粘着質な人には要注意!
また、「自分は粘着気質かも…」と悩んでいる人は、段々と人が離れていくことで苛立ちを感じているかもしれませんね。粘着質な性格は、自分ではなかなか受け止められないネガティブな気質でもあるのです。
今回は、粘着質な人にクローズアップ。粘着質な性格だと、どれだけ人との関係を悪くしてしまうのか、そのことで自分をどれだけ追い込んでしまうのかを知っておきましょう。粘着質な人との付き合い方や、粘着質な性格の直し方もご紹介していきますので、是非参考にしてみてくださいね。
粘着質の意味とは?
粘着質と聞いて、なんとなくイメージを思い浮かべることはできるでしょう。「粘着」という言葉から、「ネバネバ、ネチネチ、しつこい」などをイメージする人が多いと思いますが、正しい意味を知っておくことも必要です。
粘着質は、1つの物事に執着して目的を達成するまで執念深くなることを指します。例えば、一人の人間に執着したら、欲求を満たすまで追い掛け回したりするのが、粘着質な人の行動です。
1つのことに固執して努力することは、褒められるべきことでもあるでしょう。しかし、限度を知らずにひたすら自分の欲求を満たすことだけを考えているなら、当然ネガティブな気質となってしまいます。
粘着質な人はストーカーになりやすい?
例として、一人の人間に対する執着を挙げましたが、これはストーカーの典型的な気質でもあります。ストーカーといえば、相手の感情を無視してつきまとう人を指しますよね。思い込みを抱きながら自分の欲求を解消することだけを目指して、執着した人間をどこまでも追い掛け回します。
それが常軌を逸していてもやめられないのは、自分が正しいと信じているから。そして、それは粘着質な人にも言えることなのです。
そんな気質を自分自身で制御できなければ、他のさまざまな要因が重なったときに、ストーカーになってしまうかもしれません。また、既にストーカーまがいの行為をしているのに、「自分はストーカーじゃない」と思っている場合もあり、危険視されてしまうのです。
粘着質な人の特徴①
まずは、性格の特徴を紹介します。自分、または近しい人に当てはままるものがないか、チェックしてみてくださいね。
思い込みが激しい
思い込みが激しい性格は、粘着質な人に必ず当てはまる特徴とも言えます。一度思い込んだら、人の意見に耳を貸さなくなるでしょう。そして、自分が思い込んだ答えだけを見据えて人に接するようになるので、しつこいと思われがちなのです。
恋愛においても仕事においても、思い込みが激しい人とは意見を交わすことが出来ませんよね。自分の意見を押し通そうとするので、周りは「何を言ってもムダだ」と諦めてしまうのです。
執念深い
粘着質な人は、自分が執念を燃やす事柄に関しては、尚更しつこさを見せるものです。「もういいじゃん」と言いたくなることでも、いつまでもしがみついてしまいます。例えば、欲しいものが手に入らないとして、無理だと感じれば感じる程執念は深くなっていくでしょう。
執念深い性格は、時には限度を越したものにもなってしまいます。自分のことしか見えなくなるので、人の気持ちに配慮することも出来ません。それどころか、「自分の気持ちをわかってくれるはず」とまで考えてしまうようです。
空気が読めない
自分の目的を達成する為なら、その場の空気なんてお構いなしなのも粘着質な人の特徴。一般的には、その場の空気を読みながらどう動くかを考えますが、粘着質な人はそんなことは気にしていられないのです。
空気が読めないということは、周りが見えていないということですから、自分が常識から外れたとしても気付くことが出来ません。粘着質な人が自覚を持てないのは、こういった理由があるからなのでしょう。
自分優先
粘着質な人にとって大事なことは、自分の目的を達成すること、自分の欲求を満たすことなのです。そのため、人がどう考えているのかという点に目を向けられず、とにかく自分を優先してしまいます。
なので「自分さえよければそれでいい」と考えているでしょう。他人を気遣っているつもりでも、結局は自分の目線でしか考えていないのが実情。自分では気遣っているつもりなので、ジレンマが生まれ、不満がどんどん蓄積してしまいがちです。
粘着質な人の特徴②
粘着質な人への対処法を考えたい場合は、ここでご紹介する特徴を把握しておくことも必要です。どのような特徴があるのか、挙げていきましょう。
何でも把握したがる
やたらと根掘り葉掘り聞いてくる人っていますよね。関係なさそうなことまで把握しようとするのは、粘着質な人が持つ習性でもあります。自分が知らないことがあるのが許せないのでしょう。
