男女がセックスする意味ってなに?
この記事では、男女がセックスをする理由や意味について詳しく掘り下げていきます。男性とのセックスに違和感を覚えている人は、この機会によく考えてみましょう。
そもそも「セックス」の意味とは?
そもそも、セックスの正しい意味をご存じですか?セックスと聞くと「男女が交わる行為」、つまり性交を想像する人がほとんどでしょう。
実は、セックスの意味はそれだけではありません。セックスには、性の交わりを求める欲望であったり、性そのものを示す意味も含まれています。さらには「男女・雄雌」などの性別を表す言葉でもあるのです。性的嗜好を表す英語の「セクシャリティ」は、この「性」に由来しているのでしょう。
セックスをする意味が分からなくなる人も
この記事を読んでいる人の中には、「なんでセックスするのが当たり前なんだろう」「セックスに何の意味があるの?」と、セックスに対して、嫌悪感や違和感を覚えている人もいるかもしれません。
また、好きな人とするセックスは幸せな行為であるはずなのに、なぜか心が満たされないという人も。そんなときに、ふと「何でセックスしてるんだろう…」冷静に考えてしまうこともあるようです。
この記事では、そんな方々に向けて、そのような気持ちになってしまう理由についても解説していきます。ぜひ参考にしてみてください!
セックスすることの意味
愛情を確認するため
「どうしてセックスをするんだろう」と考えたときに、真っ先に思い浮かぶのが、好きな人の愛情を確認するためだという理由でしょう。男女が結ばれて、キスをしてセックスをする…この流れはごく自然なことであり、むしろセックスしない方が周りに「大丈夫?」と心配されるかもしれません。
中には、愛していない相手とセックスする人もいますが、大抵は好きな人とセックスしたいと思うはず。相手がそれを受け入れてくれたときに「自分は愛されているんだ」と感じることができます。また、肌と肌が触れ合っているだけで幸せな気分になれますよね。
特に女性は、このような意味を持ってセックスをする人が多いようです。
性欲の発散するため
人間には、三大欲求と呼ばれるものがあります。食欲、睡眠欲、そして性欲の三つがこれにあたります。「人はどうして食べるんだろう」「人はどうして寝るんだろう」と考えるのは、小さい頃の話。大人になって聞かれたとしても「生きていくためだよ」と答える人がほとんどでしょう。
そう、性欲もそれと同じで「生きていくために必要なこと」なのです。ただし、セックスをしなかったからといって、死ぬわけではないため、食欲や睡眠欲に比べて軽視されがちなのは確かです。
とはいえ、男女がセックスをする意味としては、人間の当たり前の欲求である「性欲を発散するため」という理由が、誰にとっても一番しっくりくるのではないでしょうか。
ストレスを解消するため
セックスにはストレス解消効果があるとよくいわれます。大好きな人とセックスをしたあとは、心が満たされませんか?それは、好きな人と触れ合って、心を通わせることで不安や苦痛が解消されている証拠です。
また、セックスは意外と激しい運動です。運動がストレス解消になることは、ご存じの方が多いでしょう。
つまり、「セックスをする意味」のひとつは、ストレス解消のためだともいえるのです。なんだかムシャクシャしているとき、疲れているとき、不安を抱えているときなどに、無性にセックスしたくなるのは、無意識のうちにセックスでストレス解消をしようとしているのかもしれません。
単純に気持ちがいいから
実際のところ、男女がセックスをするとき、その意味を考えながらセックスをする人はほとんどいないでしょう。それなのに、なぜセックスをするのでしょうか?
単純に「気持ちがいいから」でしょう。性交の気持ちよさは、他の何にも変えられない感覚です。男性と女性が一緒にならなければ、味わえない貴重な快感なのです。
「ふかふかのお布団が気持ちよくて好き」「マッサージが好き」と同じような感覚ですね。気持ちいいことを求めるのは、当たり前の心理と言えるでしょう。
愛し合っていればセックスするのが当たり前だから
女性の場合、「セックスをしなくても抱きしめてくれたらそれで満足!」という人も多いと思います。女性は男性に比べて、身体的な満足感よりも心が満たされることを重視する傾向にあるからです。
それなのに、わざわざセックスをする意味はなんなのでしょう。それは、愛し合っていればセックスをするのが当たり前だからです。みんながしていることなのに、自分だけしていないと不安ですよね。「カップルがセックスをしない=上手くいっていない」という考え方が根本にあるため、流れに身を任せて行為に及ぶのです。
男女ではセックスすることの意味が違う?
