そもそも「機転が利く」ってどんな意味?
ですが、「機転が利く」とは、そもそもどういう意味なのでしょうか?まずは、「機転が利く」という言葉の意味を知っておきましょう!
「機転が利く」の意味
「機転が利く」とは、状況や物事に合わせて適切な判断や行動ができる様子を表します。
イレギュラーなことが起きたときに、適切な行動をするのはなかなか難しいことです。ですが、機転が利く人は、イレギュラーなことが起きたときも冷静に判断してベストな行動をとります。そのため、職場などで周りから頼られ、重宝されることが多いです。
もし周りの人から「機転が利く」と言われたことがあるなら、ほめ言葉として捉えて良いでしょう。いざという時に頼りにされている証拠だと言えます。
「機転が利く」の類語
「機転が利く」の類語には、「目端が利く」や「才知が働く」などがあります。
「目端が利く」の「目端」とは字の通り目の端のことで、目の端から端までの視界のことを指します。また、「目端」には「眼力」という意味もあり、物事の真実を見極める力のことを指す場合もあります。
それらのことから、「目端が利く」とは、素早くその場の様子を察して適切な対応をする、という意味合いで使われるようになりました。
そして、「才知が働く」の「才知」とは、才能や知恵のことです。つまり「才知が働く」とは、才能や知恵によってその場に合わせた働きができるという意味になります。
「機転が利く」の対義語
「機転が利く」の反対を表したいときは、否定の形にして「機転が利かない」や「融通が利かない」などにするのが妥当でしょう。
「機転が利かない」は、状況や物事に合わせて適切な判断や行動ができないことです。イレギュラーなことが起きてもマニュアル通りにしか行動できず、臨機応変な対応ができません。
「融通が利かない」も特定の態度や考えしかできない様子を表すので、同じような意味だと言えるでしょう。
機転が利く人の特徴《前編》
洞察力がある
機転が利く人には、洞察力があります。物事を深く観察し、本質を見抜く力があるのです。そのため、周りの状況だけでなく、会話をするときも相手の言動を注意深く観察します。そして、ちょっとした言動から、相手の考えていることを敏感に察知します。
このように、機転が利く人は周りをしっかり観察して、その上で判断し行動します。適切に判断して行動するために、常に周囲に目を配っているのです。
柔軟な考え方をする
機転が利く人は一つの考え方に執着せず、物事を柔軟に思考します。
日常生活では、イレギュラーなことが起きることも多いです。そんな時にマニュアルにこだわっていては、適切な判断ができないこともあるでしょう。
その点、機転が利く人は「こうしたほうがいい」と思えば、その場の状況に応じて判断や行動を変えます。マニュアルより、ベストだと思われる判断や行動を重視するのです。また、ベストな判断をして行動するために、人の意見を参考にすることも多いです。
いつも冷静
いつも冷静なことも、機転が利く人の特徴です。機転が利く人は、ちょっとしたことで動揺したり、周りが見えなくなったりすることがありません。感情に左右されることが少なくいつも落ち着いているので、状況に合わせて適切な判断や行動ができるのです。
人は焦ってしまうと視野が狭くなり、物事を全体的に見ることができなくなります。そのため、するべきことが分からなくなってしまうことも。冷静でいることが、機転が利くためには必要だと言えるでしょう。
頭の回転が速い
機転が利く人の特徴の一つに、頭の回転が速いことが挙げられます。機転が利く行動をとるためには、いろいろな情報の中から今すべきことを瞬時に判断する必要があります。そのため、頭の回転が速くなければ、たくさんの情報を整理することができないのです。
ですが、ただ単に勉強ができるだけでは、頭の回転が速いとは言えません。機転が利く人は、知識が豊富な上に、その知識を素早く行動に活かす力があります。ただ知識を得るだけでなく、それを活用することで初めて機転が利く人になれるのです。
