横柄な態度をとる人の特徴や心理は？「横柄」の意味や対処法も紹介！

「あの人は横柄な態度を取る」といった言い方は、日常的によくしますよね。嫌な感じを伝えたくて用いる言葉ですが、正しい意味まではよく分からないという人も多いのではないでしょうか。

そこで、まずは「横柄」という言葉についてご説明します。

横柄の意味とは

「横柄」の意味とは、「他に対して偉そうな態度をとるさま」のことです。

さらに噛み砕いていくなら、「周囲の人たちを見下げるような無礼な態度」という意味もあります。

また、「その態度に謙虚さがなく、相手を小馬鹿にしているようなニュアンス」を意味する場合もあり、いずれにしても良い言葉でないのは明らかですね。

横柄の類語は？

「横柄」の類語には、「高飛車」や「不遜」、「高圧的」といった、見た目で分かる態度を表現する言葉が主となります。

例えば、横柄な態度をとる人は、相手に対して高飛車だったり、高圧的な態度をとることがしばしばです。

さらに、高圧的な態度には、謙虚さなどかけらも感じられませんよね。おまけに、どれも相手を小馬鹿にしているニュアンスが漂います。

「横柄」の類語はまだまだ他にもあり、数えあげたらきりがありません。それだけ世の中には、横柄な態度をとる人が多いと言えますね。

出典：goo辞書『横柄（おうへい） の意味』
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%A8%AA%E6%9F%84/

周囲を見渡せば、横柄な人の一人や二人は見つかりそうですよね。

そこで、ここでは実際に周りに横柄な人がいるという人の意見をまとめました。どんな横柄な人がいるのか、早速ご覧ください。

わがまま放題の上司がまさにそう！

「上司はとにかくわがまま放題で、横柄を絵にかいたような人です。周りから、わがまま放題出来る自分を凄いと思ってほしいんでしょうね。確かに凄いです、横柄な態度だけは」（27歳/男性/営業職）

横柄な態度をとる人は、自分を他人より優れた人物に見せたいという気持ちがあります。確かに、ルールを守ることが求められる職場でわがまま放題に振舞えるというのは、それだけ権力がある証拠と言えますよね。

けれど、そのわがままが周囲に迷惑でしかないとしたら、横柄な態度に映るのも無理はありません。「凄いのは横柄な態度だけ」と思われるのも納得ですね。

金持ちの友人が横柄な態度を取る子だった

「友人に金持ちの子がいて、いつも横柄な態度を取っていました。持ち物はブランド物ばかりだし、話す事と言ったらセレブな話ばかり。決めゼリフは『あら、ごめんなさい。言っても分からないわよね』でした」（24歳/女性/派遣社員）

裕福な家に生まれついたことを自慢する人もいれば、全くそんなそぶりを見せない人もいます。けれど、お金持ちには横柄な態度をとる人が多いのも事実。周囲の人を貧乏人呼ばわりすることも珍しくありません。

ブランド物を持ち、セレブな話題を持ち掛け、最後には周囲を貶めて自分の価値を上げるあたり、典型的な横柄な人と言えますね。

職場に横柄で嫌な感じの人がいる

「職場にとても横柄な感じの人がいます。言い方がぞんざいだったり、物を渡すときに放ってよこしたりとか。『もっと普通にしてよ』と言いたいけど、先輩なので言えなくてストレスが溜まります」（23歳/女性/医療事務）

横柄な態度をとる人は、相手よりも優位な位置にあることを思い知らせたいという気持ちが強いのが特徴です。自らの優位さを知らしめるために、ぞんざいな言い方をしたり、物を放り投げてよこすといった、横柄な態度を取るわけですね。

さらにこうした態度をとることで、周囲がストレスを感じているのを喜んでいることも少なくありません。

人によって態度がころころ変わるのは見てて滑稽

「同じ部署に、人によって態度をころころ変える人がいます。上司には揉み手せんばかりにペコペコしていたのに、後輩やパートさんたちには横柄な態度で偉そうに指図してくる。一体何様のつもりなんでしょうね。はたから見ると滑稽でしかないのに」（26歳/男性/スーパー勤務）

横柄な人は相手によって態度を変えるのが特徴で、自分より強い人にはおもねり、弱い人には高圧的な態度を取ります。

相手によって態度を変える人は、見ていていい気はしませんよね。特に、横柄な態度をとる人の、強い相手には気に入られようとする態度は、滑稽に見えることがよくあります。

横柄な態度をとる人には、いくつか特徴があります。これらの特徴が、「横柄な人だなあ」と感じる理由です。

ここからは、横柄な態度をとる人の具体的な特徴を見ていきましょう。

店員さんに対して上から目線

店員さんがお客さんに言い返すというのは、よほどのことがない限り、滅多にありませんよね。その理由は、お客さんの機嫌を損ねると、店だけでなく会社全体が不利益を被るからです。

