「他人に厳しく自分に甘い人」の性格&特徴を徹底解説！対処法も紹介

世の中にはさまざまな人がいますが、その中には自分を厳しく律することができる人もいれば、人には厳しいのに自分にはからっきし甘い人もいます。このような「人と自分」への考え方の違いによって、世の人たちを大まかに分類することができると考えていいでしょう。

その中でも気になるのが、他人に厳しく自分に甘い人です。おそらく、大多数の人が嫌うタイプではないでしょうか。他人にはあれこれ厳しく言うくせに、自分には甘いと「オイオイ」と言いたくなりますよね。

今回は、そんな他人に厳しく自分に甘い人の性格と特徴を徹底解説し、対処法もご紹介します。他人に厳しく自分に甘い人の心理が知りたい方、必見です！

先に、人は大まかに分類できるのではないかという点に触れましたが、具体的には4つに分類できると考えられます。

ここでは、4つの分類パターンの特徴を見ていきましょう。自分がどのタイプに当てはまるか、考えながらご覧ください。

自分に甘く他人にも甘い

自分にも他人にも甘い人は、楽天的な思考をする傾向にあり、ノリも人当たりもいいのが特徴です。

この楽観的な思考から、困ったことが起こっても「誰かが何とかしてくれる」と考えることがしばしばですが、人生、そう簡単にはいきませんよね。自分にも他人にも甘い人は、人生に対する考え方そのものが甘いと言っていいでしょう。

さらに楽天的でノリのいい性格から、気前よく愛想のいい返事をして何かを引き受けるものの、基本は人任せのため、やることが無責任であることが多いと言えます。

結局、見かねた人がやってしまうことになり、自らの甘さにいつまでも気づけないタイプです。

自分に甘く他人に厳しい

4つのタイプの中で最も嫌がられるのが、自分に甘く他人に厳しいタイプです。

このタイプの特徴は自分自身が苦労したり、嫌なことをするのは避けようとするのに他人の無責任な言動には腹を立て、責めずにはいられない性分でしょう。

また、プライドが高く見栄っ張りなため、自分のミスはすべて人のせいにします。もちろん、謝る気は毛頭ありません。

さらに、人から嫌なことをされたらいつまでも覚えていて根に持ち、徹底的に相手を嫌うのも特徴です。どの特徴を見ても、実に厄介なタイプであることがわかりますね。

自分に厳しく他人にも厳しい

自分に厳しい人は高いプライドの持ち主ではありますが、勤勉で努力家です。性格は神経質で、完璧主義な人も多くいます。そんな自分に厳しい人の難点は、周囲にも自分と同じように努力を求めることです。

このタイプは意地悪で人に厳しく接することはありませんが、頭が良いことから非の打ち所のない正論をぶつけてくるため、これが人を傷つけてしまいます。

さらに、勤勉で努力家ではあるものの、頭がキレるために腹黒いところもあるのが特徴です。

自分に厳しく他人に甘い

人から最も好かれるタイプが、自分に厳しく他人に甘い人でしょう。このタイプは、仕事における経験や知識が豊富。また素晴らしい実績を持っているにもかかわらず、謙虚な人が多く見られます。

また、「人は人、自分は自分」という考え方ができるため、自分の価値観を人に押し付けることがありません。

ただ、他人に甘いのは優しいからというわけではなく、そもそも他人に期待していないからと言えます。自分で何でもできてしまうので、他人に期待するより自分でやった方が早いというわけです。

とはいえ、自分のミスはあくまでも自分の責任と捉え、誰かに責任転嫁することはありません。その部分だけ見ても、4つのタイプの中では最も好ましいと言えるのではないでしょうか。

4つに分かれるタイプの中では、周囲から最も嫌われると言っても過言ではないのが、他人に厳しく自分に甘い人でしょう。

では、他人に厳しく自分に甘い人はどのような心理から、他人には厳しくて自分には甘いのでしょうか。その心理をまとめましたので、ご覧ください。

自己防衛本能が強い

他人に厳しく自分に甘い人は、 自分がミスをした時などに劣勢を認めたくないという本能が強い傾向が見られます。これが自己防衛本能で、無意識に自らを守ろうとする行動を取らせるのが特徴です。

他人に厳しく自分に甘い人は、一見すると自信満々な人のように見えるものの、実は自分に自信がないことが少なくありません。そのため、自分を守ろうと虚勢を張ることがしばしばです。

