷り込まれているのかもしれません。
ファザコンの女性たちも、世の中には女性を守らない男性もいることは承知していますが、女性を守らない男性が彼女たちの恋愛対象になることはほぼありません。
承認欲求も強め
父親に褒められることは、ファザコンの女性たちにはとても嬉しいことです。友人や母親、兄弟に褒められるよりも、父親に褒められる方が充足感を得られます。
大人になってからも父親に褒められたいという気持ちは残り、その気持ちが父親以外の男性にも向かいます。ファザコンの女性たちが恋愛対象に選ぶのは、自分を褒めてくれそうな男性です。
また褒めてくれる男性というのは、すなわち自分よりも能力や経験が上の男性ということにもなります。
可愛がられたい
ファザコンの女性は、可愛がられたいという潜在的な欲求があることが多いです。特に年上の男性に可愛がられると充足感が強いため、恋愛対象も自然と自分を可愛がってくれるような年上男性に絞られていきます。
可愛がられたいという欲求が強いファザコンの女性を彼女にしたら、常に彼女のことを「可愛い可愛い」とほめたたえてあげる必要があるでしょう。彼女が可愛がられたいと思っているときに可愛がらないと、愛情を疑われてしまうこともあります。
男性に余裕を求める
父親が男性の理想像であるファザコンの女性たちは、自分よりも大人で余裕がある男性に惹かれがちです。そのため恋愛対象となるのも、自分よりも余裕がある男性となることがほとんどでしょう。
「余裕がある」とは、一言でまとめると「精神的に大人で優秀な男性」ということになります。そのためファザコンの女性たちは、自分が何とかしてあげなくてはいけない未熟な年下男性を恋愛対象だとは考えないようです。
彼女がファザコンだった時の対処法
ここでは、彼女がファザコン女性だったときのおすすめの対処法をいくつかご紹介していきます。
父親が好きな彼女を否定しない
小さい頃から父親に愛されてきた彼女にとって、ファザコンであることは人生の一部と言っても過言ではありません。ファザコンを否定することは、彼女の価値観を否定することにもつながります。
自分の好きな女性が、例え肉親であっても、他の男性に愛情を抱いているのはおもしろくはないかもしれません。しかし、彼女の父親を愛する気持ちを否定してしまうのは、彼女から大切なピースの一つを奪ってしまうことでもあります。
ファザコンの程度が比較的軽度で、許容範囲内であるなら、おもしろくないという感情は抑えて、彼女のファザコンな部分も受け止めてあげてくださいね。
愛情表現をたくさんする
ファザコンの女性たちは、程度の差こそあれ、男性に愛情表現をされることが好きです。彼女との関係を良好に保ちたいなら、愛情表現をたくさんしてあげると良いでしょう。
どのような愛情表現が好まれるかは個人差があるので一概には言えませんし、「愛してる」などの言葉を伝えるのが難しい男性もいるでしょう。しかし、愛情表現はファザコンの女性と付き合う上で大切な要素です。
自分なりの愛情表現をマスターして、ファザコンな彼女に愛情をたくさん注げるように頑張っていきましょう。
たくさん褒めてあげる
小さい頃から父親から愛情をたくさん受けて育ってきた女性も、残念ながらそうでなかった女性も、ファザコンな女性であれば、男性から褒められることに喜びを得やすいという性質があります。
彼女との関係をより良好にしたい場合は、とにかく彼女のことを褒めてあげると良いでしょう。どんなふうに褒められると喜ぶかは個人差があるので、彼女がどんなことに喜ぶのかをよく観察して、自分なりの褒め方を見つけていってくださいね。
包容力を持って接する
大人の男性である父親に守られて育てられた女性にとっては、男性とは包容力があってしかるべき存在です。包容力がない男性がいることも知っていますが、そういう男性はファザコンの女性にとっては恋愛対象になりえません。
包容力を持って接することは、ファザコンの女性に対しての何よりのアピールとなります。例え女性側に非があったとしても、怒ったり論理的に追い詰めたりせず、おおらかな気持ちで優しく諭すことで、ファザコン女性のハートをつかむことができるのです。
感情的にならない
ファザコンの女性は、大人で余裕のある男性に魅力を感じやすい傾向があります。そのため、感情的に怒ったり泣いたりする男性は、ファザコン女性にとってはあまり魅力的でないことが多いでしょう。
仮に感情の起伏が激しい男性を好きになったとしたら、実は父親にも同じような側面があるなど、特別な事情が考えられます。多くのファザコン女性は、感情的な男性を受け入れないので、例えイライラしたとしても理性的に接した方が好感度を高められます。
彼女に甘えすぎない
ファザコン女性は、甘えられるよりも甘えたい気持ちの方が強いものです。男性の中にも女性に甘えたがる人がいますが、そういった男性はファザコン女性にはあまり魅力的に感じられないでしょう。
個人差もありますが、ファザコンの女性は、男性に甘えられると失望にも似た感情を抱くことがあるので注意が必要です。もしも彼女に甘えたくなったら、節度を持って彼女の許容範囲内で甘えるようにした方が良いでしょう。
ファザコンの女性は包容力のある大人の男性が好み
そのためファザコンの女性たちは、男性に対して父親のような大人の余裕を求める傾向があります。甘えられるよりも甘えたいため、彼女たちは頼りになる優秀な年上男性を恋愛対象とすることが多いです。
ファザコン傾向のある女性と付き合う場合は、大人の余裕を見せたり優秀さをさりげなくアピールすると、好感度を高めることができるでしょう。好きな女性がファザコンの可能性があるときは「大人なできる男」をアピールして、彼女のハートをゲットしてくださいね!
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