恋愛で価値観の違いを感じる瞬間を徹底解説！上手な付き合い方は？

恋愛や結婚生活で、うまくいかなくなる原因としてよく聞かれるのが「価値観の違い」というもの。破局や離婚の原因としてもよく挙げられていますよね。でも、価値観の違いってどういうことなのかわからないという人もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、恋愛における価値観の違いについて徹底解説していきます。どのようなときに価値観の違いを感じやすいのか、また価値観の違う相手と付き合っていくためにはどうすればいいか、一緒に考えていきましょう。

そもそも「価値観」とは？

価値観とは、どのようなことに価値を見出すかという考え方を示す言葉です。何を大切にするか、何を優先するのか、ということを中心とした物事の捉え方全般を指す言葉として使われることが多いですね。

人はそれぞれ生まれながらに持っている気質も育ってきた環境も違います。価値観は、そのような気質や環境によって築かれるもの。もちろん他人から影響を受けることも多々あります。気質や性格、環境、境遇など様々な要因が絡み合って形成されていくのが価値観なのです。

価値観の違いで破局するカップルは多い

特に二人の人間が深く関わり合う恋愛関係においては、価値観の違いをお互いに感じる場面が頻繁に出てくるものです。その違いが理解できない、耐えがたいと感じる気持ちが膨らみ、相手への愛情を上回ってしまうと破局に至ることもあるでしょう。

価値観の違いが人生を共にするうえで弊害となるような重大なものという場合だけでなく、些細なものであっても積み重なるうちに気持ちが離れてしまうこともあります。

実際に、価値観の違いが原因でうまくいかなくなるカップルは非常に多いです。それだけ価値観の違いがあるというのは珍しいことではないのですね。

価値観の違いがあることはおかしくない

そもそも、先述のように人はそれぞれ気質や性格、家庭環境などが異なるため価値観がバラバラであることは当然なのです。むしろまったく同じ価値観を持つ相手など存在しないのではないでしょうか。

その中でも自分と価値観が似ている相手を見つけ出し、幸せな恋愛や結婚をする人はたくさんいます。ですが、価値観が違うからうまくいかないと決めつける必要はありません。価値観が違っても、上手に付き合いながら幸せに暮らしているカップルもいるのです。

出典：weblio国語辞典『価値観の意味・解説 』
https://www.weblio.jp/content/%E4%BE%A1%E5%80%A4%E8%A6%B3

では、人はどのような場面で価値観の違いを感じるのでしょうか。恋愛関係にあるとお互いを深く知ろうとする分、価値観の違いに嫌でも気づかされてしまうもの。ちょっとした瞬間でも「あれ？」と違和感を感じることはよくあるのです。

ここで、恋愛で相手との価値観の違いを感じた瞬間について、男女の体験談をご紹介します。自分とは合わないと気持ちが冷めてしまった人もいれば、どうにか歩み寄ろうとした人もいるようです。まずは男性編から見ていきましょう。

自分の趣味を理解してくれない

「昔から音楽が大好きで、バンドもやってるしフェスもしょっちゅう行っています。でもこの前いい感じだった子にうるさいから無理って言われて…かなりショックでした。趣味を理解してくれない人とは付き合えないなって思いましたね。」（25歳/男性/接客）

共通の趣味をきっかけに付き合うようになる人が多いくらいですので、このように趣味を理解してもらえないとなると辛いですよね。一緒にフェスに行けるような女性は他にたくさんいますので、付き合う前にわかってよかったのかもしれません。

結婚後は専業主婦が良いと言われた

「付き合ったばかりだけど彼女と気分が盛り上がって結婚後のことを話してたんです。そしたら専業主婦になりたいって言われて…。自分は共働きで一緒に家事や育児も分担して…っていうのが理想だったので、うーん…と言葉に詰まってしまいました。」（27歳/男性/教員）

お見合いでもない限り、付き合う前から結婚生活について語り合うことはあまりないでしょう。そのため付き合ってから価値観の違いに気付くケースは少なくありません。

ただ結婚後の働き方についてはお互い考え方も変わるかもしれません。話し合いを重ねることで歩み寄れる可能性もあります。

割り勘を拒否された

「デート代はすべて男が払うものという考えらしく、割り勘を拒否されたときには引いてしまいましたね。同い年だし稼ぎも同じくらいなのに…。一緒にいて楽しい子なんですけど、そこの価値観の違いはどう埋めればいいのかと悩んでいます。」（28歳/男性/営業）

