高圧的な態度を取る人の心理とは?接し方や対処法も伝授します!

高圧的な態度を取る人の心理とは?接し方や対処法も伝授します!

高圧的な人の機嫌を少しでも損ねたら、うんざりすると同時に恐怖を感じてしまうもの。今回は、自分よりも上の立場の人が高圧的な態度をとる心理をご紹介していきます。また、高圧的な人との上手な対処法も伝授していきます!どんな風に付き合っていくのが正解なんだろう…と悩んでいる人は、ぜひ参考にしくてださい。


高圧的な態度の人とは関わりたくない…

少しでも気に入らないことがあると、感情のままに怒鳴り散らす高圧的な態度の人。主に、自分よりも下の立場の相手に向かってこういった態度をとることが多く、やられた方は立場上なかなか逆えないものです。あなたの周りにこういった少し面倒なタイプの人はいるでしょうか。

本音を言えば、高圧的な態度の人とはなるべく関わりたくないという人が多数でしょう。しかし、仕事上の付き合いがあったり、生活の中で避けられない人であれば、関わらないわけにもいきませんよね。

どうせなら、胃が痛む前に上手に対処していきたいと思うことでしょう。そこで今回は、高圧的な人の特徴や心理を紐解きながら、高圧的な態度の人のとの接し方、対処法をご紹介していきます。この記事を参考に、自分の状況に合った対処法を見つけていきましょう!

高圧的の意味


「高圧的」とは、一方的に相手をおさえつけるような横暴なやり方で、相手を従わせようとするさまを意味します。上下関係が徹底している集団では、上の立場の者が下の立場の者に高圧的に振る舞う場面がよく見られるでしょう。

近年では、これらの行為がパワーハラスメント(パワハラ)として問題視されるようになりました。権力や立場を利用した、一種の嫌がらせにもなるでしょう。

高圧的な態度は、職場のみならず、家庭や学校など上下関係が存在する場では、程度の差こそあれ、必ずと言ってもいいほど見受けられるものです。

高圧的と威圧的の違いとは?


「高圧的」と似たニュアンスの「威圧的」という言葉があります。辞書的な意味はほとんど大差がありませんが、高圧的と威圧的は、上下関係を含むか含まないか、という点で違いがあると言えそうです。

「威圧的」は、他人をおどしつけたりする態度を指す言葉です。威嚇や圧力で相手を攻撃して、自分の思うままにしようとしますが、そこには必ずしも上下関係は含まれません。なので、立場が下の人間であっても、威圧感があれば上の立場の人間を震えあがらせることが出来るのです。

一方「高圧的な態度をとる」という言い回しだと、上の立場の人間が下の立場の人間に威圧的な態度をとる場面を想像する人が多いでしょう。

高圧的な人の心理

高圧的な態度の人を見ていると、まるで弱い者いじめを見ている気分になったりしますよね。実際、身勝手で横柄な態度が多く、中には上下関係を利用した、陰湿な態度をとる人だっているのです。何故そんな態度をとることが出来るのか、不思議に思ったことはありませんか?

「どんな神経をしているんだろう?」と思いたくなるのも、無理はありません。高圧的な人の心理には、他人への配慮がほとんど見られません。ここでは、強さと弱さが混在した、高圧的な人の心理をみていきましょう。

周囲より自分が優れていると認識したい


「自分は周囲の人間より優れている、優れているから立場が上なのだ」という認識は、高圧的な人の中ではごく自然な発想だと言えるでしょう。本人も、思い悩んだり努力をした経緯があってのことなので、現状で人より劣っているとは思いたくないのです。それを証明するための強さが、高圧的な態度となってしまいます。

自分より下の立場の人間にびしっと言うことは、上の立場の人間がすることという思い込みがあるのでしょう。強く言う必要がなくても、上に立つ者としての威厳を見せたくて、必要以上に強く言ってしまいます。結果的に相手を委縮させてしまうのですが、本人は優越感で満足しているはずです。

