そもそも「パーソナルスペース」の意味とは?
パーソナルスペースとはどのようなことなのか、よくわからないという人もいるのではないでしょうか。ここからは、パーソナルスペースの意味や類義語について詳しく見ていきます。
「パーソナルスペース」の意味
パーソナルスペースとは、個人を取り囲む空間のことです。範囲は人によって異なり、非常に狭い人もいれば広い人もいます。個人によって差があるだけではなく、自分がその人を好きかどうかでも変化するのが特徴です。
他人がパーソナルスペースに侵入すると、不愉快に感じてしまいます。また、何かされるのではないかと不安を感じる人も多いです。
自分の性格や性別だけではなく、対峙する相手に対する感情もパーソナルスペースの範囲に影響を及ぼします。関係性によっては、視界に入っただけで嫌になるほど広くなることもあるのです。
逆に、好きな人だと息がかかるほど近くに寄られても不愉快にならなかったりします。パーソナルスペースの存在を意識してみると、上手に相手とコミュニケーションを取れるでしょう。
「パーソナルスペース」の言葉の由来
パーソナルスペースという言葉の由来は、「個人」が無意識に認識する、他人が踏み入ると不愉快に感じる「空間」というイメージから来ていると言われています。
ほぼすべての個人に存在する空間ですが、人によって範囲は大きく異なり、目に見える境界線もありません。また、他人に踏み込まれると不愉快になる空間という意味で、パーソナルスペースは一種の「縄張り」と言えるでしょう。
よって、個人それぞれが所有している縄張りという意味で「ポータブルテリトリー」と呼ばれることもあります。
「パーソナルスペース」の類義語
パーソナルスペースの類義語として最初に挙げられるのが、「ソーシャルディスタンス」です。ソーシャルディスタンスとは日本語で「社会的距離」という意味で、個人間で一定の距離を保つ意味でパーソナルスペースと同じ意味合いで使用されます。
「付かず離れず」もパーソナルスペースの類義語の1つです。付かず離れずとは、近すぎず、それでいて遠すぎない、中間程度の距離を保つという意味になります。
ほかに、「対人距離」もパーソナルスペースの類義語です。さらに、「縄張り」や「テリトリー」といった言葉も、パーソナルスペースと同じ意味で使う場合があります。
パーソナルスペースの種類
パーソナルスペースには、いくつか種類があります。ここからはパーソナルスペースの種類について見ていきますので、シチュエーションに合わせて意識してみましょう。
公共距離
公共距離とは、複数の相手を見渡せる距離のことです。教壇に立って大勢の人を見渡せる程度の距離感で、お互いを認識することができます。顔見知り同士であれば、ほとんどの場合挨拶することになるでしょう。
初対面でも社長や会長など要職についている人と接する場合は、この程度の距離を保ちます。公共距離は、パーソナルスペースで最も外側に位置する距離です。相手の表情の細かい変化はわからず、小さな声も届きにくいでしょう。
公共距離で相手とコミュニケーションを取る場合は、大きなジェスチャーと大きな声で自分の意思をはっきりと伝えることを意識する必要があります。
社会距離
社会距離とは、公共距離よりやや手前のゾーンのことです。手を握るなど身体的に触れ合うことは難しいですが、お互いの声は十分に聞こえる距離になります。
同僚や上司などと仕事として接する際に最適な距離感です。営業先の相手と商談する場合も社会距離が適切でしょう。プライベートでも、初対面の相手と話をする際にはこの程度の距離が適しています。
社会距離は、パーソナルスペースが狭い人は特に不愉快には感じません。しかし、パーソナルスペースが広い人だと、この距離に人がいると不愉快に感じてしまう場合もあります。
個体距離
個体距離は、社会距離よりもさらに内側のゾーンのことです。このゾーンまで近づくと、手を伸ばして握手をするなど身体的に触れ合うことが容易になります。
相手の細かい表情の変化もわかるようになる距離感です。親しくない相手でもない限り、このゾーンに踏み込まれると不愉快に感じてしまうでしょう。
