そもそも「理屈っぽい」とは?
そこでまずは、「理屈っぽい」とはどういう意味なのかをご説明します。
「理屈っぽい」の意味
そもそも「理屈」という言葉には、2つの意味があります。
1つ目は「物事の筋道」という意味で、「理屈に合わない話」なら、「物事の筋道が通らない話」と解釈するといった具合です。
2つ目の意味が「こじつけの理由。現実を無視した条理。また、それを言い張ること」で、「理屈をこねる」といった使い方をします。
この2つの意味を合わせて考えると、「理屈っぽい」とは「筋が通っていないことを許せず、あやふやなことや間違いについて指摘せずにはいられない状態」となるでしょう。
理屈っぽい人が煙たがられる理由は、「理屈っぽい」の意味を知ると納得できますね。
「論理的」との違い
「論理的」とは、「きちんと筋道立てて考える様子のこと」です。そのため「筋道を立てる」という点において「理屈っぽい」と「論理的」は共通しているものの、両者には決定的な違いがあります。それは「誰から見て筋道が立っているか」です。
「論理的」の場合、聞く人や読む人といった第三者にとって、客観的に筋道が立っていることを指します。
一方の「理屈っぽい」は、単に自己満足として筋道が立っている状態です。語っている本人にとって都合のいい話になっており、聞く人や読む人からすると、筋道が立っているとは思えません。
「理屈っぽい」話には客観性がなく、第三者が信用できないと感じるところが「論理的」との大きな違いです。
出典:PRESIDENT Online『「論理的」と「理屈っぽい」にある決定的な違い』(2019年9月)
https://president.jp/articles/-/29762?page=1
「理屈っぽい人」ってどんな人だと思う?
続いては、「理屈っぽい人とはどんな人だと思うか?」について、男女の意見をまとめました。
何かと持論を展開してくる
「理屈っぽい人って、何かと持論を展開してくるものだから、話がなかなか前に進まない。上司が理屈っぽい人で、満場一致で決めたことにさえも持論を展開してきて、せっかく決まった話が振り出しに戻ることもしばしばです。本当に迷惑ですよね」(28歳/男性/会社員)
理屈っぽい人は物事の筋道を付けて話をしたがるため、持論を展開することがよくあります。ただし、その筋道は自分本位の考えでしかありません。したがって、周囲には客観的な意見ではなく、単に自己主張としか聞こえないのが特徴です。
とはいえ、何かと持論を展開してくる理屈っぽい人が上司だと聞かないわけにもいかず、ほとほと迷惑と感じるのではないでしょうか。
間違いを指摘したらすごい勢いで言い訳!
「同僚が理屈っぽい女性だとはうすうす分かっていましたが、ある時、間違いを指摘したらすごい勢いで言い訳してきてビックリ!『あなたは間違っているというけれど、私はそうは思わないわ。なぜならね…』と延々と続くんです。『いや、何言っても間違ってるものは間違ってるし』と言いたかったけれど、その剣幕に押されました…」(24歳/女性/経理職)
理屈っぽい人は、自分は常に正しいという自己中心的な考え方を持っているため、たとえ間違っていたとしても、認めようとはしません。
誰が見ても間違っているにもかかわらず、認めるどころか逆にすごい勢いで言い訳されたら、たじろぐのも無理はありませんね。
理屈っぽい人には重箱の隅をつつくタイプが多い
「友達に、理屈っぽい子がいます。頭はとてもいいんですけど、間違いを指摘せずにはいられないし、しかもその指摘が細かい。重箱の隅をつつくように、些細な間違いまで事細かく指摘してくるから『そこまで言う必要がある?』と思ってしまいます。友達だから許せるけど、そうでなかったらとっくに嫌いになってるでしょうね」(20歳/女性/大学生)
理屈っぽい人は、ちょっとした言い回しの間違いなどにもこだわり、事細かに指摘してくることが少なくありません。