男性の方が年上や収入が高いというカップルなら割り勘に抵抗があるのも理解できますが、そのような状況を抜きにして「男が出すべき」と考える女性には違和感を持つという男性は多いです。割り勘がどうというよりも思いやりが感じられない部分が悲しいですよね。

異性の友達との付き合い方でもめた

「彼女は男友達と普通に二人で飲みに行ったりするんです。自分は女友達もほとんどいないのでそれが理解できなくて…。ただの友達って言われてもお酒が入るとどうなるかわからないし心配です。彼女に伝えたら重いって言われて不機嫌に…。」（23歳/男性/製造）

このような異性の友達との付き合い方については、価値観の違いが出やすいようです。彼女にしてみればただの友達なのでしょうが、女友達と飲みに行くことのない彼氏にとっては不安で仕方ないのでしょう。でも話し合いなど解決策はいろいろありそうですよね。

男性編を見てきましたが、どの内容も男女問わず起こりそうなものといえるのではないでしょうか。ここからは女性編をご紹介していきますが、こちらも男性にも当てはまるような内容が多いです。

恋愛では現在のことだけでなく将来についても視野に入れながらお付き合いをする人が多いため、価値観の違いが出てくると大きなつまづきを感じてしまいがちなのです。どのように乗り越えればいいのかということも考えながら、女性編を見ていきましょう。

彼氏の浪費癖だけは理解できない

「彼氏のお金の使い方が理解できません。給料が入ったら全部使っちゃうし、欲しいものがあれば即決で購入、気前がよすぎて人にもおごりまくる…。明らかに浪費癖があるので、結婚したら苦労するだろうなって。最近別れが頭をよぎるようになりました。」（26歳/女性/営業）

お金に関する価値観の違いも避けては通れないでしょう。恋愛関係のうちならまだしも、結婚するとなると生活がかかってきますので深刻ですよね。浪費癖は簡単に治るものではありませんので、結婚を考えるなら早めに対策していく必要がありそうです。

結婚したら実家に帰りたいって…

「だいぶ付き合いも長くなってきたのでそろそろ結婚…という感じなのですが問題が。彼氏に結婚したら実家に帰りたいって言われたんです。いきなり義家族と同居！？って、正直ショックで…。自分が思っていた結婚生活とかけ離れてしまいそうです。」（28歳/女性/保育士）

特別な事情でもない限り、「結婚したら実家に帰る」という考え方は今の時代理解できる女性の方が少ないのではないでしょうか。彼氏側の希望だけを通すのではなく、彼女の意見も聞いて話し合いを重ねたうえで決めなければ、うまくいかなくなりそうですね。

女性は料理ができるのが当たり前と言われた

「私は料理がまあまあ得意なんですけど、初めて彼氏に手料理を作ったときにほめるでも喜ぶでもなく、女性は料理ができるのが当たり前って言われて…。なんだコイツって思いましたね。モラハラ臭がしたので、すぐ別れました。」（30歳/女性/事務）

このような古い考え方を持つ男性はまだまだいるようです。結婚しても家事育児は女の仕事と言って協力しない姿が想像できますよね。話し合って歩み寄れる可能性もないとは言い切れませんが、もっといい男性が絶対にいますので別れて正解だったのではないでしょうか。

自由な時間がないのが正直しんどい

「彼氏はとても私のことを大切にしてくれています。それは嬉しいんですけど、連絡とか会う頻度が多いのが正直しんどくて…。一人の自由な時間もほしいんですよね。休みは二人で過ごすものっていう彼とは価値観の違いを感じずにはいられません。」（25歳/女性/販売）

空いた時間はすべて恋人のために使いたいと考える彼と、自由な時間もほしいと考える彼女の間にズレが生じてしまっているのですね。嫌いになったわけではないし彼側にも愛情があるようなので、正直に気持ちを伝えてみてもいいのではないでしょうか。

本当に様々な場面で価値観の違いが感じられるものです。でも受け入れられないほどの違いでない限り、すぐに諦めてしまう必要はありません。価値観の違いに気付いたら、まずはその違いを自分の中で受け止めることが大切です。

そして「自分とは考え方が違うんだな」とその違いを認めたうえで、どうすればいいか考えていけばいいのです。どう考えても無理、違う時点で気持ちが冷めてしまったというのであれば、別れを選択するというのもありでしょう。