多くの場合、個体距離程度まで近づくと会話を強いられる雰囲気を感じるという人もいます。話をしないのであれば、なぜこれほど近い距離にいるのかの理由を探すでしょう。職場の同僚や友達なら話題を探しはじめるはずです。
また、満員電車など致し方ない状況で個体距離やそれ以上に他人と接近する状況もあります。このような場合は、可能な限り不愉快にならないように決して目を合わせようとしません。
密接距離
密接距離は、個体距離よりもさらに近い距離感のことです。この距離まで接近すると、抱きしめあったり、相手の頭や腕に簡単に触れられるようになります。
恋人同士など、よほど親しい間柄でなければこの距離まで近づくことはほとんどありません。会話が目的で接近する場合でも、これほど距離を詰めることはないでしょう。
柔道やレスリングなどでは、親しい間柄ではない相手と密接距離まで接近することがあります。これらの場合は事前にお互いが密接距離まで近づくことを理解しているので、パーソナルスペースに侵入されたことが理由で不愉快にはなりません。
ただし、了承していない相手に無許可で密接距離まで近づかれると、かなり高い確率でトラブルになってしまいます。片思いの人に少しでも近づきたいと考えていたとしても、何も了承を得ないまま密接距離まで踏み込むのは避けた方がよいでしょう。
パーソナルスペースの測り方とは?
パーソナルスペースは、視認できるものではありません。しかし、人との距離の取り方などによって、ある程度その人のパーソナルスペースを測ることは可能です。ここからは、パーソナルスペースの測り方について詳しく見ていきます。
相手の友達との距離感を観察する
パーソナルスペースの測り方の1つに、その人が友達とどの程度の距離感を保っているかを見てみるという方法があります。何気ない話をしているときなどの友達との距離感を観察してみましょう。
ただし、友達の中にも特に親しい人とそうでない人がいます。特に親しい人に対しては、そうでない人よりもパーソナルスペースが狭くなる傾向があるので、よく観察することが大切です。
自分とその人の関係を考えて、どの程度が適したパーソナルスペースなのかを判断してみましょう。
話が盛り上がった時に少し近づいてみる
話が盛り上がったときに許してくれる距離感が、その人が気を許した相手のパーソナルスペースになります。よって、気になる人と話をしていて盛り上がってきたら、一歩ずつその人に近づいてみましょう。
少しずつ距離を詰めて相手の雰囲気が変わったところが、その人のあなたに対するパーソナルスペースです。相手によっては距離を取ろうとしたり、不機嫌な表情に変わることがあります。
距離を詰めたことで不機嫌になられてしまうと、せっかく盛り上がった雰囲気が台無しになってしまうかもしれません。今以上にその人と仲良くなりたい場合は、適度な距離感に戻りましょう。
床のものを拾ってもらう
床のものを拾ってもらうのも、パーソナルスペースを測る方法の1つです。ここで大切なのは拾ってもらえるかどうかではなく、拾ったものを渡してくれるときの相手の仕草です。
渡すときに一歩後ろに下がるタイプの人は、パーソナルスペースが広いです。対して広ったその場で渡してくれる人は、パーソナルスペースが狭いと判断できます。
相手に手間をかけてしまう方法なので頻繁には使えませんが、現在のその人の自分に対するパーソナルスペースを測るのにとても有効な方法です。プライベートでも職場や学校でも比較的実践しやすい方法なので、意中の人との距離が気になる場合は、ぜひ試してみてください。
名刺交換
名刺交換のときの動きで、その人のパーソナルスペースが広いのか狭いのかが判断できます。交換の際は、こちらはその場から動かないようにしましょう。
名刺を差し出したときに相手が何も警戒せずに近づいてくるようだと、その人のパーソナルスペースは狭いです。逆に、距離を置いて交換しようとする人は、パーソナルスペースが広いと判断できます。
