「責任転嫁」する人の特徴!特徴をや原因・対処法を細かく分析します

「責任転嫁」する人の特徴!特徴をや原因・対処法を細かく分析します

自分のミスを誰かのせいにする人を、「責任転嫁するなんて!」と腹立たしく思うことはよくありますよね。そこで今回は、責任転嫁する人の特徴と原因を探るとともに、上手な対処法をご紹介します。職場に責任転嫁する同僚や先輩がいて困っている人は、ぜひ参考にしてください。


そもそも「責任転嫁」の意味とは?

「あの人、すぐ責任転嫁するよね」なんて言い方はよくしますよね。言われた方も「うんうん、わかる!」などといった具合に話が進むのではないでしょうか。

とはいうものの、「責任転嫁」の正しい意味を理解して使えているのか、ちょっと自信がないという人もいるでしょう。

そこで、まずは「責任転嫁」という言葉についてご紹介します。

「責任転嫁」の意味


「責任転嫁」とは、「自分が引き受けなければならない任務・責務を、他になすりつけること」を意味します。

「転嫁」のもともとの意味は「再度の嫁入り」。つまり、女性が再婚することを指していました。再度の嫁入りとなると、最初に嫁入りした場所から他へ移ることになりますよね。

この「場所を移ること」の意味が転じて、責任を他の人になすりつけるという四字熟語が生まれたというわけです。とはいえ、「嫁」「転嫁」が悪い意味で使われているようで、反感を覚える女性は多いかもしれませんね。

「責任転嫁」の類義語


「責任転嫁」とは、自分の負っている義務や任務を投げ捨てるという意味になりますので、類義語には「責任」という言葉が使われたものが多くなります。

例えば、「責任逃れ」「責任放棄」といった類義語はよく耳にしますよね。いずれも責任を取らずに済ませようとする行動です。また、「仕事や責任を投げ出す」「責任を果たさない」「職務を放棄する」なども、「責任転嫁」と似た意味を持ちます。

ただし、これらの類義語には「責任を他になすりつける」というニュアンスがないので、責任を放棄して、さらに他の人に押し付けるところまでを表現したいときは、「責任転嫁」が最適かもしれません。

あなたの周りに責任転嫁する人はいる?

「責任転嫁」の意味を正しく理解し、さらに類語に何があるかが分かると、「あの人のことだ!」と一人や二人は思い浮かぶことでしょう。

そこで、実際に「周りに責任転嫁する人がいる!」という人の意見をまとめました。一体どんな人がいるのか、さっそくご覧ください。  

絶対に謝らない上司にウンザリ


「上司は自分で指示しておきながら、部下がその通りにやって間違っても絶対に謝りません。中には、『でもそう仰ったじゃないですか』と言う勇気ある人もいるんですけど、『ミスしたのはお前だろう!責任転嫁するつもりか!』って。責任転嫁してるのはそっちなんですけど」(25歳/女性/アパレルショップ勤務)

部下に出した指示が間違っていたとしたら、上司としては「しまった!」と思うでしょう。上司といえども人間ですから、間違うこともあります。部下の立場から言えば、「謝ってもらえればそれでいい」という人も多いのではないでしょうか。

けれど、絶対謝らない上司だとウンザリ。「責任転嫁」を持ちだされたら、反発を感じるのも当然です。

「私のせいじゃない」ばっかり


「同僚はあまり仕事ができるタイプじゃないので、いつも『教えてー』『助けてー』と頼ってきます。でも、教えてあげてもうまくできないから、上司に怒られる。すると『私のせいじゃないし』って開き直ります。おまけに『○○さんに教えてもらった』と責任転嫁する。やってられません」(23歳/女性/経理職)

上司よりも同僚のほうが頼みごとをしやすいこともあって、仕事ができない同僚から助けを求められる人は多いでしょう。けれど、せっかく教えてあげても、相手の仕事をする能力が追い付いていないと、結局はミスにつながります。

