凝り性の意味と長所・短所|向いている仕事やアピールする方法も必見

凝り性の意味と長所・短所|向いている仕事やアピールする方法も必見

「あなたは凝り性だね」と言われると、嫌な気分になる人もいるかもしれません。しかし、実は褒め言葉として使われることもあるということをご存知ですか?今回は、凝り性な性格について、長所や短所を紹介していきます。また、凝り性な人とは正反対である「飽き性」な人についても紹介していきます。


凝り性なのは良いこと?悪いこと?

「凝り性」と言われて、嬉しいと感じる人もいれば、そうでない人もいますよね。凝り性には良い面も悪い面もあるので、喜んでいいのだろうか…と悩んでしまうのでしょう。

そんな「凝り性」について、今回はメリットやデメリットを紹介していきます。

そもそも「凝り性」の意味とは?


凝り性のメリットやデメリットに触れる前に、まずは「凝り性」の意味について振り返ってみましょう。「凝り性」とは、ある事柄に夢中になるあまり、熱心になったりハマったりする人のことを指す言葉です。

一つの物事に対して高い集中力を発揮し、自分が求める状態になるまでこだわりを捨てることがありません。そのおかげで完成度の高い作品を作り上げたり、誰もが羨むほどの成果を挙げたりします。

しかしその一方で、こだわりが強いがゆえに視野が狭くなる傾向も。凝り性には良い面も悪い面もあるため、相手から言われた際にはどういった意図があるか見極めることが大切です。

「凝り性」の対義語


「凝り性」の対義語には「飽き性」があります。「飽き性」とは、物事に対して集中力が続かなかったり、気分がすぐに変わってしまったりと、落ち着かない特徴を持つ人に使われる言葉です。多くは悪い意味として使われています。

ただし、飽き性な人は多くのことに興味を示しやすい傾向があるため、凝り性の人に比べるとさまざまな経験を積むでしょう。凝り性の人ほど深く取り組むわけではありませんが、数多くの知識や体験に触れることができるのです。

どちらの言葉も、良い面と悪い面を持っています。凝り性でも飽き性でも、自分の長所を理解してそれを伸ばす努力をすると、より良い人生が歩めるでしょう。

凝り性な性格のメリット

凝り性な性格には、次のようなメリットがあります。

凝り性だからこその魅力がたくさんありますし、それを伸ばすべく行動できれば、自分の強みにすることも可能です。凝り性な性格をプラスにとらえて伸ばすために、さっそく凝り性のメリットを見ていきましょう!

完成度の高いものを作れる


凝り性な性格のメリットとして、完成度の高いものが作れることが挙げられます。凝り性な人は一つの物事に対して強いこだわりを持ち、自分が「こうでなければいけない」と思うラインを超えるまで妥協しません。

そのため、中途半端な仕上がりでは一切満足しないでしょう。さらに良いものを作ろうと取り組むため、数日間部屋にこもってしまうことも。寝食を忘れるほど熱中してしまう人も多く、そのおかげで完成度の高いものを短期間で作り上げることができます。

また、完成後には大きな達成感を味わえるでしょう。「やってよかった」と心から思えるため、次もその達成感を味わおうと物事に意欲的になります。

逆境に強い


周りがどんなに「達成できっこない」と口にしても、凝り性の人は全く気にしません。むしろ、逆境に立たされているときこそ、闘志や情熱を燃やすでしょう。「自分がそれを成し遂げてみせる!」と強い意欲を見せます。

また、こだわりが強いため、自分が望む形になるまでは、どんなに挫折を味わっても諦めることがありません。困難にも立ち向かっていくので、逆境に立たされても諦めないのです。必ず成し遂げる!という強い意思があるため、多くの成功を手にすることができます。

ただし、逆境に強い分、自己中心的な行動に出やすい面も。特に、周りから口やかましく「無理だ」と否定されたら、意固地になって周りの助言に耳を傾けようとしないでしょう。

高い集中力がある


凝り性な人には、高い集中力が備わっています。こだわりが強いので、一つのことに集中すると周りが見えなくなることも多いです。長時間集中を切らさずに作業を続けることも可能ですし、それを苦にも感じません。

また、高い集中力から寝食を忘れてしまうことも珍しくないでしょう。周りが心配するほど物事に没頭するため、良い特徴である反面、心配されることも多いです。自己管理ができていないと、ますます周りから心配されることになります。

