県民性を知る前に!そもそも石川県ってどんな場所?
何度も訪れていて詳しい人もいれば、「よく知らない」という人もいるはず。そこで、石川県の県民性を知る前に、そもそも石川県とはどんな場所なのかを見ていきましょう。
日本が誇る伝統工芸が多数
石川県は日本が誇る伝統工芸品が多数あり、分野も多岐にわたります。そこで、代表的な物をいくつか挙げてみましょう。
まず、加賀市周辺は陶磁器の九谷焼で知られます。江戸時代前期に生まれた焼き物で、特に鮮やかな色彩と大胆な絵柄のものが印象的です。
輪島市は漆器の輪島塗の産地で、ここでしか取れない「輪島地の粉」と呼ばれる、非常に良質な土で作られています。
石川県を代表する金沢市周辺は、着物の加賀友禅が有名です。創始者である宮崎友禅斎にちなんで、加賀友禅の名がつけられました。
忘れてはならない金箔も、金沢市周辺の伝統工芸品。わずか10円玉ほどの金合金を、畳一畳分の大きさにまで伸ばすと言いますから、まさに熟練の技です。
昔からの言い伝え!「弁当忘れても傘忘れるな」
主に石川県の金沢市で古くから言われてきたことで、朝、会社や学校に出かけるときにかける言葉とされています。
この言葉から、「金沢市は雨が多いのか」と感じた人も多いでしょう。たしかに、石川県の年間降水量は多いほうではあるものの、飛び抜けて多いわけではありません。ただし、非常に天気が変わりやすく、朝晴れていても油断できないのだそう。つまり、「天気が変わりやすいから気をつけなさいね」という注意の意味を持っています。
金沢市の積雪量は数センチ程度と少なく、旅行で訪れて雪が降っても、豪雪に見舞われることは少ないでしょう。ただ、秋から冬にかけては、雨や雪、さらにはみぞれやあられなどさまざまな形で降ってきますので、傘は持っていた方が安心ですね。
出典:
ほっと石川旅ねっと(石川県観光連盟)『職人の技が光る伝統的工芸品』
https://www.hot-ishikawa.jp/feature/gourmet/Craft
いしかわ生活工芸ミュージアム(石川県立伝統産業工芸館)『伝統工芸36業種』
http://ishikawa-densankan.jp/craft/index.html
加賀友禅(加賀染振興協会)『加賀友禅を知る』
http://www.kagayuzen.or.jp/know/
社会・人口統計体系 都道府県データ 基礎データ(総務省)『B 自然環境』(2019年)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0000010102
石川県公式サイトより『第1章 いしかわの冬と住まい 』
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kenju/shisaku/yuki/documents/03yuki_chapter1.pdf