ここでは、価値観の違いがある相手と付き合っていくためにはどうすればいいか、ということを考えていきます。具体的には次のような方法を取るといいでしょう。

事前にルールを決めておく

例えばお金の使い方に関する価値観の違いでいえば、「デート代は基本的に割り勘」「相手の誕生日はおごり」など二人の間で事前にルールを決めてしまえば、いちいちもめたり嫌な気分になったりすることもありません。

このようにお互いの考えを出し合い、譲れるところは譲り合って二人のルールを決めておくのです。主観で動くのではなくルールに基づいて行動すれば、価値観の違いがあってもカバーすることができます。

嫌なところは我慢せずに伝える

ちょっとしたことでも相手との価値観の違いにモヤモヤした瞬間が積み重なると、大きな違和感となって爆発してしまう可能性があります。そうならないためにも、嫌だなと感じたことは我慢せずに相手に伝えた方がいいでしょう。

例えば「女は料理ができて当然」なんて言われたら、相手のために作った気持ちを踏みにじられた感じがしますよね。受け入れられないことについては、「そんな風に言われたら悲しいな」「そういう考え方は私は理解できない」などと抵抗することも大切です。

無理強いはしない

価値観の違う相手と付き合うというのは、簡単なことではありません。自分の価値観を押し付けるとうまくいかなくなりますし、こちらが価値観の違いを埋めるために歩み寄ろうとしても、相手に拒否される可能性もあります。

そうなったら、無理強いはしないことです。自分のできる限り歩み寄ってみて、ダメだったらサッと引くようにしましょう。自分だけが努力したところで恋愛はうまくいきません。やれることはやったと思えば諦めもつきますし、後悔することなく次の恋愛に踏み出せるでしょう。

感謝の気持ちを忘れない

なんで自分のことを理解してくれないの？なんでそんな考え方しかできないの？と価値観の違いがあると相手に対してイライラばかりが募ってしまいますよね。実は、この「わかってくれない」「理解できない」という苛立ちこそが、破局の原因になっているのです。

価値観の違いそのものに関しては、カバーできる方法がいくつもあります。でも苛立ちが膨らみすぎると愛情がどんどん冷めてしまいます。そうならないために、相手への感謝の気持ちを忘れないようにすることが大切です。

価値観の違いをすり合わせるためにルールを決める、嫌だと思ったことは我慢せず伝える、価値観の違いを埋めながら付き合うことについて無理強いはしない、愛情を失わないために感謝の気持ちを持つという4つの方法をお伝えしてきました。

こんなに努力しなきゃいけないなら、価値観の違う人と付き合わない方がいいのでは？と思う人もいるかもしれませんね。でも、価値観がまったく同じ相手と出会うというのはほぼ不可能。だからこそ、幸せな恋愛をするためには誰もが押さえておくべき方法なのです。

それでは引き続き、価値観の違いがある相手と付き合う方法をご紹介していきます。

相手の価値観について知ろうとする

自分とは違う考え方を持つ人に対して、いかに面白がれるか。実はこれが恋愛のみならず人付き合いの上手な人が持っているスキルなのです。違うから合わない、と切り捨てるのは簡単ですが、それでは人脈は広がりませんよね。まずは相手の価値観を知ることが大切です。

相手の価値観に興味を持ち、なぜそのような考え方に至ったのかということを知ろうとするうちに、自然と価値観の違いを受け入れられるようになるものです。また、違うからこそ補い合える部分もあります。価値観の違いをプラスに変えてしまえたら無敵ではないでしょうか。

自分の価値観について相手に伝える

相手の価値観を知ろうとするだけでなく、自分の価値観についても相手に伝えようとすることが大切です。「あなたはそう思うんだね、私の考えはこうなんだ…」というように、相手の価値観を否定せずに違った価値観を持っていることを伝えるのがポイントです。

そうすれば、相手も否定されたわけではないので価値観の違いを受け入れやすくなります。そのような積み重ねで、お互い違った価値観を持っている者同士として理解し合えるようになれば、恋愛関係も長続きするのではないでしょうか。

話し合うことでお互いに歩み寄る

特に将来に関することなど重要な事柄については、価値観の違いをそのままにしておくと「この人とは分かり合えない」という気持ちが強くなりうまくいかなくなってしまいます。そうならないためにも、話し合いの機会を作り考えを伝え合うようにすることが大切です。