正しくないことが気になる性分なのは分かるものの、重箱の隅をつつくような些細なことまで指摘されると、「そこまで言う?」となるのも無理はありませんよね。
理屈っぽい人はプライドが高くてめんどくさい
「理屈っぽい人って、確かに頭はいいと思うんですよ。論理的に話すし、言葉もよく知ってますしね。ただし、プライドが高いから常に話の中心でいないと気が済まないタイプで、めんどくさい。ご機嫌を損ねると、ちょっとした間違いにも揚げ足を取ってくるから、ヒヤヒヤします」(22歳/男性/大学生)
理屈っぽい人は論理的に話すことができ、言葉もよく知っているため、頭のいい人という印象を与えます。ただし、プライドが高く、話の中心にいないと気が済まないのも特徴です。
したがって、話の中心から外れるとプライドを傷つけられ、機嫌を損ねます。こうなると、言葉の揚げ足を取ってくるめんどくさい人になるでしょう。
間違いを正さずにはいられない人は理屈っぽいと思う
「後輩は有名大学を卒業していることもあってプライドが高く、とにかく人の間違いを正さずにはいられない人なんです。上司から仕事の指示を受けている時も『先ほどの言い回しですが、正しくは○○ですよね?』といった具合。最初は上司も『すまんすまん』と言っていましたが、今では露骨に嫌な顔をしてます」(26歳/女性/事務職)
理屈っぽい人は、正しい言い回しを知っているという絶対的な自信を持っているため、人の間違いを指摘せずにはいられません。
とはいえ、ちょっとした言い間違いは誰にでもあるもの。いちいち「正しい言い回しはこうだ」と指摘されたら、「そんなこと、どうだっていいよ」となりますよね。
理屈っぽい人の特徴・心理≪前編≫
ここでは理屈っぽい人が抱く心理と、よく見られる特徴をまとめてご紹介します。
感情よりも理論を優先させる
理屈っぽい人は、感情に流されることを嫌います。感情に流されると、何かと無駄が発生するという心理の持ち主だからです。
また、感情に流されると無駄が発生することから、無駄を嫌う心理の持ち主でもあります。したがって、徹底的に感情を排除し、効率を重視するのが特徴です。
頭が良いので、効率よくするためにはどうすればいいかを論理的に考えるのはお手の物。けれど感情よりも理論を優先させ、さらに効率を重視するやり方は、人間味が感じられません。
おまけに理屈っぽい人が考える効率とは、自分にとって好都合なことがほとんどです。感情的にならず、冷静に理論的に物事を進めるのはいいことですが、自己中心的な心理なのが難点ですね。
細かいことにこだわる
理屈っぽい人は、何かと気になる心理の持ち主のため、他の人からしたら「どうでもいい」と感じるような細かいことにもこだわります。
もともと納得できないと気が済まない性分でもあり、細かいことにこだわるあまり、なかなか話が終わらないこともしばしばです。
特に、人の話の間違いには徹底してこだわり、間違いを指摘せずにはいられません。こうした間違いを指摘せずにはいられないという心理は、重要な話はもちろん、他愛ない話でも顔を覗かせます。
ちょっとした雑談をしていたところへ、「今の言い回し、おかしいよ。正しくはね…」などと言ってこられたら、「そんな細かいことにまでこだわらなくても」となりますよね。
プライドが高い
理屈っぽい人の中には、異様なまでにプライドが高い人がいます。こうした人は、常に会話の中心にいないと気が済まない心理の持ち主ですので、かなり厄介なタイプですよね。
プライドが高い人の多くが、「自分は周囲の人よりも優れている」と考えていると言っても過言ではありません。これが、人の真ん中にいないと気が済まない最大の理由です。
また、「理論立てて物事を考え、行動することができる自分は他人より優れている」という意識が非常に強い人でもあります。
こうした他者より優れているという考えが、高いプライドという特徴となって現れていると言えるでしょう。
