そもそも「中イキ」とは?
膣の性感帯でオーガズムに達すること
中イキとは女性の膣内の性感帯を刺激することによって、オーガニズムに達することを言います。「Gスポット」や「ポルチオ」といった言葉を聞いたことがありますか?これらの言葉は性感帯を示す言葉です。中イキするためには、これらの性感帯を刺激なければいけません。
「じゃぁ、性感帯を刺激するって具体的にどうやるの?」と思いますよね。中イキするための具体的な方法をどんどん紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
中イキは意外と難しい?簡単な方法はある?
「方法があるなら簡単じゃないの?」と思うかもしれません。しかし、実は中イキを経験したことがある女性は全体の半分以下と言われています。中イキは、クリトリスなどを刺激してオーガニズムを得る外イキに比べて、時間もコツも必要なため、まったく経験しない女性もいるのだとか。
しかし、外イキよりもはるかに快感が大きいといわれているため、できればしたいし、させたいですよね。では、中イキするためのコツとはどのようなものでしょうか。
中イキする&させるための方法
性感帯の位置を知る
性感帯を刺激して中イキに導くためには、まず、どこに性感帯があるのかを知っておかなければいけません。今回は女性の膣内の主な性感帯として、「Gスポット」と「ポルチオ」の位置を覚えておきましょう。
まず、「Gスポット」の場所ですが、中指を3~4センチほど挿入して、指をおなか側に曲げたあたりあります。とても快感を得やすい箇所のため、Gスポットを刺激すると潮吹きをする場合があるとも言われているのです。また、Gスポットはクリトリスの「根っこの部分」と関係しているとの見解もあり、中イキが最もしやすい性感帯と言えるでしょう。
次に、「ポルチオ」ですが、これは子宮口のことを指しており、膣内の一番奥のところにある突起のようなもののことを言います。そのため、ポルチオを刺激するためにはかなり奥まで挿入しなければなりません。
また、ポルチオは迷走神経という脳神経に影響を与えるため、Gスポットでイク時とは違う快感が得られると言われています。
出典:NEWSポストセブン/宋美玄医師 「Gスポットはクリトリスの一部との説が有力」
https://www.news-postseven.com/archives/20110617_23151.html?DETAIL
指で性感帯を刺激する
性感帯の位置を知ったら、実際にその場所を刺激してみましょう。刺激するのに一番手っ取り早いのは指。すぐ実行できますし、しっかり手洗いをすれば衛生面の心配もありません。中で指を動かしづらいと感じたときは、横になった状態、座った状態など、体勢を変えて試してみましょう。
ただし、激しく中をひっかいたり、無理に指を動かすと、膣内が傷ついてしまう可能性があります。一度痛みを感じると、中イキすることがとても難しくなりますので、優しく指を中にいれ、こするように気持ちのいい場所を探しましょう。
大人のおもちゃを試す
指などの刺激には慣れているという場合は、大人のおもちゃを試してみることをおすすめします。「長時間指で刺激するに疲れてしまった」、「普通の刺激じゃ中イキできる気がしない…」という時もありますよね。おもちゃは人にはできない連続的な刺激を与えることができるため、中イキするための手助けになるかもしれません。
最近は、かわいいデザインや、柔らかく温熱機能のついたものなど、女性にとって抵抗の少ないおもちゃも増えています。おもちゃを取り入れて中イキの感覚をつかむことで、だんだん指や挿入でもイケるように慣らしていきましょう。
外と中を同時に刺激する
「クリトリスの刺激が気持ちよすぎて、中イキがなかなかできない!」という時には、外と中を同時に刺激してみるといいでしょう。自分で中に指を挿入しながらもう片方の手で外側をいじるのもいいですし、パートナーが挿入しているときにクリトリスを刺激してみるのもいいかもしれません。
そして、中に挿入したままクリトリスで絶頂に達することで、膣内からも深い快感を得ることができるようになるのです。先ほども紹介したように、Gスポットクリトリスは親密な関係にあるため、この方法はかなり有効的だと言えます。ぜひ、試してみてくださいね。
女性が中イキできない原因はなに?
