挿入やイク感覚に関する専門家の意見・アドバイス
女性はクリトリスでイクのが大好き!
女性が快感を感じることができる身体のポイントは、ひとつだけではありません。代表的なのは膣内、乳首、そしてクリトリスです。中でもクリトリスはとても敏感な部位であり、どんな女性であってもイクことが可能だとも言われているのです。
『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス スゴ技編』(宋 美玄)では、クリトリスについて以下のように説明していました。
「男性の亀頭と同じ数の神経終末が集中しています。豆粒のようなごく小さな器官に、神経が凝縮しているのですから、とても敏感です。感じてくると充血して勃起する様子もペニスそっくりです。(中略)マスターベーションでも膣には触れず、 クリトリスへの刺激で満足する人が多いだけあって、女性たちはここで得られる快感が大好き!」
やはり女性はクリトリスからの刺激を好む場合が多いようです。また、「男性の亀頭が小さくなったモノ」と聞くと、どれだけの快感が与えられる部位なのか男性でも想像しやすいですよね。
クリトリスはペニスと似ている!?
『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス スゴ技編』(宋 美玄)にはクリトリスについて、以下のように書かれていました。
「クリトリスがイクときの感覚も、ペニスと似ています。0.8秒感覚で血管が脈打ち、性器全体に甘くしびれるような強い快感が走ります。このオーガズムで女性が満足したからといって、膣での快感が薄れることはありません。むしろ入り口の筋肉が収縮し、膣がギュッと締め付けられるため、ペニスを挿入したときの性感が、さらに高まります。」
なんと、クリトリスでイクときの感覚はペニスに似ていると言うのです。確かに射精をすると、ペニスがどくんどくんと脈打ちますよね。亀頭と同じように神経が集中している、赤く充血し膨らむ、イクときに脈打つなど、男性器に似ている箇所がたくさんあると解れば、女性がどれだけの快感を得ているのか把握でき、思わず身体が熱くなってしまうのではないでしょうか。
男女ではそもそもセックスの目的が違う
『最高の快感に達する「スローセックス」の教科書―――すべての女性が「感激する」理由85』(アダム徳永)には、男女のセックスの目的について、著者が以下のような説明をしていました。
「ただ、男性は〝興奮して射精するため〟にセックスをするのに対し、女性は〝幸せになるため〟にセックスをします。」
全ての男女がこれに当てはまるわけではありませんが、納得できる人が多いでしょう。男性はセックスにおいてのゴールが射精である場合がほとんどですが、女性は違います。なぜなら、男性は一度射精してしまうとすぐに回復する事が難しい上、興奮状態が覚めてしまいますよね。しかし女性は、一度イッたとしてもその後すぐにイク事が可能であり、射精のように「目に見える終わり」がないからです。
この件について同書では、「男性は火のようにあっという間に燃え上がり、パッと消えてしまう。」という表現をしていました。
絶頂を感じると性的欲求は満たされはしますが、女性はそこを重要視していません。肌と肌を重ね合いながら、いかに自分が愛されているかを確認しているのです。これが男女の違いでしょう。
「イク」時の「深さ」に違いがある
『快楽の奥義 アルティメット・エクスタシー』(代々木 忠)には、一口に「イク」といっても、それぞれには違いがあるという一節があります。
「また、同じオーガズムでも失神してしまうような『深い』ものから、そこまではいかないものも ある。挿入しないままオーガズムに達する場合もあれば、極端な場合はほとんど性器への刺激がない状態でそこに達してしまう場合もあるの だ。」
どこにも触れない状態でイクというのは、なかなか驚きではありますよね。それだけ性的に興奮しているという事なのでしょう。そして興味深いのは、イク時の感覚についてです。
「この仕事を始めたころには、僕もオーガズムの定義など考えたこともなかった。『イク』か『イカない』かの違いだけだろう、くらいに思っていた。しかし、だんだんに『そういうことでもないらしいぞ』ということがわかってくる。失神してしまう子もいる。オーガズムのあとで『宇宙がわたしの子宮の中にある』などと言い出す子もいる。」
これを読むと、絶頂の感覚についてますます謎が深まってしまうかもしれませんが、そのくらい人により感じ方が違うのでしょう。性を仕事にしている人の体験談だからこそ生々しさがあり、イクことに関する興味がますます深まりますよね。
<参考文献>
『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス スゴ技編』(宋 美玄)
『最高の快感に達する「スローセックス」の教科書―――すべての女性が「感激する」理由85』(アダム徳永)
『快楽の奥義 アルティメット・エクスタシー』(代々木 忠)