トナラーの気持ちが知りたい!
取り上げられたのは最近でも、トナラー行為をする人はずっと前からいて、それに反応する人が増えてきたという見方もあるようですが…。
とにかく、時には迷惑行為にもなりかねないトナラーは、何故、人の隣を陣取ってしまうのでしょうか。
今回は、トナラーの人について解説していきます。トナラーが有害か無害かは、トナラーの人の心理にもよります。その心理に迫っていきましょう。また、トナラー対策についても触れていくので、万が一の時のために知識としてもっておきましょう。
トナラーの意味とは?
始めに、トナラーの意味からみていきましょう。トナラーの元々の意味とは、駐車場で空いているスペースがたくさんあるのに、敢えて他の車の隣に駐車をすることです。隣合わせで停める行為をトナリングと呼び、ぞの行為をする人のことをトナラーと呼んでいます。
トナラーに対する印象は、どちらかと言えば悪い意味合いが多いかもしれません。悪気があるのかないのか、そういった心理はトナリング行為だけでは見えないのです。
あらゆる場所に出没する
トナラーは駐車場にかぎらず、あらゆる場面で出没します。映画館や電車、ジム、飲食店など、「みんなで使う場所」に現れるのです。トナリングする方とされる方では、意識や認識が違うこともあって、「なんでわざわざ?」と思ってしまうことも多くなるのでしょう。
個人的な空間を大切にする現代人には、トナラーは精神的に不愉快な存在かもしれませんね。また、トナラー本人がトナリングを気にしていないということもあって、お互いに理解し合うことが難しくなってしまうようです。
トナラーの心理や理由【前編】
トナラーが出現した時に、複数の可能性を想定できれば、とらえ方は変わってくるはずです。ここからは、トナラーのもつ心理や理由を、二通りみていきましょう。
端から詰めて座りたい
端から詰めて座りたいというのは、神経質な人が抱きやすい心理です。
こういった人は、秩序を乱すことに、不安と不快感を抱いているのかも知れません。そして、周りがどれだけ空いていても、順序を守って車を停めたり、席に座ったりしたくなるのです。
一種の条件反射とも言えるでしょう。「埋まっている次のスペースを選ぶべき」と瞬時に判断して、何も考えずにそこを選ぶのです。そして、もともといる人に怪訝な顔をされても、その意図を汲み取ることはできないのです。
一人で居る事に不安を感じやすい
トナラーの心理を見ると、一人という状況に不安を感じるケースもあるようです。群れのなかにいる方が安心するため、孤立するような状況を避けたくてトナラーになってしまうのです。
広い場所に、ポツンと一人でいる光景を思い浮かべ、それがひどく寂しいように思えて、誰かの隣を陣取ってしまうのです。
そこが指定席だと思っている
他にも、当然のようにトナラーになってしまう人として、そこを自分の指定席だと決めている場合があります。
「このお店に行ったら窓際」「あの駐車場に行ったらあそこ」という具合に決めてしまっているので、その決まりに従って行動しているだけ。
もちろん、悪意はありませんが、同時に人のことも考えていないのです。悪気はなくても、厄介な揉め事の原因にはなるかもしれません。なぜなら、自分で決めた場所に他人がいると、不愉快になってしまうからです。
時には、その不満を相手にぶつけることもあるでしょう。公共の場でのことなので、周りからしたら理不尽なだけですよね。しかし、それを理不尽だと思わないのが、厄介な場合のトナラーなのです。
単純に自分が楽したいだけ
駐車場や電車などでトナリングされた時、もともとそこが出入り口に近い場所だったりすることはありませんか?移動距離を短く済ませたいという心理から、出入り口に近い場所を選ぶのは、自然なこととも言えます。
そして、それはトナラーも同様なのです。そんなトナラーは、隣に車があっても、人がいても、当たり前のようにトナリングしてしまいます。
トナリングされた方は不快かも知れませんが、出入口は自分だけのものではありません。こういったケースでは、お互いに理解しあう気持ちが必要なのかもしれませんね。
