現実逃避してしまう心理とは？おすすめの現実逃避の方法もご紹介！

みなさんは「現実逃避」したことはありますか？

現実が嫌になる、現実から目をそらしたい…そう思った時、さまざまな方法で現実逃避をして気持ちを落ち着かせようと試みたことがある人は多いでしょう。ストレス解消や気分転換のための現実逃避は効果的で、たまになら試して損はありません。

さてそんな現実逃避に今回は注目ということで、まずは現実逃避の言葉の意味や類語について解説をしていきましょう。

「現実逃避」の意味

「現実逃避」とは、辛い現実や不安な気持ちから、意図的に目をそらす行為という意味を持っています。

たとえば職場の人間関係に悩んで疲れている時、「もうこんな毎日は嫌だ…」と辛い日常から逃げ出したくなることがあるでしょう。そんな時には一時的に辛い日常から目をそらせる、趣味や読書、映画などに没頭をして気分転換をすると幾分気持ちは楽になるものです。

この「一時的に現実から目をそらし、気持ちを落ち着かせること」を現実逃避と呼びます。

「現実逃避」の類語

さらに「現実逃避」の意味を深めるために、類語にも注目をしていきましょう。

現実逃避の類語には「空想」「妄想」などのものがあります。類語の多くは「現実とは違うものを想像する」という意味を持っており、類語に注目をするとさらに現実逃避への理解が深まることでしょう。

実は、現実逃避は誰もがやっているわけではありません。全く現実逃避をしない人もいれば、日常的にしている人、たまにやっている人などさまざまです。

さて、そこで気になるのが、どんな人が現実逃避を頻繁にするのか…ということでしょう。頻繁にするということはそれだけ現実に不満や不安があり、現実から目をそらしたいと思っているということ。

どんな人がそんな気持ちになりやすいのか、現実逃避しがちな人の特徴を解説していきましょう。

飽き性

飽き性な人には熱しやすく冷めやすい人が多く、さらに興味や好奇心の対象も頻繁に変わるため、人よりも「飽きる」という気持ちを持ちやすいと言えるでしょう。

周りの人よりもさまざまなものに目を向け、飽きる、楽しむ、を繰り返すということは、それだけ現実や物事に対する不満が積み重なっていると言えます。たとえ同じくらい楽しいという気持ちがあっても、飽きることが多ければ、ストレスは確実に積み重なっていくものです。

そんなストレスやつまらない毎日は、「つまらないことを忘れるくらい楽しいことを見つけたい」という現実逃避への欲求を高めていくのでしょう。

責任感が弱い

責任感が弱い人は、緊張やプレッシャーに押しつぶされやすく、そんな不安感から逃げ出したい、目を背けたいと思うことが多いと言えます。その度に緊張やプレッシャーなどの不安感から解消されるため、現実逃避をして現実から目をそらそうとするのです。

たとえば仕事で仕事を任されたとしても、本人にそれを受け止めるほどの余裕がなければ、ただのプレッシャーにしかなりませんよね。責任を持てるほどの余裕はなく、ただプレッシャーや緊張感に押しつぶされる感覚は非常に耐え難いものです。

そうなってくると、そんな不安な気持ちをどうにかするために、仕事以外の楽しいものへと目を向けたくなります。趣味をしたり空想をしたり…そうすることで、プレッシャーで押しつぶされそうな自分を守ろうとするのですね。

ストレス溜めがち

日常的にストレスを溜めがちな人や、ストレス解消が苦手な人は、現実逃避しやすいタイプでしょう。ストレスが積み重なって来ると、何に対してもネガティブ思考になったり、時には人や物に八つ当たりをしたりすることが増えていきます。

そんな自分を抑えるために、現実逃避をして感情をコントロールしようとするのですね。ストレスを抱えた状態で現実に向き合うよりも、一時的に楽しいことや空想や妄想などに身を任せたほうが心身には良いような気がしてくるものでしょう。

自信がなく臆病な人は現実逃避しがち

自分に自信がなく臆病な人は、頻繁に現実逃避を繰り返している傾向にあります。

何をしていても自信が持てず、そんな自分でいることに嫌悪感を持っていると、現実を直視し続けることは精神的な負担へと繋がってしまうのです。嫌悪したくなくても現実を見れば自信もなく、臆病な自分が目に映るばかりで、どうしようもない気持ちに襲われるのでしょう。