ここからは、セックスの意味や心理を男性と女性に分けて見ていきましょう。
男性にとってのセックスの意味
男性は女性よりも性欲が強いというイメージがありますよね。実際は、そうだと言い切れない部分もあるのですが、「セックスに積極的」だという意味では、男性の方に軍配が上がるでしょう。つまり、男性にとってセックスをする意味は、性欲の発散です。
また、セックスをすることで「女性を満足させられた」という自信にも繋がります。男性同士でこれまでの経験人数を暴露して、自慢し合うのはこの心理があるからでしょう。多ければ多いほど、「男らしい・モテる」という称号をもらえるわけです。
全員が全員、性欲だけでセックスをしているとは限りませんが、根本には「性欲を満たしたい」「女性を悦ばせたい」という意味が隠されていることは間違いありません。
女性にとってのセックスの意味
女性が男性とのセックスを求める場合、ほとんどの人は「愛情を感じたい」と思うからでしょう。セックスをすることで「自分は愛されている」と実感できるのです。日本人の女性は自分からセックスしたいと口に出すことはあまりありませんが、「好きな人に抱かれたい」と思うのは当然であり、恥ずかしいことではありません。
しかし、どうしても「セックスの意味=性欲の解消」というイメージが強いため、セックスが好きだと言いにくいもの。そんなときは、「セックスをする意味は、人間の本能だ」と割り切ってみてもいいのではないでしょうか?
男女の違いを理解することが大事
ここまでご紹介してきたように、セックスをする意味で明確に「これ」と言えるものはありません。しいて言うなら、「性欲発散」「愛情確認」といったところでしょう。ただし、そのときの感情や状況によって、異性とセックスをする意味は変わってきますよね。
「なんでセックスしてるんだろ…」とセックス中に違和感を覚えることのないように、男女の「セックスの意味」の違いを知っておく必要があります。
例えば、デートの度に彼氏にセックスを迫られたら女性はうんざりするでしょう。「体だけが目的なの?」と感じ、セックスをする意味が分からなくなる人もいるはずです。そんなとき、男女の違いを思い出してみてください。男性と女性では違うのだから仕方がないと思えるかもしれません。
人間の本能である繁殖行為が根本にある
男女がセックスをするようになったのはなぜなのでしょうか?それは、子どもを作るためだと言われています。基本的にはセックスをしなければ、子どもはできませんよね。昔から、男性も女性も、自分の子孫を残すためにセックスをしていたのです。
現代では、繁殖目的でセックスをするのは基本的に夫婦だけです。ですが、はるか昔から行われていたということは、その本能が人間に備わっているということ。つまり、「セックスをする意味」は繁殖という本能なのです。
浮気をする男性が多いのは、できる限り多くの子孫を残す本能が働いているからという見方もあるようですね。
セックスする意味がわからなくなる理由
付き合いが落ち着いてきた
女性がセックスをする意味は、愛情確認であることが多いもの。付き合い始めは、気持ちが高まりやすいこともありますが、たくさんの不安を抱える時期でもあります。そんな中で彼氏とセックスをしたら、それまでの不安が一気に吹き飛びますよね。
そう考えると、付き合いが落ち着いてきた頃はどうでしょう。お互いに信頼関係が出来上がっていれば、愛情を確認しなくても分かりますよね。そのためにセックスをする意味が分からなくなっているのでしょう。
その場合は、あまり「意味」にとらわれず、本能に従うのがベスト!時には、彼の本能にも付き合ってあげてください。
相手への気持ちが冷めてしまった
セックス中に「なんでセックスしてるんだろう…」とふと、我に返ることってありますよね。それは、セックスに集中していない証拠です。彼とのセックスに違和感を覚えているのではないでしょうか?つまり、彼が「セックスしたい相手ではない」のだと、捉えることもできます。
相手への気持ちが冷めてしまっている場合、セックスをする意味はありません。違和感を覚えたら、セックスの意味を考える前に、まずは自分の気持ちと向き合ってみることが大切です。
気持ちよくない
セックスについて、やけに冷静に「なんのためにするの?」と疑問を抱いている人の場合、セックス自体が気持ちよくないと感じている可能性もあります。セックスに限らず、わざわざ気持ちのよくないことをしたいとは思わないですよね。
「彼のことが大好きなのに、セックスを何となく避けてしまう…」という人は、このような心理を抱えていることが多いでしょう。
セックスが気持ちよくないと感じる原因は、彼の技術不足だけでなく、ご自身の感度や精神状態なども影響してきます。まずは、セックスの良さを知ることから始めてみましょう。
セックス以外で満足している
「セックスをしたい」という感覚は、先ほどもご紹介した通り、人間の当たり前の欲求です。実は、セックス以外の欲望が満たされすぎていると、不思議と性欲が湧かないという人が多いのも事実。女性が恋をすると不思議と食欲がなくなるのも、この原理に似ているのかもしれませんね。他の感情でお腹がいっぱいになるのです。
また、付き合いが落ち着いてきた時期や、彼氏なんかいらないほど私生活が充実しているときも同じです。「セックスなんてしなくても、愛情確認できるから」、あるいは「セックスなんてしなくても苦労しないから」という理由で、セックスをする意味が分からなくなるのでしょう。
そんなときは、無理してセックスをする必要はありません。
セックスをする意味は人によって違う!