自分も過去に高圧的な態度を取られた


今、高圧的な態度をとっている人は、上に立つものはそうするべきだということを、自分の体験として学んできたのかも知れません。

つまり、自分も過去に、高圧的な態度をとられてきたということです。その際に、「自分は耐えたんだ」というプライドが育ち、今度は自分が高圧的に振る舞うようになってしまったのでしょう。

こういった経験をした人は、それが当然のことだと考えているもの。特に、男性社会には多く、「上が下を甘やかしてはいけない」という教育が当たり前の時代もありました。体育会系社会では、今も当然とされているでしょう。

そんな世界で生きてきたので、迷いもなく自分も高圧的な態度をとることが出来るのです。

自分の弱い部分を知られたくない


高圧的な態度をとる人は、自分の弱さを知られたくないという心理を抱えています。自分は強い立場にあると自覚してるため、尊厳を守ろうとしているのです。見栄を張るというよりは、意地を張っていると言えるでしょう。そのため、謙虚な姿勢は望めないようです。

もしも、自分の弱点となる部分を指摘されたら、激しく怒り出すことでしょう。図星であれば、尚更のことです。高圧的な人にとって、自分の弱さを指摘されるということは、はずかしめを受けることと同じです。強く叱って相手を萎縮させ、それ以上のはずかしめを受けまいとしているのでしょう。

単純に弱いものを従えたい


高圧的な態度をとる人を見ていて、「それって弱いものイジメでは?」と思うことってありませんか?まさに、パワハラと受け取れる事例がそうです。勢いと怒号だけで、相手をねじ伏せようとする心理が強い人は、相手を言いなりにさせることだけを考えています。

そして、高圧的な態度をとることで相手が従うようになると、それは自分が強いからだと解釈してしまいます。ある意味での自信になってしまい、その先も弱い立場の人をみると、高圧的な態度で従えさせればいいと考えるようになるでしょう。

これは、高圧的な態度がエスカレートしやすいパターンの一つと言えます。

バカにされたくない気持ちが強い


高圧的な態度をとる人が、弱さを見抜かれる以上に恐れているのが、自分がバカにされること。上にいる立場の自分が見下され、バカにされるのは、プライドが許さないのです。そして、自分の態度を反省することはなく、逆ギレするようになるでしょう。

ただでさえ、高圧的な態度は相手を萎縮させやすいものです。そこにプライドを傷付けれらたという逆ギレが入ると、高圧的な態度は一層ひどくなるでしょう。制御がきかない程ヒステリックになり、冷静さを失うことも。

普段から自分を大きく見せようとしている人には、必ずと言っていい程共通する心理です。

自分のミスを指摘されたくない


仕事でもなんでも、自分のミスを指摘されると激高する人っていますよね。

反省の色は全くなく、時にはミスを指摘した人に責任を押し付けようとすることもあるでしょう。高圧的な態度をとる人は、自分より上の立場の人には弱いのですが、上の人からミスを指摘されたとしても、内心では納得できていないのかも知れません。

「自分がミスなんかするはずない」という思いもどこかにあるのでしょう。指摘されたミスは、他人によるものだと信じ込んでしまいます。理不尽にも、高圧的な態度で、一切の責任を自分よりも下の立場の人間に押し付けることだって平気でできてしまうのです。

高圧的な人の特徴《態度編》

高圧的な人の特徴として、とにかく怒り方が怖いと思う人は多いもの。ですが、ただ怖いから高圧的な人かというとそうではなく、メリハリをつけているだけという人もいます。怒る人全てを高圧的な人としないためにも、高圧的な人の特徴を知り、判別できるようにしておくことが大切。

まずは、高圧的な人の態度に見られる特徴からみていきましょう。高圧的な人の普段の振る舞いを見ていると、高圧的な態度に繋がる場面があることにも、気付けるようになりますよ。

常に自信満々


上の立場の人が、常に堂々としていて自信満々な態度でいることは、下の立場の人間からしたら頼もしいことですよね。しかし、高圧的な人は、その自信が不遜な態度として出てしまうようです。いわゆる、何様的な態度ですね。