商談の時に意識してみると、相手に合わせたコミュニケーションが取れるようになるでしょう。パーソナルスペースをビジネスの場面で活用したいときにぜひ意識してみてください。
男女で違うパーソナルスペースの傾向
パーソナルスペースはその人の性格だけではなく、男女によっても異なると言われています。男女それぞれのパーソナルスペースの傾向を理解しておけば、相手に不快感を与える可能性は低くなるでしょう。
好きな人に嫌われたくない場合などに、ぜひ参考にしてみてください。
男性|前後に飛び出した楕円形
男性のパーソナルスペースは、前後に飛び出した楕円形です。前後に対する意識は強いのですが、左右に対する意識は若干弱くなっています。男性を中心にした場合、後方よりも前方が広くなるのも特徴の1つです。
また、対峙する人が知っている人か否か、そして性別によっても変わると言われています。既知の男性の場合は非常に小さな楕円形のゾーンを作成し、未知の男性に対しては大きな正円に近いゾーンを作成するのです。
対峙するのが女性の場合、既知の相手であれば重心を後ろにした小さな正円に近いゾーンを作ります。対して未知の女性に対しては、大きな楕円形のゾーンを作成することが多いです。
男性|横から近づくと警戒心が弱い
男性のパーソナルスペースは基本的に楕円形になると言われています。よって、特に前方への警戒心は強いのですが、横に対する警戒心は弱いです。
正面からだと警戒されてなかなか声をかけられないという場合は、横から接近してみましょう。横からだと、正面から接近するよりも警戒されることなく距離を縮められる可能性があります。
気になる男性に警戒されてなかなか近づけないときは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
女性|正円に近い形をしている
男性のパーソナルスペースが前方に広い楕円形だったのに対して、女性のパーソナルスペースは前後左右均一に広がった正円に近い形になっています。
前後左右均一に広がっているので、横から話しかけると近づきやすいなどのテクニックは使えません。自分に対するパーソナルスペースそのものを縮めてもらう必要があるので、時間をかけて信頼関係を築いていくことが大切です。
女性|男性よりも範囲は狭い傾向にある
全体の面積が男性に比べて狭いというのも、女性のパーソナルスペースの特徴です。女性にとってはちょうどよい距離が、男性にとっては近づきすぎということもあるでしょう。
ただし、女性の中にもパーソナルスペースが広い人もいます。男性よりも広い人もいますので、女性だからといって必ず近寄ってもいいというわけではありません。
また、男女問わず一定のパーソナルスペースを展開する人もいれば、男性、もしくは女性に対してのみ広いパーソナルスペースを展開する人もいます。
パーソナルスペースは人それぞれ異なりますので、男女問わずその人がどんな人なのかをしっかりと見極めて、その人特有のパーソナルスペースを把握することが大切です。
パーソナルスペースが広い人の特徴
パーソナルスペースは個人によって範囲が異なります。ここからは、パーソナルスペースが広い人の特徴を見ていきますので、自分のパーソナルスペースは人に比べて広いのかどうかが気になる場合や、意中の人のパーソナルスペースを測りたい場合の参考にしてみてください。
人見知り
人見知りの人は警戒心が強く、内気な性格です。よってパーソナルスペースも比較的広めに設定します。初対面の人に自分のゾーンに侵入されることを極端に嫌うでしょう。
ただし、心を開いた相手に対しては、積極的に交流を求めるタイプの人もいます。仲良くなるまでは非常に広いパーソナルスペースを設定しますが、一度仲良くなると大幅に狭めるという人も多いです。
また、完璧主義な一面もあるので、自信を持って接することができない相手に対しても広いパーソナルスペースを設定することがあります。
自分に自信がない
自分に自信がないので、パーソナルスペースを広く設定して他人を遠ざけるタイプの人もいます。何かにつけて他人と比較してしまうので、自分より優れていると思う人を近づけるのを恐れてしまうのです。