こうした弱い立場の人に対して、上から目線で接するのは横柄な態度をとる人にはかなりいます。中には自らのストレスのはけ口として、店員さんに無理難題を吹っかける人も少なくありません。

自慢話や武勇伝を語る

横柄な態度をとる人は、自慢話が多く、武勇伝を繰り返し語るという特徴があります。どれも繰り返し聞かされてきたものばかりのため、「また始まったよ…」とウンザリしている人も多いでしょう。

自慢話や武勇伝を繰り返し語るのは、今、自慢できる物がないからです。したがって、過去の栄光を引っ張り出すしかありません。

また、「自分の華々しい過去を傷つけられるのはまっぴらごめん」と考えますので、ちゃんと聞かないとあれこれ難癖をつけてくる可能性があります。

横柄な態度をとる人のプライドをへし折ると、後が厄介になるのは必至。何度も繰り返し聞くしかないでしょう。

人を思いやる気持ちがない

横柄な態度をとる人は、人を思いやる気持ちがありません。誰かが困っていても、「自分で何とかするのが当然」とか、「自己責任でしょ」といった言い方をし、突き放してしまいます。

困っている人を見ても手を差し伸べないもう一つの理由は、自分自身が横柄な態度をとってきたことで、周りから助けてもらえなかったからです。

助けてもらえないことで、自分一人の力で乗り越えねばならなかった経験から、助けを求める人を拒みます。「自分は己の力で乗り越えてきたのに、なぜ助けないといけないのか」と考えるのが特徴です。

立場が上の人には謙虚になる

上司や先輩など自分よりも立場が上で、自分より強い人だと認定した場合、非常に謙虚になるのも横柄な態度をとる人の特徴です。

普段は周囲の人たちを見下すような横柄な態度を取っているのに、力のある人の前では非常に謙虚なその姿勢を見て、唖然とさせられる人も少なくないでしょう。

けれど、強い者に従うのは、横柄な態度をとる人にとっては至極当然のこと。強い者にはおもねるのが、可愛がられる秘訣だということをちゃんと知っているからです。

注意されたら反論せずにいられない

横柄な態度をとる人は、とにかく自己中心的でわがままな考え方をします。そのため、周囲から注意されたら、相手が正しいとわかっていても反論せずにはいられません。

その理由は、相手の言い分を認めてしまったら、自分が間違っていたことになるからです。したがって、何とか自分が正しいことを証明しようと反論してきます。

とはいえ、絶対に相手の方が正しいということもありますよね。こうした時は、感情的になり「馬鹿にされた！」と感じるのも特徴です。

すぐ調子に乗る

横柄な態度をとる人の中には、相手によって態度をころころ変えられるタイプもいれば、もはや横柄な態度が板についてしまっているタイプもいます。

横柄な態度がすっかり板についてしまっている場合、時には上司にも上から目線で接することがしばしば。その結果、上司から怒られることもよくあります。

上の人から怒られた時は、すぐさま平謝りして何とかして許してもらうのも、横柄な態度をとる人の大きな特徴です。ただし、すっかり板についてしまった横柄な態度は、一朝一夕に直るものではありません。

許してもらえたらホッとしてすぐ調子に乗り、また懲りずに同じ事を繰り返すのは、横柄な態度をとる人にありがちです。

横柄な態度は周囲の人を不快にさせるにもかかわらず、なぜ横柄な態度をとる人がいるのでしょうか。それは、横柄な態度をとる人には特有の心理や原因があるからです。

続いては、横柄な人の心理・原因をまとめましたので、ご覧ください。

自分に自信がない

横柄な態度をとる原因には、実は自分に自信がないという心理が隠れています。けれど、周囲から自信のない自分を知られたくなくて、あえて横柄な態度をとる行動に出ているというわけです。

高圧的で人を小馬鹿にしたような態度をとることで、自分は強い人間だと思わせたいという心理があります。実際、横柄な態度をとる人は、見た目には自信があるように見えますよね。

けれど、本当は自分に自信がなく、弱い人間だと思われたくなくて精いっぱい強がって偉そうに見せようとする心理が、横柄な態度になって表れてきています。

優越感に浸りたい

「横柄」という言葉の意味に、「周囲の人たちを見下げるような態度」というのがありましたよね。横柄な態度をとる人には、「優越感に浸りたい」という心理があります。

そもそも優越感に浸るには、周囲の人たちが自分より劣っていることが大前提です。そのため、自分が優越感に浸れるならば、他人を傷つけようがお構いなし。とにかく人より常に上にいたいという心理が強いといえるでしょう。