そんな自分から目をそらすために、現実逃避で気分転換をする人は珍しくありません。たとえばネットや読書、映画、オンラインゲームなどは一時的に自分という存在を忘れられるものです。そういった現実逃避をして、自信がなく臆病な自分から目をそらしていくのです。

現実逃避しがちな人の特徴はわかりましたが、なぜそこまで現実逃避をしたくなるのか、具体的な原因がわからないという人もいるでしょう。

もともと現実逃避しやすい性格や特徴、価値観などはあるものの、やはり頻繁に現実逃避を繰り返すということはそれなりに原因があると考えられます。

そこで紹介をしていくのが、現実逃避したくなる主な原因です。なぜ現実逃避をしたくなるのか、よく挙げられる具体的な理由を見ていきましょう。

仕事でのストレス

仕事でのストレスが多すぎて現実逃避をしてしまうという人は年々増えてきています。特に20代、30代は仕事よりも自分の時間を確保したいと考えている人が多いため、古くからある仕事の体制にストレスや不満を感じている人は珍しくありません。

残業の多さや収入の少なさ、労働環境の問題など、さまざまなことに悩んでいる人は多くいます。ほとんどの職種は週5日は仕事をしているため、ほぼ毎日そんな仕事のストレスや不満にさらされて生きているのですね。

そんな仕事のストレスや不満を解消するために、現実逃避をして少しでも気分転換をしたいと考える人は決して少なくはないでしょう。

人間関係

人間関係に疲れて現実逃避をしている人も少なくないでしょう。友情や恋愛、近所付き合いや職場の人間関係など、生きていればさまざまな人と関わり、その中ではほぼ確実に悩みやストレスは生まれてくるものです。

特に人間関係の場合、具体的な解決法がなく悩んでいるケースがほとんど。自分がどんなに頑張ったとしても、相手が変わらない、または周りが思うように動いてくれなければ、どうにもならないことが圧倒的に多いと言えます。

そんな人間関係に疲れてしまえば、現実逃避をして少しでも楽しい気持ちになりたいと思うのは当然のこと。特に人間関係の悩みは日々連続して蓄積されたり、ストレスとして積み重なったりすることも多いため、現実逃避の原因になりやすいと言えるでしょう。

自身のコンプレックス

自身のコンプレックスによって現実逃避をする人もいます。現実逃避しやすい人の特徴でも触れましたが、自信がなかったり、臆病な自分に嫌気が差したりと、自分に対して不満があると、現実逃避をして現実の自分から目をそらしたくなるのです。

その場合現実逃避の方法はいくつか限られるのも特徴でしょう。本や映画などに没頭をすれば、自分ではない誰かの物語を追体験することができます。主人公に成り代わって、自分が物語の主人公になった気持ちになり、自信がない自分から一時的に開放された気分にもなるでしょう。

オンラインゲームなども仮想世界でもうひとりの自分を作り、楽しめるため、コンプレックスが強めな人はやりがちな現実逃避です。また、手軽な方法としてSNSなどで現実の自分とは全く違う人物像のアカウントを作り、現実逃避をしている人も少なくありません。

日常につまらなさを感じて現実逃避

特に大きな不満やストレスがなくても、日常につまらなさを感じている場合、現実逃避をすることがあります。変わり映えのない毎日は、平穏で安定していて、ある意味幸せだと言えるでしょう。

しかし、刺激も変化もない毎日は退屈で、不満を感じずにはいられないのも事実です。

そんな毎日から少しでも開放されるために、現実逃避をして非日常を楽しもうと考える人は少なくありません。映画を見たり本を読んだり、時にはいつもと違った1日を演出してみたり…。そういったことでつまらない日常から自分を切り離そうとするのです。

続いて注目をしていくのが、現実逃避してしまう人の心理です。なぜ現実逃避をしてしまうのか、理由はわかってもいまいち心理がわからないという人もいるでしょう。

現実逃避をする心理状態はどんなものなのか、どんな気持ちが現実逃避を加速させてしまうのか。

早速現実逃避してしまう人の心理に注目をしていきましょう。

目の前の事から逃げたい…

「上司が自分に仕事を押し付けてくることが多く、毎日プレッシャーに押しつぶされそうになっています。失敗したらどうしようという不安から逃げ出したくなり、1日に何回かは空想をしたり読書をしたりして現実逃避をしています」(29歳/男性/会社員)