機転が利く人の特徴《後編》
周りの人のことを考えて行動する
機転が利く人は、常に周りの人のことを考えて行動します。
そもそも機転を利かせるためには、その場の状況だけではなく、周りにいる人の様子もよく見ておく必要があります。そうすることで、周りの人が求めていることが分かるからです。さらに、機転が利く人は、周りの人のことを考えてさりげなくフォローします。
しかも、気が利く人は、周りの人をフォローしたからと言っても見返りを求めません。人のために、自然と動ける人なのです。
行動力がある
機転が利く人には、行動力もあります。
適切な判断ができても、行動に移せない人は多いものです。しかし、機転が利く人は、適切な判断をして素早く行動に移します。ためらわずに行動するので、状況にぴったりな対応ができるのです。
つまり、機転を利かせるためには考えるだけではなく、行動することが大切だということ。素早く行動に移してこそ、機転が利く人だと言われるのですね。
常に不測の事態に備えている
機転が利く人は、「こう言えば相手はこう返してくるだろう」「これをした後はこうなるかもしれない」など常に先のことを考えて行動しています。
いつも物事が予想通りに進むわけではなく、イレギュラーなことが起こることもありますよね。しかし、事前にいろいろなパターンを予測しておけば、いざという時に慌てません。
事前に準備しているから、機転が利く人は不測の事態が起きたとしても焦ることなく、適切な対応をすることができるのです。
人の話をよく聞く
機転が利く人は、人の話をよく聞きます。興味を持って会話するので、相手の考えていることがよく分かります。そのため、相手に対して機転が利いた行動ができるのです。
また、人の話をよく聞くようにすると知識も増えます。そうすると、何かトラブルが起きたときに参考になることも。たくさんの選択肢が増えるので、より機転の利いた行動をとることができます。
機転が利くことのメリットとは?
人間関係の構築が上手になる
機転が利くと、コミュニケーションがうまくいき、人間関係の構築が上手になります。
機転が利く人は頭の回転が速いため、話を理解することが得意です。また、周りをよく見ているので、人と会話するときも相手の様子を見ながら言葉を選んだり、伝え方を変えたりすることができます。
そのため、相手を不快にさせることなく、スムーズにコミュニケーションを取ることができます。人間関係は生活していく上で大切なものです。機転が利くと、人間関係でのトラブルが減るかもしれませんね。
選択肢が広がる
機転が利くと選択肢広がり、よりベストな選択をできる可能性が高くなります。
機転が利く人は、周りの状況や人などをしっかり観察する能力があります。また、人の意見を参考にして、適切な判断をすることも多いです。たくさんの情報や手段を得ることができるので、選択肢が広がるのです。
そのため、何かトラブルが起きたときに、たくさんの選択肢の中から適したものを選ぶことができるでしょう。
やり残し、やり忘れが減る
機転が利くことで、生活や仕事でのやり残しややり忘れを減らすことができます。
機転が利く人は行動力があり、判断したことをすぐに行動に移します。一つひとつの問題にすぐに対応するため、確実に作業を終わらせることができるのです。そのため、やるべきことを忘れたり作業が遅れたりすることが少なくなります。
また、すぐに行動することで、スケジュールに余裕が出ます。そうすると、心にも余裕が生まれるので、より適切な判断ができることに繋がるでしょう。
リスクを回避できる
機転が利くことで、リスク回避の能力が高くなります。
人は慌ててしまうと適切な判断ができず、良くない選択をしてしまうこともあります。しかし、機転が利く人は常に不測の事態に備えており、あらゆるシチュエーションを想定しています。そのため、トラブルが起きたときも慌てず、ベストな選択をすることができます。
機転が利く人になる方法って?
そんなあなたのために、機転が利く人になる方法をご紹介します!
