クチャラーは自覚がない？その原因や特徴・治し方まで徹底解説！

目の前にクチャクチャ音を立てて食事をしている人がいたら、どう思いますか？おそらく「みっともない」「不快だ」といった、否定的な意見を抱く人が多いでしょう。好意的な意見を抱く人は、非常に稀なのではないでしょうか。

クチャラーに対する世間の反応は、きわめて厳しいです。しかし驚くべきことにクチャラーの多くは、自身がクチャラーであることに無自覚だといいます。もしかしたらあなたも、その無自覚な一人になってしまっているかもしれませんよ。

今回は、クチャラーの原因や特徴、治し方について詳しくご紹介します。他人の不快指数を上げないために、是非参考にしてみてください。

そもそも「クチャラー」の意味とは

まずはクチャラーという言葉の意味から解説していきましょう。

クチャラーとは、咀嚼音の「クチャクチャ」と「～する人」を意味する英語の接尾辞「~er」を組み合わせた造語です。食べ物を咀嚼するときクチャクチャと音を立てて食べる人たちを冷やかす意味合いで使われ始めた言葉ですが、今では汚い人、マナーのなっていない人といった意味で使われることもあります。

決して良い意味で使われる言葉ではないので、間違ってもクチャラーだなんて思われたくないですよね。

食事の際、クチャラーは他人の不快指数をいとも簡単に上げてしまいます。しかし何故クチャラーは他人から嫌がられてしまうのでしょうか？代表的な理由をまとめてみました。

音が不快

人が不快だと感じる音の条件は、不規則で高さが一定でない音だと言われています。これに粘度が加わった音を、人はさらに嫌う傾向にあるのだとか。

クチャラーが出す咀嚼音は、これらの条件を見事に満たしています。そして人は、不快な音程より大きく感じてしまうようです。「クチャクチャ音が無理！」という人は非常に多いですが、裏打ちされた理由があったんですね。

最近では、食べ物の咀嚼音を聞かせるASMR動画が流行しています。目にしたことがある人もいるのではないでしょうか。しかしASMR動画の心地いい咀嚼音とは違い、クチャラーの口から発せられる咀嚼音は、他人の耳には不快な雑音でしかないようです。

食べ方が汚く見える

クチャクチャと音を立てて食事をする姿は、傍目で見ていて美しいとは言えません。たとえ正しい箸の持ち方をしていても、ピンと背筋を伸ばしていても、不快な音はそれだけで食べ方を汚く見せてしまうのです。

クチャラーの人は、なるべく音を立てずに食事することを心がけなければいけませんね。

マナーがなっていない

小さい頃、「食事の時は音を立てず静かに食べなさい」と親から注意を受けたことがある人も多いはず。

日本では汁物や麺類などの一部の料理を除き、音を立てて食べることはマナー違反だと考えられています。そのため、そんなマナーなどどこ吹く風で音を立てるクチャラーは、「マナーのなってない人」「非常識な人」とみなされてしまいます。クチャラーに対する世間の評価は、非常に厳しいのです。

気になって食事に集中できない

クチャラーと同席すると、気になって食事に集中できないという人は少なくありません。「気になるなら注意すればいいじゃない」という人も中にはいるかもしれませんが、他人を注意するということは労力を要するものです。

クチャラーが家族や恋人のように親しくない場合、大抵の人は注意をせずに我慢します。クチャラーの立てる不快な音にひたすら耐え続けるのです。しかし不快な音ほど、人は大きく感じる耳を持っています。そうなるともう食事を楽しむことなんてできないですよね。

一緒にいて恥ずかしい

「汚い」「マナーがなってない」など、クチャラーに対して世間は非常識な人という印象を持っています。そのため、クチャラーと一緒にいると恥ずかしいと感じてしまう人も。

一緒にいる自分までマナーのなってない人だと思われないかと、気にする人も非常に多いようです。

不快な咀嚼音を立てることで他人に嫌われるクチャラーですが、一体どんな特徴があるのでしょうか。

自覚症状がない、そもそも咀嚼音以外のマナーも悪いなど、クチャラーの特徴について詳しくまとめてみました。あなたの周りにも当てはまる人がいるかもしれませんね。もしかしたら、あなた自身が当てはまってしまうかも…？