現在抱えている物事に対し、不満やプレッシャーを感じていると、逃げ出したい気持ちは生まれてくるものです。失敗をしたらどうしよう、上手くいかなかったらどうしよう…そう思うと悪い方向ばかりに物事を考えてしまい、ストレスが溜まっていくのでしょう。

そんなことがあると、少しでも気持ちを楽にするために現実逃避をすることが増えていきます。楽しいことを考えて辛い現実から目をそらしたり、読書などをして自分とは違う誰かの物語を追体験したり…そうしないと精神的に参ってしまうのでしょう。

忙しすぎるので一旦落ち着きたい

「職業柄夜勤もある仕事で、毎日ドタバタとしていて正直身も心も休まる暇がありません。なので休日は少しでも仕事のことが頭から離れるようにスマホの電源を落として、ダラダラとした自分だけの時間を過ごすようにしています」(33歳/女性/看護師)

忙しすぎる毎日だと、休日があっても十分に楽しめないことがほとんどでしょう。心身ともに疲れている状態では、買い物に出かけたり、友達と遊んだりする休日を過ごすのはやや難しいのが事実です。

また忙しすぎる毎日を送る人は、常に仕事が頭の中にある状態だということも珍しくありません。そんな自分から一時的に解放されるために、スマホの電源を消したり誰とも会わないようにしたりして、気持ちを落ち着かせようとしている人は多いでしょう。

自分のことが嫌い

「私は何をしても不器用で上手くいかなくて、なんでも器用にこなせる人に憧れていました。そんな自分から目をそらすために、SNSで自分と正反対の理想の人物を作り上げて現実逃避をしています。一時的になりたい自分になれた気がして嬉しい気持ちになれます」(24歳/女性/会社員)

自分に対する不満があると、現実逃避をして別の自分を作り上げ、楽しもうと考える人は少なくないでしょう。今の時代SNSやオンラインゲームなど気軽に理想の自分を作り上げて楽しめるコンテンツは多いため、そういったタイプの人にとっては最高の現実逃避方法となっています。

いくらなりたい自分になれるのが一時的だとしても、嫌いな自分を現実で見続けるよりかはマシだと思えるのでしょう。少しでも目をそらしたい、逃げ出したい。そんな気持ちが現実逃避への気持ちを強くするのです。

充実した日々に憧れている

「会社の先輩がいわゆるリア充で彼女もいて、休日はアウトドアもして、充実した日々を送っています。自分は正反対の生活でそんな充実のじの字もなくて、正直先輩が羨ましいと思っているので、ふとした時に充実した日々を過ごす自分を妄想して楽しんでいます」(23歳/男性/事務)

最も手軽な現実逃避方法は空想や妄想です。この男性のように、自分の憧れた日々や人物像があると、そんな自分に少しでもなるために空想や妄想をして、楽しい夢の時間に浸るという人は決して少なくはありません。

恋人がいる楽しい毎日、またはモテモテのハーレムのような日々、楽しきキラキラとした毎日…理想だけを詰め込んだ空想や妄想は、最高の現実逃避を与えてくれるのでしょう。

続いて解説をしていくのが、おすすめの現実逃避方法です。

現実逃避方法は自分に合ったもの、または自分が現実逃避をしたいと思う理由に合わせて選ぶのが良いでしょう。自分にぴったり合う現実逃避方法がわかれば、日頃のストレスや不満から解消され、気持ちは少しばかり楽になるはずです。

現実逃避方法はかなり多くあるため、前半後半に分けて紹介をしていきましょう。

スマホやパソコンの電源を切る

忙しい日々、特に仕事や人間関係に追われ、悩みを抱えている人は、スマホやパソコンの電源を切るだけでも現実逃避になるためおすすめです。

これらのアイテムは、コミュニケーションツールとも言えて、電源がついているだけで登録をしている人ならば誰とでも連絡が取れる状態になります。普段仕事や人間関係に疲れている人は、スマホやパソコンの電源を切ることで、一時的に仕事や人間関係から解き放されるのです。

