細かいことを気にしない人の性格って？気にしない生き方をする方法も

どんな人でも必ず、自分とは生き方や考え方の違う他者と関わり合いながら暮らしています。たとえ家族でも、相手の気持ちを100%理解することは不可能ですよね。

そのため、「相手は何を考えているのだろう」「何でこんなことをするのだろう」と、細かいことを気にしてしまう人もいるようです。

そもそも、細かいことを気にする人は気遣いができるということでもあり、悪いことではないはずです。ですが本人としては、細かいあまり生きづらいと感じることもあるでしょう。

毎日を気楽に過ごすためにも、細かいことを気にしない生き方は身につけておいて損はありません。些細なことを気にしないで済む方法を知り、心穏やかに暮らしましょう。

細かいことを気にする人は、どんなことが気にかかるのでしょうか。また、その時何を思うのかも、人それぞれ違うはずです。

細かい人が気にすることはどのようなことなのか、詳しく見ていきましょう。

身近な人が不機嫌だと自分のせいだと思ってしまう

「周りの人の機嫌が悪かったり怒っている雰囲気だと、『自分が何かしてしまったんじゃないか』ってすごく不安になります。特に上司の態度は常に気になりますね」(25歳/男性/会社員)

細かいことを気にしてしまう人は、周囲の人の機嫌が気になるようです。いつもと違う態度を取られると、自分が怒らせてしまっているのだと思い込んでしまいます。

実際にはいつもと変わらなかったり、他のことで不機嫌になっていたとしても、1度自分のせいだと思い込んだら止まらないのです。

友人が私以外の人と楽しそうに話しているのが不安…

「細かいかもしれないけど、いつも一緒にいる友達が他の子と笑っていると不安です。『私といるより楽しいのかな』とか『もしかして影で自分のことを笑ってるのかも』とか、怖くなってしまいます」(23歳/女性/事務)

細かいことを気にしすぎる人は、人の笑い声に敏感です。身近な人が楽しそうに笑っているのを見ると、自分が取り残されたように感じることがあるようです。

また、自分が笑われているのではないかという不安に駆られる人も。いろいろなことが気にかかり、精神的に余裕がなくなってマイナス思考になっているのでしょう。

周りの人にどう思われているのか気になる

「昔から自分に対する他人の評価が気になってしまって…一緒にいて楽しんでくれてるのかとか、嫌われてるんじゃないかとか。心配になってしまって、相手になかなか心を開けません」(21歳/男性/大学生)

他人の視線を気にしてしまうのは、細かいことを気にする人にありがちです。周りからの評価が気になるあまり、人とのコミュニケーションが上手くいかないこともあるようです。

生まれつきの性格からくる人もいれば、過去に嫌な思い出があってトラウマになっている人もいるので、周りが「気にするなよ」と言ったところでなかなか治らないでしょう。

物が散らかっていることを気にしてしまう…

「職場とか彼女の家が散らかっていると気になってしまいます。物が出しっぱなしなのは嫌ですね。細かいようだけど、ちゃんと揃えて収納してほしいです」(26歳/男性/公務員)

細かいことを気にする人は、周りの環境も気になるようです。他の人よりも細かい点まで気にしてしまうので、神経質と捉えられることもあります。

騒がしい空間や散らかっている場所だと、気になって集中できないのでしょう。

相手のだらしなさにイライラする

「彼氏の大雑把なところが気になります！服は脱ぎっぱなしだし、待ち合わせすると少し遅れてくるしイライラします…彼氏からは『細かい』って言われますね」(25歳/女性/保育士)

人それぞれ感覚は違うので、綺麗好きな人もいれば散らかっていても気にならない人もいますよね。細かいことを気にする人は、だらしないことを嫌うようです。

その感覚が食い違った時に、小さなイライラが積み重なってしまうのでしょう。

他の人には気にならないような細かいことを心配してしまったりイライラしてしまう人には、いくつか共通点があるようです。なぜいろいろなことを気にしてしまうのか、原因を見てみましょう。

完璧主義者

何事にも完璧を求める人は、自分の理想と違う部分を受け入れられない傾向があります。仕事はもちろん、プライベートでも細かいルールを決めて忠実にこなそうとしていて、それを守れないと落ち込んだりイライラしたりするようです。

完璧主義で細かいことを気にする人は過程も大切にするので、結果だけではなくそこにたどり着くまでの経緯も慎重なのです。

また、人に対しても同じことを求めてしまうので、周囲の人が手を抜いていると気になってしまうのでしょう。

警戒心が強い

細かいことを気にする人は、警戒心が強いという特徴があります。人の悪意に対して非常に敏感で、自分が傷つけられないように警戒心が働くようです。そうしているうちに、相手の細かい言動の変化にもすぐに気づけるようになるのでしょう。