とはいえ、高い集中力は人から羨ましがられるでしょう。良い使い方ができれば、誰からも褒められる長所となります。

失敗やミスが少ない


一つのことに対して高い集中力を発揮することができ、完璧さを求める凝り性な人は、失敗やミスも少ないです。完成度の高いものを作り上げることができるのも、作業の過程で失敗やミスがないかとことんチェックするからです。

また、失敗やミスを犯したと気づいたら、最初からやり直すことも多いでしょう。より完璧なものを作るべく、ダメなところを改善しようとします。何度も試行錯誤を繰り返し、時間がかかっても満足のいくものを作り上げるでしょう。

このおかげで、多くの人に評価される作品を作り上げることができます。さまざまな人から高い評価が得られるので、作家や芸術家として人気者になることも珍しくありません。

凝り性な性格のデメリット

凝り性な性格には、メリットもあればデメリットもあります。

凝り性が良い方へと転がれば、それが自分独自の魅力となり、多くの人から評価が貰えるでしょう。しかし、悪い方へと転がればデメリットばかりが顔を出し、人から嫌われてしまうことも。後者にならないように、凝り性な性格のデメリットを自覚しておきましょう。

作業時間が長い


一つのことに強いこだわりを見せるので、凝り性な人は作業時間がとても長いです。寝食を忘れたら短期間で完成度の高いものを作り上げることもできますが、それでも周りと比べると多くの時間を必要とするでしょう。

また、細かいところにもこだわろうとします。周りがどんなに「もうそれで良い」といっても、本人が満足しなければ提出しようとしないでしょう。このせいで、周りまでペースダウンしてしまうことも。

強いこだわりを持って完成度の高いものを作り上げる姿は素晴らしいものです。しかし、どんなに良いものを作っても、協調性がなければ人から嫌がられるでしょう。

視野が狭くなる


自分の理想を追い求めるあまり、視野が狭くなることが多いです。しかもこだわりが強いので、「こうでなければいけない」と視野が偏ると、他人の声を聞き入れようとしません。周りがどんなに助言しても、自分のやり方を押し通そうとするでしょう。

凝り性な人は、完成度の高いものを作り上げることができます。しかしその一方で、周りの助言に耳を貸さないため、独りよがりになりやすいです。最終的に自分だけが満足する形になってしまい、周囲から敵対心を向けられることも珍しくありません。

単独プレーが許される事柄ならまだ問題はありませんが、これがチームプレーなら振る舞い方に注意が必要です。より良い作品を作り上げることも大切ですが、一人だけの作業ではないことを自覚しましょう。

融通が利かないと思われやすい


物事へのこだわりが強い凝り性の人は、周りの声に耳を傾けようとしないところがあります。そのせいで、「融通が利かない」と思われやすいです。周りがどんなに「こうしてほしい」とお願いしても、こだわりが強いために聞き入れないからでしょう。

また、周りからのお願いに、「自分ならこうする」「こっちの方が良い」と独自のアレンジを加えてしまうことも。結果として良い作品が作られることも多いですが、オファーされた内容と異なりすぎていたら自分の評価を下げてしまうだけです。

凝り性な人が周りから良い評価を得るためには、自分に求められているものを理解することが大切。こだわりを見せるだけでなく、周りの希望を叶えるようにするともっと理解してもらえますよ。

周りにも同じものを求めやすい


凝り性な人は、完璧さを求める傾向が強いです。そのため、チームプレーの場でも、自分と同じ完成度を周りに求めてしまうことが多いので、注意しましょう。自分と同じ能力を周りに求めると、周りから「やりにくい人」と思われてしまいます。

確かに、皆が同じ能力とやる気でプロジェクトに挑めば、より良いものを作り上げることができるでしょう。しかし、人によって持っている能力や意欲は異なります。自分と同じものを求めても、必ずしもそれに応えてもらえるわけではありません。

そのため、凝り性な人は「それぞれの人にできることがある」と理解することが大切です。自分に役割があるように、他の人にもそれぞれの役割があると理解しましょう。

凝り性と正反対!飽き性な人の特徴

凝り性の対義語には「飽き性」があるとお伝えしましたよね。

今度は「飽き性」な人の特徴を紹介します。飽き性な人には次のような特徴があるので、自分や気になる人に当てはまらないか、チェックしてみましょう。

目移りすることが多い


飽き性な人は、いろいろなものに目移りしやすいです。ある作業を行っていたかと思えば、次の瞬間には違う作業を始めていることも珍しくありません。また、集中力があまり高くないので、作業中に心引かれるものがあると作業を断念してしまいます。

そのため、作業中に目移りすると一向に仕事が終わりません。短い時間であれば高い集中力を発揮することもできますが、作業時間が長くなればなるほど集中力が続かなくなるでしょう。