電源を切れば不便はありますが、「誰かから連絡が来るかも知れない」という不安からも解放されます。また、誰とも繋がっていない状態の自分を作ることは、思った以上に気分が休まることも多いため、仕事や人間関係に疲れている人はぜひ試してみてください。

ドライブに出かける

ドライブに出かけてみるのも良いでしょう。特に車の運転が好きな人や、遠出をしたり、景色を見たりすることが好きな人にはぴったりの方法です。

普段過ごしている環境の中だけで気分転換をしようと思っても、思うようにいかないのが事実です。そんな普段過ごしている環境から、ドライブをすることで少しでも遠くに行くことができれば、非日常を体験でき、気持ちをリフレッシュさせることができるのですね。

免許を持っていない人は、電車に揺られて遠出をしてみるのも良いでしょう。とにかくいつもとは違う環境へと出かけることが、快適な現実逃避へと繋がり、気分転換になるはずですよ。

小説を読む

自分とは違うに成り代わることができる、非日常を追体験することができる…そんな効果をもたらしてくれるのが、読書です。読書は現実逃避方法の中ではメジャーなものであり、気軽にできるため、誰もが試しやすいのが魅力的でしょう。

また、小説による現実逃避の方法がメジャーだというのも、「自分好みの小説を選ぶことができる」という点につきます。ファンタジー世界に現実逃避したいと思うならば、ファンタジー小説を読めば理想の現実逃避をすることができますよね。

また、忙しい人でも通勤通学時間中に少しだけ読むことができるというのも嬉しいポイント。スキマ時間で少しでも現実逃避したい人にはぴったりでしょう。

現実逃避には映画がおすすめ

小説同様におすすめできる現実逃避方法なのが、映画鑑賞です。映画も自分好みのものを選んだり、自分が追体験したいと思えるようなものを選んだりすることができるため、一時的に非現実状態に浸りたい人にはぴったりでしょう。

また、映画は基本二時間前後で見終わるため、小説のように長い期間少しずつ読み進めていく必要はありません。まとまった時間をある程度とれるならば、小説よりも手軽で自分で読む手間もなく、映像を見るだけで現実逃避ができるためおすすめです。

シリーズ物などに手を出せば、どっぷりと映画の世界観に浸れるので、より濃く充実した現実逃避を楽しめるでしょう。

続いておすすめの現実逃避方法、後半に注目をしていきましょう。

現実逃避方法はいくつもありますが、人により好みもあり、得意不得意もあります。自分にぴったりの現実逃避方法を見つけるためには、とにかく興味が出た方法を試してみて、相性を確かめてみるのが良いでしょう。

趣味に没頭する

趣味がある人は、またははじめてみたい趣味がある人は、ぜひその趣味で現実逃避をしてみてください。何かに没頭できる時間というものは、現実を一時的に忘れさせてくれるだけでなく、楽しさや充実感を与えてくれる素晴らしいものとなります。

特に趣味は自分の好みが反映されていることが多いため、無理なく没頭できるものがほとんどでしょう。また、忙しく時間が取れない人も、週末2時間だけなどと時間を決めておけば、それが日々過ごす上でのご褒美的存在となり、嫌な日々を少しばかり照らしてくれる存在となります。

趣味がない人は新たに始めて見ること自体大きな刺激となるため、これを機に是非試してみましょう。

オンラインゲームを楽しむ

現実逃避方法として年々人気を集めてきているのが、オンラインゲームを楽しむ方法です。オンラインゲームは自分が動かすキャラクターを好きに作り、仮想世界で過ごすことができるもの。理想の自分を作れる、なりきれる、現実とは違う世界を堪能できる…そんな魅力が詰まっています。

また、ネット上で知り合う人は見ず知らずの人である、というのも現実逃避しやすい理由のひとつ。知り合いがいない世界は心細いようであるものの、下手に気を使わずに自由に過ごせるため、思った以上にリラックスできるものです。

今の時代オンラインゲームは、戦うものもあれば、畑や牧場などを運営してのんびり過ごせるものもあるため、自分にあった世界を見つけてみると良いでしょう。

贅沢な1日を送る

たまには贅沢な1日を送り、現実逃避をしてみるのも良いでしょう。多少金銭に余裕があるならば、普段はできない贅沢を楽しんだり、行ったことがないような場所に足を運んだりして、非現実を堪能してみてください。