立場を利用するだけではなく、度を越した偉そうな態度も目立ってくるはずです。その割に、中身が伴っていないことも特徴。実績もないのに、「自分にできないことはない!」くらいの意識でいるかもしれませんね。そのため、根拠のない自信が常にみなぎっているのでしょう。

相手を睨みつけることがある


高圧的な人は、自分が格下と判断した人間を睨みつけるという特徴を持っています。話をしていても、じっと睨みつけて一言も話さず、その上笑顔を見せることもないので、緊張感が増していきます。それが、狙いなのです。威嚇するとともに、失言したら許さないぞというメッセージを送っているのでしょう。

反対に、格上と判断した人間には目尻が下がるほどの笑顔を見せるでしょう。普段からそういった切り替えが出来る人は、怒らせると高圧的な態度に出ることを予測しておいた方が良さそうです。怒る時以外にも、高圧的になる場面はあるはずなので、気を付けて見ておきましょう。

自分を大きく見せようとする


腰に手を当てたり、胸を反らせたり、顎を上げたり…。こういった態度で自分を大きく見せようとする人も、高圧的な人である可能性が高いでしょう。

とにかく自分を大きく見せて、付け入る隙を与えないようにしています。話しかけにくいオーラが出ていて、それだけでも周囲は萎縮してしまうでしょう。

そして、これもまた人によって変わる態度なのです。自分より目上の人間といる時には、逆に少し背中を丸め、自分を小さく見せるでしょう。上の立場の人に対する「逆らうつもりはありません」という意思表示の一つです。

その切り替えが器用にできてしまう人は、高圧的な態度をとる時はとことん理不尽になるでしょう。

人を見下した態度


高圧的な人は、とにかく人を見下します。上の立場の人に媚びていたとしても、陰ではバカにして見下していることでしょう。下の立場の人には、目に見えて見下した態度をとるのでわかりやすくもあります。極端な人は、「自分以外はみんなバカ」と思っていることでしょう。

日頃から愚痴が多く、中身は人を見下した内容ばかりだと、「この人を怒らせてはいけない」と瞬時に判断してしまいますよね。

常に人を見下している人の着火剤は何になるのかも読めないもの。全てに不満を抱き、全てを見下しているため、ほんの些細なことがきっかけになって、高圧的な態度に出ることもありますよ。

高圧的な人の特徴《行動編》

高圧的な人かどうか判断するためには、態度ばかりではなく行動にも着目する必要があります。その行動は、意図的なものから無意識なものまでありますが、基本的には性格がそのまま出ていると考えてもいいでしょう。

この人に逆らってはいけない…と思わず感じてしまう高圧的な人の行動にはどのような特徴があるのか、例を挙げていきます。

会話中に露骨にため息をつく


会話の途中で露骨にため息をつかれると、一気に緊張感を持ってしまいますよね。「もしかして怒らせたかも」と感じるはずです。これは、高圧的な人の意図的な牽制でもあります。言葉で言うよりも効果があることを、しっかり承知しているからこその行動です。

ため息とは不思議なもので、小さくても大きくても人の気を引きやすいのです。そのため息が、あまりにも大きく露骨な場合、確実に悪い意味合いだと誰もがわかることでしょう。ため息だけでも十分に高圧的に感じますし、嫌みっぽくもあるので、それ以上言葉を発することができなくなるのです。

ヒステリックに怒鳴る


高圧的な人の怒りの沸点はとにかく低いです。そして、一度怒るとヒステリックなまでに声を荒げ、時には机や物を叩いたりすることも。

大きな声や大きな音は、簡単に人を怖がらせることが出来ます。人の中に危機感を生み出すのです。大きな声を聞いて反射的に身体が跳ねるのは、この危機感を意識しているからと言えるでしょう。

感情が高ぶってヒステリックになるので、制御もきかないでしょう。一度大声で怒鳴り始めれば、気が済むまで大声で怒鳴り続けます。

厄介なのは、気が済むタイミングです。言いたいことを言ってすっきりするのではなく、相手が参っている様子を見て満足するので、とにかく身を固くして言われるがままになる人が多いのではないでしょうか。

