体の相性に関する専門家の意見やアドバイス
体の相性とは
そもそも体の相性とは、具体的にどういったことを指すのでしょう。また、体の相性が良くなければ、セックスは楽しめないのでしょうか?『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス スゴ技編』(宋 美玄)では、「一緒に楽しめるのが、相性。 サイズや体格の問題は解決できます。」として、次のようにアドバイスしています。
「セックスにおける”相性”は、たしかにあると思います。でもそれは、肉体ではなく、心や好みの相性です。(中略)したい側×されたい側の好みがばっちり合って、盛り上がれるなら、そのふたりの相性は抜群といえます。ペニスのサイズ、膣のサイズは体位でカバーできます。体格の差も工夫次第でしょう。(中略)
『相性が悪い』と勝手に決めつけることは、お互いに歩み寄るのを放棄しているように見えます。いずれも、ふたりで協力して乗り越えること。愛が深まるための、ちょっとした試練とでも思ってみましょうよ。」
サイズや体格が合わないと感じても、解決は可能とのこと。たとえ体の相性が悪いと感じても、それだけで諦めてしまうのはもったいないですね。二人で楽しめる方法を探ってみてはいかがでしょう。
体の相性は心の相性?
体の相性については『ヒアリングセックス』(長谷川 瞳)にも記述があります。同書では「体の相性はコミュニケーションを通じて高めていく」として、次のような記述があります。
「相性という言葉は、セックスを語る際には必ずついて回るものですし、この本のようなハウツーセックス本や雑誌のセックス特集では頻繁に登場するキーワードです。けれど、そんなものは本当に存在するのでしょうか?あなた自身の経験ではどうですか?出会った瞬間から馬が合った人、逆にどうしても受け付けなかった人がいた経験を持っている人もいるでしょう。ただ、それらはあくまでも『心の相性』ですよね。
『体の相性』の場合はどうでしょうか?わたしは、体の相性とは、男女のコミュニケーションによって高めていくものであり、お互いを知り、徐々につくっていくものだととらえています。ということは、体の相性とは、結局は心の相性だということになるのかもしれませんね。」
相手と相性が悪いと感じるのは、体よりも心の相性が関わっているということですね。体の相性は二人で徐々に作り上げていくものとのこと。一人で体をトレーニングするだけでなく、二人でセックスを楽しもうとする心も大切ということでしょう。
体の相性は変化する
二人でセックスを工夫していけば、本当に体の相性はよくなるのでしょうか?『最高に気持ちがいい! 感じるセックス、飽きないセックス』(OLIVIA、喜田 直江)では、次のように解説しています。
「セックスにおける身体の相性とは、ズバリ”相手の気持ちいいツボを的確に刺激すること” と”ペニスと膣のフィット感がピッタリくること”。身体の相性は、最高に気持ちがいいセックスをする上で、最重要といっても過言ではありません。(中略)
最初は身体の相性が合わなかったのに、『いつのまにかフィットするようになった』という方も多くいらっしゃいます。これは経験を積み、体位を工夫したことで二人のフィット 感が変化したからなんです。 (中略)
交接している時に、じっくりとフィット感を味わってみると、相手によって体位によって、女性であれば月経周期によって、感じ方が異なるのがわかるはずです。 体位を工夫すれば、お互いの快感のツボに気付き、性器のフィット感を高めることができます。 交接の時間をただなんとなく繋がっていては、もったいないのです。」
ただ繋がるだけでなく、お互いに工夫をすることで、フィット感は高められるとのこと。二人で向き合えば、工夫する過程も楽しめるでしょう。
受け身のままでは相性はよくならない
どちらかが受け身のままでは、お互いにセックスを工夫することはできません。『SHIMIKEN's BEST SEX 最高のセックス集中講義』(しみけん)でも、「積極的に自分の意思を伝えましょう」として、次のようにアドバイスしています。
「セックスにおいて、大切なのが、『ほどほどの積極性』です。特に女性にお伝えしたいのですが、セックスの時に『自分の意思を伝えること』は恥ずかしいことやあつかましいことではありません。 『そこはダメ』などと相手を責めるのではなく、『もっと○○して』、 『やめないで』など相手に自分の意思を伝えるということ。(中略)
自分の意思を相手に伝えるのは恥ずかしい......と思ってしまうの もわかりますが、そこに『よく見られたい』という気持ちが入っているのであれば、まだプライドが邪魔をしている証拠です。また、『これを言ったら嫌われるかも』と思ってしまう人もいますが、自分が本音を言ったことで嫌ったりするような相手とは付き合うのをやめましょう。」
セックスで自分の意思を正直に伝えることは、恥ずかしいことではないとのこと。女性は特にためらってしまいがちですが、体も心も相性がよくなるためには、気持ちを伝える努力も大切ということですね。
<参考文献>
『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス スゴ技編』(宋 美玄)
『ヒアリングセックス』(長谷川 瞳)
『最高に気持ちがいい! 感じるセックス、飽きないセックス』(OLIVIA、喜田 直江)
『SHIMIKEN's BEST SEX 最高のセックス集中講義』(しみけん)