そんな優越感に浸りたいという心理が強い場合、周囲から好かれている人に対しては、特に見下そうとする傾向が顕著にみられます。そこには、「みんなから好かれているのが気に食わない」という心理から、横柄な態度をとることがしばしばです。

ストレスが溜まっている

横柄な態度をとる人の中には、実は自分に自信がなかったり、優越感に浸るために周囲の人を見下げていることがしばしばです。

自分に自信がないことを周囲に知られないようにするために、横柄な態度になるわけですが、そのためには常に気を張っていないといけないので、どうしてもストレスが溜まりますよね。

このストレスを何とかして発散しようと、周囲の人たちをよりいっそう見下したり、小馬鹿にしたような態度をとります。

横柄な態度をとる人からすれば、周りを見下し、小馬鹿にした態度をとることでストレス解消できるでしょう。けれど、周囲にとっては迷惑この上なしですよね。

自分を優位にしたい

横柄な態度をとる人の心理には、相手よりも常に優位な立場でいたいという思いがあります。

そもそも、横柄な態度をとる人は、人のことを下に見て小馬鹿にしますが、「自分が誰かの下にいるのは耐えられない」という考え方の持ち主です。

したがって、同等の立場だった場合、相手より少しでも優位な立場になれるのなら、時には嘘をつくことも厭いません。おまけに、そこには罪悪感のかけらもないでしょう。

横柄な態度をとる人は、誰に何を言っているかわかりません。ということは、非常に警戒すべき人物と言えますね。

このような、他人を蹴落としてでも優位な立場を守りたいという心理からとる行動が、嫌がられる原因になるのも無理はありません。

弱みを悟られたくなくて素直になれない

横柄な態度をとる人の中には、「自分の弱みを周りに悟られたくない」という心理から、あえて横柄な態度をとっている場合もあります。

ただ、本心では「周囲の人たちと仲良くやっていきたい」と考えていることが少なくありません。

とはいえ、自分の弱みを悟られたら、相手に対して強く出られませんよね。そうなると、見下げた態度を取ることもできませんし、優位な立場にも立てなくなってしまいます。

「周りから助けられたい、仲良くしてほしい」と思う一方で、「そのためには弱みを悟られることになる」と感じ、一人悶々としていることもしばしばです。

素直になれば助けてもらえるのに、損な心理の持ち主ですね。

人を思い通りに動かしたい

横柄な態度をとる人は、周囲の人たちを自分の思い通りに動かしたいという心理を持っています。

こうした「人を思い通りに動かしたい」という心理は、かつて自分がそうされたから。子供のころ、親に逆らえずに言われるとおりにしなければならなかったり、学生時代にいじめに遭った経験をしている人によくあるケースです。

他者の思い通りに動かされてきたために、人を思い通りにできる立場になった時、横柄な態度を取るようになります。

したがって、「人を思い通りに動かしたい」という心理には、「かつて自分が受けた仕打ちに対する仕返しがしたい」という気持ちもかなりあるのではないでしょうか。

横柄な態度をとる人には、それなりの心理や原因がある事がわかりました。だからと言って、不愉快なのに変わりはありませんよね。

できるだけ不愉快な気分にならないためには、横柄な態度をとる人への対処法を知っておくのがおすすめです。いくつかご紹介しますので、出来るものから採り入れてくださいね。

相手に隙を見せない

横柄な態度をとる人は、相手の欠点や弱点を攻撃してきます。そのため、横柄な態度をとる人には隙を見せてはなりません。

たとえば、上司が横柄な態度をとる人であれば、仕事を完璧にこなしましょう。さらに、顔を見るのも嫌なくらい嫌いだとしても、それを表には出さず、普通に接することも大事です。

朝は「おはようございます」と自分から挨拶し、帰りには「お先に失礼します」ときちんと挨拶することによって、周囲からはごく普通の上司と部下に見えます。

横柄な態度をとる人からすれば、仕事に文句のつけようがなく、態度にも落ち度がないとなると、攻撃したくてもできません。相手に隙を見せないことは、横柄な人に効果的な対処法です。

演技でもいいから褒める

横柄な人は自分に自信がないがゆえに、過去の武勇伝を引っ張り出してきます。また、絶対に逆らえない立場の人に対してだけ、横柄な態度をとるのも、反撃されないとわかっているからです。