話し合っていれば、お互いに譲れない部分もあれば妥協できる部分も出てくるでしょう。どちらかに合わせるだけでなく、新しい考え方が生まれる可能性もあります。そのようにしながらお互いに歩み寄ることができたら、価値観の違いがあっても十分やっていけるはずです。

価値観が違うのは当たり前と思うようにする

破局の原因の常套句にもなっている「価値観の違い」ですが、相手と自分の価値観が違うからといって悲観する必要はありません。そもそもお互い他人なわけですから、価値観が違うのは当たり前なのです。

恋愛や結婚がうまくいかなくなる原因は価値観の違いそのものではなく、それを受け入れられず気持ちが離れてしまったことが原因です。価値観が違うのは仕方のないことと割り切って、逆に違うからこそ面白いというくらいの気持ちで過ごしてみてはいかがでしょう。

恋人とはいえ他人なのですから、価値観の違いがあるのは自然なこと。それをどう理解し受け入れていけるかで、二人の関係は変わっていくのです。

とはいえ、価値観の違いを感じたら戸惑いを覚えるのは無理もありません。ショックなあまり否定的な言動をしてしまう人もいるでしょう。それでも、仲良く付き合っていきたいなら違和感は一旦飲み込んで策を練ることが大切です。

最後に、ついついやってしまいがちなNG言動をご紹介します。価値観の違いを感じて感情的になると次のような言動をしてしまいがちですが、溝を作る原因になるため気を付けて下さいね。

自分の意見を押し通そうとする

相手の価値観を受け入れられないあまりに、自分の意見を押し通そうとしてしまいがちですが、それはNGです。自分の意見を無理やり押し通せたとしても、相手は心から受け入れているわけではありません。乱暴なやり方ではひずみが生じるに決まっています。

そもそも、自分勝手なふるまいには思いやりが感じられません。相手の愛情が冷めてしまう原因にもなるでしょう。譲れないようなことだとしても、押し通すのではなく相手に理解してもらえるよう丁寧に話し合いを重ねるといった方法をおすすめします。

相手の価値観を否定する

自分とは違う価値観というだけで、どちらが正しい、間違っているというものではないはずです。ところが、自分の価値観が絶対だと信じている人ほど、相手の価値観をバッサリ切り捨てるように否定してしまいがち。

価値観を否定されたら、人格まで否定されたような気分になってしまいます。「あなたは間違っている」「その考え方はダメ」ではなく、「自分はそうは思わない」「自分は違う考え方だ」というように自分を主語にして意見を伝えましょう。

相手に合わせすぎるのもNG

相手と円満でいたい、もめたくないという平和主義的な気持ちが強いせいで、自分の価値観を押し殺してまで相手に合わせようとする人もいます。表面上ではうまくいっているように見えるかもしれませんが、これもNGです。

相手に合わせすぎると自分のない人間になってしまいます。結局つまらない人だと思われて相手の気持ちが冷める原因になりますし、自分自身も我慢ばかりでストレスが溜まっていきます。

違う部分は怖がらずに伝えていった方が、お互い本当の意味で理解し合える関係になれるのではないでしょうか。それが叶わないならそこまでの関係だったということです。

理解し合えないからと話し合いや歩み寄りを怠る

どうせわかってもらえないだろうと最初から諦めてしまうのは、とてももったいないことです。違和感を一人で抱えたまま付き合い続けても楽しくありませんよね。理解し合えないと決めつけてしまうのではなく、話し合ってみることが大切です。

価値観の違う相手と向き合うのは難しいことです。それでもお互い違いを認め合えたら、もっといい関係になれるかもしれないのです。話し合いや歩み寄りを怠ることで、その可能性を潰してしまっていたら、いつまでも幸せな恋愛はできないのではないでしょうか。

価値観が違うから合わない、うまくいかないと最初から決めつける必要はありません。他人だった二人が偶然恋愛関係になっただけなのですから、価値観の違いがあるのは当然のことなのです。まずは自分との違いを知ろうとすることから始めてみてはいかがでしょう。

お互いの価値観に興味を持つような気持ちで、違いを感じながらも認め合うことができれば、それぞれの持ち味を尊重できるカップルになれるはずです。価値観が違っても仲良しな二人を目指して、できることから始めてみて下さいね。