トナラーの心理や理由【後編】
ここからは、後編です。
空間認識能力の欠如
人間には誰しも「これ以上は近づかないで」というパーソナルスペースがあります。そのパーソナルスペースに入り込まれること自体が不愉快であり、そこに踏み込んでくる人のことを理解できないものです。
そして、空間認識能力が欠如しているトナラーは、平気でパーソナルスペースに入り込んでくるのです。パーソナルスペースの範囲は、人によって違うものです。ですが、空間認識能力が欠如していると、相手との距離感を測ることができなくなります。
必要以上にくっついて座ったり、接近して話をしたり…本人が意図していることではないので、他意も悪意もない行動ということになります。
自己防衛本能
何かに追いかけられている不安がある時、人は無意識のうちに自分の身を隠す方法を選びます。一種の、自己防衛本能ですね。
その心理が、トナリング行為に当てはまる場合もあるのです。大きな車の隣に並んだり、目立たない人の隣に並ぶなど…自分を目立たせないためのトナリングです。自分を守ることに夢中なので、人の気持ちを考える余裕はないのかもしれません。
しかし、この場合のトナラーは、それが迷惑行為だと指摘されれば、すぐさま反省します。もともと気が弱いトナラーなので、人が嫌な気持ちになっていると知ったらその場を離れるでしょう。
好きな人の隣がいい
ここで言う「好きな人」とは、恋愛に限ったものではありません。自分が親しみを持っている人の隣を選ぶという、本能ですね。
こういった心理によってトナラーとなる人は、どんなに狭い場所でも、トナリングをするはずです。さらには、相手もそれを喜んでいるはずと思っている節もあります。
人には、親しみのある人と一緒にいると何故だか安心する…という心理があります。どこにいても、自分と繋がりのある人の存在が、安心材料となるのです。
このトナラーは悪意ではなく、好意を持ってトナリングをしているといえるでしょう。
人を困らせて自分の欲求を満たしたい
これは、れっきとした犯罪を狙っているトナラーです。痴漢やスリなど、人と密接しているからこそ出来る犯罪を目的としています。
電車やジムで女性の隣を選ぶ、パチンコで隣の席を取る…。トナラーの心理の見極めは難しいですが、トナリングのあとでもぞもぞと落ち着きがなくなったら、注意すべきでしょう。
そもそも、海外ではトナラー自体が「何か危害を加える気なのでは?」と警戒される場合があるようです。パーソナルスペースの問題ではなく、意味の解らない行動には、警戒心を抱いて当然なのです。
何かを目的としているトナラーには、何かしらのサインが表れるはず。そのサインを見逃さないようにしましょう。
トナラーと遭遇した人の体験談
それでは、トナラーと遭遇した人の体験談をみていきましょう。
電車でガラガラなのに隣に座られて怖かった
「混む時間帯でもない電車で、乗り込んできたおじさんが脇目もふらずに自分の横に着席…。乗ってる車両がガラガラなだけに、ヤバい人なのかと思ってしまった」(28歳/男性/フリーター)
「他に乗客がいないわけではないけど、片手で足りるほどの乗車人数。それなのに、敢えて隣に座るとか…男の人だったのもあって、痴漢かと思ってすぐ降りた」(25歳/女性/アパレル)
空いている電車では、人との距離を空けて席に座る人が多いもの。それが電車でのマナーだと考える人もいます。ですが、トナラーにそのマナーは通じないようです。
ある意味では、自分勝手な心理でトナリングしているので、警戒されるのも当然といえば、当然かもしれません。
広い駐車場でわざわざ隣に停めてくる
「悠々と止めたくて、他の車がいないところを選んだのにトナリングされた…ちょっと薄気味悪いし、車にいたずらされないか心配になった」(30歳/男性/会社員)
「お店の入り口からも遠いし、なんでわざわざ隣に停めるのか本当に意味がわからない!普通に怖い。気味悪いからすぐに移動した」(27歳/女性/飲食業)
駐車場に出没するトナラーの中には、隣に車があった方が駐車する時の目安をつけられるという人もいます。白線だけでは心細いのかもしれませんね。