他にも、興味の対象がコロコロ変わりやすいです。最後までやり通す力を意識してつけないと、多くのことを中途半端で終わらせてしまうでしょう。

物事に熱しやすく冷めやすい


熱しやすく冷めやすいのも、飽き性な人の特徴です。あることに対して興味を示したかと思えば、ほどなくして興味を失ったかのように振る舞うなど、周りが驚くくらい、物事に対しての温度差が激しいです。

興味を持っていたものでも、飽きが来ると見向きもしなくなります。まるで最初から興味がなかったかのように振る舞うこともあるでしょう。

また、最初はやる気を見せていても、極める前に興味が無くなってしまうことも。このせいで物事が中途半端に終わりやすく、自らの実力として培っていくことができません。

ミスや失敗が多い


興味の対象がコロコロ変わりやすいので、集中して物事に当たることができません。そのせいで、飽き性な人はミスや失敗が多いです。

また、好奇心旺盛な特徴があるせいで、次々にやりたいこと、手をつけたいことが溜まっていくでしょう。早く次の作業に移りたいという欲求が湧き、しかもこだわりを持っているわけでもないため、作品の完成度よりも、とにかく結果を出すことに重きを置きます。そのせいで、中途半端な作品を提出することも少なくありません。

たしかに、多くの作業をこなせるという面では、褒められる点もあります。しかし、ミスや失敗が多く中途半端な完成度だと、作業のやり直しを命じられることも多くなるでしょう。

落ち着きがない


飽き性な人は、一つの物事にコツコツ打ち込むことが苦手です。興味の対象が変わりやすいため、気分によって作業効率も変わります。やる気がないと感じれば、興味を失い、次の作業がしたくてたまらなくなるでしょう。

作業中もソワソワした素振りが多くなるため、周りから「落ち着きがない」と言われることも。目移りも多いため、周りが楽しそうなことをしていれば物事に集中することもできないでしょう。心惹かれるものが周りにあればあるほど、落ち着きがなくなっていきます。

多くのことに興味を持てるのは良い特徴といえますが、上手くコントロールしなければ欠点にもなるでしょう。飽き性な人は自分の欠点を理解しておかないとj、実力を培っていくことが難しいですよ。

凝り性と正反対!飽き性な人の長所・短所

今度は、飽き性な人の長所や短所を紹介していきます。

「飽き性」という言葉は、多くは悪い意味で使われるでしょう。しかし、飽き性な人にも長所があります。短所だけでなく長所を知り、それを伸ばすことができれば、より良い評価を貰えるようになるでしょう。

長所:好奇心旺盛


飽き性な人の長所として、まず好奇心が旺盛なことが挙げられます。さまざまな物事に興味を持つことができるため、興味の対象が広いです。一つのことにとらわれない視野を持つことができ、さまざまな知識を増やしていくことができます。

また、好奇心旺盛な人はチャレンジ精神に長けていることが多いです。物事に対して臆する気持ちが少ないため、初めてのことにも思い切って挑戦できます。そのおかげで、多くの物事に触れて経験を培っていくことができるのです。

確かに、飽き性な人はこだわりがあまりないため、完成度の高いものを作ることは苦手でしょう。しかし、さまざまな物事に興味を持てることは、とても良い特徴といえますよ。

長所:切り替えが早い


こだわりがあまりないので、飽き性な人は切り替えが早いです。壁にぶつかったとしても、「ダメなら違う道だ」とすぐに気持ちを切り替えて、新しいことに挑戦しようとします。一つのことにこだわらないので、その分多くの道を模索することができるのです。

また、切り替えが早いので、納得できない結果になっても落ち込むことがあまりありません。「ダメだったら仕方ない」と割り切り、次の目標を定めるでしょう。次へ進もうという意欲に満ち溢れている姿は、誰から見ても好感の持てるものです。

他にも、「このくらいでいいか」と妥協できることも長所といえます。高い壁に挑み続けるより、時には妥協して新しい道を模索する柔軟性も人には必要だからです。

短所:達成感を得にくい


飽き性な人の短所は、達成感を得にくいことです。強いこだわりを持っているわけではないため、「これを成し遂げてやろう」という意欲に欠けています。このせいで、物事が中途半端に終わりやすいです。

物事が中途半端で終わるため、「やってやった!」という達成感を味わえません。妥協ばかりを繰り返すようになると、達成感によるやる気も得られなくなるため、物事に対して消極的になっていくでしょう。