自分より優秀と思っている人と接すると、さらに自信をなくしてしまいます。場合によっては何日も立ち直れないこともあるほど落ち込んでしまうのです。
このように傷ついてしまわないための防御手段として、自分に自信がない人はパーソナルスペースを広く設定します。
マイペース
マイペースな人もパーソナルスペースが広い傾向にあります。何事も自分のペースで進めたいと考えているので、不用意に人に近づかれるのを嫌がるのです。
自分のペースを守りたいがために、常に周りを警戒している人もいます。特に、押しが強いタイプの人が苦手なので、苦手な人を見かけたら視界に入らないように逃げることもあるでしょう。
よって、マイペースな人と仲良くなりたい場合は、急に近づきすぎないように注意して、少し遠くからじっくりと信頼関係を築くことを意識して接しましょう。
頼まれたら断れない性格
嫌なことでも、強くお願いされると断れないタイプの人もいます。このようなタイプの人も、パーソナルスペースは広いです。
自分が断れない性格であることを理解しているので、面倒なことを引き受けないようにパーソナルスペースを広く設定して防御しているのです。特に、自分を利用しようとする人に対して敏感なので、そういった人とは極力距離を取ろうとするでしょう。
集団行動が苦手
パーソナルスペースが広い人は、基本的に集団行動が苦手です。パーソナルスペースが広いと、範囲内に人が入ってくる機会が多くなってしまいます。集団行動をしていると嫌でも範囲内に人が踏み入ってきます。
よって、集団行動の最中は常に周囲を警戒してしまう状態になってしまうのです。落ち着かない、居心地が悪い状態で過ごさなければならないので、集団行動せざるを得ない状態でもなるべく離れた場所を維持しようとするでしょう。
ただし、集団行動が苦手だからといって必ずしも人付き合いが苦手というわけではありません。周囲の目に敏感なだけなので、1対1だと心を開けるという人も多いです。
集団行動が苦手なパーソナルスペースが広い人に対しては、1対1で人目の少ない場所で話しかけるとよいでしょう。
パーソナルスペースが狭い人の特徴
パーソナルスペースが広い人がいれば、狭い人もいます。広い人とは正反対の特徴を持っている人が多いのが注目ポイントです。それでは、パーソナルスペースが狭い人の特徴について詳しく見ていきます。
好奇心旺盛
好奇心旺盛な人は、他人に強い興味を持っています。少しでもかかわりたいと思う相手を見つけたら、積極的に近づいていくでしょう。
また、近づいてくる人に対してもほとんど警戒しません。初対面の相手なのに、表情が読み取れるほどに接近することも珍しくないでしょう。
周囲からはとても仲の良い友達と話しているように見えても、実は初対面の人が相手だったということもあるのです。
ただし、好奇心旺盛な人の中には、相手のパーソナルスペースを察知するのが苦手な人もいます。人見知りの人に対してグイグイと迫りすぎた結果、苦手意識を持たれてしまうこともあるでしょう。
社交的
知らない人と出会うことに楽しさを感じるタイプの人も、パーソナルスペースが狭い傾向にあります。社交的で、初対面の人ともすぐに打ち解けられるのが特徴です。
自分に自信を持っている人も多く、人が集まる場所に積極的に顔を出します。上司など目上の人からも顔を覚えられやすいタイプで出世が早い人も多いです。
交友関係も非常に広く知人や友人が至る所にいます。恋愛に対して積極的な人も多く、素敵な異性と出会うとグイグイとアプローチするでしょう。
人に影響されない性格
人に影響されないタイプの人は、基本的にパーソナルスペースが狭いです。このタイプの人は、誰と出会っても自分は自分だという強い自信を持っています。
誰にも影響されないので、人と会うときに必要以上に緊張しません。自分の意見をはっきりと言えるタイプでもあるので、とても存在感があります。
