「あの人はストイックだ」「もっとストイックになりたい」といったように、「ストイック」という言葉は日常的に使われる言葉の1つです。しかし、そもそもストイックにはどのような意味があるのか把握できているでしょうか？

まずは、ストイックの基本的な意味について紹介します。ストイックの類語や対義語も含めて、その意味をチェックしていきましょう。

「ストイック」の意味

ストイックは、「自分を厳しく律すること」を意味する言葉です。誘惑に負けず、決めた目標に対して着実に進めるように自分を律することを表していると言えるでしょう。また、ストイックは継続的に自分を律することを示しているのもポイントです。

例えば、体を引き締めるために毎日筋トレを行い、食事制限も行っている人は「ストイックな人」と呼べます。一方で、筋トレや食事制限をしたとしても三日坊主で終わった人はストイックな人とは呼べません。

そのため、アスリートにはストイックな人が多いと考えられます。大会やオリンピックなど、目標に向かって継続的に努力を続けていく姿は、まさにストイックと言えるでしょう。

「ストイック」の類語

ストイックの類語として挙げられるのが「無欲」です。無欲とは、欲が全くない状態を意味します。ストイックは自分の欲を抑えて努力を続けるのに対して、無欲は最初から欲がない状態なのでニュアンスは少し異なると言えるでしょう。

また、一心不乱や一生懸命もストイックの類語になります。一心不乱は、心を乱すことなく1つのことに対して努力を続ける様子を示す言葉です。一生懸命は、全力で物事に取り組む様子を表します。どちらもストイックに似た言葉と言えるのではないでしょうか。

「ストイック」の対義語

ストイックの対義語として考えられるのは、強欲や貪欲といった欲望に関連した言葉です。強欲は、その言葉の通り欲望が強い様子を表しています。また、貪欲はとても欲望が強い状態を意味しているため、禁欲的なストイックとは逆の言葉と言えるでしょう。

また、欲張りもストイックの対義語に挙げられます。1つのことだけでなく、あらゆることに対して欲を持っていることを意味する言葉です。欲張らず、自分を律する「ストイック」とは異なる意味を持っていると考えられます。

出典：weblio辞書『ストイックの意味・解説 』
https://www.weblio.jp/content/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%83%E3%82%AF

ストイックな人と聞いたときに、どのような印象を抱きますか？続いては、ストイックな人の一般的な印象について見ていきましょう。ストイックな人に関しては、人によってさまざまな印象を抱いているようです。

しっかり者でかっこいいイメージ

「『ストイックな人』と聞くと、しっかり者というイメージがありますね。身近にもストイックな友人がいるのですが、何事に対してもひたむきに頑張ることができて、かっこいいなあと思います」（28歳/男性/会計士）

ストイックな人に対しては、ポジティブな印象を持っている人が多いです。ストイックには「自分を律する」という意味があるので、そこから「しっかり者」というイメージを持っているのではないでしょうか。

また、何かに対してしっかりと頑張ることができる人は、男女問わず「かっこいい」と思われやすいです。そのため、ストイックな人=しっかり者でかっこいいと考えるようになるのでしょう。

素直に憧れるけど自分はなれない…

「ストイックな人を見ていると、『あんな人になりたい』と思います。けど、優柔不断なので自分がストイックになるのは難しいかなあ…」（25歳/女性/アパレル）

ストイックな人に憧れを抱き、同じようになりたいと思っても、なかなかうまくいかないことがあります。ストイックになるということは、自分の欲望を捨てて目標に向かって頑張るということです。少しでも欲に負けると、ストイックな人にはなれません。

そのため、ストイックな人に憧れているものの「自分には無理だ」と考える人はよくいます。ストイックな人になるためには、並大抵の努力では足りなさそうです。

ストイックすぎると引いてしまう

「会社に筋トレに対してかなりストイックな同僚がいます。ランチはいつもプロテインジュースで、仕事終わりや週末には定期的にジムに通っているのだそう。頑張っててすごいと思いますが、あまりにもストイックだと引いてしまうこともあります」（30歳/男性/プログラマー）