体がリラックスできていない
中イキするためには、体がリラックスしていることがとても重要です。恥ずかしがっていたり緊張していていると、必要のない力が入ってしまい、なかなか中イキに集中することができません。自分の部屋など落ち着ける環境で試したり、行為をする前に体をマッサージして温めたりするとよいでしょう。
中イキしたい&させたいからと言って、焦って力んでしまっては逆に中イキが遠のいてしまいます。焦らずゆっくり、リラックスして臨みましょう。パートナーと中イキにチャレンジするときは、一緒にお風呂に入ったり、SEXの前におしゃべりをする時間をとったりするといいかもしれません。
そういった時間は、いわゆる「イチャイチャタイム」です。この時間はのんびり愛情を確かめ合う素敵な時間になるため、「好きな人とセックスができる喜び」を感じやすくなる準備運動となります。
中が十分に濡れていない
女性が中イキできない原因として多いのが中が十分に濡れていないことです。中が十分に濡れていないと、挿入しても痛いだけです。もちろん、濡れていない状態で挿入してもナカイキはできないでしょう。
膣を濡らすには、クリトリスを刺激するなど、挿入前の前戯を怠らないようにする事が大切です。また、どんなに気持ちが盛り上がっていても、体調によって全然濡れない日というのも女性には存在します。そんな時は、ローションなどの道具を頼ってみるのもいいかもしれません。
五感をフル活用していない
中イキは外イキに比べて絶頂に達するまでに時間がかかると言われています。十分濡れているし、しっかり気持ちいいのになぜかイケないという人は、もしかしたら五感をフル活用できていないのかもしれません。
嗅覚では、大好きな彼のにおいにつつまれたい、聴覚では、やさしく名前を呼ばれたい。そして、視覚でたくましい彼の身体に興奮し、味覚で彼とのキスの味を覚えるのです。これらを踏まえた上で初めて5番目の触覚が完全に覚醒し、心の底から気持ち良くなり中イキができるようになる、といったものが、五感のフル活用です。
こうして書き表してみると、「なぜ五感をフル活用すると中イキできるようになるのか」について、女性は深く納得できるのではないでしょうか。
愛を感じていない
ここまで紹介してきた「中イキできない理由」は、あくまでも技術的な内容がほとんどでした。しかし、それら全てに共通する事があります。それは「愛情」です。
男性はセックスを「性処理」として考えますが、女性は違います。そもそも子孫繁栄のための行為ではありますが、現代においてセックスは「愛情の確認の行為」でもありますよね。女性はこのような考えが男性よりも強いと言えるでしょう。
そのため、セックスに愛情を感じなければ、女性は心から気持ち良くなることができません。つまり、男性のテクニックだけで中イキできる訳では無いのです。
「でも彼女のことは大好きなのに…」と思っている男性は、言葉や行為にそうした愛情がうまく表現できていない可能性があります。例えば、前回エッチした時の彼女の下着の色を覚えていますか?初めてのデートの時の彼女の服装はどういったものでしたか?
「え、そんなこと関係あるの?」と思うかもしれませんが、女性は認証欲求が強い生き物です。そのため、こうした細やかな部分を彼氏が覚えていてくれることで欲求が満たされ、幸せを感じ、それが彼からの愛情と認識すると言えます。
彼女がチョイスした下着や服は、大好きな彼氏に可愛く見られたい思いで一生懸命コーディネートしたもの。それに対して何のリアクションもなければ、女性はがっかりしてしまいます。そういった女性の「性(サガ)」を理解してあげましょう。
どんな感じだった?中イキした女性の感想
今まで味わったことのない快感だった
「彼氏とのエッチは気持ちいいけど、なかなかイケなくて。でも、彼と一緒に中でイきたいと思って、いつもより少し奥に当たるように自分で腰を動かしてみたら、イッちゃいました。ふわーって全身に快感が広がる感じで、今までで一番気持ちよかったです。」(23歳/女性/OL)
中イキでは、今まで味わったことがない素晴らしい快感を得られるといいます。この感覚ばかりは、経験しないとわからないものなのかもしれませんね。しかし、外イキよりもはるかに気持ちいいという声が圧倒的に多いのは事実です。
達した後はしばらく動けない
「もうとにかく最高です。中で絶頂に達した後はいつも、気持ち良すぎて全身の力が抜けてしまいます。その状態で動くとか絶対無理、相手が動き始めると全力で止めます(笑)(25歳/女性/アパレル)