ただし、必ずしも社交的とは限らないのもこのタイプの人の特徴です。自分に自信があるが故に、必要以上に他人にかかわる必要はないと考えている人もいます。
嫌なことをはっきり断れる
嫌なことをはっきり断れるというのも、パーソナルスペースが狭い人の特徴の1つです。上司や社長など、上の立場の人からの頼みごとであっても、自分にはできないと思ったらはっきりと断ります。
自分ができることとできないことをしっかりと理解しているのです。誰からの頼みごとでもできることは引き受けますが、できないことは引き受けません。部下や同僚を選り好みすることもないので、周囲から信頼されていることも多いです。
嫌なことをはっきりと断るには自分に自信を持つことが大切です。頼みごとを断れなくてパーソナルスペースを広げてしまっていると悩んでいる人は、自分の長所を見つめなおして自分に自信を持ってみましょう。
飲み会やパーティが好き
パーソナルスペースが狭い人は、人が多く集まる場所が好きです。飲み会やパーティが開かれると知ると必ず参加しようとするでしょう。
また、人間関係で嫌なことがあっても尾を引かないタイプでもあります。世の中にはいろんな人がいるので、自分とは合わない人もいるとすぐに割り切れるのです。
嫌な人と出会ったことを思い返すよりも、新しい出会いに期待しています。とにかくいろんな人と接するのが好きなタイプなので、接客業などでその才能を発揮する人も多いです。
恋愛に対しても積極的で、別れてもすぐに新しい恋人を見つけるタイプでもあります。
【男性向け】恋愛でのパーソナルスペースの活用方法
パーソナルスペースを意識して上手に活用すれば、恋愛でも有利になることがあります。相手を不愉快にさせずに、自分を意識させることもできるのです。ここからは、男性向けのパーソナルスペースの活用術について詳しく見ていきます。
パーソナルスペースギリギリの距離感を保つ
相手のパーソナルスペースギリギリの距離感を保つように心がけると、相手に良い印象を与えやすくなります。パーソナルスペースなんて関係ないと言わんばかりにグイグイと接近してしまうと、無神経な人と思われて避けられてしまうでしょう。
相手のパーソナルスペースを気にせずに接近し過ぎた結果、苦手意識を持たれてしまい、最悪の場合は顔を見ると逃げられる可能性もあります。よって、警戒心が人一倍強い女性に対しては特に、一層強くパーソナルスペースを意識することが大切です。
しかし、パーソナルスペースギリギリの距離感を保てれば、気遣いができる人と印象付けることができます。仲良くなるほどにパーソナルスペースは狭くなっていきますので、タイミングを見計らって距離を縮めていきましょう。
写真や動画などスマホを見せて近づく
用もないのに女性のパーソナルスペースに侵入すると、強く警戒されてしまうでしょう。よって、女性のパーソナルスペースに入るためには、何かしらの理由付けが必要になります。
そこで活用したいのが、スマホに保存されている写真や動画です。相手の興味を引きそうな写真や動画を用意して、一緒に見たいという理由で近づいてみてください。
スマホを一緒に見るという理由があるので、相手はパーソナルスペースへの侵入を許可してくれるはずです。また、最初は少し距離を置きながら、盛り上がってきたら徐々に距離を縮めるという方法もおすすめです。
一緒に盛り上がることができれば、次からは簡単にパーソナルスペースに入り込めるようになるでしょう。彼女の趣味や嗜好をしっかりリサーチしておくと、より成功率が上がります。
仕事とプライベートで距離感を変えてみる
仕事では社会距離で、プライベートでは個体距離でといった具合で、仕事とプライベートで距離感を変えてみるのも恋愛におけるパーソナルスペースの活用術の1つです。
仕事だとそれほど近くないのに、プライベートだと距離が近いとしましょう。すると相手は「なぜプライベートだと近くによって来るのだろう」と不思議に感じるはずです。
この方法は、相手に自分のことを意識させたい場合に有効です。ただし、職場でそれほど信頼関係を築いていない場合は、警戒されるだけで逆効果になるかもしれません。相手との関係を十分に理解した上で、慎重に行いましょう。