ストイックな人と一口に言っても、さまざまな人がいます。適度にストイックな人がいれば、「そこまでやる？」と周りが心配になるくらいストイックな人もいるでしょう。

ストイックな性格は、突き詰めれば突き詰めるほど自分に厳しくなります。あまりにも禁欲的な姿を見せられると、引いてしまうこともあるはずです。

自分も頑張ろうという刺激になる

「友人は仕事に対してストイックな人です。成果を出すために積極的に頑張っている姿を見ると、『自分も頑張らなくては』と刺激になります」（32歳/女性/Webデザイナー）

身近にストイックな人がいると、それがモチベーションになることがあります。ストイックな人がひたむきに頑張っている姿を見て、もっと努力をしていこうと思えることがあるはず。

そのため、自分自身を高めたいと思った場合は、ストイックな人の身近に行ってみるのがおすすめです。どのようにしたら自分を律して努力を続けられるのか、ストイックな人の姿を見て学ぶこともできます。ストイックな人は周りに良い影響を与えると言えるでしょう。

ストイックな人には、それぞれに共通する特徴があると言われています。どのような特徴があるのか、具体的に見ていきましょう。ストイックになるためのヒントも見つけられるはずです。

負けず嫌い

欲望を抑えて目標を達成することを第一に考えているストイックな人は、負けるのが嫌いです。誰よりも自分を高めたいという強い気持ちから、自分よりも先に誰かが目標を達成するのを許しません。自分がナンバーワンになるために、さらなる努力を重ねようとします。

また、ストイックな人は自分に負けるのも嫌いです。例えば、ストイックにダイエットを続けていたのに魔が差してケーキをたくさん食べてしまった場合は、自分の欲望に負けたと考えられます。

ストイックな人はそのことに対して大きな罪悪感を抱き、「自分はダメな人間だ…」と落ち込んでしまうのです。反対に自分に打ち勝つことができたときには、ストイックな人は達成感を感じられるでしょう。

完璧主義者

何事もパーフェクトにこなしたいという気持ちが強いのも、ストイックな人の特徴です。「完璧でなければ、やる意味がない」と思っているとも言えるでしょう。そして、完璧に目標を達成するためには何をすれば良いのかじっくりと考えるようになります。

ストイックな人は、どんなに周りが「完璧だ」と言ったとしても、自分の中で完璧と思えなければ「まだ足りない」と考えてさらに努力を積み重ねようとするはず。そんな姿を見て、「どこまでストイックなんだ」と驚く人もいるでしょう。

また、完璧を追い求めるが故に、自分自身を追い込んでしまうこともあります。ストイックすぎる人には、周りの人が「もう十分だよ」と言ってあげることも大切です。

チャレンジ精神が旺盛

ストイックな人は、新しいことに対して「挑戦していこう！」というやる気にみなぎっています。自分を高めるためには、いろいろなことを試して前に進んでいくことが重要だと思っているからです。

そのため、ストイックな人は一度にたくさんのことに手を出すこともよくあります。1日に多くの予定を詰め込んで、どんどんこなしていく傾向にあると言えるでしょう。体力が続く限り、チャレンジを続けていきます。

しかし、ときにはいろんなことに手を出しすぎて疲れてしまうこともあるはず。バランスを考えておかないと、体調を崩す原因になりそうです。

一度決めたら最後までやり遂げる

どんなに困難が目の前に現れたとしても、一度やると決めたらきちんとやり遂げようとするのがストイックな人です。途中で投げ出すような人は、ストイックな人とは言えません。自分が定めた目標に対して、ひたむきに努力を重ねていきます。

例えば山登りに対してストイックな人の場合、「30代でエベレスト登頂に成功する」と決めたら、その目標を達成するための手段は選びません。もし、エベレスト登頂のために仕事を辞めなければならないなら、ストイックな人は迷わず辞めるでしょう。