外イキをした後にも、女性は脱力感を感じることがありますが、中イキのそれはけた違いのようです。びくびくと痙攣するというよりは、全身の力がなくなってしまったようになるという人もいます。それだけ、中イキしたときの快感が大きいということでしょう。
クリイキとは全然違う感覚
「初めて中でイッたときは、それが中イキだって知らなかった。ゆっくりじわじわあったかくなって快感が昇ってくる感じで、クリイキの時の一気に駆け上る感じとは全然違う。それに、クリイキはすぐ快感が終わっちゃうけど、中イキはなかなか終わらない(笑)」(21歳/女性/大学生)
同じ絶頂でも、クリトリスで達するのと、中の性感帯で達するのでは、まったく感覚が違うようです。一瞬の刹那のようなクリイキと違い、中は快感の持続が長いという意見もありました。中イキを経験すれば、クリイキとはまた違った快感を得ることができるかもしれません。
中イキを知ったら外イキじゃ物足りない
「一人エッチをしてた時は、圧倒的クリ派でした。でも、彼氏とのエッチで初めてイってからは、クリイキじゃ満足できなくなっちゃって。今では、前戯も外じゃなくて中を触ってほしいっておねだりしてます。」(27歳/女性/IT関連)
クリイキを好む女性は多いですが、一度中イキを経験してからは中イキの方が好きという女性もいるようです。圧倒的に快感が大きい中イキはやみつきになるんだそう。中イキができると、パートナーとのSEXもこれまで以上に積極的になりそうですね。
中イキしやすいおすすめの体位と方法
正常位
中イキをするためにはまず、王道の体位でチャレンジしましょう。中イキに導くためにはコミュニケーションが何より大事です。正常位はお互いの顔を見ながらできる、コミュニケーションをとりやすい体位ですよね。顔が見えれば、どこが相手の好きな場所か反応が見られる上、お互いの愛情を確認し合いやすいと言えます。
また、正常位は女性が一番愛を感じやすい体位とも言われています。正常位でお互いの愛を確かめながら中イキができれば、この上ない快感を得られることでしょう。
正常位+クッション
王道である正常位にクッションをプラスしてみましょう。女性の腰からおしりの下あたりにクッションを挟むだけです。
これにより、ペニスの挿入角度が15°ほどになります。中イキのためにはこの「角度」が大きなポイントなのです。また、ペニスを奥まで挿入してしまうと、中イキに欠かせないGスポットを通り過ぎてしまうため、挿入は70%ほどに留めておく事も大切です。
正常位+クリ責め
通常の正常位に合わせ、クリトリスを刺激するのもおすすめです。このとき、ぐりぐりといじるのではなく、あくまでも優しくフェザータッチを意識してくださいね。
挿入の角度などに気を配りながら優しくクリ責めをするのは大変かもしれませんが、クリトリスは「快感を得るためだけの性器」ともあり、感じない女性はほぼいないでしょう。
もちろんクッションとの合わせ技も大いにおすすめですよ。
しがらみ+スライド
もうひとつおすすめしたいのが、四十八手の中で「しがらみ」と言われる体位です。これは、女性がピンと足を伸ばしたまま挿入するため、比較的イキやすい体位と言われています。
このしがらにみの状態のまま、男性が覆い被さるのでは無くしゃがむ体勢になってみましょう。女性の上に跨がりそのまま挿入するイメージです。そしてそのまま動いてみましょう。
このときの動き方は激しく腰を打ち付けるなどではなく、Gスポットを重点的に擦るイメージで前後にスライドします。ポイントは、角度と擦るイメージ、そして女性が足を伸ばしている事です。少し大変かもしれませんが、試してみる価値はありますよ。
中イキを習得して最高のSEXを
中イキに関する専門家の意見やアドバイス
中イキに愛情確認はとても大切
いろいろなテクニックを試してきたけれど、全然中イキできそうにない…と感じている女性は、一度彼の愛撫を再チェックしてみませんか?なぜなら、女性は愛を感じれば感じるほど、セックスで気持ち良くなるからです。
『ナカイキしたい二人のためのロジカルセックス』(牛山 幸)には、以下のように書かれています。
「女性は、セックスのいろいろな場面で相手からの愛を確認しています。女性たちの話を聞いていると、すごく良かったと言うセックスは、相手からの愛をたくさん感じたセックスだと言う人が多いのです。(中略)そして、私のこと愛してくれているから、こういうことしてくれるのかな?幸せだな、安心するな、という感情から幸せホルモンば分泌されて、より深く感じるのです。」
つまり、愛があってこそのセックス、というのが第一前提にあると言えるでしょう。中イキしたい!なぜイケないの?という焦りもあり、彼と一緒にテクニックばかりを追求していませんか?
