女性からデートに誘っても大丈夫?
では、世の男性たちは、「女性のほうからデートに誘われること」についてどう考えているのでしょうか。『オトメスゴレン』が過去10年間に行ったアンケート調査を参考に、考察したいと思います。
女性からデートに誘われたときの男性心理って?
「素直にうれしい」と考える人が大多数
「えっ、俺でいいの?ドギマギしまう」(10代男性)、「ドッキリかと思って何度も文章を読み返した」(20代男性)など、「デートに誘われた」という事実にただただ驚いてしまう男性は少なくないようです。
非モテで女性に好意を寄せられた経験がなかった、あるいは意外な相手に声を掛けられてびっくりしたというように、さまざまな背景が考えられますが、「誘われたこと自体はうれしい」(10代男性)と感じる人が多いようです。
「女性から誘われてみたい」と妄想する人も…
実は「女性のほうからデートに誘われてみたい」と妄想を膨らませている男性は、意外に多いようです。「『遊園地に行こうよ。ねーっ!』とじゃれつくようにおねだりされたい」(10代男性)、「完全にプロデュースされたデートも経験してみたい」(20代男性)など、「女性から誘われるシチュエーション」は、男性にとって心ときめく願望のひとつなのかもしれません。
デートに至る流れによっては、女性からの誘いも自然に映る
「同僚から『食事しながら打ち合わせでも…』と声を掛けられれば、『さくっと行こうか』ってなる」(20代男性)、「『家電に詳しかったよね?』って相談されたら、張り切って登板するしかありません」(20代男性)など、そこに至るまでの経緯によっては、女性からの誘いが自然に映る可能性が高そうです。
「相談がある」「お願いしたいことがある」といった理由付けがあれば、二人きりで会うことへのハードルが下がるのではないでしょうか。
中には「自分から誘いたかった」と微妙な気持ちになるケースも!?
「先に向こうからデートに誘われて『俺から行きたかったのに…』と後悔」(10代男性)、「女性のほうに言わせてしまって、男としてふがいない気持ちになった」(20代男性)など、みずからリードしたいタイプの男性の場合、女性に先を越されると、なんともいえない気持ちになってしまうこともあるようです。
気になるカレが「俺様タイプ」なら、焦ってアプローチせずに、声を掛けてくれるのをしばらく待ったほうがいいかもしれません。
女性からデートに誘うときのポイント
はっきりと、簡潔に伝える
「『暇?』だけでは、用件が何なのかわからなくて困惑」(10代男性)、「『友達のバイト先でイベントがあって人数が足りないみたいなんだけど…』みたいに長々と説明されたんですが、デートの誘いとはわからなかった」(10代男性)など、「行間を読むこと」が苦手な男性にとって、遠回しなアプローチほどワケがわからないものはありません。
「いつ」「どこに」に加えて、「私と一緒に行きましょう」という3点を明確にして打診しましょう。
LINEを活用しよう
「口頭で『週末に食事でも…』と誘われたら、真面目に受け止めてしまうけど、LINEで『週末空いてる?ゴハンでもどうかな』なら、軽い気持ちで『行く行く!』って答えられる」(20代男性)というように、LINEならではの「気軽なノリ」を利用しない手はありません。
絵文字でかわいらしく飾ったり、スタンプで冗談めかしたニュアンスを出すこともできるので、成功率を高めたい場合はLINEで誘うのが得策でしょう。
日程を先延ばしにしない
「『来週なら何曜日が空いてますか?』と具体的に予定を聞かれると、こっちも『木金ならOKです』とピンポイントで答えざるを得ない」(20代男性)というように、相手と都合をすり合わせるなら、「そのうちゴハンでも」ではなく、「来週なら何曜日がOKですか?」くらいのスケジュール感で攻めたいものです。
相手が忙しくなさそうな場合は、「明日空いてませんか?」などと直近の日を提案すると、勢いで話が早くまとまるかもしれません。
「口実」を上手に使う
「『スマホを機種変したいんだけど、わからないから一緒に来て』とか頼まれてしまうと無下にはできない」(20代男性)など、漠然と「会おうよ」ではなく、何らかの目的があると男性は「俺の出番だ」と感じやすいようです。
また、「誘われて即OKすると待ってたみたいに思われそう」(10代男性)というように、どう受け取られるかを気にする男性も多いので、相手が承諾しやすいという意味でも、「呼び出す口実」は用意したほうがいいでしょう。
上手なデートの誘い文句とは?LINEの例文はこちら…
二人きりで会う事情を作る「相談があって…」
