そっけない態度をとる男性心理を解説！実は好き避けの場合もある！？ (9/9)

「男性のそっけない態度」に関する専門家の意見やアドバイス

そっけない態度を取る男性の心理

男性は、女性に対してわざとそっけない態度を取ることにより、「自分はあなたに興味がない」という気持ちを示すことがあります。『面白いほどよくわかる！「男」がわかる心理学』（齊藤勇）には、以下のような記述があります。

「（前略）たとえば、話しかけるとき『名前を呼ぶかどうか』が相手への感情を判断する基準になります。名前を呼ばず、いきなり用件だけを伝えるのは苦手意識や嫌悪感をもっているということで、苦手な相手の名前は口にしたくないという心理が働くためです。アメリカのカリフォルニア大学のキングによる研究では、お互いに相手の名前を呼び合わないカップルは、その86％が調査から5ヵ月以内に別れていたそうです。

また、本心を知りたい相手の表情がどう変化するかを観察しましょう。眉間の筋肉がピクリと動いたら、それは不快感や嫌悪感の表れです。逆に好意があれば、目と口の間にある筋肉が反応して口の端が少し上がります。人は嫌悪感や好感を感じたときに反射的に表情金が反応してしまい、意図的な笑顔や無表情を作る前に瞬間的に表れてしまうのです。

（中略）

人はそれぞれに心理的な縄張りがあり、一定の距離の内側に他人が侵入してくると防衛本能が働いて不快に感じます。その心理的縄張りを心理学では『パーソナルスペース』と呼びます。その距離は、民族や性別、状況によっても変わってきますが、親密な相手ほど距離が近くても平気です。たとえば、同じテーブルを囲んで話をしているときに、相手が状態を反らしたり、椅子を引いて距離を離そうとしていたら、親密とはいえない心理的な距離がありそうです。」

気になる男性の態度を思い返してみて、当てはまることがないか確認してみましょう。

男性のそっけない態度は「ツンデレ」かも!?

小学生の男の子が、好きな女の子についつい意地悪をしてしまうように、いくつになっても男性は、好きな女性にそっけない態度をとってしまうことがあるようです。『「なるほど！」とわかるマンガはじめての嘘の心理学』（ゆうきゆう）には、以下のような記述があります。

「いつもはツンとしているのに、ふたりきりになると急に甘えてくる。自立してバリバリ働いているしっかり者が、ある瞬間、自分に頼ってくる。そんなギャップのある態度をツンデレと呼びます。実は好きな人を振り向かせるのに、このツンデレが効果を発揮することが心理学的にも証明されています。

心理学者アロンソンとリンダーの好意の賞賛・批難実験によると、最初から一貫して自分に好意を示す相手よりも、自分のことを嫌っていた相手から急によく評価されたときのほうが、相手への好意は急速にアップするといいます。

つまり、気になる相手を振り向かせたいのなら、最初から『好き！』と本心を伝えるよりも、恋心は隠しておき、あえてツンとクールな態度を演じてみると効果的だということです。そして相手が『もしかして嫌われてるのかな？』と不安になったところで、『実はあなたのことがずっと好きだった』と告白します。

相手にとってはまさかの驚きですが、その意外性こそがツンデレの効果。ストレートに告白するよりも何倍も強い行為を、あなたに示してくれるに違いありません。」

ドラマでも流行したように、「ツンデレ」はまさにギャップ萌えが好きな女性にはたまらない行動です。そっけない態度もツンデレだとわかれば、安心できるでしょう。男性のことを知っている人に「彼ってツンデレタイプ？」と聞いてみるのも良いかもしれません。

＜参考文献＞
『面白いほどよくわかる！「男」がわかる心理学』（齊藤勇）
『「なるほど！」とわかるマンガはじめての嘘の心理学』（ゆうきゆう）