そもそも「笑い上戸」ってどういう意味?
「笑い上戸」には二つの意味がある
実は「笑い上戸」には二つの意味があり、一つ目は、お酒に酔うとやたらに笑う癖がある人のこと。もう一つは、何かにつけてよく笑うの人のことを言います。
一般的には、よく笑う人を笑い上戸だと考えている人が多いでしょう。けれど、普段は寡黙なのに、お酒が入ると人が変わったように笑う癖を持っている人も、実は笑い上戸。
笑い上戸に、2つのタイプがあることを初めて知ったという人は、意外と多いかもしれませんね。
そもそも何から生まれた?笑い上戸の語源とは?
お酒が飲めない人を「下戸(げこ)」と言うことを、ご存知でしょうか。笑い上戸の意味にお酒がかかわっていましたが、語源にもお酒が関係しています。
平安時代には家族構成や資産によって家を分類し、納税額が多い家を上戸、その下に中戸、最も納税額が少ない家を下戸に分けました。
この階級によって祝いの席で出せるお酒の量も定められ、上戸の家は8かめ、下戸の家は2かめ。つまり、上戸ほどたくさんお酒を飲めたわけです。
階級によって飲めるお酒の量が違ったことが、だんだんとお酒を飲めるか飲めないかという意味へと変化。さらにお酒を飲むと笑う癖から、よく笑う人のことも「笑い上戸」と呼ぶようになっていったとされています。