基本的に知りたがるのは、執着心を向けている人間に関することですが、そうでない場合もあります。何とも思っていない人のことでも、知れば知るほど執着心を向けるということもあるのです。何でも知っている気になっているので、自分の思う通りに出来ると信じています。
過去の恋愛を引き合いに出す
新しい恋人がいてもいなくても、終わった恋愛を引き合いに出すのは、粘着質な人の特徴と言えるでしょう。今が幸せな状態なら過去の恋愛の愚痴を、今が不満な状態なら過去の恋愛の美談を引き合いに出しやすいのです。
過去の恋愛話を引き合いに出すということは、過去の恋愛にいつまでも執着しているということです。過去の恋愛を事細かに覚えている人もいるでしょう。状況次第ではうざいと思われる原因にもなってしまいます。
人の失敗を忘れない
恋愛と同様に、人の失敗をいつまでも忘れず、それを相手に思い出させるのも粘着質な人の特徴です。「いつの話?」と言いたくなってしまうようなことでも、つい先日のことのように鮮明に覚えているのでしょう。
人に思い知らせたい時には、特にその記憶を掘り起こしやすくなります。それが相手にダメージを与えると分かっているので、より細かく思い起こすでしょう。そのわりには、自分の失敗はさっさと忘れてしまうので、都合がいい特徴とも言えます。
連絡ツールを手放せない
スマホをはじめとした連絡ツールは、粘着質な人には欠かせないもの。そもそも、粘着気質な人は、他人との繋がりを絶つことが出来ません。一人の時間を過ごすことももちろんありますが、それほど長くは一人でいられません。いつでも誰かとの繋がりを求めているのです。
連絡ツールに依存しているという見方もできますが、誰かとの交流を求めている時点で、やはり画面の向こうの相手に執着しているのでしょう。一日に何度も連絡がきたり、見張られているようなメッセージが届いたりした時には、相手を粘着質な人だと判断していいでしょう。
粘着質な人の心理
粘着質な人の心理とは、どのようなものなのでしょうか。大きなベースとなる心理を、4つご紹介していきます。
常に不安を感じている
粘着質な人は、強気な人が多いと思われることもありますが、実は小心者で常に不安を感じています。人から見捨てられないかという不安を抱く人もいますし、極端な場合は自分の存在意義にまで疑問に呈する人もいるでしょう。そんな不安を解消するべく、しつこい性格になってしまうようです。
この不安は、その場しのぎの言葉では解消されません。たとえ人から「大丈夫だよ」と言われても、すぐに「大丈夫じゃない」と否定してしまうでしょう。思い込みの激しさも手伝い、不安を執着心でごまかそうとしているのです。
いつもストレスを感じている
粘着質な人は、時々爆発したように平常心を失います。ストレスが蓄積して耐えられなくなっているのでしょう。ストレス発散がうまく出来ていないので、中途半端に少しずつストレスを増やし続けてしまいます。
ストレスの発散方法は人それぞれですが、粘着質な人は、自分の欲求を満たすことでストレスを晴らします。しかし、すべてが自分の思う通りにいくわけではないので、必然的にストレスが処理しきれなくなります。ストレスの度合いが高まれば、粘着気質も強まっていくのでしょう。
よくも悪くも負けず嫌い
よくも悪くも負けず嫌いな粘着質な人は、自分が執着していることであれば、何があっても人に負けたくないと考えます。そういった心理は、仕事などの面ではプラスに働くこともありますが、プライベートではどうしてもネガティブなものになりがちです。
恋愛を例に出すと、ライバルに負けたくないとか、好きな人に振り向いてほしいという思いが強すぎて、見境なしに衝動的な行動に出ることもあるでしょう。そんな心理が引き起こす行動は、ストーカー行為に発展しやすくなってしまうのです。
すぐに比べたがる
何かにつけて人と比べることで、優越感を感じようとする傾向もあります。自分が正しいということを誇示したいので、相手を一心に蹴落とそうと考えてしまいがちです。そのため、意地悪な人という印象を持たれることもあるでしょう。
また、粘着質な人は、どうすれば人間が悲しむかをよく知っています。こうすれば悲しむと直感的に判断して、ごくごく自然にそのための行動をするでしょう。人と自分を比べ、少しでも自分が劣等感を抱いたら、挽回して優越感に浸ろうとするので、相手に執着しやすくなってしまうようです。
粘着質な人との上手な接し方