「相談がある」もしくは「アドバイスちょうだい」は、男性を誘い出すときのキラーフレーズです。
「『来週の会議の件で話があります』みたいな用件なら、応じないわけにはいかない」(20代男性)、「『○○さんって北海道出身ですよね?今度旅行に行くんですけど、ルートについてアドバイスお願いします』なんて頼られたら、一席設けたくなります」(20代男性)というように、具体的な相談内容を示せば「それなら俺が答えてあげなきゃ」と時間を割いてもらえるでしょう。
相手も暇ならデート成立の可能性は高まる「暇だー!遊ぼうよ」
「暇だから」「何もすることがないから」と前置きしたうえで「遊ぼうよ」と誘い、「俺も暇だからいいよ」と言わせる手もあります。
「『暇ー!そっちも暇ならどっか行かない?』って来たら、流れで『じゃあ行こっか』ってなります」(10代男性)、「『誰も構ってくれなくてつまんないよー』とアピールされたら、『しょーがねーな、付き合ってやるよ』って言うしかない(笑)」(20代男性)というように、「そういうことなら…」と話に乗ってもらえれば、意外と簡単にデートが成立するでしょう。
軽い気持ちでOKしてもらえる「ゴハン行かない?」
「デート」と言ってしまうとハードルが上がるので、あくまで「食事」をメインに押し出すのもひとつの方法です。「『手伝ってくれたお礼にゴハンでも』と誘われたら『喜んで』となりますよね」(20代男性)というように、何かの「お礼」と合わせ技にするのもアリでしょう。
「辛いの好きだったよね?タイ料理一緒にどう?」などと相手の好物で釣ったり、目上の男性であれば「美味しい和食屋さんをご存知でしたら連れて行ってくださいませんか?」などとお願いしてみてもよさそうです。
女性に頼られてうれしくない男性はいない!?「お願いがあるんだ…」
「女性から頼りにされる」というのは、男性にとって喜ばしいことのようです。「『ひとりじゃ入りづらいからラーメン屋さんに付き合って』とLINEが来たので、ついて行ってあげた」(20代男性)、「『遊園地に行きたいけど一人じゃ寂しい』と言われて、かわいそうなので付き合いました」(10代男性)など、「人助け」のニュアンスがあると、男性は一肌脱ぎたくなるようです。
あくまで「お願い」のスタンスでアテにして、「しょうがないなあ、付き合ってやるか」と思わせてしまいましょう。
男性にドン引きされる!?NGなデートの誘い方
知り合ってすぐに誘う
「挨拶程度しかしゃべったことがないのに不自然なので、『保険か何かの勧誘かも』と思いました」(20代男性)というように、ほとんど会話を交わしたことがないのに、いきなりデートに誘うことで、不信感を抱かれてしまうパターンです。せめてLINE友達になっておくなど、先に関係を温めておきましょう。
短期間に何度も誘う
「執念というか、執着心みたいなものが感じられて怖かった…」(10代男性)というように、短期間にしつこく誘うと、「押しが強くて怖い」と不気味がられてしまうかもしれません。相手から返信が来ないのにLINEでメッセージを連投したり、折り返しの連絡を待たずに留守電を残したりするのもご法度と心得たいものです。
目的がよくわからない
「『夢について話そ!』と誘われて思いっきり警戒しました。マルチ商法か宗教の勧誘みたい…」(20代男性)というように、目的がよくわからない誘いのせいで怪しまれてしまうこともあるようです。特に「夢」や「仲間」などのキーワードは「何かの勧誘?」と思われるおそれがあるので避けたほうがいいでしょう。
カップルイベント用の「間に合わせ」がバレバレである
「12月に入ったとたんに連絡が来て、わかりやすいなと思いました」(20代男性)というように、誘う時期によっては、「手当たり次第に声を掛けているのでは?」と疑われてしまう可能性もあります。
そんなつもりはなくても誤解される危険はあるので、こうした時期には、何か具体的な用事を挙げて「一緒にどう?」と誘うのが無難でしょう。
結論・女性からデートに誘うときの基本は「男性が『うん、行こう』と言いやすくなる状況をつくること」
女性からデートに誘う事に関しての専門家の意見やアドバイス
男性がグイグイ来ない理由
「自分にはその気がなくても、ちょっとした発言やメールのやりとりで、相手女性に『セクハラ』と指摘されるかもしれない。」
このような一節があるのは、『恋愛しない若者たち コンビニ化する性とコスパ化する結婚』(牛窪恵)という書籍です。著者は「さとり世代」などのネーミングを考えた人でもあります。
この書籍は、近年の若者の恋愛事情について多角的に説明していました。その中にあった「女性から男性を誘うべき」だと感じた内容をご紹介しましょう。