たとえば豪華なディナーを楽しんでみるのもいいでしょうし、時間がある程度あるならば、リゾート地などに出かけてバカンスを堪能するのも良いでしょう。完全に非日常を楽しむことができれば、他の方法よりも濃い現実逃避を楽しむことができるはずです。

いつもと違った贅沢な1日で、心身ともにリフレッシュさせていきましょう。

コンサートや舞台を観に行く

アーティストのコンサートや気になる舞台などに出かけてみるのも、現実逃避にはもってこいの方法です。コンサートや舞台の時間はあまり長いとは言えないものの、アーティストや俳優などが気合を入れて作り上げたコンサートや舞台は感動せずにはいられないほどのものとなるでしょう。

特に自分の好きなアーティストや俳優などのコンサートや舞台などは、日々頑張る上でのご褒美にもなりますよね。たとえ辛い毎日を送っていたとしても、「もう少しすれば楽しみがある」とわかっていれば、現実と向き合って頑張っていけるものです。

また、コンサートや舞台とは違いますが、機会があるならサーカスなどを観に行くのも良いでしょう。サーカスは完全に非日常を楽しませてくれるエンターテイメントなので、現実逃避にはもってこいの存在です。

現実逃避方法には、やってはいけない現実逃避方法もあるってご存知ですか？

何が何でも現実逃避をすればいいというわけではなく、NGな方法を試してしまえば、余計に現実をしんどいと思ったり、ストレスを強く感じたりしやすくなってしまいます。

そうならないためにも、NGな現実逃避方法には気をつけていきましょう。

嫌なことがあればすぐ現実逃避する

嫌なことがあればすぐ現実逃避をする…というのは、実はやってはいけない方法のひとつです。そもそも現実逃避は嫌なことがあった時にするものでは？と思う人もいるでしょうが、気をつけないと状況を悪化させる方法になりかねません。

なぜNGなのか、それは単純に逃げ癖がついてしまうからだと言えます。嫌なことや不安なことがあってもすぐに現実逃避をすれば、気持ちは楽になるでしょう。しかし、いつまでも現実に向き合うことなく過ごすことになるため、目が覚めれば問題は降りかかり、ストレスは増え続けます。

現実逃避はある程度頑張った時や、限界だと思った時の一時的な避難所として捉える分には良いでしょう。しかし、いつまでも逃げていては根本的な解決にならず、夢と現実を繰り返す悪循環が生まれてしまうのです。

暴飲暴食などヤケになる

暴飲暴食もストレス解消になり、現実逃避の方法としては魅力的なものでもあるでしょう。しかし暴飲暴食もある程度限度を知らないと、体調不良の原因や体型の変化、病気の原因になる可能性が出てきてしまいます。

ある程度限度がわかっていればいいものの、ストレス解消で現実逃避として暴飲暴食をする以上、我慢をするのは良いとは言えません。現実逃避をするならがっつりとしたほうが気分転換になるため、我慢が必要となる暴飲暴食はそもそも方法としては向かないのです。

ただ、完全にNGとは言い切れないのも事実。本当にたまに暴飲暴食をするくらいならば問題はないため、たまにしかできない特別な現実逃避というような位置づけで、頻繁には行わないようにしましょう。

出費が多い現実逃避には気をつける

現実逃避方法には出費が多いものもたくさんあります。たとえば少し豪華な日常を過ごすというものや、ドライブや電車などで遠出をするというもの、趣味によっては大きな出費が必要となるものもあるでしょう。

そういった出費は一時的なものならば自己投資となるため良いものかもしれませんが、日頃から頻繁に現実逃避という名目で現実逃避をしていれば、経済的余裕はどんどんなくなっていきます。無理がすぎれば金銭的な問題も出てきて、新たな悩みの種となるでしょう。

現実逃避方法で出費が必要となる場合は、自分の無理のない経済状況を考慮して、ある程度計画的に考えることが大切です。

現実逃避のオンとオフを疎かにしない

忘れてはいけないのが、現実逃避のオンとオフをきちんとするということです。現実逃避のオンとオフがしっかりしていないと、何事にもメリハリがつかず、ダラダラとした日々が続くことになります。場合によっては集中力などもなくなり、問題はさらに増えていくことになるでしょう。