常に自分の言うことが正しいと考えている
自分は誰よりも優れているという心理と似ているのが、理屈っぽい人が「自分の言うことは常に正しい」と考えているところです。
人の言い間違いに瞬時に気付き、正しい言い回しを教えてあげているわけですから、自分が正しいという心理になるのも無理はありません。実際、間違った言い回しを正しい言い方に指摘できる点は、理屈っぽい人の長所でもあります。
ただし、人の言い回しの間違いをたびたび指摘するものですから、そのうち「自分の言うことはいつも正しい」という心理になってくるのが特徴です。
常に自分の言うことが正しいと考えると、人の意見は全て間違いということになりますよね。これも、周囲を困らせる大きな要因と言えるでしょう。
理屈っぽい人の特徴・心理≪後編≫
そんな理屈っぽい人の特徴と心理は、まだまだ他にもあります。引き続き、ご覧ください。
頭がいいと思われたい
理屈っぽい人は、周囲の人たちから「頭がいいと思われたい」、あるいは「頭がいい人だと言われたい」という心理を持っています。
誰しも、頭が悪いと言われるよりも頭がいいと言われた方が、嬉しいのは間違いないですよね。中でも理屈っぽい人は、自分のことを「常に理論的で、正論を話せる頭のいい人と思われたい」という心理が強いのが特徴です。
こうした心理の根底にあるのは、「理論的に話ができる自分はすごい」という自画自賛と、他者より優れているという自己満足的な考えなのは間違いありません。
とはいえ、自分で考えているだけでは満足できず、他者から「頭がいいね」と言われることを切望する心理の持ち主です。
間違いを正したい
理屈っぽい人は総じて頭が良く、また、言葉を良く知っています。さらに、いわゆるボキャブラリーと呼ばれる語彙を多く知っているだけでなく、正しい言葉の使い方を知っているのも特徴です。
人というのは、自分が正解を知っているとき、誰かに言いたくなるという心理がありますよね。理屈っぽい人が、他の人の言い回しの間違いを正したいと感じる心理は、「自分は正しい言い回しを知っている」という自負があるからです。
実際、理屈っぽい人は正しい言葉の使い方を知っていますので、間違いを耳にしたらそのままにはしておけません。周囲の人達からすれば「そんな些細なことで…」というようなことにまで、間違いを正しに行くでしょう。
他人の意見を受け入れない
理論的に物事を考えられるのが理屈っぽい人の特徴ですが、それゆえに自分は正しいという心理が強く、他人の意見を受け入れようとしません。何においても自分の考える事は常に正しく、間違っているはずなどないと考えるのですから、当然ですね。
また、理屈っぽい人はプライドが高いこともあり、他人の意見を受け入れるのはプライドが許しません。特に「理屈では誰にも負けたくないし、負けるはずがない」という心理を持っていることから、理論武装して相手の反論に備えているほどです。
「相手がこう言ってきたら、このように切り返そう」などと、常に頭の中でシミュレーションしているのですから、他人の意見を受け入れることなどありえませんね。
孤立しやすい
言葉の言い回しが気になって仕方がない心理の持ち主であるがゆえに、理屈っぽい人になるのですが、本人はそうとは気づいていないのが最大の特徴でしょう。
けれど、この言葉の言い回しが気になる性分は、いかなるシーンでも頭をもたげます。周囲が冗談やダジャレで大いに盛り上がっている時も、「その言い回しはおかしい」と指摘せずにはいられません。
当然のことながら、冗談で楽しく笑っていた人たちは水を差されたような気になるでしょう。その結果、「あの人は冗談も通じない」となり「理屈っぽくてつまらない」となっていきます。
こうした間違いを指摘せずにはいられない心理が仇となり、孤立しやすいのが特徴です。
理屈っぽい人がしがちな行動とは?