せっかく教えてあげたのに、ミスをした時だけ「あの人がそう教えたから」と責任転嫁されると、ムカッときますよね。もう教えてやるもんか!と思ってしまっても無理はありません。

まず謝罪が先だろ!と思ってしまう


「友人はいつも何かに責任転嫁をします。待ち合わせに遅れたら『電車が出ちゃってさー』って言う。いや、それってお前が乗り遅れたんだろって思うし、何よりまず謝罪が先でしょ?でも責任転嫁から入るんです。責任感ゼロ」(20歳/男性/大学生)

何かにつけて責任転嫁する人は、絶対に自分が悪いとは認めたがらないので、当然のことながら謝罪の言葉もありません。

やむをえない事情があったのならともかく、「電車に乗れなくて待ち合わせに遅れた」と言われたら、「単に遅刻しただけだろ!」と言いたくなりますよね。最初に「ごめん」の一言がないので、余計腹が立つのではないでしょうか。

今では誰からも信用されていません


「職場の先輩は、自分がやったにもかかわらず『それは上司の指示でして』とか、『もともとは他の担当者の仕事なので』といった具合に、人のせいにします。それだけじゃなく、時間がなかった、物が揃っていなかったなど、あらゆるものに責任転嫁する。今では誰からも信用されていません。当然ですよね」(26歳/男性/小売業)

仕事をする以上は、指示が間違っていようと自分の担当ではなかろうと、ミスをしたのが自分なら、まずは謝罪が先。謝罪の後なら、事情を聞こうと思ってもらえるでしょう。

けれども開口一番、責任転嫁するような発言ばかりされたら、同情する気にもなれません。「何でもかんでも責任転嫁する信用ならない人」となるのも当然ですね。

責任転嫁してしまう原因とは?

周囲に嫌がられるにもかかわらず責任転嫁するのには、何らかの原因があると考えられます。

そこでここでは、責任転嫁するのはなぜなのか、その原因に迫ってみましょう。

完璧な人間だと思われたいから


プライドが高くて完璧主義者な人は責任転嫁などしないのでは?と思っている人も多いでしょうが、まさにプライドの高さと完璧主義であることが、責任転嫁する大きな原因のひとつです。

それというのも、プライドが高い人は失敗を認めたくありませんし、完璧主義者のために「周りから完璧な人間だと思われたい」と考えています。

そのため、プライドをへし折られることになりそうな事態や、完璧でない状態を受け入れようとしないのです。

結果として、完璧な自分でい続ける手段として、責任転嫁をすることに。人や物を問わず、とにかく責任を転嫁できる何かがあれば、それに飛びつくでしょう。

誰かが解決してくれると思っている


一見すると穏やかな人物で、ミスをしたら素直に謝りそうな人も、責任転嫁することがよくあります。

トラブルに巻き込まれたくないという気持ちが強いことが原因で、誰かに依存して生きてきたタイプに多いです。

「ミスをしちゃったけど、誰かが解決してくれるだろう」と考え、「それは○○さんに言われたから」などと責任を誰かに押し付けます。

そもそも「誰かが解決してくれる」と考える人は、責任転嫁しているという意識自体が希薄なのも特徴です。

責任感が無いから


責任感を持っている人は、責任転嫁することなど考えもしません。自分の仕事や職務、責任をよく理解していますので、これらを放棄すれば周りにどんな影響を及ぼすかがわかっているからです。

責任感のある人と比較して考えれば、責任転嫁をする人にはそもそも責任感が無いと言えるでしょう。そもそも責任感が欠如していることが責任転嫁の原因だとしたら、もはや救いようがありません。