そのくらいの強い気持ちがなければ、ストイックに生きることは難しいと考えられます。ストイックな人にとって、目標達成は何よりも大事なことなのです。

ピンチが訪れても自分を奮い立たせられる

ストイックな人は、ピンチに陥れば陥るほど「頑張ってやる！」と思えるようになります。ピンチを目の前にして自分を奮い立たせ、さらなる高みを目指すのです。周りの人が諦めてしまったとしても、ストイックな人だけは努力を続けていきます。

これは、「困難を乗り越えた先にこそ、成功が待っている」という考えがストイックな人の中にあるからではないでしょうか。ストイックな人は、困難が極まるほどに成功の割合は大きくなると感じているはずです。

このような考えがあるからこそ、ストイックな人は精神的に強くなります。逆境に負けず、目標へと突き進んでいく姿を「かっこいい」と思う人も多いはずです。

ストイックな人に共通する特徴は、他にもあります。どのような共通点があるのか、さらに深掘りしていきましょう。ストイックな人への理解を深めるきっかけにしてみてください。

失敗に対して言い訳をしない

たとえ失敗をしたとしても、ストイックな人は言い訳をしようとしません。失敗をしたのは、自分が全面的に悪いとわかっているからです。失敗を素直に反省し、次にどのように活かせば良いのか考えます。

そのため、ストイックな人は失敗をしたとしても挫けることはないでしょう。失敗を糧とし、自分を高めていくようになります。一方で、言い訳ばかりをしている人は失敗を今後に活かすことはできません。失敗から目をそらし、逃げてしまっているからです。

ストイックな人は自分の過ちから逃げず、向かい合う気持ちの強さを持っています。こうしたストイックな姿に信頼を寄せる人は多いはずです。

誠実で嘘をつかない

ストイックな人は、禁欲的であることを優先的に考えます。嘘をつくということは、自分の欲望に負けたのと同じことと言えるでしょう。そのため、ストイックな人は嘘をつくことはほとんどありません。嘘をつくのは、ストイックな人の心情に反します。

誰に対しても正直に接し、誠実であろうとするのがストイックな人です。そのため、「この人の言うことだったら信頼できる」と周りの人は思っているはず。そんなストイックな人への信頼から、責任のある仕事を任されるパターンもよくあります。

ストイックであることが評価され、社会的な地位が上がることもあるでしょう。ストイックであることは、出世をするためにも必要な要素と言えます。

目標を達成するための道筋をきちんと立てる

目標を決めたら、それを達成するために何をすれば良いのかきちんと考えるのがストイックな人です。闇雲に前に突き進むのではなく、冷静に考えた後に動き出します。道筋が立っている状態なので、効率的に物事を進めやすくなるのです。

どんなに目標を高く持っていたとしても、そこに至るまでの道筋を考えていなければ実現は難しいでしょう。ストイックな人はそのことをよくわかっているため、慎重に道筋を立てようとします。

だからこそ、ストイックな人は目標を達成する確率が高いです。「この方法でやれば、目標を達成できる」という確証を持ててから動き出すので、失敗することは少ないと考えられます。

常にベストコンディションを意識する

ストイックな人は、何が起きてもすぐに対応できるように、ベストなコンディションを保とうとします。精神的・身体的に常に良い状態をキープすることは、ストイックな人には欠かせないことであると言えるでしょう。

そのため、ストイックな人は暴飲暴食をしたり、夜更かしをしたりといった健康に悪いことはしません。良い状態を保つためにはどうすれば良いのか考え、バランスの取れた食事と適度な運動を意識します。

身近なストイックな人を見てみると、理想的な体型を維持している人は多いのではないでしょうか。常にベストコンディションを意識しているからこそ、見た目にも成果が現れていると考えられます。

他人に厳しく自分にも厳しい

自分の欲望を律するためには、自分に厳しくなくてはいけません。少しでも甘えが出ると、それまでの努力が水の泡となってしまいます。ストイックな人は、目標を達成するまでは自分を律することだけに集中し、他のことに目移りしないように意識することが多いです。