まずは原点に戻りましょう。大好きな彼氏や彼女と、なぜセックスをするのか…それはもちろん、好きで一緒にいる人だからですよね。初めの頃のセックスは今よりもっと愛が溢れていませんでしたか?
もちろん、今現在のセックスに愛がない訳ではありません。しかし見返してみると、「最近ムードとか気にしてないな…」という事がないでしょうか。もしそうであれば、これを機に見直してみましょう!
また、この記事では同書の内容を参考にしております。女性として深く頷ける部分や、男性が初めて知る女性の「性(サガ)」などがわかりやすく解説されているので、気になる場合はぜひチェックしてみてくださいね!
そもそも中イキはレア!?
そもそも、中イキできるのはかなりレアかもしれません。『女も知らない女のカラダ』(対馬ルリ子)によると、「(前略)でも実は、腟はもともと刺激に対してそれほど敏感なところではないのです。
実際、ペニスのピストン運動だけでオーガズムを得られる女性はそれほど多くはありません。性交でオーガズムに達するのは3割だけという報告もあるほどです。」 となっており、中イキできるのは3割しかいないというのです。
つまり、パートナーとのセックスで中イキできないのは、何も変ではありません。ましてや彼のテクニックが無い、彼女の感度が悪いなどという理由は一切ありませんから、安心しましょう。
どうしても中イキしてみたい場合は、同書の以下のテクニックをおすすめします。
「クリトリスへの刺激が不十分だと、性交してもオーガズムは得にくくなります。クリトリスやその周辺を、前戯のときに時間をかけてやさしく刺激したり、性交の最中もクリトリスにふれるとオーガズムを得やすくなります。」
ペニスだけの純粋な中イキではないかもしれませんが、挿入したままイッている事に間違いはありません。こうして段階を踏んでいくのも良いでしょう。
同時イキは至難の業かも…
中イキするなら、同時イキもしてみたいと思う方がいるかもしれません。しかしそれは、かなり至難の業である場合がほとんどです。
『女も知らない女のカラダ』(対馬ルリ子)には、以下のように綴られていました。「パートナーと同時にオーガズムに達することができれば理想ですが、実際にはまれのようです。その理由に、男女のオーガズムの迎え方に時間的なズレがあるからです。
快感のゴールが射精にある男性は、一気に性反応が高まっていきますが、女性の場合はゆっくりと高まっていきますから、オーガズムに達するまでに時間がかかるのです。」
同時イキは「できらたラッキー!」くらいに思っておくのが良いのかもしれませんね。
中イキにこだわりすぎないように
『ヒアリングセックス』(長谷川 瞳)には、「AVのなかでは男性も女性もあたりまえのようにオーガズムを迎えますが、実際のセックスではそうならないケースも珍しいものではありません。
女性には、かつてのわたしのようにオーガズム経験がない人もたくさんい ます(中略)セックスが互いの愛情を確かめ合う行為であるなら、オーガズムにこだわり過ぎる必要はないのではないでしょうか。大好きな人と裸で抱き合って、お互いの温もりや肌触りを感じるだけでも、大いに愛情を交感できるはずです。」と書かれています。
やはり、セックスに大切なのは愛情です。身体を重ね合わせて幸せだなと感じる事ができるのであれば、中イキにこだわる必要はないのかもしれません。
<参考文献>
『ナカイキしたい二人のためのロジカルセックス』(牛山 幸)
『女も知らない女のカラダ』(対馬ルリ子)
『ヒアリングセックス』(長谷川 瞳)
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