実際、「責任感などかけらも持ち合わせていないな」と感じる人はいるもの。もともと責任感が無いのですから、自分のミスをさっさと人のせいにできるのも納得ですね。

自分さえよければいいと思っている


仕事をミスしたり、本来は自分がやらなければならない仕事を放棄してしまえば、その分、誰かが代わりにやらなくてはなりません。

仕事というのは一から行うのに比べ、修正する方がよほど手間と時間がかかることがよくあります。自分にも仕事があるのに、他人のミスの後始末までさせられたらウンザリですよね。

おまけに、相手はやらなければならない仕事をほっぽり出し、誰かが後始末をしてくれているのを見て見ぬふりしていたら、腹が立つのは当然です。

責任転嫁してこうした行動をとる人は、自己愛が強すぎる傾向が顕著にみられます。したがって「自分さえよければ周りのことなんてどうでもいい」という考えが、責任転嫁をする大きな原因です。

責任転嫁する人の特徴《行動編》

責任転嫁する人には、さまざまな特徴があります。これらの特徴が、「あの人は責任転嫁する人」と周囲から見られてしまう理由です。

そこで、ここからは責任転嫁する人の特徴をご紹介します。まずは行動の特徴からご覧ください。

プライドが傷つく事態を避けようとする


プライドが高い人は、とにかく自分のプライドが傷つきそうなことを徹底して避けようとします。そのため、仮にミスが自分のせいだとわかっていても、それを認めるのはプライドが許しません。

プライドが高い人は、ミスは自分が取った行動の結果だと明らかに分かっていても、「それでも自分に責任はない!」と言い張るのが特徴です。

「では誰の責任なんだ?」と聞かれても、「誰って言われても…。とにかく自分じゃないことは確かだ!」などと、支離滅裂なことを言う場合も少なくありません。

相手によって態度を変える


同僚や部下といった周囲の人たちを、自分よりも下の存在だと見下している人の場合、相手によって態度が変わることがよくあります。つまり、強い人に媚びへつらい、弱い立場の人には強く出るタイプですね。

こうした人は、上司にミスを報告する際には必ず誰かのせいにします。「仕事ができない同僚がミスをしてしまい…」とか、「後輩が問題を起こしてしまいました」などと言うでしょう。

上司が「まあ、ミスは誰にでもあるものだ。君が責任を感じることはない」などと言ってくれたら、その時は「私の教育ミスです」などと殊勝なことを言って、おいしい評価だけはちゃっかりいただきます。

相手によって態度が全然違う人とは、あまり関わらないほうが賢明かもしれませんね。

すぐに言い訳をする


責任転嫁をするには、誰かに、あるいはものに自分の責任を押し付けなければなりません。したがって、責任転嫁する人はすぐに言い訳をします。

「あの人がこうしろと言ったから」と人のせいにするのはもちろんですが、「部品が足りなかったせいでこうなりました」などともののせいにすることもしばしばです。

人から言われてミスにつながったというのはありうることですので、一概に責められないものの、部品が足りないのはわかっていてやっていたはず。それを言い訳にして逃れようとする態度には、不信感を感じずにはいられませんね。

責任転嫁しやすい人を身代わりに選ぶ


「責任転嫁」と一口に言っても、いろいろなやり方があります。

人だけでなく、ものにも責任転嫁するケースもあれば、巧妙に人を選んで責任転嫁するやり方もあります。特に人を選んで責任転嫁するタイプの人は、責任転嫁しやすい人を身代わりにすることから、非常に厄介と言えるでしょう。

おとなしい人や頼まれるとイヤと言えない人、あるいは気が弱くて反論できない人などをターゲットにし、責任転嫁します。

このような責任転嫁の仕方をする人は、責任転嫁する人の中でもとりわけ卑怯と感じるのではないでしょうか。

責任転嫁する人の特徴《性格編》

責任転嫁する人の行動を見て、「こういう行動をする人、いるいる!」と感じた人も多いのではないでしょうか。

どれも不愉快な思いをさせられることばかりですが、責任転嫁する人の特徴は性格にも表れてきます。

ここからは行動に続いて、責任転嫁する人の性格の特徴も見ていきましょう。

自分の意見や考えに自信がない


自分の考えや意見に自信が持てないと、誰しも不安になりますよね。とはいえ、「一度口にしたことは責任を持たなくては」と考えるでしょう。

けれど、責任転嫁する人は、自分の意見を主張するよりも人の意見を取り入れた方が楽なので、人の意見に乗っかります。その結果失敗しても、「これは○○さんの考えたことだから」と責任転嫁できるからです。