また、ストイックな人は自分に厳しいと同時に他人に対しても厳しい場合があります。自分の基準から照らし合わせて相手が甘いと感じたら、そのことを遠慮なく言うこともあるでしょう。

自分に甘い人から「甘いよ」と言われても説得力がありませんが、ストイックな人から「甘い」と言われたら納得しますよね。ストイックな人の厳しい意見なら、相手も受け入れやすいと考えられます。

続いては、ストイックな人の恋愛の傾向について見ていきます。ストイックな性格は、日常生活だけでなく恋愛にも現れることがあるようです。ストイックな人の恋愛は、どのようなものなのかチェックしてみましょう。

一途な人が多い

目標に対してひたむきになって頑張ることができるストイックな人は、恋愛に関しても1人にだけ愛情を注ぐようになります。誰かに好意を持ったら、その人のことを一途に思い続けるでしょう。他の異性に目が行ったり、浮気をしたりといったことがないので安心感があります。

恋人がストイックな人なら、安心して相手との関係を築けるはず。お互いに思い合うことができる素敵なカップルになりそうです。

ただし、ストイックな人が恋人以外の人に目が行った場合は、それは本気の気持ちといえます。浮気心ではなく本気で他の人に好意を抱くようになるので、「他に好きな人ができたから別れたほしい」と突然切り出されるパターンもあるでしょう。

恋人にもストイックさを求める

自分に対して厳しい人は、恋人にも厳しくなる傾向があります。ストイックであることが幸せな人生を呼び込んでくれると考えているので、「恋人にも幸せになってほしい」という思いからストイックさを求めていると言えるでしょう。

もし自分の基準に満たないと感じたら、「どうしてもっと頑張れないの？」と恋人にきつく当たってしまうこともあります。そのために、「ちゃんと頑張っているのに…」と相手が傷つくパターンもあるはずです。

ストイックな人についていけず、別れを選択するパターンは少なくありません。相手のためを思って厳しくしていたとしても、相手はそう思わない場合もあるのです。

デートプランは計画通りに進めたい

ストイックな人は、常に道筋を立ててから行動に移します。恋愛に関しても、デートプランは計画通りに進めたいと考えることが多いでしょう。待ち合わせ場所やご飯を食べる場所、別れる時間まで、全てきちんと計画を立ててからデートに臨みます。

そのため、デートプランにないことを提案するとストイックな人は嫌がるでしょう。「プランにはないから」と断ることもあります。そんなストイックな人に対して「融通がきかない」と思う人は少なくありません。

ストイックな人は、デートプラン通りにしなくて失敗をするのを恐れているのではないでしょうか。デートの相手が行き当たりばったりな人だと、ストイックな人はストレスが溜まりそうです。

ストイックな人は自立した相手を求める

常に自分を律し、欲望を抑えられる人こそストイックな人が求めている恋人像です。そうなるためには、精神的・経済的に自立していることが重要になります。ストイックな人は恋人に対して依存せず、お互いに自立した存在になることを一番に考えているのでしょう。

自分を律することができない人は、何かあるとすぐに恋人に泣き付くようになります。それを受け入れてくれる人なら良いですが、ストイックな人は受け入れてくれません。「困難は自分自身で乗り越えるべき」という考えから、突き放そうとします。

そのため、ストイックな人に対して冷たいと感じることもあるはず。自分を律せなければ、付き合い続けるのは難しそうです。

ストイックな人は、どのような心理でストイックな状態を保つことができているのでしょうか。次は、ストイックな人の心理について紹介します。ストイックになるためのヒントにしてみてください。

努力せずに後悔するのが嫌

ストイックな人は、「あのときにちゃんと努力していれば…」と後悔するのを避けたがる傾向にあります。努力さえしておけば、もし失敗したとしても「あのときは頑張れた」という自信をつけられるからです。