そんな人には、褒めるという対処法もおすすめ。特に、自慢話や武勇伝を聞かされた時の対処法にするといいでしょう。

「それは凄い！」と持ち上げられたり、「なかなか出来る事ではありませんよね」などと言われるとご機嫌になるのも、横柄な態度をとる人によく見られる特徴です。

ネチネチと嫌味を言われることを思えば、気分良く武勇伝を語らせておく方が、受けるストレスも少なくて済むでしょう。

横柄な人にとって頭が上がらない人に注意してもらう

理不尽なことを言われたり、何かにつけて見下されるのに我慢ならない時のおすすめの対処法は、横柄な人にとって頭が上がらない人物に注意してもらうのが一番です。

横柄な人は強い者にはおもねるのが特徴ですので、頭が上がらない人から「周囲の人に対して横柄な態度をとるのは良くない」と言われたら、聞かざるを得ないでしょう。注意を受けた後も周囲の人に横柄な態度を取り続ければ、相手が気分を害するのは明らかですよね。

ただし、この方法は、横柄な人に気付かれるとかなり恨まれる可能性があります。したがって、バレないように細心の注意を払って根回しすることが大事です。

心配してあげる

横柄な態度をとる人は、自己中心的な考え方の人が少なくありません。したがって「自分の言うことを聞いて、その言う通りにやるべき」といった考え方をします。

そのため、横柄な態度をとる人が不服そうにしたら、「何かあったんですか？」と心配して聞いてあげるのがおすすめです。横柄な態度をとる人は、自分の言い分を聞いてもらいたいので、これ幸いと持論を展開するでしょう。

この対処法の最大のポイントは、横柄な態度をとる人の言い分を決して否定しないこと。逆らうと激怒し、矛先がこちらに向くのは避けられません。

「なるほど」などと相手の意見に賛同し、丸ごと受け止めると、横柄な態度をとる人も満足し、穏やかになってきます。

「あいつは横柄な奴だ！」などと息巻いている人が、周囲からは「自分こそ…」と思われていることがよくあります。となると、自分も横柄な人にならないよう、気を付けないといけませんね。

そこで、ここでは自分が横柄な人にならない為のコツをご紹介します。

人の話を最後まで聞く

横柄な態度をとる人は、何においても自分の考えがベストだと思っていますので、その他の考えを受け入れようとしません。そのため、少しでも反論されそうだとなれば、相手の言い分を封じ込めようとしてくるでしょう。

反対意見を言われるとムカッとし、つい反論してしまうなら、周囲から「横柄な人だ」と思われている可能性があります。したがって、横柄な人にならない為にも、人の話を最後まで聞くことが大事です。

最後まで聞くことによって、ゴールまでの道筋は異なっても、最終的に目指すところは同じというケースはよくあります。

頭から相手を否定するのは横柄な態度を取る人の最大の特徴ですので、くれぐれも注意したいところですね。

ルールやマナーは守る

横柄な人態度を取る人は、人を蹴落としてでも優位な立場にいたいという気持ちが強いため、手段を選ばないことがしばしばです。

世の中のすべての人が自由に行動しだしたら、収集がつきませんよね。けれど、横柄な態度を取る人は、自分の思いどおりに物事が運ばないと、人を見下して小馬鹿にします。

とはいえ、世の中の全てが思い通りになるはずはありません。一般常識とされるルールやマナーを守らないと、「横柄な態度を取る人」と思われるのは必至。人として守るべきルールやマナーは、しっかりとわきまえることが大事です。

感謝の気持ちを持つ

横柄な人は、「周囲が自分に合わせるのが当然」という考え方をします。そのため、周りが自分のやり方に合わせてやってくれていたとしても、それに気づくことができません。

そんな「周囲が合わせるのが当たり前」という考え方をしていると、横柄な態度をとる人だと思われ、嫌われるのは時間の問題でしょう。

周囲の人たちからすれば、「横柄な態度をとる人が望むやり方に合わせてやってあげているのに、感謝するどころか当然という態度を取られて腹立たしい」と感じるからです。

周囲の人が自分と同じやり方をしてくれているなら、感謝することが大事。感謝の言葉が持つ力は非常に強く、周囲の人たちに与える印象が間違いなく変わりますよ。

相手によって態度を変えない

強い者にはおもねるのに、自分より下だと勝手に認識した相手には見下すのが横柄な態度を取る人でしたね。

横柄な態度を取る人が嫌われるのは、相手によって態度を変えるから。上司に丁寧に接しているのを見たら、「なんて丁寧な人だろう」と思いますよね。けれど、自分にはまるで別人のように横柄な態度を取られたら、気分を害するのも無理はありません。

横柄な態度を取る人でなくても、相手によって態度を変える人はたいてい嫌われます。横柄な人にならない為にも、どんな人にも同じように接するのが、忘れてはならないコツですね。