相手の言葉を遮る


相手の話を最後まで聞くことが出来ず、自分の言葉で遮ってしまうのも、高圧的な人の特徴です。人の話を聞いていると、反論したくて自分の意見を挟んでしまう人はよくいますよね。しかし、高圧的な人は、最初から人の話を聞く気がないので、早い段階で相手の言葉を遮ってしまいます。

そして、相手の言葉の遮り方にも特徴があります。自分の意見で遮るのではなく、否定的な言葉で遮ってしまうのです。中でも、「そういうことじゃないんだよ」「それは違うだろう」など、否定的な上に抽象的な言葉が目立ちます。

だからといって、そこから中身のある話は望めないのも、高圧的な人の特徴と言えるでしょう。

空気を読まないワンマンプレイ


高圧的な人は、自分が主体であることが当たり前になっています。つまり自分が中心で、自分の価値観こそが正しいと考えているのです。もちろん、その場の空気を読むことが必要だとは思っていないでしょう。結果的に身勝手なワンマンスタイルが目立つようになります。

基本的に、自分が周りに合わせるのではなく、周りが自分に合わせるべきだという考えを持っているのかもしれません。

そのため、自分の意に反した人には強い嫌悪感を示し、感情のままに怒鳴り散らしてしまうのです。周りに配慮もできないワンマンスタイルは、周囲の人を呆れさせるほどのものでしょう。

高圧的な上司に共通する特徴《仕事編》

生活している上で、避けることの出来ない絶対的な目上の立場の人といえば、職場の上司ですよね。上司が高圧的な人だとしたら、精神的にも仕事面にも支障が出る可能性があります。

どんな上司が高圧的な人と言えるのか。高圧的な上司に共通する特徴を挙げていきますので、自分の上司があてはまるかどうか、参考にしてみましょう。

部下のミスを執拗に責め立てる


高圧的な上司は、どんなに些細なミスでも見逃しません。執拗に、時には陰湿に、とことん部下を責め立てるのです。度を越した上司は、ミスをした仕事のことだけではなく、部下の人格なども責めたててくるでしょう。理屈や思考よりも、感情を優先してしまっているのです。

そして、必ずといっていいほど人前で責め立てます。それがどれだけ屈辱的であるかを分かってやっているのです。

同時に、「ミスをするとこうなる」と他の部下にもしらしめているのでしょう。一度責め出したら気が済むまで止まらないので、部下は「長い時間、人前ではずかしめを受けた」と感じることになります。

自分の上司には腰が低い


弱きものには強く、強きのもには弱い。それが高圧的な上司に必ずと言ってもいいほど共通する特徴でしょう。

部下には威張り怒鳴りちらしているのに、上司にはへこへことへつらっていたら、目に見えて情けないと感じますよね。これは、高圧的な上司の生存本能とも言える特徴のようです。言い方を変えれば、単純に要領がいいだけなのです。

しかし、それがあまりにも極端過ぎるので、部下からの信頼を失いやすくなります。中間に立つ上司の場合は、挟まれる立場としてストレスをためがちになるでしょう。そのストレスの重圧に負けて、部下をはけ口にしている部分もあるのです。

仕事は全て部下に割り振る


責任ある立場なのに、ちっとも仕事をしないで、全て部下に割り振るのも、高圧的な上司の特徴です。上司は部下を使うものと思っていますし、自分で直接責任を負うようなことを避けようともしているのです。状況を把握しないまま、無理に割り振ることだってあるでしょう。

ちょっとした仕事なら自ら進んで取り組みますが、そのような仕事はむしろ「それは部下にやらせればいいのに」と思うようなものばかり。そして、部下を評価することもなく、注意だけは人一倍するという困った特徴を持っています。

報告がないと異常に怒る


会社で怠ってはいけない「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」ですが、これを忘れてしまうと、部署間の連携に大きな支障をきたすこともあります。