「昨年、友達に誘われて行った婚活パーティで、『ちょっといいな』と思う女性とLINEのIDを交換した。2日後に『今度お食事でも』とメッセージ送信したが、半日待っても返事がない。
翌日、再度送信すると、『いま仕事中なんで』とだけ返ってきた。ヤバイと感じ、『ごめん、やっぱ忘れて』とすかさず送ったという。『2度目でNGなら、もう誘わない。しつこくして、ストーカーと勘違いされたくない』
女性側は、単純に『仕事中だから、後でメールしようかな』とか、『そんなに好きってほどでもないし、もう少し様子を見よう』などと思っていたりするが、多くの 20代男性は 2度目で色よい返事が戻ってこなければ、自分から引いてしまう。」
ストーカー関連のニュースは日を追うごとに増え、時には痛々しい事件に発展している時もあります。また、女性側の勘違いから男性がストーカーと認識されてしまう事もゼロとは言いきれません。
そのため、若い男性の草食化に加え、上記のような事案が発生してしまうのです。
これでは待っているだけでは恋愛に発展できるはずがありませんよね。女性側から「OKサイン」の意味を込めて、男性を誘ってあげましょう。
男性は常に不安を持っている事を理解しよう
『男を夢中にさせる恋愛のルール』(沖川 東横)では、男性は常に不安を抱えている生き物だ、という事がわかりやすく書かれていました。
「100人に1人の成功者を除いて、一般的な男は将来に常に不安を抱えています。
成功者は自信にあふれていて、将来の不安はありません 。不安を乗り越える能力、知恵とパワーを持っています。どんな苦境も、勇気を持って乗り越えるでしょう。でもそれは一握りの男です。ごく普通の男性には、彼には、自信がないのです。
ある心理の本に、女性が最も望む男性像に、女性をかこってでもものにする男性、とありました。たぶん、恋愛中の女性の心理の行き着くところは、そこだと思います。一生のうち最後は、自分の面倒を見てほしいのです。
ただ、男性の100人のうち99人はその自信がありません。その現実を、理解することです。」
これから推測すると、そこまでグイグイ来ない男性の理由がなんとなく分かるのではないでしょうか。
「誘った先、そこまで自分の好みじゃなかったらどうしよう」「食事を奢らせられるだけかも知れない」「今は良いと思われていても何かやらかして幻滅されたらどうしよう」もしかしたら、こんなことを考えているのかもしれませんよ。
だからこそ女性側から誘ってあげましょう!
会う事にメリットを感じる女性になるべし
『新型ぶりっ子のススメ 彼に恋させる、計算ずくの恋愛戦略』(下田 美咲)という書籍の中には、意中の男性をモノにする様々なテクニックが紹介されていました。
中でも男性を誘う際に必要なテクニックは以下のとおりです。
「彼があなたの外見だけでコロっと恋に落ちてくれれば話は早いのですが、そうでない場合は、もしも、彼とあなたが両想いになれる相性だったとしても、好きになる部分に触れる機会がないと、好きになってもらえません。
なので、その機会を作るために、まずはたくさん会うことが大事。
少しでも多くの時間を共有することで、(あなたに良いところや、彼の心を動かす瞬間があれば)好きになってもらえる可能性がでてきます。
ただし、片想いをしている立場だと、会う機会をたくさん確保することが、まずひとつのハードルですよね。」
確かに、「いいなぁ」と思っているだけでは気持ちは伝わりませんよね。だからと言って告白をしても、男性からしてみれば「そんな急に!?」と驚いてしまいます。
そうならないためにはまず、女性側の好意をじんわり伝えていく事が必要なのです。それが「男性を誘う」という1つのアクションと言えます。
また、本書では片想いの状態で誘う際の重要ポイントとして、以下のように紹介していました。
「まずは彼にとって関わるメリットがある存在になることです。そうすることで、彼があなたに全く興味がなくても会える機会を作ることができます。とにかく彼の役に立つことをしましょう。」
気をつけなければいけないのは、決して便利屋や都合の良い女にならないこと!自分を安売りしすぎないようにだけ気をつけてくださいね。
<参考文献>
『恋愛しない若者たち コンビニ化する性とコスパ化する結婚』(牛窪恵)
『男を夢中にさせる恋愛のルール』(沖川 東横)
『新型ぶりっ子のススメ 彼に恋させる、計算ずくの恋愛戦略』(下田 美咲)
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