つまり、他人に厳しく自分に甘い人は、人から攻撃されることを極端に恐れるあまり「攻撃される前に強くけん制しておかなければ！」と考えてしまうのでしょう。

自分のことを高く評価している

自分に甘くなると、己に対する評価は自然と高くなりますよね。したがって、他人に厳しく自分に甘い人が高い自己評価を持っていても不思議ではありません。

例えば、人がお膳立てしてくれたことによって成功したことでも、人に感謝するどころか、自分の力だけで成し遂げたように話して自慢するのが特徴です。これぞ、高い自己評価のなせる技でしょう。

ただ、周囲からすれば単に自分に甘いだけと映ります。そのため、自分で自分のことを高く評価しているわりには、周囲から称賛の目で見られないという状況に陥りがちです。

そこで、自分がいかに優れているかをアピールしようとして、盛んに過去の自慢話や武勇伝を語ります。

甘やかされる環境にあった

甘やかされる環境にあったことで、他人に厳しく自分に甘い人になるケースがよくあります。

例えば、過保護な親に育てられたり、祖父母に甘やかされたりすれば、自分に甘くなるのも無理はありませんよね。さらに、周囲が用意してくれたレールの上を歩くことにもなりがちです。

こうしたお膳立てされた人生を歩んできたなら、何をしても成功するのは当然。「自分はすごいんだ」という心理を生む大きな要因です。

攻撃されたらどうしようと怯えている

タイプ別のところでも触れましたが、他人に厳しく自分に甘い人は恐怖心が強く、常に「誰かから攻撃されたらどうしよう」と怯える心理を持っています。

最大の理由は、メンタルの弱さです。周囲にお膳立てされ、常に成功する状況にいたのですから、メンタルが弱くなるのも無理はありませんよね。また、他人に厳しく自分に甘い人は、「自分はメンタルが弱い」という自覚を持っている人が少なくありません。

お膳立てされていない状況で攻撃されれば間違いなく負けると分かっており、さらに挫折を知らずに生きてきたので、負ければ絶対に落ち込むことも自分でわかっています。

そのため、自分に不利な状況を回避しようと躍起になり、他人に厳しくなるというわけです。

他人に厳しく自分に甘い人には、多くの特徴があります。これらの特徴を照らし合わせると、周囲に「あの人のことだ」と思い浮かぶ人が、一人や二人はいるのではないでしょうか。

そんな他人に厳しく自分に甘い人の特徴を、一挙大公開！早速ご覧ください。

自己中心的

他人に厳しく自分に甘い人の特徴に、自己中心的というのが挙げられます。どんなことでも「とにかく自分が一番！」という考え方をするあたりは、常に甘やかされてきたからでしょう。

また、「とにかく自分が一番！」には、「自分が一番大事」という意味もあります。そのため、お世話になった人や親友が困っていても、自分に火の粉が飛んでくるとなれば、絶対に手を貸さないのが特徴です。

こうした自分さえよければいいという考え方では、相手の立場に立って物事を考えることなど、到底できませんよね。わがままで甘えた性格の自己中心的なところは、他人に厳しく自分に甘い人の最大の特徴と言えるでしょう。

言い訳が得意

他人に厳しく自分に甘い人は、言い訳が得意なことも特徴です。自己防衛本能が働き、「自分を守るためには正当な理由を述べなければ」と考えます。そのため、本人は言い訳とは思っていないこともしばしばです。

これは、「悪いのは常に周りの人」という自己中心的な思考の持ち主だからでしょう。自分に甘い人にとって、悪いのは周囲であって自分ではないのです。

そんな言い訳が得意な他人に厳しく自分に甘い人の口癖が、「でも…」や「だって…」になるのは、容易に想像がつきますね。

それ以外にも「あの人がこうしろって言ったから…」などなど、言い訳のバリエーションは豊富です。口を開けば言い訳となれば、うんざりするのも無理はありません。

面倒ごとを後回しにする

面倒なことは後回しにするのも、他人に厳しく自分に甘い人によく見られる特徴です。理由は至って単純で、自分は極力面倒くさいことはやりたくないから。中には、面倒なことはやらないで済むよう、立ち回ろうとする人もしばしばです。

その一方で、他の人には次々と面倒くさいことを言ってきます。他人に厳しく自分に甘いのですから、無理もありません。

面倒なことほど早めにとりかからないと、余計に面倒くさくなりがちです。それなのに、他人に厳しく自分に甘い人はずるずると後回しにし、最終的には誰かに丸投げということもよくあります。

豆腐メンタル

「豆腐メンタル」とは、「豆腐のように柔らかく、崩れやすくて脆いメンタルの持ち主」のことを意味する言葉です。栄養たっぷりなのに弱いメンタルに例えられるとは、豆腐が気の毒になりますね。