セックスをする意味は、セックスに対する考え方や、彼氏との関係性、その時の環境によって違いますし、その都度変化する可能性もあります。
つまり自分の気持ち次第だということ。大切なのは、その気持ちと向き合ってみることです。今回ご紹介した内容を参考にしながら、「なぜセックスをする意味が気になるのか?」と自分に問いかけてみると、自ずと答えが見えてくるのではないでしょうか。
セックスをする意味に関する専門家の意見やアドバイス
愛情を確認するためのセックス
セックスすることの意味として、本文で「愛情を確認するため」とご紹介しました。『誰にも言えない夫婦の悩み相談室』(小野美世)でも同様の記述があります。
『セックスの有無で、愛されているかどうかを確認してしまう』とおっしゃる女性は少なくありません。セックスがあってほしいから、勇気を出してこちらから誘っているのに、拒否される。とても心が傷つくと思います。
男性よりも、女性のほうがどうしても、セックスと愛情を結びつけて考えます。『愛してくれているなら、私とセックスしたいと思ってくれるはず』という気持ちを持ちやすいのです。
それが叶えられないと『私は愛されていないの?』となってしまい、セックスがしたいというよりも、『愛されている証拠がほしい』という焦燥感が強くなっていきます。」
愛情を確認する手段としてセックスするのは、特に女性に多いということですね。ただこの場合、万が一セックスを断られてしまったら、深く傷ついてしまいそうですね。
セックスでストレス発散できる?
ストレスを解消するためにセックスをする方もいらっしゃるでしょう。しかし、セックスでストレスは消えるのでしょうか?『恋愛依存症 - 苦しい恋から抜け出せない人たち』(伊東 明)に次のような記述があります。
「オーガズムの瞬間、それまで高まってきた体の緊張状態(筋肉、血圧、心拍、呼吸)が一挙に解放される。その時の心理的解放感というのは、他の行動ではまれにしか味わえないほど、強烈なものである。
性的欲求というよりは、右に挙げたような落ちこみやイライラをはじめとする『嫌な感情状態』から抜け出そうとして、セックスやマスターベーションを行った経験は多くの人にあるだろう。
たとえば、『眠れないからマスターベーションをした。そうしたらぐっすりと眠れた』という話や経験はよく聞かれる。
これは緊張・興奮状態にあった体がオーガズムによって解放され、心身ともにリラックスできたためである。
この場合、形としてはマスターベーションという性的行動であっても、動機や目的としては、性的なものとはかなりかけ離れた部分にあるといえるのである。」
ストレス解消のためにセックスをする人は、オーガズムの解放感を求めているということですね。セックスに解決を求めすぎて依存してしまう恐れもあるため、注意が必要ですね。
男性と女性ではセックスの意味が異なる?
愛情を重視する女性と比べ、男性のほうは性欲が強いイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?『ベッドの上の心理学 感じるオトナのための保健体育』(メンタリスト DaiGo)に面白い調査結果が載っています。
「例えば、男性は一般的にどのくらいセックスのことを考えているでしょうか。
アメリカのオハイオ州立大学が行った調査の結果によると、18歳から25歳までの若い男性は、1日に平均で34.2回、セックスについて考えていることが分かっています。
睡眠時間が8時間だとすると、起きている16時間の中で34.2回ですから、およそ28分に1回、男性はエロについて考えているといえるわけです。(中略)
一方、女性はどうでしょう。もちろん、この調査では、18歳から25歳までの女性も調査しています。 これによると、女性が 1日の間にセックスについて考える回数は18.6回。男性の約半分です。
(中略)この調査結果からは、一般に流布しているイメージ通り、男性の方が性への関心が強いことがうかがえます。
ついでに言うと、セックスに限らず、肉体に関する変化全般について、男性の方が敏感なことも分かっています。」
男性は、イメージ通りに性欲が強いということですね。もちろんすべての男性が性欲が強いわけではありませんが、セックスの意味は性欲のためと考えている男性もいるでしょう。
セックスの意味の捉え方は性別でも違いがあり、恋人と自分とでは同じ考えとは限らないということも理解しておく必要があるでしょう。
<参考文献>
『誰にも言えない夫婦の悩み相談室』(小野美世)
『恋愛依存症 - 苦しい恋から抜け出せない人たち』(伊東 明)
『ベッドの上の心理学 感じるオトナのための保健体育』(メンタリスト DaiGo)
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