そもそも「懐が深い」の意味とは?
「懐が深い」と聞くと、人物のイメージが浮かんでくるのではないでしょうか。とはいえ、なんとなくこんな感じといった人物像は思い浮かぶものの、具体的に言葉にして説明するとなると、意外とむずかしいもの。そこで、まずは「懐が深い」という言葉の意味から見ていきましょう。
「懐が深い」の意味と類義語
「懐が深い」という言葉には、二つの意味合いがあります。一つ目は相撲において使われる場合の、腕と胸との間の空間が広くあき、相手になかなか回しを取らせないこと。相撲の実況中継などで解説者が「懐が深いですね」と言っていたとしたら、それは力士の体つきのことを意味します。
もう一つの意味は、人物に対して抱く印象を表現した言い方で「懐が深い人」といった具合に用います。「心が広い」「包容力がある」といった意味の他、そこから派生して「理解や能力に優れ、幅がある」といった意味合いもあるようです。総じてよい印象を与える人物を形容するときに使われる言葉です。
類義語には「度量が広い」「器が大きい」、難しい言い方では「清濁併せ吞む」などが挙げられるでしょう。
「懐が深い」の対義語
日本語には反対の意味を持つ言葉が多くあり、そうした言葉を対義語と言います。「懐が深い」の対義語には、「料簡が狭い」「度量が小さい」など、心の狭さを表現する言葉が多いです。懐が深い人物には、どんなことでもどーんと受け止める心の広さがあるからでしょう。
また、「懐が深い」の対義語として、「ケツの穴が小さい」という言い方もあります。お金にケチな人のことを言う際、「ケチ」を洒落て「ケツ」と変え、「ケツの穴が小さい(つまり出すものが少ない)」と言うようになったのだそう。それがいつしか「度量が狭い」「料簡の狭い」という意味でも使うようになり、心の狭い男性に限定して「ケツの穴の小さい男」という言い方になったようです。
対義語がいずれも心が狭いことを示す言葉だとわかると、逆に「懐が深い」の意味がよくわかってきますね。
スゴレンは、「男女の恋愛の本音」を集めた恋愛アンケートに基づいて作成した女性向け恋愛コラムを提供しております。さまざまな恋愛シーンで活用できるコンテンツを配信中!