無意識・無自覚の場合が多い

クチャラーのほとんどは、自身がクチャラーであることに無意識・無自覚だといいます。自分で不快な音を立てている自覚がないからこそ、クチャラーが世にはびこっているんです。

この特徴は、クチャラーを治そうとする際に最大の障壁として立ちはだかります。自覚のない人に注意をしても、当人は何が悪いのか理解できませんよね？クチャラーの最大にして厄介な特徴といっていいでしょう。

咀嚼音以外の食事マナーも悪い

クチャクチャ音を立てても全く気にせず食事ができるということは、食事マナーに対する意識が低いということです。そのためクチャラーの多くは、咀嚼音以外の食事マナーをわきまえていない人が多い傾向にあります。

また、クチャラーの中にはそもそも食事以外のマナーまでなっていない人もいます。生活音がうるさかったり、挨拶をされても平気で無視したり。世間で当たり前とされることに対する関心が薄いからこそ、食事の場で不快な音を立てても気にならないのでしょう。

基本的に、食事の際に音を立てることはマナー違反とされています。しかしクチャラーはどうして不快な咀嚼音を立てて食事をするのでしょうか？

さまざまな角度から、その原因を探ってみました。

小さい頃から注意されずに育った

一般的な家庭では、食事中は音を立てて食べないよう親が子どもをしつけます。しかし親のマナー意識が低かったりすると、音を立てて食べることを注意されずに成長し、子どもはごく自然な形でクチャラーになってしまいます。

小さい頃から当たり前のように音を立てて食事をしているため、クチャラーは自身がクチャラーであることに無自覚な人ばかりです。

大人になれば、周りから注意を受ける機会は、子どもの頃に比べて少なくなります。また、大人を注意することは子どもを注意するよりもかなりの労力を要します。もしもあなたに子どもがいて、音を立てて食事をしているのなら、今すぐやめさせましょう。

噛み合わせが悪い

噛み合わせの悪さという原因もあります。出っ歯や受け口などで噛み合わせが悪い人は、うまく咀嚼ができません。そのため、食べ物を片側だけで噛んだり、口の中で転がしたりしてしまいます。

そうすると口が開きやすくなり、あの不快な音が出てしまうのです。身体的な特徴でクチャラーになってしまう人もいるんですね。

鼻がつまって口呼吸になっている

噛み合わせ以外の身体的な特徴が原因になることもあります。

慢性的な鼻炎などで鼻がつまっている人は、鼻呼吸ができず普段から口呼吸の習慣が身についています。当然ながら口呼吸の人は常に口が開いています。食事の際も鼻から空気を取り込むことができないため、口が開いた状態で自然とクチャラーになってしまうのです。

リス食い

リス食いとはその名の通り、リスのように口いっぱいに頬張って食べること。このリス食いもクチャラーの原因になります。実は咀嚼音は、口に入れる食べ物の量が多ければ多いほど大きくなるんです。

リス食いする人は、クチャラーと同じように、「マナーがなってない」「みっともない」とみられがちです。一度にたくさんの量の食べ物を口にするのはやめましょう。

クチャラーに対して周りにいる人たちはどのように考えているのでしょうか。

クチャラーは他人の不快指数を上げる迷惑な存在です。はっきり言って、好意的な意見は皆無です。世間の皆さまの厳しいご意見をまとめてみました。

正直一緒にご飯食べたくない…

「下品で食欲なくす！一緒に食事したくない！！」（28歳/女性/看護師）

「旦那の義弟家族全員クチャラー…一緒の食事が本当に憂鬱」（34歳/女性/経理事務）

一緒に食事をしたくないという声が一番多かったです。クチャラーの立てる不快な咀嚼音は他人の食欲を減退させたり、ストレスを与えたりと、とんでもない破壊力を持っています。

クチャラーは絶対に治して、楽しい食事の時間を過ごしましょう。

食事マナー全体的に悪く見える

「経験上クチャラーはクチャクチャ音だけでなく、箸の持ち方からテーブルマナー全般がひどい」（32歳/男性/飲食）

「クチャラーと一緒にいると、自分まで非常識だと思われてしまう気がして恥ずかしい」（26歳/女性/営業事務）

クチャラーを、「不快な咀嚼音を立てて食事をする人」と単純にとらえる人は少ないようです。食事中、他人に迷惑をかけても意に介さないクチャラーを、周囲は食事マナーに対する意識が低い人だと思っています。