ですが「まとめて報告しよう」「あとで連絡しよう」「特に相談の必要はない」など、部下が自分の判断で先延ばしにしてしまうと、高圧的な上司は怒り狂います。

高圧的な上司は、すべてを自分のタイミングで動かしたいと考えています。なので、後から連絡すると「今頃報告するとは何事だ!」と激高することもあるのです。自分が把握していなかったと知ると、自分の立場をないがしろにされていると解釈してしまうので、必要以上に怒り出すのでしょう。

部下の意見を聞く気がない


高圧的な人は、人の話に聞く耳を持たないものですが、高圧的な上司はそれが徹底しています。自分の意見が絶対なのに加えて、「自分は上司だから偉い、部下の話は聞く必要がない」と思い込んでいるのでしょう。そして、部下の意見はばっさり切り捨ててしまいます。

ミーティングなど、みんなの意見を集約する場でさえ、その特徴は目立つでしょう。「君はどう思う?」と部下に話を振ったところで、「私はこう思う」と自分の意見を通してしまうのです。意見をしてくる部下には嫌悪感を示し、「私に意見をするなんて何様だ」と聞く耳も持たないでしょう。

自分がいかに仕事が出来るかを自慢する


高みの見物の上司は、実質的な仕事を何もしていないことが多いもの。そのわりに、自分の自慢話はとめどなく披露します。「自分が平社員だった時にはこれだけの業績をあげた」「仕事が認められて出世した」など、少し大袈裟なくらい、自分の武勇伝を部下に豪語するという特徴があります。

高圧的な態度で自分の自慢話を部下に押し付けやすいようですね。実力が伴っていれば部下も納得するのでしょうが、それがないために部下の心にはちっとも響かず、虚しい自慢として終わってしまうのです。

高圧的な人に委縮しないためには?

高圧的な人に一度怒鳴られただけでも、萎縮する気持ちは深く根付いてしまいます。そこから苦手意識も大きくなるため、何も話していないのに萎縮してしまうのも当然と言えるでしょう。

高圧的な人を目の前にして、萎縮しないためにはどうしたらいいのでしょうか。苦手意識を持ちながらでも出来る、有効な方法をご紹介していきます。

客観的に相手を見る


客観的に相手を見ることで、自分の中に冷静さを取り戻すことができます。そもそも、高圧的な人が言うことには理不尽なものが多いので、全てを真に受ける必要はないのです。

そこで客観的になることが出来れば、高圧的な人の言っている話は自分には関係のないものだと考えられるようになります。

もちろん、受け止めるべき話は受け止めなければいけません。しかし、客観視してみて、自分が言われる必要のないことだと判断した話は、聞き流すことができるようになるでしょう。「言いたいだけ言わせておこう」と考えることが出来れば、萎縮する気持ちも減るはずです。

敵でも味方でもないと考える


目の前の相手を味方だと思えば期待してしまい、相手を敵だと思えば警戒心と緊張感に襲われます。期待は裏切りに弱く、警戒心などは大きなストレスとして育つのです。

どちらも相手に対して怯えの気持ちを生むことになるので、強気な発言に萎縮しやすくなる仕組みになっていると言えるでしょう。

そこで、高圧的な人に対して、敵か味方かの判断をすることをやめてみましょう。自分が関わる人間なので、つい敵か味方か区分してしまいそうになるでしょうが、「何者でもない」と思うことが大切なのです。

そうすることで、メリットもなければデメリットもない、怯える必要はないと確信することができるでしょう。

高圧的な発言を真に受けない


高圧的な態度を受けて萎縮してしまうのは、全面的に真に受けてしまうからなのです。「客観的に相手を見る」にも通じることですが、「自分が言われている」という事実があっても、丸ごと鵜呑みにする必要はありません。

一対一で話しているからといって、理不尽な話まで受け入れるべきではないのです。

全てを真に受けて、まんまと萎縮してしまうと、その様子をみて高圧的な人は更に自信を高めることになります。「こいつには何を言ってもいいのだ」と思って、高圧的な態度をエスカレートさせていくことでしょう。