自信がないなら「ない」とはっきり言えばいいのに、それは言わずに人の意見にちゃっかり便乗するところは、責任転嫁する人に多い特徴です。

怒られたり注意されるのが嫌


打たれ弱い性格の人も、何かと責任転嫁をします。その理由は、自分のミスや責任を放棄したことを怒られたくないからです。

また、怒られるだけでなく注意を受けるのも嫌がります。決して責められたり、強く怒られたわけではなく、「これからは気を付けてね」と言われた程度でも凹むような打たれ弱い性格が、「注意される事態を回避しよう」と考えさせるからです。

注意される時点で誰かに責任を転嫁しておけば、それ以上怒られることはないでしょう。打たれ弱い性格なのに、責任転嫁することにかけては天下一品というタイプは少なくありません。

面倒くさがり屋である


もともと面倒くさがり屋な性格の人は、仕事全般を面倒くさがります。「あーめんどくさ。誰か代わりにやってくんない?」が口癖の人が身近にいて、困っている人も多いのではないでしょうか。

面倒くさがり屋の人は、常に楽することを考えます。そのため、面倒なことを誰に責任転嫁するかを探しているといっていいでしょう。あるいは、ミスをした時に備えて、責任転嫁できる人を決めている場合もあります。

面倒くさがり屋で責任転嫁する癖のある人は、自分が責任転嫁をしたために、誰かが嫌な思いをしていてもまったく気になりません。このタイプは、どちらかと言うと、女性よりも男性に多いのも特徴です。

いいとこ取りをする


何をするにも要領がよく、計算高い打算的な人の場合、責任転嫁することで「いいとこ取り」をする傾向が顕著にみられます。

仕事が完成するまでの手間ひまがかかる工程はすべて誰かに責任転嫁し、最終的に出来上がったら、上司への報告は自分がするといった具合です。

当然、上司は「よくやった」と報告しに来た人を褒めるでしょう。実際には責任転嫁し、他の人にやらせたことを知らなければ当然ですよね。

いいとこ取りをする人が周囲にいるなら、「いいところを持っていかれて、ミスだけを責任転嫁されるかもしれない」と用心しておく必要があります。

責任転嫁してしまう人の心理とは?

責任転嫁をする人の特徴はわかったものの、なぜ責任転嫁するのか、その心理がイマイチよくわからないと感じる人もいるかもしれませんね。けれど、責任転嫁する人には、特有の心理が働きます。

そこで、ここでは責任転嫁してしまう人の心理をご紹介します。

失敗を認めるのが怖い


責任転嫁をしてしまう背景には、自分の失敗を認めるのが怖いという心理があります。これは、プライドが高い人や完璧主義者に多い心理です。

この場合、自分の失敗だと自分で認識していることが少なくありません。けれど、自分の失敗だと認めてしまえば、当然謝罪しなけらばならなくなります。

人に頭を下げることはプライドが許さないため、「失敗を認めてはいけない」という心理になるわけです。

そのため、「こうなった原因は○○にある」「自分ではなく何かのせいでこうなった」といった持論を展開することもよくあります。

誰かが解決してくれると思っている


責任転嫁をする人は、「誰かがやってくれるだろう」という他力本願の心理の持ち主が多いのが特徴です。こうした人は、面倒な事とはできるだけ関わりを持とうとしないでしょう。関わると自分にも責任が及んでくる可能性があるからです。