一方で、努力をしなければ自分の中には何も残りません。ストイックな人は失敗に対する恐れよりも、経験しないことに対する恐れの方が大きいと言えます。そのため、どんなに困難なことでも「とりあえずやってみよう」という心理になりやすいでしょう。

自分がストイックだと思っていない

自分に厳しいことが当たり前になっているので、ストイックな人は自分がストイックだと思っていないことが多いです。「ストイックだよね」と誰かに言われたとしても、「そうかな？当たり前だと思うし、もっとストイックな人はいると思う」と返すことがあるでしょう。

ストイックであることを自覚していないので、「もっと頑張らなくてはならない」と自分自身を追い込もうとすることがあります。誰かが止めないと、ストイックさに歯止めが効かないこともあるでしょう。無理しすぎているようなら、周りのサポートが必要になります。

目標達成のための努力は当然

自分が決めた目標を達成するためには、どのような努力も厭わないのがストイックな人です。「これくらいするのは当たり前。もっと頑張るべき」と思っているので、他の人よりもずっと多くの努力を積み重ねるようになります。

そのため、周りの人が「本当に努力家だ」と思っても「まだ努力が足りない」と考えていることが多いです。高みを目指すストイックさがあるからこそ、どんどん努力を続けていけるのでしょう。

続けてきた努力が実を結び、目標を達成できたときに初めて「努力できた」と思えるはずです。

ストイックな人は意図的に自分を追い込んでいる

ストイックな人は無意識ではなく、意図的に自分を追い込んでいます。「自分の限界に挑戦しなければ、目標を達成することはできない」と考えているからです。自分を追い込み、目標を達成した先に人間としての成長があると思っているのでしょう。

そのため、周りから見て心配になる程、自分を追い込んでしまう人もいます。しかし意図的に自分を追い込んでいるので、追い込まれすぎるということはありません。ストイックな人の中で、「これ以上はダメ」というボーダーラインは決まっているはずです。

ストイックな人になるのは、メリットがある一方でデメリットもあります。

ここでは、メリットとデメリットの両方をまとめました。デメリットを抑え、メリットを活かせるようなストイックな人を目指していきましょう。

メリット：信用されやすい

何事に対してもひたむきに頑張ることができるストイックな人は、周りから信用されやすい傾向にあります。「この人になら任せても大丈夫だ」という安心感がストイックな人にはあるのでしょう。

そのため、ストイックな人はチームのリーダー的な存在になることも多いです。みんながついていきたいと思えるような魅力を備えています。

ただし、メンバーにも自分と同じようなストイックさを求めることがあるので根をあげてしまう人もいるかもしれません。ストイックな人についていけたときに、チームとしての成功が待っています。

メリット：パフォーマンスが安定している

ストイックな人は、常にベストなコンディションを保つことを信念としています。そのため、ストイックな人は安定したパフォーマンスができるのもメリットと言えるでしょう。その時々によって良し悪しが大きく分かれるのではなく、常に良い結果を生み出します。

仕事や勉強など、あらゆることで安定したパフォーマンスを見せてくれるので「なんでも任せられる」と周囲に思ってもらえるはず。上司や先輩など目上の人からも信頼されやすく、可愛がられるようになります。

メリット：何事も自分から積極的に動ける

どんなことに対しても、「何もしないで後悔するより、努力をして失敗した方がマシ」と考えるストイックな人は積極性も身につけています。自分から行動をし、努力を重ねることを惜しみません。

積極的に動けるということは、たくさんの経験を積めるということです。自分が行動した結果として得られたものは、今後の人生において大切な糧になるでしょう。

ストイックな人は、こうして経験を積んでいくことで人間的に成長していきます。同年代よりも豊富な経験を持っているため、高い評価を得られることも多いはずです。

デメリット：ストイック過ぎると嫌われる

自分に厳しく、他人にも厳しいストイックな人は、ストイックすぎるあまりに嫌煙される場合があります。「自分だけストイックなら良いけど、こちらにもストイックさを求められるのは嫌だ」と思う人もいるはず。そんな人たちはストイックな人から離れていきます。