自分が萎縮しないため、高圧的な態度をひどくさせないためにも、全てを真に受けない努力をしていきましょう。

経験値を増やす


高圧的な態度に萎縮しないためには、慣れることも有効です。慣れるためには、とにかく経験値を増やしていきます。

経験値を増やすといっても、高圧的な人と接触する機会を増やすということではありません。ジャンルを固定せずに、とにかく色々な立場の人と話す機会を増やすのです。

もしも、接する相手を絞りたいのであれば、自分より立場が上の人と話す経験を増やすといいですね。高圧的な人は、あなたのことを格下だと判断して態度に出しています。なので、自分より格上の人とたくさん接して、高圧的な人と比較するのです。

より素晴らしい人がいれば、高圧的な態度に萎縮することもなくなるでしょう。

高圧的な人や上司との接し方と対処法

それでは、高圧的な人や上司とは、実際にどんな風に接していけばいいのかをみていきます。ただ言われるがままの選択をしている人もいるでしょうが、それは良策とは言えません。事態を悪化させるだけになってしまうからです。

相手が考えを変えないのであれば、自分が上手にかわしていくしかありません。そのために出来る対処法をご紹介していきます。是非参考にしてくださいね。

否定も対立もしない


高圧的な人と接していく中で、相手の発言を否定したり、真っ向から対立してしまうことは、正直にいって面倒を増やすだけ。それが上司ともなれば尚更でしょう。反発されたと感じて、高圧的な態度はひどくなるばかりです。心の内では「それは違う」と思っても、素直に口にするのは控えましょう。

だからといって、全てを肯定する必要もありません。肯定をした時点で、高圧的な人は、あなたを「言いなりになる人」と認定してしまいます。「そうですか」「そうなんですね」と、話を聞きましたというサインを出すだけで十分なのです。その場を切り上げるためにも、最速な手段といえます。

毅然とした態度で接する


先にも触れましたが、高圧的な人は、自分の態度で相手を言いなりにしようとしている節があります。そこで相手の思惑にはまってしまうと、その先もずっと高圧的な態度を受けることになる可能性だってあるでしょう。毅然とした態度で「響かない」ということを主張することが大切です。

高圧的な人や上司は、自分の言動が相手に響くと思っています。さらに言えば、打ち負かすことが出来るとも思っているでしょう。そんな中で、全く響いていない、参ってもいないと分かれば、逆に自信を失っていくのです。そうすると、自然と高圧的な態度を控えるようになるでしょう。

笑顔をキープする


高圧的な人が満足する反応と言えば、自分の言動によって、相手が参ってしまう姿ですよね。逆に、言い返したり反撃したりすると、余計意地になって激高してしまうでしょう。高圧的な人が「どうすればいいかわからない」と戸惑うのは、実は笑顔で返されることなのです。

下手に出るのではなく、ただ笑顔をキープしているだけでも、高圧的な人は肩透かしをくらった気分になるはず。「へらへらするな」と言われても負けじと笑顔をキープすることで、響いていなことを知らせることができますし、相手は「何を考えているのかわからない」と戸惑って、高圧的な態度を貫けなくなるのです。

とりあえず話を最後まで聞く


とてつもないストレスにはなりますが、一度話を最後まで聞いてみるのも無難な対処法の一つとして挙げられます。一切の言葉を挟まず、肯定も否定もせず、相手の気が済むまで喋らせるのです。高圧的な人が満足するのは、相手が参る姿を見たときか、声が枯れるまで喋ったときか、どちらかと言えるでしょう。

気をつけたいのは、話を聞いている間に、謝ったり、反省する態度を見せてはいけないということ。そういった姿は、高圧的な人を満足させてしまいます。さらに自信を高め、話もそこそこに切り上げてしまうでしょう。

そうではなく、出し切らせることだけが目的なので、ただただ聞く姿勢を貫くようにしましょう。

媚びずに褒める


高圧的な人の気分をよくさせれば、理不尽な怒号が落ち着くでしょう。同時に、気分をよくさせてくれた人に対しては、少しだけ接し方を変えてくるはず。そこを狙って、高圧的な人の長所を見つけて褒めてみましょう。客観的にみてみれば、高圧的な人にも長所はきっと見つかります。