こうした行動が見られる人に対しては、「理屈っぽい人だなあ」と感じている可能性が大です。さっそくご覧ください。
人の話を途中で遮る
理屈っぽい人は、話が理論的でないと気になって仕方ない心理の持ち主のため、少しでも話に筋が通らないところがあると、人の話を途中で遮ってでも間違いを指摘しようとします。
一般的に、人の話を途中で遮るのは失礼な行為であり、マナー違反とされる行動なのですが、理屈っぽい人にとっては筋道が立たない話を正すことの方が重要。したがって、人の話を途中で遮ることに何ら抵抗はありません。
話の途中で遮られると「話の腰を折られた」と感じ、不愉快になる人が大半です。こうした途中で話を遮られた人の気持ちを考えようとせずに行動してしまうところが、理屈っぽい人が嫌がられる理由と言えますね。
相手が折れるまで引かない
ボキャブラリーが豊富で、正しい言い回しを知っている理屈っぽい人にとって、理屈で言い負かされることほど悔しいものはありません。そのため、相手が折れるまで一歩も引かず、持論を展開し、相手の間違いを指摘し続けます。
とりわけ、相手が自分よりも頭の良さや知識の豊富さにおいて劣るとなれば、「何が何でも負けるものか」という心理状態に陥るのが特徴です。その結果、相手が根負けして折れるまで、とことんやり合うでしょう。
こうした行動は理屈っぽい人には多くみられ、「理屈っぽい人と話すのは疲れる」と言われるのは、自分の考えを絶対に曲げず、折れないからだと分かりますね。
こだわりが強い
無駄な事が嫌いで合理的に物事を進めようとする割には、細かいことに対するこだわりが強いあまり、無駄に時間をかけるのは、理屈っぽい人によく見られる行動です。
些細なことでも間違いを見つけたら指摘せずにはいられないため、いちいち訂正して回ります。また、少しでも納得できないと納得できるまで決してあきらめようとしません。
その結果、相手と口論になると「議論では絶対に負けるものか」という気になり、徹底的にやり合うことになります。
しかしながら、自分でもこだわり過ぎて時間を無駄にしてしまったと後悔することもありますので、多少なりとも理屈っぽいという自覚はあるのかもしれませんね。
馬鹿にされると過剰に反応する
理屈っぽい人は、理論的に物事を筋道立てて考えられる人ですので、頭の良いのは確かです。この筋道立てて物事を考える能力が優れているあまり、筋道の立っていない話し方や矛盾が気になって仕方がなく、結果として理屈っぽい人になっていると言えるでしょう。
理屈っぽい人は、自分で自分は頭が良いと考えている一方で、頭の良い人だと周囲に認めてもらいたいという心理を持っています。そのため、馬鹿にされると過剰に反応しがちです。特に間違いを指摘されたり、持論にケチを付けられると「馬鹿にされた」と感じ、激怒します。
その結果、時と場所をわきまえず、相手がいかに間違っているかを大声で怒鳴りながら反論することが少なくありません。
理屈っぽい男性・女性が恋愛すると?