そのため、「面倒な事が起こっても誰かが解決してくれるだろう」と考えています。それは、自分が原因でミスやトラブルになった場合も同じです。「起こったことは仕方ないんだし、後はお任せでよろしく!」などとうまい具合にすり抜けていくでしょう。

こうした「誰かが解決してくれる」という心理の持ち主に責任転嫁されないためには、そもそも何も期待しない方がいいですね。

自分が良ければそれで良い


面倒くさがり屋な性格の特徴の根源となっているのが、「とりあえず自分さえよければ、後のことはどうだっていい」という心理です。

自分のミスを誰かが代わってフォローしてくれていると思うと、申し訳ない気持になるという人なら、最初から責任転嫁はしないでしょう。自分には手に負えないとしても、何とか自分にできることはないかと探すはずです。

けれど、自分さえよければいいという心理の持ち主は、誰かに責任転嫁できて「あー、せいせいした」と感じます。面倒くさいことを押しつけられた人のことなど、まるで気にならない心理だからこそできることですね。

自意識過剰である


自意識過剰な人の場合、「そもそも自分がミスするなどありえない」という心理を持っています。そのため、実際にはミスをしているにもかかわらず、「自分が失敗した?そんなのあるわけない。きっと○○さんあたりがミスしたんでしょうよ」と根拠もなく責任転嫁するのが特徴です。

こうした自意識過剰な心理の持ち主は、そもそも責任転嫁をしているという意識がありません。「自分はミスをしない」という大前提のもとに立てば、ミスの全ては他人がしていることになりますよね。

結局、いつまでたっても自分のミスを認めないため、周囲が対応していくしかありません。上司がこうした心理の持ち主だと、仕事がやりづらくなるのは必至です。

責任転嫁してしまう人への対処法!

周囲に責任転嫁してしまう人がいると、思いもしなかったことで責任をなすりつけられるといった「とばっちり」を食う可能性が高いでしょう。もちろん、責任転嫁されれば腹も立ちます。

そこで、ここでは責任転嫁してしまう人への対処法をいくつかご紹介します。

証拠を残しておく


責任転嫁する人だとわかっていても、一緒に仕事をしないといけないこともあるでしょう。その際、責任転嫁されないように証拠を残しておくのが効果的です。

責任転嫁にはしばしば嘘が含まれますし、責任転嫁を平気でできる人は嘘をつくことにも良心の呵責がありません。したがって、嘘に対する対策も必要です。

何かを指示する場合、先にノートなどに指示する内容を書いてから伝えるのも効果的。責任転嫁をする人の前でノートを見ながら指示すれば、「これは嘘にはできない」と感じるでしょう。

可能であれば、どういった返答をしたかなどを本人の目の前で書きこめば、なかなか覆せない証拠ができあがります。

距離感を持って接する


責任転嫁をされる大きな要因に、責任転嫁をする人と接触が多いことが挙げられます。日ごろからあまり親しくなければ、頻繁に頼られたり、仕事を手伝わされることもないでしょう。

そのため、「あの人は責任転嫁をする人だよ」と聞かされたり、「この人は責任転嫁をしそうだな」と感じたら、できるだけ距離を取って接するのが肝心です。

責任を転嫁できるだけの距離感の近さがなければ、責任転嫁をしたくてもできませんよね。責任転嫁する人の性格や行動が変わらないのなら、距離を置くのがベストと言えるでしょう。

責任の所在は明確に


誰もができるため、特に担当が決まっていない仕事が、どこの職場にもひとつやふたつはあるでしょう。けれど、仕事の担当が明確でないと、責任の所在があやふやになってしまいます。

責任の所在があやふやだと、責任転嫁する人がミスをした際は「この仕事は自分の担当というわけではないし…」などと言い訳するのは目に見えていますよね。加えて、おそらく何かに責任転嫁するでしょう。

そのため、事前に責任の所在を明確にしておくことが重要です。それも、一度決めただけで終わりではなく、定期的に内容を確認し、責任転嫁する人を含めて全員で責任のありかを共有しておく必要があります。