他人に厳しく自分に甘い人は、常に成功するようお膳立てされてきたことが多く、打たれ弱く落ち込みやすいのが特徴です。

これまでに挫折を経験したことがなく、失敗を自らの力で立て直してきたこともないとなれば、打たれ弱いのも無理もありません。これがちょっとしたことでもすぐに凹んでしまう、「豆腐メンタル」の理由です。

他人に厳しく自分に甘い人の特徴を知れば知るほど、「なぜ嫌われるのかがわかってきた」という人も多いでしょう。

そんな他人に厳しく自分に甘い人の特徴は、まだ他にもあります。引き続きご覧ください。

自分に都合よく考える

そもそも、他人に厳しく自分に甘い人は自己中心的な心理の持ち主です。したがって、何事も自分に都合よく考えても、不思議ではありませんよね。

例えば、仕事でミスをした人がいると、努力不足だとか、注意力が足りないなどと、まるで鬼の首を取ったように批判します。

けれども、自分がミスをしたときは言い訳のオンパレード。「あの人が言ったせいで…」と人のせいにするだけでなく、「自分は言われたとおりにやっただけだから、自分は悪くない」などと主張するのが特徴です。

忍耐力がない

他人に厳しく自分に甘い人は、忍耐力がありません。周囲にお膳立てされ、甘やかされてきた人が多いと考えると、忍耐力がないのも当然ですよね。自分で努力する必要がなかったからです。

そのため、何をやらせても三日坊主。すぐに飽きてしまったり、面倒くさいと言ってやめてしまいます。

ただ、ここでも他人に厳しく自分に甘いところを発揮し、途中でやめてしまった人に対して「忍耐力がない」などと自分のことは都合よく棚に上げ、批判するのが特徴です。

感情的で怒りっぽい

他人に厳しく自分に甘い人の中には、自分が他人に厳しく自分に甘いことを自覚しているケースが少なくありません。

そのため、誰かから「あなたは他人には厳しいくせに、自分には甘いね」などと指摘されると、感情的になります。これは、どんな反論もできない正論だからです。

けれど、他人に厳しく自分に甘い人にとって、絶対に認めてしまうわけにはいきません。その結果、自分を正当化しながら相手に怒りをぶつけ、その剣幕に驚いた相手が折れるよう、仕向けることがしばしば。

他人に厳しく自分に甘い人は、たとえ正論であっても絶対に認めないでしょう。指摘しても、何も変わらないばかりか、恨みを買いかねません。

他人の悪口が多い

他人に厳しく自分に甘い人は、自己評価もプライドも高い人が少なくありません。したがって、自分より優れている人に対して一方的に恨みや妬みを感じていることがしばしばです。

こうした恨みや妬みといった感情が、他人のことをとやかく言わないと気が済まない、大きな理由といっていいでしょう。おまけに自分を基準に物事を考えるため、自分から見て許せない行動を取る他人のことも許せません。

その結果、口を開けば誰かの悪口というのも、他人に厳しく自分に甘い人に多い特徴です。

他人に厳しくするのをやめてほしいと思っても、おそらくそう簡単には聞き入れてくれないでしょう。むしろ、よりいっそう他人に厳しくなってしまう可能性があり、注意が必要です。

そこで、ここでは他人に厳しく自分に甘い人との付き合い方のポイントをいくつかご紹介します。ぜひ、参考にしてくださいね。

他人に厳しく自分に甘い人に反論する

他人に厳しく自分に甘い人は、自分は出来ないにもかかわらず、人が出来ないとあれこれ言ってくるのが特徴です。いわゆる「自分の事は棚に上げて」というパターンですね。

言われるがままでいると、ますます言いつのってきますので、反論することが求められます。例えば、「仕事が完璧にできていない」などと責めてきた場合は、「だったら、あなたならどうするの？完璧になるようにしてくれていいわよ」などと、言い返しましょう。

そもそも自分に甘い人は、言うことは立派ですが、やり遂げるだけの力がないことがほとんどです。「この人は言い返してくる」と認識すれば、少しはおとなしくなるのではないでしょうか。

思いきり褒める

反論するのとは正反対の方法が、他人に厳しく自分に甘い人を思い切り褒めることです。

自分が一番大事な自分に甘い人は、褒められることによって「自分のことを大切に思ってくれた」と感じます。そして、その人には好意を抱くのが特徴です。

これには、「褒めてほしい」「認めてほしい」という心理が深く関係しており、褒めると上機嫌になります。

機嫌がよくなれば、あれこれとうるさく言ってくることもないでしょう。思いきり褒めて機嫌よくさせておくと、かなり付き合いやすくなるはずです。

他人に厳しく自分に甘い人だと思って相手にしない

「反論するのも褒めるのも嫌」という人なら、相手にしないという付き合い方もあります。

そもそも、手柄は自分のものにし、ダメなことや悪い結果はすべて人のせいにするのが他人に厳しく自分に甘い人です。こうした言動は、ちょっとやそっとでは直らないでしょう。したがって、「この人はこういう人だ」と考え、相手にしないのも一つの選択肢です。