自分のパーソナルスペースを強調する
自分のパーソナルスペースを強調してみるのも、恋愛において有効なテクニックの1つです。相手が自分のパーソナルスペースに入ってきたら、とっさに距離を取るようにしてみましょう。これ以上近づかれるのは嫌なのだと周囲の人に思われるようになったら成功です。
自分のパーソナルスペースを認識してもらったら、気になる人と対面したときに思い切り近づいてみてください。すると、「私に対してなにか特別な感情を抱いているのでは」と印象付けることができます。
【女性向け】恋愛でのパーソナルスペースの活用方法
ここからは、女性向けのパーソナルスペースの活用術について詳しく見ていきます。男性向けのものとは少し違う方法ですので、上手に活用して意中の男性との距離を縮めましょう。
話しかける時は正面からではなく横から
男性のパーソナルスペースは、多くの場合、前方に長く広がった楕円形です。横への警戒心は比較的弱いので、前方からよりも話しかけやすくなるのが特徴です。
よって、気になる男性に話しかけるときは、正面からではなく横から接近してみましょう。前方からだと警戒されてなかなか距離を縮められない相手でも、横から接近すると意外とすんなり近くに行けることもあります。
意中の男性になかなか接近できなくて悩んでいる人は、ぜひ横から話しかけることを意識してみてください。話しかけるときの位置取りだけで、その後の展開が大きく変わることもあります。
デートはカウンター席で
デートで飲食店に行ったらカウンター席に座るというのも、女性におすすめのテクニックの1つです。男性のパーソナルスペースは前方に広い楕円形なので、横並びのカウンター席だと警戒されずに接近することができます。
ただし、カウンター席のあるお店をチョイスするだけではなく、相手が好みそうな雰囲気のお店を選ぶことも重要です。にぎやかな雰囲気が好きな男性が相手の場合は焼き鳥屋や居酒屋、落ち着いた雰囲気が好きな男性の場合は暗い照明のバーなどを選んでみましょう。
横並びになれるカウンター席に座るのは、特にまだそれほど親しくない男性が相手の場合に有効です。相手の好きそうな雰囲気のカウンター席があるお店でデートできると、一気に距離を縮められる可能性もありますよ。
印象を与えたい場合は正面へ座ってみる
男性のパーソナルスペースは楕円形なので、横から接近するのが基本です。ただし、場合によっては、あえて正面に位置して相手に緊張感を与えるのも有効な方法になります。
ある程度距離を縮められるようになったけれど、なかなか仲が進展しないというときにおすすめの方法です。これまで横並びでのデートばかりしていた場合は、かなりの刺激を与えられるでしょう。
匂いを活用する
匂いを活用することで、相手のパーソナルスペースを一気に狭めることもできます。よい匂いについ反応してしまうという男性は、とても多いです。相手の好きなシャンプーの匂いや柔軟剤の匂いをリサーチして、意識させてみましょう。
香水を使ってみるのも、有効な手段の1つです。「あの人はよい匂いがするな」と思ってもらえれば、脈ありの可能性は確実に高くなるでしょう。
ただし、つけ過ぎると周囲に不快感を与えてしまう可能性があります。また、TPOによっては香水をつけたり、強い匂いの柔軟剤が逆効果になることがある点にも注意してください。
あえて踏み込むことで印象を強くする
あえて男性のパーソナルスペースに踏み込んで警戒させてみるというのも、恋愛においては有効になる場合があります。意中の人とほかの人が接している様子をじっくり観察してみて、ほかの人よりも一歩近寄ってみましょう。
警戒されてしまいますが、相手に強烈な印象を与えることができます。うまく印象づけることができれば、こちらの好意にかなり早く気づいてくれるかもしれません。
ただし、近づいた後の行動によっては、悪い印象だけを与えてしまう可能性があります。相手の好みなどをしっかりとリサーチしておいて、よい印象を与えられるように努めましょう。