周りの人がピリピリした空気だと、とにかく自分に原因があるのではないかと考えるので、距離を置いたり必要以上に機嫌を取ろうとする傾向があります。

細かい人はその警戒心の強さから初対面の相手には壁を作ってしまいがちなため、仲良くなるにも時間がかかるかもしれませんね。

気を遣いすぎてしまう

周囲の人に気を遣いすぎてしまうのも、細かいことを気にする人の特徴です。細かいことを気にする人は繊細な人が多く、人の言動ひとつで気持ちが落ち込んでしまうことがあります。

自分がされて嫌なことは相手にはしないようにと考えるので、周りに気を遣いながら行動できるのです。周囲をよく見ているので、「あの人は細かいところまで気がつくな」という評価を貰うこともあるでしょう。

ただし、気にしすぎるあまり、周囲の人が気づかないところで精神的な疲労が溜まっているかもしれません。身近に気遣い上手な人がいれば、さりげなくフォローしてあげてくださいね。

几帳面な性格

几帳面で神経質な人は、細かいことを気にしがちです。整理整頓を求めたり周りとの調和を求める人は、職場や仲間内にもひとりはいるのではないでしょうか。

こういった人は、基本的に乱雑な環境が苦手です。使ったものを片付けられない人や協調性がない人に対して、イライラしてしまう傾向があります。自分だけでなく、周りの人にも細かいことまで気をつけてほしいようです。

また、ルールは必ず守りたいという気持ちが強く、そこからはみ出た人には冷たく接してしまうことも。

自信がない

自分に自信がなくなると、人は周りからの評価が気になり出します。周囲の視線が冷たく感じたり、周りから笑われているような気持ちになってしまうようです。その考えは、まるで強迫観念のように付きまといます。

そのため、細かいことを気にしがちな人は、おどおどしていてどこか臆病な雰囲気がするのです。それが余計に周りの人に不快な印象を与えてしまい、人間関係を築く上で悪循環になってしまうようです。

細かいことを気にするのはいいのですが、自己肯定感を高めなければ、いつまでも現場から脱出することはできないでしょう。

プライドが高い

細かいことを気にする人といえば、繊細で俯きがちな人を思い浮かべるのではないでしょうか。ですが実はプライドが高い人も、細かいことを気にする傾向があるのです。

プライドが高いということは、その分自尊心が傷つくことを恐れてしまいます。自分が失敗をして恥をかくことは許せないので、細かいところまで注意深く確認するようです。

また、自分を守るために周りに厳しくなるため、人の揚げ足を取るように些細なことも見逃さないという傾向もあります。細かいことを気にする人が近くにいる時は、言動には注意が必要です。

細かいことを気にする人とは反対に、小さなことは気にしないという人もいますよね。両者には考え方の違いがあるようです。細かいことを気にしない人の心理的な特徴を見てみましょう。

他人の評価が気にならない

細かいことを気にせず伸び伸びと生きている人は、良い意味で他人からの評価を気にしていません。もちろん、自分に非がある時にはきちんと反省もしますが、不当な評価には耳を貸さないようにしているのです。

人はどうしても自分をランク付けてみたり、周りから褒められたいと思いがちです。ですが、そうすることによって窮屈な生き方になってしまいますよね。細かいことを気にしない人は、そのことをわかっているのでしょう。

また、他人に対して不当な評価をすることもないので、周りと良好な人間関係を築けるという特徴もあるようです。

過去を引きずらない

細かいことを気にしない人は、過去に囚われずに前向きな考え方をしています。どれだけ努力して真面目に生きている人でも、失敗してしまうことは必ずあるでしょう。後悔や心残りも少なからずあるはずです。

過ぎたことをすべて引きずってしまうと、失敗が怖くなり何かをする度に細かいことを気にしてしまいますよね。そうならないためにも、過去の些細な出来事は引きずらないようにしているのです。

今までの失敗を反省しつつも引きずらない人は、細かいことを気にせずに前進しています。

自立している

自分で決断して行動できる人は、周りの意見に左右されることがなく細かいことを気にしません。困った時に人を頼ることはあっても、基本的には自立しているという特徴があります。

細かいことで一喜一憂してしまう人は他人に頼りがちなので、周囲の人の意見に振り回されてしまいます。反対に、自分の中に強い意志があれば、他人から何を言われても気持ちが揺るがないのです。

このように、細かいことを気にする人としない人には、自立できているかという違いもあるようです。

夢や目標がある

夢や目標を持ち努力している人は、達成するために前を向き続けています。抱いているものが大きければ大きいほどがむしゃらになるので、周りの声が聞こえなくなるようです。そのため、小さな批判や中傷は気にならなくなるのでしょう。