ですが、それを知らない人からすれば、理解ができない行為でしょう。時には、いたずら行為を目的としている場合もあるので、気持ち悪いから移動するという人もいるようです。
病院の待合室で詰めて座られるのがイヤ
「風邪で病院いった時に、たまたま一人しかいない待合室で、わざわざ真隣に詰めてくる人がいて嫌だった。間隔空けてほしい」(31歳/男性/自営業)
「子供と病院にいった時に、隣に座ったおばさんが思い切り咳をしててすごく不愉快。他に空いてるんだからわざわざ詰めないで!」(30歳/女性/主婦)
ただでさえ、人との距離に過敏になる人が集まる病院。来院した順に座る決まりはないのに、敢えて詰めて座るトナラーには警戒心さえ抱いてしまいます。特に、咳やくしゃみなど感染に繋がる症状がある場合は、感覚を空けて座るのがマナーです。
それを気にしないで密着してくるトナラーは、迷惑に思われても仕方ないのかもしれませんね。
レジや信号待ちのトナラーが気持ち悪い…
「信号待ちしている時のトナラーって、申し訳ないけど気持ち悪い。そんなにぴったりくっつく必要ないでしょって思う」(25歳/男性/会社員)
「レジでぴったりくっついてくるトナラーが苦手。進めば詰めてくるし、『早くしろオーラ』がすごい。離れてよ!って言いたい気持ちを抑えるのが大変」(29歳/女性/飲食業)
それほど長い時間ではない順番待ちも、不快感を抱いてしまえば長く感じるもの。そして、長い時間ではないから、言うに言えないというのが本音でしょう。
トナラーに追い立てられているような気になり、じりじりと距離を取りたくなるでしょう。そこから逃げ出すようにこちらが立ち去ると、「勝った」と得意気になるトナラーもいるようです。
こんなトナラーには要注意!
怪しいかどうか判別できないが、油断もできない、そんなトナラーの例を挙げていきましょう。
隣からジロジロ見てくるトナラー
隣に座った人が、やたらじろじろ見てくる…。それだけでも充分、不快感と不気味さを感じますよね。威圧的な視線を送るくせに無言で、何が言いたいのかもわからず、困惑することになるでしょう。こういった人は、九割方、物申したいことがあると考えていいかも知れません。
隣に座ってちらちら見ながら話すタイミングを探すトナラーもいます。ただこの場合、ジロジロ見てくるトナラーとはまったく違う印象を受けるでしょう。
それこそ、悪意だって感じてしまいます。陰湿なまでにジロジロと見てくるトナラーに遭遇したら、動揺する姿を見せずに、早急にその場を離れるようにしましょう。
女性の隣にわざわざ座るトナラー
トナラーの性別が男性である場合、脇目もふらずに女性の隣を陣取ったら要注意。特に、狭い電車内など、動きを封じられてしまう場所では、気を付けた方がいいでしょう。
隣に座るだけでなく、互いの体が密着するような座り方は、危険だと判断して立ち去るのが良策といえます。
すぐに席を立つと、トナラーを逆上させてしまいそうで怖い…という場合もありますよね。そんな時こそ、スマホの出番。スマホが鳴ったように装うなどして、席を立つ理由を作りましょう。
肘で押し返したりすると、その反応をトナラーが面白がる可能性もあるので、席を立ってつのが一番です。
車や自転車をぎりぎりまで近づけるトナラー
駐車場や駐輪場で、トナリングをするだけでなく、ぶつかるかどうかギリギリまで接近してくるトナラーもいます。こういったトナラーは、難癖をつけることを目的としている可能性が高いようです。
先に停まっている車や自転車の持ち主が現れた時に、どこかで目を光らせている可能性があります。ドアパンチや引っ掛け、時には車上荒らしを狙ってのトナリングであることも。
もし自分が車に乗っている間に、接近してトナリングをする車や自転車があったら、すぐには車をおりないで様子を見てもいいでしょう。どうしても違和感が払しょくできなければ、場所を変える方が安心かもしれません。
偶然を装って何度も出会うトナラー