確かに、やめ時を見極める柔軟性も人には必要です。しかし、いつもいつも中途半端で終わらせていると、今度は何に対しても意欲を感じられなくなるでしょう。

短所:後悔が多い


深く物事を考えず、感じたままに行動することが多いのが、飽き性な人です。そのため、思い切った行動が多く、後悔しやすいといえます。後先考えずに行動するので、後で冷静になったときに「こんなはずではなかった」と後悔するでしょう。

また、目移りしやすいので、新しいものを取り入れる力に長けている分、興味を失いやすい性格をしています。最後までやり遂げることが少ないため、本当に好きだといえる趣味などがなかなか見つからないでしょう。

心惹かれるものがあると、ついつい目移りする気持ちも分かります。しかし、「これ」と決めて最後までやり通す力を身につけないと、深みのない人生を歩むことになるでしょう。

凝り性な人に向いている仕事とは?

ここからは、凝り性な人に向いている仕事を紹介します。

凝り性な人は自分の長所を活かせるような職に就くと、伸び伸びと仕事をすることができるでしょう。そのためにも、適した職を知っておくことが大切です。

研究関係


一つのテーマをとことん突き詰めて研究する職業は、凝り性な人にピッタリといえます。あるテーマに絞って活動を行うので、物事を掘り下げて考える凝り性な性格に合っていると感じられるでしょう。自分の好きな研究をしているところで働ければ、良い結果を残していけますよ。

また、凝り性な人は自分の思う結果を出せないと、さらに打ち込むところが長所といえます。困難であるほど情熱を燃やす傾向もあるため、諦めない心が必要な研究職に向いているでしょう。

ただし、自分の好きなテーマでないと打ち込めない人も多いです。そのため、研究関連に就くのであれば、自分の好きなテーマを扱っている場所を職場として選びましょう。

エンジニア関係


エンジニアやプログラマーなど、一つのシステムを作り上げる仕事にも向いています。こうした仕事はコツコツ作業することが主となり、些細なミスも許されない仕事なので、ミスや妥協を許さない凝り性な人には向いているでしょう。

また、自分のこだわりを追求することもできます。例えば、「誰にでも使いやすいシステムを作り上げる」と目標を定めれば、それに向かってひたむきに努力することができるでしょう。最終的に良いものを作り、評価されることも多いです。

自分のこだわりが結果として出やすい仕事といえます。ただし、オファーされた仕事であれば、先方の望み通りのものを作るよう意識しないと、やり直しを何回も行うことになるでしょう。

職人や芸術家


完成度の高いものを作ろうと努力するという特徴を活かすなら、職人や芸術家も向いていますよ。こうした仕事は、作品の完成度が問われる厳しい仕事です。凝り性な人であれば、自分の個性を活かしつつ、完成度の高いものを作り上げていくことができるでしょう。

また、自分のこだわりが評価されやすい世界でもあります。他の人と違う個性を展開していければ、唯一無二の人物として取り上げられることも。元々作品作りに意欲を燃やすことができる性格なので、想像力が豊かなら取り組んでみても良い職業です。

ただし、職人や芸術家への道はとても険しいです。本当に評価されるのはほんの一握りといえるので、本職として選ぶためには覚悟も必要でしょう。

記者・ジャーナリスト


強いこだわりを活かしたいなら、記者やジャーナリストもおすすめですよ。特に、あるテーマを専門とする記者やジャーナリストといった立ち位置に向いています。一つのことをとことん突き詰めていける特徴を活かせば、その道で有名になることも可能でしょう。

また、凝り性な人は妥協を許さない性格をしています。自分が嘘や偽りのある記事を書くことを、絶対に許さないでしょう。本当に納得できるものを書き上げる、調査するといったことに長けているので、真相を追う仕事に向いているのです。

ただし、記者やジャーナリストは広い視野も必要な仕事。偏った考えを持ってしまうと、記事の内容も評価も偏ってしまうので気を付けましょう。

凝り性な性格をプラスにとらえよう!

「凝り性」と言われたら、人によっては悪く言われているように感じてしまうでしょう。しかし、凝り性という言葉は、悪い意味で使われるばかりではありません。その人の頑張りやこだわりを評して、「凝り症だね!」と感心されている可能性もあります。

もし凝り性と言われたら、プラスにとらえていきましょう。自分のこだわりを褒められているととらえることで、さらにやる気がみなぎってきます。また、凝り性な性格の長所を伸ばすことができれば、もっと評価されるでしょう。

悪い部分を自覚することも大切ですが、それ以上に大切なのは、自分の良さを見失わないことです。悪い面にばかり目を向けないで、凝り性の良さを理解し伸ばしましょう!

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