そこで、どんな接し方をすればいいのかを心得ておきましょう。接し方のコツを覚えておくだけでも、その場でうろたえるようなこともなくなるはずですよ。
深入りしない
思い込みが激しい性格の粘着質な人には深入りしない方がいいと言えます。つい親身になろうとしてしまうと、相手に「自分達は深い仲だ」と思い込まれてしまうのです。そう思い込まれると、しつこくつきまとわれる日々が続いてしまうでしょう。
深入りせずに、当たり障りのない接し方を心掛けてみてください。「これ以上は関わらない方がいい」と思ったら、そこで線引きが出来るようになるといいでしょう。中途半端な深入りは、粘着質な人の気持ちを逆撫でするだけになってしまいます。
毅然とした態度で接する
いやなものはイヤと言い、毅然とした態度で接することも重要です。「はっきり言いにくい」「断りづらい」といった理由で曖昧な態度をとっていると、粘着質な人は自分の都合のいいように解釈して、気分をよくしてしまいます。執着心もエスカレートしてしまうでしょう。
恋愛の面でも、ストーカーになりやすい気質の人は、執着心のままに気持ちをぶつけてきます。曖昧にはぐらかしているつもりでも、粘着質な人からは「受け入れてもらえた」と認識されてしまうのです。毅然とした態度を崩さないで、受け入れられないものははっきり拒絶しましょう。
相手の話を聞き流す
よく誤解されがちなのが、「粘着質な人の気分をよくすれば、いずれは諦めてもらえる」という解釈です。そして、とりあえず話を聞いて満足させようとしてしまうでしょう。しかしそうではなく、粘着質な人の話を聞き流すのが正解です。
全ての話を正面から聞くということは、相手を受け入れているようなもの。粘着質な人も、安心して執着心を向けてくるようになるでしょう。そうなると、切り抜けることが難しくなります。話半分で聞き流して、適当にあしらえるくらいになることが理想的かもしれません。
一定の距離を保つ
粘着質な人と接する時には、自分の中で相手との適切な距離感を定めておきましょう。それ以上にもそれ以下にもならないように、一定の距離感を保ちます。粘着質な人は、一気に距離を縮めようとするところがあるので、距離感が縮まれば相手のペースに飲まれやすくなるでしょう。
身構えていても、粘着質な人は相手のガードを外すスキルに長けています。うっかり気持ちがゆるんで、必要以上に距離感が縮まってしまうと、どこまでも執着してくる可能性もあります。くっついたり離れたりなど、半端な距離感をとっていると、今度は不信感を抱かせるので逆恨み状態になることもあります。
粘着質な彼氏・彼女の特徴
ここでは、粘着質な恋人の特徴をご紹介していきます。自分の恋人が当てはまるという人は、その特徴に隠れた心理を理解して、対処に役立ててみてください。
簡単に機嫌が悪くなる
「そんなことで怒る?」「なんで怒ってる?」と言いたくなるほど簡単に機嫌が悪くなるのは、自分の思う通りにならなくて不満が爆発したからでしょう。粘着質な人は、もともと一点集中型でもあるので、些細な不満も我慢することが出来ないのです。
怒りの沸点が低い代わりに、自分が満たされていると思う時にはこれ以上ないほどのご機嫌ぶりを見せます。その差が激しいあまりに、不機嫌にさせると面倒だと感じて、粘着質な恋人のご機嫌とりばかりしてしまう人も多いのではないでしょうか。
疑い深い
怒りと同様に「そんなことで?」と言いたくなる特徴に、疑い深さも挙げられます。疑い深い人は「傷つきたくない」という心理を抱えていることが多いですが、粘着質な人の場合は少し違うようです。ただ単純に、自分以外を信じていないという心理の方が大きいのでしょう。
常に不安を抱えていますから、ちらりとでも疑問が浮かんだら、その疑問はあっという間に膨れ上がります。「友達と遊んでくる」と事前に言っておいたのに浮気を疑われるなどのケースは、これにあてはまり、疑いが深くなればなる程すんなりとは納得しないでしょう。
しつこい
粘着質な恋人は、愛情を確認する場面でもしつこさを見せることがあります。「私のこと好き?」「俺のことどう思ってる?」と何度も尋ねるのは、典型的な例でしょう。何度も何度も「好きだよ」と答えても、ことあるごとに聞かれるというのは、粘着質な恋人を持ったら誰もが経験することかもしれません。
その他にも、「いい加減にしてよ」とうんざりするくらいのしつこさを見せることも。このしつこさは不安を解消する手段でもありますし、自分の意見を絶対に曲げない意思表示でもあるのです。
極端な性格