「またこの人だ」と認識できてしまうほど、偶然の重なるトナラーは、要注意です。喫茶店やジムといった場で、訪れる時間帯もほぼ決まっている場合は、「きっとこの人も同じルーティンなんだ」と自分に言い聞かせてしまうかもしれません。
しかし、それだけでトナリングを繰り返すのは不自然ともいえます。
もしかしたら、その人はあなたと仲良くなりたいのかもしれません。しかし、会話を交わそうともせず、トナラー状態だけが繰り返される場合は、相手がストーカーに発展するケースも想定したほうがよさそうです。自分でルーティンを変えたりして、トナラーを回避しましょう。
【場所別】トナラー対策を解説
パチンコ店でのトナラー
パチンコ店でのトナラーは、とにかく当たりが出る台を狙っているもの。店内をうろうろして、当たりが出た人を見ると、すかさず隣に座ることが多いようです。
席をたつ瞬間を狙っているのか、技術を盗もうとしているのか…どんな理由があるにしろ、座る席が他にもある場合は不愉快でしょう。
ですが、もしも自分の席で当たりが出たとなると、その席を空けたくはないですよね。私物を置いて一旦席を離れるのもいいですが、それではあまりにも無用心。
そんな時には、軽く声をかけて世間話をしてみましょう。そして、自分に席を離れる意思がないことをはっきり伝えれば、トナラーも無理を悟りその場を離れるはずです。
映画館のトナラー
映画館という場所は、静寂を壊すことができない空間です。せっかく周りに人がいない状態で座っても、トナラーがくるとそちらが気になり、映画どころではなくなってしまいます。どうしても耐えきれない時には、他の席に移るのが一番のようです。
しかし、指定席であったり、上映が始まってしまうと、なかなか席を立てなくなりますよね。どうにもならない場合は、一貫して無視を決め込むのも対策の一つです。映画に集中して、終わったら早々に席を立つようにしましょう。
痴漢など身の危険を感じることがあれば、すぐさま離席して、映画館のスタッフに報告するようにしてくださいね。
電車のトナラー
閉塞的な空間で、些細なことが刺激になってしまう電車のトナラーには、頭を悩ませる人も多いかもしれません。
バスなどの公共機関にも言えることですが、不自然に隣に座るトナラーがいたら、やはり席を立つのがベストでしょう。何もされていなくても、不快感がある以上は、そこで耐える必要はありません。
「どんなつもりかわからないし…」と、いまいち割り切れない場合は、イヤホンをしたり、スマホや本を開くなどして、自分のパーソナルスペースを死守しましょう。見えないガードを張るようにして、トナラーの存在を無視するのです。
寝たフリをする人もいますが、他に乗客が少ない場合、犯罪の対象になりやすいので、出来るだけ起きた状態の方がいいかもしれませんね。
駐車場でのトナラー
駐車場でのトナラー対策は、ほぼ心理戦といってもいいでしょう。一人のトナラーを回避したと思ったら、別のトナラーに狙われてしまった、なんてことも。それぞれの心理や駐車のタイミングを読むことは不可能であり、最終的には運任せです。
それでも、なるべく駐車場でトナリングされたくないと思った時には、駐車スペースの端を狙うようにしましょう。
そして、トナリングされる恐れがある方の白線に、できるだけ車を寄せるのです。そうすれば、隣に停めるとぶつけそうという心理が働き、逆に避けられるようになります。
しかし、混雑してくると関係なしにトナリングする車もあるので、そういった時には、自分がドアパンチなどしないように気をつけてくださいね。
トナラーを回避するために必要なことを知っておこう
「そんなつもりはない」「悪気はない」「つい習慣で」…。自分の行動を咎められた時に、こういった台詞って出てきますよね。
トナラーも同じです。パーソナルスペースが広い人からすれば、トナリングをしているつもりがない可能性があります。
公共の場でも、個人的な場でも、みんな自分が気持ちよく過ごすことを意識して生活しています。不快なトナラーに、適切な対策をとっていくことを心がけましょう。
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