横柄な態度は、周囲の人を嫌な気分にさせます。けれど、本人は自覚がないことが多く、「気が付いたら総スカンを食らっていた」ということが少なくありません。

実際、横柄な態度をとる人の末路は哀れなもの。一体どんな運命が待ち構えているのか、横柄な態度をとる人の末路を見てみましょう。

とにかく周りの人から嫌われる

横柄な態度を取る人の末路が哀れなものとなる最大の原因は、とにかく周りの人から嫌われるからです。

人は誰しも、嫌いな人を助けようとか、力になろうとは思いませんよね。特にその相手が、嘘をついて自分を貶めようとしたことがあったとなれば、「二度と許すものか」という気になるのも仕方ありません。

自分のことばかり考え、優位な立場に立とうとしたり、自慢話ばかりしてきた結果、気付けば周囲には誰もいなくなったということがしばしばです。

たとえ、周りの人たち全てから嫌われていることに気付けたとしても、時すでに遅しではないでしょうか。

結婚生活がうまくいかず離婚する場合も

横柄な態度をとる人は、職場だけでなく家庭にも存在し、特に、男性に多く見られる傾向があります。妻に対し「夫の自分が言うことは絶対だ！お前は黙って言うことを聞いておけ」といった態度を取っていると、結婚生活が破綻するのは目に見えていますよね。

よほど女性が我慢強いか、横柄な態度を取る人にもいいところを見つけられる女性でない限りは、「もうこんな人と結婚生活なんて続けられない。離婚するしかない」と考えるでしょう。

横柄な態度を取る男性は、家事など一切してこなかったでしょうから、妻と離婚されたら何も出来ないという人が少なくありません。別れてから反省しても、後悔先に立たずですね。

孤独になる

世の中には、積極的に孤独を楽しむ人がいる一方で、孤独になってどうしようもなく寂しくなり、何もする気になれない人もいます。

横柄な人は、他人よりも自分が優れていると思いたい、人よりも優位な立場になりたいと思うあまり、他人の気持ちを考えず行動してきたはず。その結果、周囲から嫌われて孤独になります。

嫌われるような行動をしてきたのですから、孤独になるのは必然の結果です。けれど、横柄な態度を取る人は、孤独になって初めてその辛さを知るでしょう。

誰からも相手にされない孤独な状態は、人を踏みつけてきた横柄な人が、自ら招いた結果と言えますね。

孤立する

孤独と孤立は似たイメージがありますが、微妙に異なる点があります。

というのも、孤独は周囲に人が誰もおらず、まったくの一人ぼっちの状態です。一方の孤立は、周囲に人はいるけれど、味方が誰もいない状態を言います。

孤立という言葉でよく知られているのが、「孤立無援」でしょう。その意味は、たった一人でいて、助けてくれる人が誰もいないこと。仲間や味方と呼べる人が一人もいない状態です。

周囲に誰もいない孤独も辛いですが、人がいるのに助けてもらえない方が、もっと辛いと感じる人は多いのではないでしょうか。

孤独と孤立は似て非なるものの、横柄な態度を取る人が陥りやすいのは同じ。どちらに転んでも、哀れな末路と言えます。

やり直すのが困難

周囲に味方や仲間と呼べる人が誰もいなくなってから、ようやく自分が嫌われていたことに気付くのも、横柄な態度を取る人によく見られる特徴です。

その理由は、横柄な態度を取る人は、自分の行動が周囲の人たちにどれだけ嫌な思いをさせているかに気が付かないからでしょう。そのため、手遅れになって初めて、ようやく気付いたということがよくあります。

周囲に誰もいなくなったり、人はいるけれど総スカンを食らって初めて嫌われていることに気付くくらいですから、横柄な人から抜け出し、やり直すのは非常に困難です。これは、横柄な態度を取る人に待ち受ける、寂しい末路と言えるでしょう。

横柄という言葉は普段からよく使われますが、正しい意味を理解することで、「横柄な態度をとる人になってはいけない」と痛感した人も多いのではないでしょうか。

実際、横柄な態度をとる人は周囲から嫌われ、待ち受けるのは哀れな末路です。横柄な態度をとる心理や原因があったとしても、横柄な態度を取っていい理由にはならないことがよくわかります。

皆から嫌われるのであれば、自分が横柄な態度をとる人にならないよう、その特徴をしっかり頭に刻んでおきましょう。一方、横柄な人への対処法も知っておくと尚いいですね。

横柄な態度は、まさに百害あって一利なし。思い当たる人は、すぐにでも改善に乗り出してくださいね。