また、ストイックすぎて付き合いが悪くなることもあるでしょう。人間関係を築くことよりも自分の目標を達成することを第一に考えるので、「この人とは付き合っていられない」と思われてしまうパターンが考えられます。

デメリット：不器用なところがある

ストイックな人は、物事に対してきちんと道筋を立ててから行動を始めるため、想定していないことが起きると柔軟に対応できない場合があります。そんなところに「不器用だな」と感じる人がいるでしょう。

また、恋愛においても不器用さが出てしまう場合もあります。決めたことに対して一直線に突き進んでいくストイックな人に恋人がついていけず、関係が悪くなってしまうことがあるかもしれません。不器用さを受け入れてくれる人との恋愛の方がうまくいくはずです。

デメリット：疲れていることに気づかない

どんどん自分を追い込んでいくストイックな人は、自分が疲れていることに気付きにくいです。「まだ頑張れるはず」という気持ちが強く、限界まで達してしまうことがあります。気付いたら精神的・身体的に疲れ果てることもあるでしょう。

そんなときは、周りの人の助言を聞くことが大切です。客観的な意見を聞けば、「頑張りすぎだ」と気付けます。たまにはリラックスする時間を作り、自分を甘やかすことも大切ではないでしょうか。

「ストイックな人になりたい！」と思っている人は多いはず。そんなときは、どのような方法を取り入れれば良いのでしょうか。ストイックな人になりたいときにぴったりな方法について紹介します。

やるべきことを後回しにしない

一度「やろう」と決めたことは、後回しにしないことが重要です。「後で良いか」と思って後回しにしていると、どんどんやる気がなくなっていきます。すぐに行動に移すことで、高いモチベーションを保てるはずです。

やるべきことをきちんとこなしていけば、着実に目標に向かって進むことができます。物事を後回しにしがちな人は、先にやることを意識してみましょう。考えを変えるだけで、目標達成までの時間がグッと短くなります。

ちいさな目標を達成して自信をつける

いきなり大きな目標を達成しようとしても、うまくいかないことが多いです。失敗体験が積み重なると「やっぱり自分には無理だ」と自信を失ってしまいます。まずは、ちいさな目標から達成するように心がけてみましょう。

どんなにちいさかったとしても、目標を達成する成功体験を積み重ねていくことが大切です。徐々に自信がついていき、大きな目標にチャレンジする意欲が湧いていきます。

また、経験値が上がれば失敗することに対する恐れもなくなるはず。地道にコツコツと努力を重ねてみてください。

健康管理はしっかりと

常にベストなパフォーマンスをするためには、きちんとした健康管理が欠かせません。体のどこかに不調があると、思ったようなパフォーマンスをすることができず、後悔することもあるでしょう。

ストイックな人は、日々の健康管理を大切にしている人が多いです。健康的な体は全ての基礎と考え、管理を怠らないようにしてください。食事は栄養のバランスを考え、適度に運動するのがポイントです。また、夜更かしは避けて早寝早起きを心がけることも重要になります。

理想のイメージを固める

「どのような自分になりたいか」ということを考え、理想のイメージを固めてみましょう。イメージがあやふやなままだと、途中で「何を目指しているのかわからない」という事態になりかねません。イメージがはっきりとしていれば、目標も立てやすくなります。

なかなかイメージがわかない場合は、実在の人物を理想とするのもおすすめです。憧れの芸能人や歴史上の人物など、自分の理想に近い人を探してみてはどうでしょうか。「あの人みたいになりたい」と思えば、モチベーションが高まっていくはずです。

つらくても投げ出さない

目標に向かう過程では、さまざまなつらいことがあるでしょう。しかし、途中で投げ出すのはストイックな人ではありません。どんなにつらかったとしても、前に進むことを意識してみてください。

結果として失敗したとしても、努力をした経験が残ります。次のステップに進むためにはどうすれば良いのか、ヒントを掴むこともできるでしょう。投げ出して何も得られなければ成長はできないので、努力を続けることが大切です。