そんなクチャラーと食事をしている人の中には、自分までマナーの悪い人だと見られてしまうのではないかと不安に思っているケースも。

人間的価値が下がる

「どんなイケメンでもクチャラーなだけで無理。自分の中で人間的価値が下がる」（32歳/女性/SE）

「婚活でいいなと思った美女がクチャラーだった。もう2度と会いたくない…」（39歳/男性/理学療法士）

「イケメン、美人は正義！」と、世の中は容姿が優れている人たちに優しい傾向がありますが、その定説を覆す程クチャラーに対する世間の風当たりは厳しいようです。クチャクチャ音を立てるだけで人間的価値が下がってしまうなんて、恐ろしいですね。

しかし逆を言えば、クチャラーを卒業すれば人間的価値が下がることはありません。クチャラーの人は、今すぐクチャラーを治すために動き出しましょう。

かわいそう

「みっともなくて接待に連れて行けない、と言われているクチャラーが会社にいる。親の躾のせいで仕事に支障をきたしてる。きっと出世もできないんだろうなぁ…かわいそう」（28歳/女性/銀行員）

「クチャラーが悪いのではない。クチャラーとなることを止められなかった親が悪いのだ」（34歳/男性/公務員）

クチャラーがクチャラーとなってしまう最大の原因は、親のしつけだと考える人は多いです。そのため、クチャラー＝小さい頃親のしつけを満足に受けられなかった人ととらえ、クチャラーに対して同情的な意見を持つ人も少なからずいました。

世間はクチャラーに対して辛辣な意見を持っています。もしもあなたがクチャラーだとしたら、「一刻も早くクチャラーを治したい！」と思っていることでしょう。しかし、どうしたらクチャラーを治すことができるのでしょうか。

ここからは、クチャラーの治し方についてご紹介します。クチャラーの人、もしくは身近にクチャラーがいる人は、是非参考にしてみてください。

親しい人であれば何度も指摘する

あなたの家族や恋人など、親しい人がクチャラーの場合は、不快な咀嚼音を立てるたび何度も指摘してください。

クチャラーのほとんどは、小さい頃から音を立てながら食事することを当たり前として育っています。そのため、クチャラーであることに無自覚な人が非常に多いのです。無自覚な人の行動を改めるには、大変な労力を要します。根気よく指摘し続けましょう。

自分でも意識するようにする

自分がクチャラーだという自覚がある人は、普段から意識して音を立てずに食事することが大切です。

意識する方法として、食事の際に目の前に鏡を置くことをおすすめします。口を開けて食べていないか、リスのように口いっぱいに食べ物を頬張っていないか。鏡を見ながら食事をすることで、不快な咀嚼音を立てる原因を発見し、改善へと導くことができます。

ただし、毎食鏡を置いて食事をすることは疲れてしまいますし、外出中は難しいですよね？たとえば朝食だけ鏡を置いてみるなど、無理のない範囲で試してみてください。

医療機関を受診する

噛み合わせや鼻炎など身体的な原因でクチャラーとなってしまっている人は、医療機関で根本的な治療をすることをおすすめします。

噛み合わせを矯正したり、薬の処方で鼻炎をおさえれば、劇的な改善が見込めます。歯並びがよくなったり、鼻通りがよくなったりするなど、クチャラーを治す以上に得られるメリットも大きいですよ。

昔、美人で知られるとある女優が、TV番組に出演した際、「食べ方が汚い！クチャラーだ！」と話題になり炎上しました。もう何年も前のことですが、ネット上ではいまだにそのことを話題にする人が後を絶ちません。

どんなに容姿に優れていても、どんなに人格者であっても、食事中に不快な咀嚼音を立てるクチャラーは、他人に悪印象を与えてしまいます。

クチャラーとして自覚のある人や、あなたの家族や恋人でクチャラーがいたら、今すぐ改善のために動き出しましょう。時間はかかるかもしれませんが、改善して損することは何もありませんよ。

「みっともない」「マナーがなっていない」と、世間のクチャラーに対する声は驚くほど厳しいです。クチャラーは絶対に治して、食事をスマートに楽しみましょう。