そうならないためにも、現実逃避と現実の切り替えはきちんとすることです。夢見がちになる時は好きなだけ堪能をして、現実に戻ったあとはしっかり現実に向き合うようにしましょう。

現実逃避はあくまで、気持ちをその場しのぎで和らげる方法でしかありません。現実と向き合う努力を怠れば、いつまでも現実は辛く、険しいものになり続けるでしょう。

最後に、現実逃避をやめる方法を紹介していきます。

ある程度現実逃避によって気持ちが救われ、現実とも向き合うことができたならば、次第に現実逃避の時間を減らしていくと良いでしょう。現実逃避の時間が短ければ、それだけ現実に時間を使うことができるため、よりよい日々や人間関係を手に入れられる可能性が高くなります。

最終的に現実逃避をしなくてもよくなるように。そのために必要な方法を解説していきましょう。

達成しやすい目標を作ってみる

達成しやすい目標を作ってみると良いでしょう。

現実逃避しがちな人の中には、現実に対し、高い理想を掲げている人も珍しくありません。「こうでなくてはいけない」「これを目指さなくてはならない」などの高い理想は、自分に対しプレッシャーやストレスを与え、自信を喪失させる原因になることが多いと言えます。

そうならないためにも、手が届きやすい目標を少しずつ設けていくことが大切です。達成しやすい目標ならばプレッシャーも感じにくく、達成する事に自信や現実への充実感が得られるようになります。理想を掲げることも大切ですが、手が届きそうな手軽な理想も悪くはありませんよ。

いっそのこと開き直るのも手

いっそのこと、問題や悩み事に対して開き直ってしまうのが良いでしょう。なぜ悩んだりストレスを抱えたりするのかと言えば、その物事をより良くしたい、という気持ちがあるからですよね。しかし「もう無理！」と割り切ってしまえば、悩むこともなくなります。

非常に勇気はいることですが、いつまでも悩むより、さっさと諦めてしまったほうが楽です。

また、新たに目標や別の方法を探すことに方向転換もできるため、気持ちも楽になり、悩むことも格段に減るでしょう。

自分の直すべき点と向き合う

自分の直すべき点と向き合うことを忘れてはいけません。

現実から目を晒したくなる理由には、自分の短所や不甲斐なさが関係していることも多いでしょう。自分のことが嫌いで、少しでも目をそらしたくて現実逃避をする…そうすれば気持ちは楽になり、自分のことを必要以上に嫌わなくて済むものです。

しかし現実に生きる以上目を背け続けるのは不可能なのも事実。少しずつでもいいので、自分の直したい部分には目を向けて、どうすれば改善していけるのか考えたり、実際に行動に移してみたりするようにしましょう。

毎日ストレス解消には意識しておく

ストレスを抱え込みすぎる人は現実逃避しやすいタイプだと紹介をしましたね。このタイプの人はストレスを受けやすいのと同時に、ストレスを解消することが下手くそなタイプとも言えます。溜め込むスピードと解消するスピードが合っていなければ、しんどい気持ちになるのも当然でしょう。

ストレス解消方法を見つけるのは簡単ではないものの、少しでも日常の中にストレス解消できる方法を見つけていくようにしましょう。音楽を聞いたり、お風呂に入浴剤を入れてみたり、スキマ時間を使ってスマホゲームをしてみたり。

そんな些細な楽しみがストレス解消へと繋がり、次第に現実逃避の必要性をなくしてくれるようになるでしょう。

現実逃避の原因を解消する

そもそもなぜ現実逃避をするのか、具体的な方法を考えてみてください。

たとえば人間関係が原因ならば、いっそのことその関係から距離を置いてみるのも手でしょう。片思い中で悩んでいるならば、捨て身の覚悟でアピールをしたり告白をしたりして、現実と向き合ってみるのもおすすめです。

根本的な悩みが解決しない限り、現実逃避はやめられません。なぜ自分は悩んでいるのか、どうすれば解決をするのか。解決ができなければどうすれば原因を解消できるのか…時には大胆な決断を下してみるのも、思ったより結果が良い方向へ転がるきっかけとなることもありますよ。