ミスを指摘して感情的になられ、あれこれと言い訳を聞く羽目になることを思えば、何も言わずに修正しておく方が、ストレスも減るのではないでしょうか。

味方につけると何かと便利かも

他人に厳しく自分に甘い人は、家族や親しい人たちに甘やかされて育ってきている人が多いため、友人や家族を大切にする人でもあります。この点は、美徳と言えるでしょう。

そのため、親しい間柄になればなるほど、対応も甘くなっていきます。つまり、あれこれうるさく言わなくなるのです。

自分に甘いだけあって、よほどのことでもなければ、それこそ何でも許してくれる可能性すらあります。となると、味方につければ何かと便利になるかもしれませんね。

もしも自分が他人に厳しく自分に甘い人間だとわかったら、性格を直した方がいいでしょう。そのままでいると、いつか周囲から総スカンを食らう可能性があるからです。

ここでは、他人に厳しく自分に甘い性格の改善方法をご紹介します。

尊敬できる人を見つける

他人に厳しく自分に甘い性格を改善するには、心から尊敬できる人を見つけ、その人をお手本にするという方法があります。

周囲から尊敬される人は常に努力を怠らず、どんなことにも真摯に取り組む人です。努力が続かず、物事に真剣に取り組めない自分に甘い人とは正反対ですよね。

身近にお手本にできる人がいるのがベストですが、身近にいなければ、どんな人でもOK。「すごいなあ、尊敬する」と感じられるなら、漫画の主人公だって良いのです。

尊敬できる人を見ているうちに、自分の考えの甘さや行動の矛盾に気付けるのではないでしょうか。

ルールを決めて守る

他人に厳しく自分に甘い性格を改善するには、何かを続ける努力が必要です。自分に甘い人はすぐに飽きるだけでなく、面倒になると途中で放り出すのが悪い癖。これを改善するだけでも大きな違いになります。

三日坊主で終わることが珍しくないだけに、まずは「継続は力なり」を教訓に決め、その上で何をするかを決めるのがいいです。

例えば、週に最低1冊は本を読む、日記をつけるなど、ちょっと面倒くさくてやめたくなる要素があるものが適しています。続けることでまず三日坊主から脱却でき、さらに続けていくうちに、自分に自信がついてくるでしょう。

自分自身の甘さに向き合う

心の底から自分に甘い性格を改善したいなら、自分自身の甘さと向き合わなければなりません。

これまでに経験した辛いこと、嫌なことの中には、自分の甘さが招いたものがたくさんあるはずです。これを自らの甘さのせいだと自覚しなければ、これからも人のせいや何かのせいにし続けるでしょう。

自分自身の甘さと向き合えば、自分のことは棚に上げ、人をあれこれ批判するのがどれだけ矛盾する行為かに気付けるはず。自分の甘さから目を逸らさずに、向き合って乗り越えましょう。

どんな風に変わりたいかを明確にする

これまでの人生、ずっと自分に甘く生きてきたのですから、「改善するぞ！」と決めてもそう簡単にはいかないでしょう。甘い性格が災いし、挫折する可能性が大です。

挫折してしまうのは、「こうなりたい」という明確な目標がないから。これまでのように何かあるたびに人のせいにしてきた甘い自分ではなく、「こんな風に変わりたい」という自分を明確にイメージしましょう。

脳科学によると繰り返しイメージすることによって、脳はその通りになるよう、周囲の状況をお膳立てすると言われます。日々、なりたい自分をイメージするのがおすすめです。

他人と自分への接し方は、大まかに4つのタイプに分類できることがわかりました。この中で最も好かれるのは、他人に優しく自分に厳しい人。一方、嫌われるのは他人に厳しく自分に甘い人です。

他人には厳しく接するのに自分に甘い人には、特有の心理と特徴があります。できれば直してほしいところですが、「他人に厳しく自分に甘いよ」と指摘されても「はい、わかりました」と言ってはくれないでしょう。そのため、上手に対処することが大事です。

さらに、自分が他人に厳しく自分に甘い人間だとわかったのであれば、直すのが賢明。改善法を参考に、他人に厳しく自分に甘い人から脱却してくださいね。