ただし、褒めることと媚びることを同じにしてはいけません。気分をよくさせるには、褒めるよりも媚びることの方が簡単ではありますが、それをやってしまうと良いように扱われてしまいます。周囲からも、高圧的な人と同類の目で見られてしまうので、褒めた時に「媚」が入らないように気をつけましょう。

やるべきことをしっかりやる


高圧的な人や上司をうまくかわすために、話をする隙を与えないことも良策と言えるでしょう。とにかく、自分がやるべきことをどんどん見つけて、暇な瞬間を作らないのです。上司に呼び出されたとしても、仕事が立て込んでいることを理由に、話を早々に切り上げることが出来ます。

高圧的な人を相手にせず、自分のやるべきことをこなしていくことで、個人的なスキルアップにもつながります。仕事の面でのスキルアップは、特に重要ですよね。もしかしたら、高圧的な上司をさしおいて、更に上の上司に認められるなんてこともあるかもしれませんよ。

気をつけよう!高圧的にならない方法

ここまでは、高圧的な人を相手にした場合のお話でした。最後に、高圧的な人に苦手意識を持ちながらも、自分まで高圧的な人にならないための注意点をみていきます。高圧的な人に苦しめられると、今度は自分が他の人に八つ当たりと称して同じことをしてしまう可能性は、十分にあります。

今すでに「高圧的になっているかも…」と不安を持っているならば、早いうちに改善していくべきです。それでは、高圧的にならない方法をご紹介していきます。

どんな人に対しても敬意を払う


高圧的になってしまう要因の一つに、相手を見下しているという心理が挙げられます。自分より下の人間は、どこかで軽んじて扱ってしまうため、高圧的な態度に出やすくなってしまうのです。しかし逆に考えれば、どんな人にも敬意を払えば高圧的な態度にはならないということになります。

相手がどんな立場の人でも、自分より上か下かなんて考える必要はありません。むしろ、自分が優れているというおごり自体が要らないものなのです。自分も相手も同じ人間であることを忘れてはいけません。そして、敬意と礼儀を持って接するということを心掛けましょう。

自制心を鍛える


感情的になると、どんなにひどい言葉でも途中で止めることが出来なくなります。むしろ、言えば言うほどスッキリしてしまい、爆発したかのように、大きな声もためらいなく出すことが出来るでしょう。

自分が高圧的な態度をとってしまっているとしても、未熟な自制心では歯止めをかけることが出来ません。

その点を改善するために、自制心を鍛えて、自分の感情をきちんとコントロールできるようになりましょう。深呼吸をして、こみ上げる衝動を落ち着けて、自分をコントロール出来るようになれば、高圧的な態度にでることもないでしょう。

もしも制御出来そうになければ、感情が高ぶった時には一人になるといった方法で落ち着きを取り戻しましょう。

自分を省みる


自分を省みるとは、自分の行いを振り返り、いけないと思ったところを素直に受け入れるということ。それは、反省の意味も含んでのことです。

自分のことを棚に上げて、人を責めてばかりいては、ただの傲慢な人間になってしまいますよね。それが定着してしまうと、当たり前のように高圧的な人になってしまうでしょう。

とはいっても、自分の非を認めることって、意外と難しいものなのです。そんな時には、自分は偉くないということを自覚しましょう。立場があってもなくても、どれだけ成績優秀でも、人としてはただの人。それを踏まえて、人に対して高圧的になっていないか省みてみましょう。

自分と同じ立場の人を観察する


高圧的な人になることを避けるために、人から学ぶという方法もあります。周囲の人、できれば自分と同じか似たような立場の人をよく観察してみましょう。その人の評判がよかったり、自分が接した時に好印象であれば、お手本としても最適です。

観察するだけではなく、相談相手になってもらうのもいいでしょう。自分が好印象を抱いている分、アドバイスも素直な気持ちで聞きやすくなるはずです。人の意見を素直に聞き入れる練習にもなります。アドバイスをもらいながら、お手本にならって成長する。高圧的にならず、理想の自分に近づくことのできる方法です。

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