細かいことを気にしてしまう人ほど、卑屈になって高い志を持てなかったり、人の夢を馬鹿にしてしまいがちです。言いかえれば、細かいことを気にせずに生きていくには、夢や目標を持つといいのかもしれませんね。

精神的に安定している

精神的に浮き沈みが激しい人は、比較的細かいことを気にしがちです。調子が良い時は少々のことは気にならないのに、気分が落ち込んでいる時は周りの人の一挙手一投足が気になってしまうようです。

一方、常に精神的に安定している人は、周りのことを見る余裕があります。もし、悪意のある言葉を投げられても冷静に対処できるので、多少のことではへこんだりしないでしょう。

ポジティブな精神状態を持ち続けられる人ほど、細かいことを気にしない傾向があるのです。

細かいことを気にしない人は、おおらかで心穏やかな人が多いようです。そして、落ち着いた精神状態は言動にも現れています。細かいことを気にしない人の言動に現れる特徴も見てみましょう。

言動がマイペース

細かいことが気にならない人は、自分のペースで発言したり行動できるという特徴があります。気にしがちな人というのは、他人に何を思われているのかが心配になってしまい、周りに合わせてしまう傾向があるのです。

反対に、細かいことを気にしない人は、良くも悪くも他人の気持ちをあまり気にせず、自分の感情に正直に動くようです。そのため、周囲からはマイペースな人だと思われているでしょう。

他人と一定の距離を保っている

他人と密に接するほど、相手の嫌な面が見えてきますよね。仲の良い友人や大好きな恋人でも、必ず自分とは違った部分があり、それが受け入れられないこともあるでしょう。

細かいことを気にせずに生きている人は、そのことを無意識に感じて他人と一定の距離を保てているようです。ドライに見えるかもしれませんが、快適に過ごすためにはそのような考え方もありだと言えるでしょう。

特に女性は集団意識が強いので、細かいことを気にしないために、あえて個人行動を選ぶ人もいるようです。

考えるより行動する

細かいことを気にしない人は、考えるよりも行動できるという特徴があります。頭でぐるぐる思い悩むくらいならば体を動かそうとするタイプで、どっしりと構えているため周りの人から見ても安心感があるでしょう。

反対に、細かいことを気にしてしまう人は、次から次へと悩み事が増えて負のループにはまってしまいます。そうなると、足がすくんで行動に移せなくなってしまうのです。

いつも悩んで行動できない人は、細かいことを気にする前に体を動かしてみると良いかもしれません。

自分の意見をはっきり言える

人の気持ちなど細かいことを気にし出すと、自分の意見を相手に伝えにくくなりますよね。そのため、いろいろと気にしがちな人は自分の気持ちを言葉にするのが苦手です。

小さなことを気にしない人は、相手の顔色ばかりを窺わずに自分の意見ははっきりと言うことができます。おどおどとすることもないので、大人の落ち着きを感じられるのが特徴です。

細かいことを気にしてしまう人は、気にしない人よりも損をしていることがあります。気にしないメリットを知れば、きっと「変わりたい」と感じることでしょう。

細かいことを気にしないことで考えられる利点を見てみましょう。

不安感がなくなる

細かいことを気にしないことで、あらゆる不安から解放されるという大きなメリットがあります。小さなことを気にしていると、常に緊張感や不安感が付きまとうでしょう。

人からの評価に怯えたり、失敗を恐れてしまうことで精神的に不安定になってしまいます。そういったものがなくなることで、周りからも明るい人だと好印象を持ってもらえるはずです。

また、心の安定は体調にも良い変化をもたらすでしょう。寝不足や体調不良も改善されるかもしれませんよ。

自分がしたい生き方ができる

細かいことを気にする人は、自分を解放できずに窮屈な生き方をしていることがほとんどです。他の人の目を気にして周りと肩を並べてみたり、指を差されることを恐れて自分を殺してしまう人もいるでしょう。

他人の意見を気にしなければ、もっと自分がしたい生き方ができるようになります。アドバイスを無視して自分勝手になってしまうのはNGですが、細かいことを気にしすぎて人に合わせた生き方をするのはもったいないことですよね。

自分の能力を最大限に発揮できる

細かいことを気にせずに自分の生き方を貫けるようになると、さらに能力を最大限に発揮できるようになるでしょう。

元々才能があったのに、周りとの調和を気にして行動や発言をセーブしていた人でも、しがらみを捨てることができれば劇的に成長できるはずです。もしも特技がなかったとしても、自由に自分を表現できるようになることで、才能が開花するかもしれません。

小さなことを気にせず前向きに行動すれば、可能性は無限大になるのです。

変化に順応できるようになる

小さなことを気にしなくなることで、気持ちにゆとりができてきます。穏やかな心を持つようになると周りを見る余裕ができて、変化に順応できるようにもなるでしょう。

周囲の意見や環境の変化に柔軟に対応できるようになるので、自分にとってプラスに働きます。細かいことを気にしすぎて頑固になってしまうと、見えるものも見えなくなってしまいます。