機嫌の良し悪しをはじめとして、粘着質な恋人は極端な性格をしています。白か黒かしか認めないはっきりとした性格で、グレーゾーンがないのです。シンプルな考え方がプラスに働くこともありますが、あまりにも極端すぎると融通がきかないせいで、お互いに不満を抱えるというマイナスが生じます。
そして、粘着質な人にとって、グレーゾーンは言い訳と同じになってしまうようです。たとえば「その日は予定があるから会えないよ」と伝えると、相手の頭には「会えない」の部分しか残りません。「予定がある」の部分は理由ではなく言い訳だととらえるので、理解しようともせず怒りを感じるのでしょう。
あなたは大丈夫?粘着質チェックリスト
粘着質かどうかのチェックリストを用意したので、診断してみましょう。用意した8つの質問に答えるだけで、自分が粘着質な性格かどうかを判断することが出来ます。最近人から避けられていると悩んでいる人は、チェック項目を参考にしてみるといいでしょう。
粘着質チェック
・嫉妬深い方だと思う
・恋人が出来たら常に連絡をとりたい
・記憶力はいい方だ
・自分に対して「かわいそう」と思うことが多い
・裏切りや嘘は一生忘れたくない
・一度決めたら最後までやり通したい
・自分に関わる人のことはなんでも知っておきたい
・相手と意見が食い違うとイライラしてしまう
いかがでしたか。この診断で4つ以上当てはまる人は、粘着質な性格と言えます。自分では違うと思っても、おそらく周囲はあなたのことをそんなふうに認識しているでしょう。
また、1~3つしか当てはまらないからといって、心配ないわけではありません。
この診断は、どれもが粘着質な人の気質を表しています。1つでも当てはまるものがあるのなら、執着心をどんどん募らせる可能性だってあります。当てはまる項目を日頃から気を付けるなどして、粘着質にならないよう注意しましょう。
粘着質な性格の直し方
どんなことに気を付ければ、粘着気質な性格を直していけるのかをご紹介します。自分の出来ることから、ちょっとずつでも始めてみてくださいね。
過去のことばかり考えない
粘着質な性格を脱するためには、自分の中で過去をしっかりと清算しましょう。清算したつもりでも、ふと思い出して気持ちがぶり返すようなら、それは吹っ切れていない証拠。一つのことに囚われないで、どんどん新しいことに目を向けるためにも必要なことです。
「あの頃はよかった」「あんな思いをした」など、過去に想いを馳せる癖が抜けないと、現在と過去を永久に比較してしまうでしょう。そして、執着心を捨てきることが出来なくなるのです。終わったことはひきずらないというスタンスを意識してみましょう。
相手の気持ちになって考える
粘着質な人は、自分がされて嫌なことには激しく感情的になるのに、人が嫌がっていると察知することが苦手です。全てを自分の価値観で判断しているので、「自分はこうされたら嬉しい」と感じたら、相手も嬉しいだろうと決めつけてしまうようです。
これでは、相手の気持ちを考えているようでも自分本位なだけです。「この人ならどう感じるだろう?」と相手の気持ちになって考えてみましょう。自分と相手を同一視しないで、「自分は自分、相手は相手」という客観的な視点を忘れないようにしてください。
感謝と許しの心を持つ
人を許して、感謝の心を持つことは、粘着質な人の苦手なことでもあります。ですが、これができるようになるだけで、自分の執着心のほとんどを捨てられるようになるでしょう。感謝と許しの心を持つということは、自分のことも相手のことも大事にするということなのです。
感謝の心を持てば、相手の声に耳を傾けることができます。許しの心を持てば、相手の身になって考えることができます。いつも追い込まれているような気分にならず、ゆったりとした心でいることで、気質が変わるだけではなく楽な生き方ができるはずですよ。
自分を過大評価しない
自分が絶対に正しいと思い込むことは、とても危険なことです。粘着質になってしまうだけではなく、人間性を落としてしまうことにもなりかねません。自分の認める部分は認めても、過大評価しないように気を付けましょう。
自分を過大評価していると、「自分は正しい=自分以外は間違っている」という解釈になります。このように解釈すると、人のことはお構いなしになりますし、一般常識から外れたとしても気付くこともできなくなるでしょう。謙虚なくらいで、ちょうどいいのかもしれませんね。
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