きっぱり否定する


責任転嫁された際に、言い返さずに黙ってしまうと「この人は身代わりにできる」と思われてしまいます。一度でも対象にされてしまうと、何かにつけて責任転嫁されることになるでしょう。

これを阻止するには、きっぱり否定することが大事。「それは私のミスではありません。責任転嫁するのはやめてください」とはっきり言えば、「この人には言い返される。責任転嫁できない相手だ」と認識するはずです。

誰か一人でもきっぱり否定する人が出てくれば、他にも「私もちゃんと言おう!」という人が出てくるかもしれません。そうなるといずれは、責任転嫁する人はどこにも責任転嫁ができなくなります。試してみる価値はかなりありますね。

責任転嫁してしまうクセを直すには?

責任転嫁する人が周囲にいると大いに迷惑ですが、中には「まさに自分のことだ…」と自らが責任転嫁する人だと感じた人もいるのではないでしょうか。

そんな人のために、責任転嫁してしまうクセをなおす方法をご紹介します。「これならできる!」というものがあれば、すぐにでも取り組んでくださいね。

責任転嫁することで生じる影響を考える


どうしてもつい責任転嫁をしてしまうという人は、「これを責任転嫁してしまったら、この後どうなるだろう?」と考えるのがいいでしょう。

「たぶん、○○さんが代わりにやってくれることになって、そうなると今度は○○さんの仕事が遅れて…」といった具合に、連鎖的に影響が広がっていくことに気付くはずです。

たった一つの自分の責任転嫁が、どれだけ広範囲に影響を及ぼすかを改めて考えると、「これまでどれくらい迷惑をかけてきたんだろう」と考えざるを得ませんよね。

そうなれば、「もう責任転嫁をするのはやめて、しっかり向き合おう」と思えるのではないでしょうか。

失敗を恐れない


責任転嫁をする最大の理由は、失敗するのが嫌だからです。怒られたくないという人から、プライドを傷つけられたくない人までさまざまですが、根底にあるのは失敗に対する恐怖心と言えるでしょう。

けれど、人には失敗はつきもの。むしろ、失敗することによって、ミスした時にどうすればいいかが分かるようになります。「失敗は成功のもと」ですね。

ちなみに、電球を発明したことで知られるトーマス・エジソンは「失敗は成功の母」という名言を残したと言われています。どちらも、「失敗することで原因を追究し、反省して改善できるため、成功につながる」という意味です。

責任転嫁してしまうクセがある人は、デスクなどに貼っておくといいですね。

尊敬できる人を見つける


つい責任転嫁してしまうクセを直すには、周りに尊敬できる人を見つける方法もおすすめです。

仕事に対する姿勢や考え方、周りに対する接し方などを見て「あんな風になれたらいいのになあ」と思える人は、きっと尊敬できる人のはず。こうしたお手本となる人を徹底的に観察し、行動を真似するといいでしょう。

尊敬する人が、失敗した時にはまず「申し訳ありませんでした」と謝罪するのを見れば、自分が謝罪していなかったことに気付くはず。尊敬する人がしていることなら、真似ることができるのではないでしょうか。

周囲の人に頼る


責任転嫁をすることで、周囲には迷惑をかけ、嫌がられることになります。それならば、責任転嫁をするのではなく、周囲の人に助けを求めて頼ってみましょう。

周囲の人に頼れば、少なからず手間を取らせることになり、迷惑をかけます。けれど、その結果、失敗する確率はぐんと下がるはずです。

責任転嫁をするのも周囲を頼るのも、どちらにしても迷惑をかけるのなら、嫌がられない方を選ぶのが良いに決まっています。

人は、自分を頼って「助けてください」と言われれば悪い気はしないもの。思い切って人を頼り、失敗を回避すれば、責任転嫁する必要もありませんね。

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