心に余裕を持つ
機転が利く人になるためには、心に余裕を持つことが大切です。心に余裕がないと、視界も狭くなりがちに…。そして、視界が狭くなると周りの状況を客観的に見ることができないため、その場に適した行動ができません。
心に余裕がないのは、疲れていたり忙しすぎたりすることが原因の場合も多いです。意識して休んだり、誰かに助けてもらったりするなどして、無理をしないようにしましょう。心に余裕ができれば周りがよく見えるようになり、状況に合わせた行動ができるはずです。
周りを注意深く見るクセを付ける
機転が利く人は、周りの人や物事をよく見ています。観察力があるので、周りの人が求めていることや今の状況に必要なことが分かるのです。そのため、機転が利く人になりたいのなら、周りを注意深く見ることを心掛けましょう。
初めは注意深く見ていても、状況に適した行動が分からないかもしれません。ですが、観察し続けていると、だんだん相手の求めているものやその場に合った行動が分かってきます。意識して行動すれば、そのうち機転の利く人になれるでしょう。
目的を理解する
なんとなく行動していては、いざという時に適切な判断や行動ができません。仕事においても内容や目的を理解することで、目指すべき方向ややるべきことが見えてくることも多いです。
仕事に限らず全てのことの目的を理解するクセを付ければ、自然と状況や物事に適した判断や行動ができるようになるでしょう。
先のことを予測しておく
先のことを予測しておくことで、機転が利いた行動をすることができます。
何も用意していないときにイレギュラーなことが起きてしまうと、慌ててしまいますよね。ですが、「こうなった場合はこうする」「あの人がこう言ったらこう返答する」など、いくつかのパターンを予測しておけば、状況に合わせて冷静に行動することができるはずです。
思ったことを行動に移す
「今はこれをしたほうがいい」と思っていても、なかなか行動に移せない人もいるでしょう。ですが、せっかく良い判断をしても、行動できなければ意味がありません。機転が利く人は行動力があり、状況や物事に合わせて素早く行動するのです。
機転が利く人になりたいと思うのなら、自分の判断に自信を持って、行動に移してみましょう。日頃の積み重ねで、適切な行動ができるようになるはずです。
機転が利く人のエピソード
指示を出さなくても動いてくれる最高の部下
「職場の部下の男性は、頼んだ仕事に対してプラスアルファの働きをしてくれます。顧客への連絡や書類整理など仕事に付随することを進んでやってくれますし、特に指示を出さなくても動いてくれます。仕事の全体を把握して行動できる彼は、最高の部下ですね」(42歳/男性/営業職)
指示を出さなくても動いてくれる部下に、良い評価を下す上司は多いです。彼は仕事の全体を把握していて、自分が何をすべきか分かっているのでしょう。機転が利く行動をとり続けていると、周りからの評価が高くなるようですね。
妻はいつも良いタイミングでお茶を出してくれる
「自営業をしているため、仕事の打ち合わせや顔合わせなどで来客がよくあります。来客の際には妻がお茶を出してくれるのですが、名刺交換をして落ち着いたタイミングでお茶を出してくれます。絶妙なタイミングでお茶を出してくれる妻に感謝しています」(45歳/男性/自営業)
来客の際のお茶出しのタイミングは意外と重要です。この男性の妻は、いつも良いタイミングでお茶を出しているようです。ただ単にお茶を出すのではなく、周りの人の事を考えているから絶妙なタイミングでお茶を出すことができるのでしょう。
細かい気配りができる店員さん
「子供連れで食事に行きました。その店はセルフサービスなのですが、子連れだと気づいた店員さんが席まで食事を運んでくれました。細かい気配りができる店員さんに感激しました!」(32歳/女性/主婦)
細かい気配りができる店員さんに、感激した人もいます。子連れだと食事を席まで運ぶのも大変です。ですが、気が利く店員さんが助けてくれたようです。機転が利く人になるためには、マニュアル通りでなく、人に合わせた気配りが大切なのですね。
周りの人をよく見ている友達
「私の友達は、よく周りの人を見ています。話題に入れなかったり元気がなかったりする人がいたら、さりげなく話題をふったり声をかけたりするんです。周りの人のことまで考えて行動できる彼女を見て、機転が利くなぁといつも感心しています」(21歳/女性/大学生)
周りの人をよく見て、それに合わせて行動できる友達に、「機転が利くな」と感心する人もいます。彼女は周りの人を気にするだけでなく、話題をふったり声をかけたりするようです。機転が利く人は、相手の気持ちを考えた上で行動できる人なんですね。
機転が利く人になるには意識して行動することが大切
そして、機転が利く人は頭の回転が速いだけでなく、人の気持ちを思いやったり行動力があったりします。つまり、自分のことだけでなく、周りのためにすべきことを判断し行動に移せる人が、機転が利く人だということです。
機転が利く人になるためには、心に余裕を持つことが大切です。そして、しっかり周りを観察しましょう。日頃から意識して人のために行動するようにしていれば、きっとあなたも機転が利く人になれるはずです。
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