ここでは、理屈っぽい男女が恋愛するとどうなるのかをまとめました。
女性:懐の深い男性を好む
ちょっとした言い回しでさえ、気になったら指摘せずにはいられない理屈っぽい女性。たとえ相手が好きな人であっても、間違いを見つけたら正さずにはいられません。
けれども彼氏としては、彼女からあれこれ細かいことを言われたら「いい加減ウンザリ…」となるのではないでしょうか。
その点、懐の深い男性は相手が話し終えるまで聞こうとする人です。したがって、自分の言い間違いを理屈っぽい女性から指摘されたとしても、気分を害することなく受け入れてくれます。
そんな懐の深い男性は、理屈っぽい女性にとっては安心して議論できる相手でしょう。理屈っぽい女性が好むのも分かりますね。
女性:束縛したり詮索しない男性と相性がいい
恋愛においては、男女共に束縛を嫌う人は多いですよね。特に理屈っぽい女性はプライドが高く、自立している自分に自信を持っていますので、束縛されることを嫌がります。その理由は、自分の自由が奪われると感じるからです。
また、あれこれ詮索されるのも嫌いです。詮索にはどうしても憶測や感情が混ざりますので、筋道だった理論的な会話にならないでしょう。間違いを指摘する以前の問題として、理論的な会話ができないことに苛立つのです。
そのため、恋愛関係になっても束縛したり、詮索しない男性となら、理屈っぽい女性の恋愛は上手くいくでしょう。互いに自立した関係でいられるため、相性も良いと言えますね。
男性:女性へのハードルが高い
理屈っぽい男性は非常にプライドが高く、自らを賢い人間だと思っています。また、細かな間違いにも気付く知識を持つ自分は他人よりも優秀だとも考えているので、自分にふさわしい女性を求める傾向が顕著です。
その結果、必然的に女性へのハードルが高くなります。理論的に話せなかったり、言い間違いが多いと「自分には釣り合わない、不似合いな女性だ」と決めつけるでしょう。
さらに、「女性とはこうあるべきだ」という持論を持っていますので、少しでも自分が求める基準に満たない女性は、恋愛相手にはふさわしくないと考えます。
高いハードルを設けるのは自由ですが、「こんな自信過剰な男性はお断り」となる女性がほとんどでしょう。
男性:議論をし合える女性を好む
すでに理屈っぽい人が筋道を立てて理論的な会話ができるのは、そもそも頭がいいからだということを述べてきました。自分でも頭がいいという自信を持っている人ですから、理屈っぽい男性には対等に議論し合える女性は最適と言えます。
実際、理屈っぽい人は何かと議論を好む傾向が見られ、自分と同じように理論的に話せる女性だと、会話をしていて楽しいと感じるのが特徴。いわゆる「打てば響く」と言われるすぐさま反応が返ってくる女性とは、テンポよく会話が進むからです。
理屈っぽい男性は、こうした議論し合える女性なら「自分と対等に話せる女性」とみなし、恋愛関係の対象と考えるでしょう。
理屈っぽい人とうまく付き合うには?
そこで、ここでは理屈っぽい人とうまく付き合うための方法を、いくつかご紹介します。ぜひ、参考にしてくださいね。
下手に反論しない
理屈っぽい人は相手に言い負かされまいとしますので、下手に反論すると徹底抗戦の構えとなり、泥仕合になる可能性があります。そのため、理屈っぽい人に反論するのはやめた方がいいでしょう。
理屈っぽい人は絶対に折れようとはしませんので、結局、どれだけ口を酸っぱくして言っても、最終的には自分が折れることになります。理屈っぽい人との会話に費やした時間と労力が、報われることはありません。
理屈っぽい人には下手に反論せず、曖昧に相槌を打ったりしてやり過ごすのが無難です。
褒めて持ち上げる
理屈っぽい人は「自分は頭がいい」と考えていますので、褒めて持ち上げると気を良くします。気を良くすれば、しつこく噛みついてくることもなく、重箱の隅をつつくような細かいところまでとやかく言わないでしょう。
むしろ、褒められていい気分になっていますので、上機嫌になる可能性が高いと言えます。したがって、理屈っぽい人の言うことには「なるほど」とか「さすがに知識が豊富な人は違いますね」などと言って持ち上げるのがおすすめ。
ただし、気を良くしたことで話が長くなる可能性がありますので、その点はくれぐれもご注意くださいね。
会話の時間を短くする
理屈っぽい人は、とにかく相手の言い回しに間違いがないかを常に探していますので、話す時間が長くなるほど、リスクが高まっていきます。そのため、できるだけ会話の時間を短くするのも、上手な対処法です。
話す時間を短くすれば、それだけ会話の内容も簡単になるでしょう。あらかじめ話す内容を端的にまとめておけば、かいつまんで説明することになり、理屈っぽい人に尻尾を掴まれる恐れもなくなります。
用件が終わったら、後は無駄な話は一切せずに淡々と付き合うことも、揚げ足を取られて不愉快な思いをせずに済む方法ですね。
相手に頼るのもアリ
理屈っぽい人は、周囲から「頭のいい人だと思われたい」という強い願望を持っています。こうした願望を上手に利用するのも、対処法の一つです。
理屈っぽい人に、「実は、どうしても手に負えないことがあり、助けていただきたいのですが」と頼れば、自尊心を大いにくすぐられるでしょう。「どうした?何があった?」と話に乗ってくるはずです。
理屈っぽい人は、些細な間違いを指摘してくるところが厄介ですが、頭がよく、理論的に物事を考えられる人でもあります。したがって、頼れば非常に協力的に接してくれるでしょう。
特に上司や先輩に接するにはおすすめの方法ですが、頼った以上は反論は禁物と心得ることが大事ですね。
理屈っぽい性格を改善するコツは?