人間関係が良好になる

細かいことを気にしない大きなメリットのひとつが、人間関係が良好になることです。周りの人の顔色を見ながら生きることは、気づかないうちに大きなストレスになってきます。そしてそれは表情にも現れて、どんどん暗い表情になっていくでしょう。

精神的な負担から解放されることで顔つきも明るくなり、周りへ与える印象が良くなります。また、ネガティブな発言も減っていくので、一緒にいると楽しいと思ってもらえるのです。

小さいことを気にしなくなるだけで驚くほど変わる人もいるので、人間関係にも変化があるようです。

細かいことを気にしないで生きることにはメリットがたくさんあることがわかりましたが、性格を変えることは難しく感じてしまいますよね。

ですが、急にはできなくても少しずつ意識を変えることで、考え方は変えられるはずです。細かいことを気にしないで済む方法をご紹介します。

自信をつける

自分の中で自信がない部分というのは、周りの人からどのように見えているのか不安に感じてしまうものです。見た目や能力など、コンプレックスに感じている部分は、特に細かいところまで気になるでしょう。

それを解決する方法は、自信を持つ以外ありません。自分自身がコンプレックスをなくせば、周りからの視線も気にならなくなるはずです。そのためには努力が必要になりますが、まずは自分の理想の姿をイメージして、それに向けて改善していきましょう。

物事をポジティブに考える

「これをすると嫌われるのではないか」「失敗したらどうしよう」ということを意識して、ネガティブな考え方に囚われてしまうと、細かいことがどんどん気になってくるでしょう。

物事をポジティブに考えることができれば、周囲の声はある程度気にならなくなるはずです。いきなり考え方を変えるのは難しくても、少しずつ前向きになるようにシフトしてみてください。

自分がやりたいことを貫く

自分の信念を貫いてやりたいことをやっている人は、小さなことを気にしません。細かいことを気にしていたら、何もできなくなってしまうのです。

言い換えれば、細かいことを気にしない性格を目指すなら、はっきりした目標を立てると良いということ。何をしたいかわからずふわふわと生きていると、どうしても周りに流されてしまいます。

本当にやりたいことを見つけて突き進んでいくことができれば、周囲の声など気にならなくなるでしょう。

失敗は成功のもとだと考える

失敗を恐れてしまうと、細かいことが気になって止まらなくなりますよね。ミスした時に落ち込んでしまうタイプの人は、失敗は成功のもとだと考えると気持ちが楽になるでしょう。

また、プライドが高い人も失敗することを極端に嫌がります。そういった人は、自分が失敗することを受け入れることも大切です。

生きていく中で1度も失敗しない人はいません。それを意識していれば、自然と間違いも怖くなくなっていくはずです。

細かいことを気にしないで済むための方法はまだまだあります。周囲の人と付き合う中で、細かいことを気にしなくなるためのコツをお伝えします。

周りの人を信用する

周りの人を心から信用することができれば、ある程度のことは気にならなくなるはずです。疑う気持ちがあるからこそ、相手の心情や言動の裏側が気になってしまいます。

信頼関係のある相手と一緒にいると、精神的に安定するので小さなことでは同様しなくなるでしょう。また、相手への信頼の気持ちを伝えることができると、向こうからも大切にしてもらえます。

細かいことが気にならなくなるうえに、良好な人間関係を築くこともできるでしょう。

細かいことはある程度目をつぶる

どれだけ似ている人がいたとしても、まったく同じ考え方で行動パターンも同じという人はいないでしょう。そのため、相手に対して気になることは多少出てくるはずです。

少しでもイライラしたりモヤモヤする気持ちを避けるためには、許容範囲を広くする必要があります。自分の中で「これは許してあげよう」というポイントを決めておけば、気持ちが楽になるでしょう。

他人と距離を置く

根本的な性格を変えるということは非常に難しく、どうしても細かいことが気になってしまう人もいるでしょう。その場合は、ひとまず他人と少し距離を置くことも、心を落ち着かせる方法のひとつです。

仲良くなればなるほど相手の嫌なところも見えてしまい、小さなことでストレスを感じることもありますよね。その場合、問題の解決にはならないかもしれませんが、相手と離れてみてもいいかもしれません。

がんばりすぎない

日頃から努力している人は、自分にも他人にも厳しくなってしまいがちです。そのため細かいことが気になってしまうのでしょう。

少し肩の力を抜いてみると、気になるポイントも少なくなるかもしれませんよ。目標を高く持ち努力し続けることは素晴らしいことですが、それによって周りの人にイライラしてしまうようならば、がんばりすぎないということも大切です。