ここでは、理屈っぽい性格を改善するためのコツをいくつかご紹介します。「これならできそう!」というものから、さっそく取り組んでみてくださいね。
否定的な意見も受け入れる
理屈っぽい性格の人は、否定的な意見を言われるとムキになって反論するのではないでしょうか。
その理由は、自分と異なる意見は否定的と受け止めるからです。自分の意見に対して「いや、そうじゃなくてこっちの方がいいと思う」と言われたら、理屈っぽい人は「持論を否定された」と感じるでしょう。
とはいえ、否定的な意見にいちいち反論していたら、いつまで経っても理屈っぽい性格を改善することはできません。
世の中には様々な意見を持つ人がいて、意見が合う人もいれば合わない人もいます。まずは「自分と異なる意見を持つ人がいる」と頭の中に刻み込むことが大事ですね。
多彩な価値観に触れる
世の中に様々な意見を持つ人がいるのと同じで、人によって価値観も多種多様です。理屈っぽい性格を直すには、自分には自分の価値観があるように、人には人の価値観がある事に気付く必要があります。
とはいえ、理屈っぽい性格のため、違う価値観の人には反射的に反発するでしょう。その結果、反論していたのではいつまでも理屈っぽい性格は直せません。理屈っぽい性格を改善したいと思うのなら、いろいろな人と接し、多彩な価値観に触れましょう。
「同じ物事でも、何に価値観を見出すかよって、考え方は変わるものなのだな」と気付くことができれば、異なる価値観を持つ人と出会っても、反論しようという気が薄れるのではないでしょうか。
感情を言葉で表現する
理屈っぽい人は物事を理論的に捉え、筋道立てて解説するように話すのが特徴です。その結果、話の中に感情を表す言葉が極端に少なくなります。
なぜ感情を伴わない話し方になるかというと、理屈っぽい人はプライドが高く、素直に自分の気持ちや感情を言葉に表現できないからです。その結果、理屈をこね回す話し方になります。
ということは理屈っぽい性格を改善するには、会話の中に感情を伴う言葉を採り入れると良いということですよね。
とりわけ理屈っぽい性格の人は、感謝の言葉を口にしない傾向が顕著にみられます。積極的に「ありがとう」「嬉しい」といった言葉を使って感情を表現すれば、周囲がびっくりすること間違いなしです。
相手の話を最後まで聞く
理屈っぽい性格の人は、相手の話に間違いを見つけたら、相手の話を遮ってでも間違いを指摘せずにはいられません。
とはいえ、相手は自分の話を遮られたことで不快感を感じ、さらには間違いを指摘されてイヤな気分になり、「踏んだり蹴ったりだ」と感じているはずです。
理屈っぽい人は、自分の行動が相手に不快感を与えているという認識を持って、相手の話を最後までしっかりと聞きましょう。たとえ間違っていると感じても、話を最後まで聞くことによって、話の途中で間違いが訂正されていることに気付くかもしれません。
人は自分の話を聞いてもらった後は、相手の話に耳を傾ける気になるものです。これも理屈っぽい性格の改善に役立つ知識ですね。
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