「相談女」に関する専門家の意見やアドバイス
「相談」は男心をくすぐる駆け引きの一種
女性に相談されると、頼りにされたような気がして、張り切ってしまう男性は多いもの。この心理を利用して、意中の男性との距離を縮めようとする女性は少なくありません。すでにパートナーがいる男性を略奪するためにこの手を使う女性は、「相談女」と呼ばれ、嫌われているようです。しかし、相談を通じて親密な関係を築くこと自体は、王道の恋愛テクだといえるかもしれません。『甘える技術 彼があなたを手放せなくなる魔法』(高野麗子)には、以下のような記述があります。
「社会で生きていると、悩んでしまう場面はいっぱいありますよね。そんなとき、あなたはどうしていますか?いつも自分で抱えこんでしまうという人は、思いきってそのクセを変えてしまいましょう!
相談するということもまた、立派な甘えるということです。大きな悩みはなかなか相談しにくいとしても、ちょっとしたことなら話せる相手、周りにいませんか?そんな人には、どんどん声をかけてみてください。
『すいません、ちょっとアドバイスいただきたいことがあるので、今日ランチをご一緒させてもらっていいですか?』
『今悩んでいることがあるんだけどね、○○さんの意見を聞かせてもらえないかな?』
なんて話しかけて、気軽に頼る練習をしていきましょう。
もし、特に悩んでいることがなくても、こんな内容ならどうでえしょうか。
『私、いつもダイエットに失敗しちゃうんですけど、○○さんって何か意識してることありますか?』
『このへんでおいしいランチのお店を探してるので、いいお店教えてください!』
『友達に誕生日プレゼントをあげたいんですけど、何がいいですかね~』
これくらいなら、誰にでも相談できる内容ですよね。
これは実は、『答えを求めるための相談』ではなくて、『もちかけることで相手との距離を縮めるための相談』です。ですから、どんな答えが返ってきても、『でも~』と反論せずに受け止めて、最後は『なるほど、ありがとうございました!○○さんに聞いて良かったです!』とお礼の言葉をかけてくださいね。
相手が『いやいや、力になれたかわからないけど……』なんて照れる姿を目の当たりにすると、甘えることは、相手にとっても本当に嬉しいことなんだな、と実感できます。>そうすると、甘えることがどんどん楽しくなっていきますよ!」
このように、恋愛の機微に聡い女性は、自己開示したり頼ったりすることで、男心を絶妙にくすぐっているようです。彼氏や夫が「相談女」につかまってしまったら、目を覚ましてもらうのは相当難しいかもしれません。
やたら視線を絡めて相談する女性には下心がある!?
狙った獲物を手中に収めたいと考えている女性は、視線を武器にします。あなたのパートナーに相談事を持ち掛ける女性がいたら、どのような態度で接しているのかをそれとなく観察しましょう。必要以上に顔を近づけたり、じっと見つめようとしたりする場合には、「相談女」の可能性があります。『恋愛心理の秘密~ただの友達で終わらせない44の心理効果~』(渋谷昌三)には、以下のような記述があります。
「(前略)異性に特別な感情をもってしまうと、逆に近づけない、というのは、消極的ともいえますし、慎み深いともいえるでしょう。しかし、相手と親しくなりたければ(実際には、会話の量、会話のセンスなど、二人が親しくなる要因は多様ですが)、とにかく近くにいることが恋愛を発展させる有効な法則なのです。
ところで、好きな相手のそばに行く勇気がない、あるいはチャンスに恵まれないという人も大勢いるはずです。このタイプの人は、その異性との恋愛をあきらめなければならないのか-といえば、これを補う方法があります。
キーワードは、視線です。
視線と距離には、相補的な関係があります。
二人がある程度、離れていても、視線を多く合わせることによって親しさを補うことができる。また、そばにいれば、視線を合わせなくても、親しさを補うことができるのです。
映画のラブシーンでは、恋人同士が抱き合い、さらに視線を合わせています。距離はゼロの状態で視線を合わせているのですから、親しさにあふれ、これ以上ないロマンティックな状況です。観客が思わずうっとりしてしまうのは、これが最高の恋愛シチュエーションだと想像できるからでしょう。
逆に、二人の距離も遠く、視線も合わない状態なら、この二人はまったく縁がないといってもいいでしょう。実際、ただ遠くを素通りしていくだけの人には、誰も関心をもたないものです。
日常生活においては、いつも映画のラブシーンのような最高の親密状態を続けるわけにはいきませんし、アツアツの恋人同士といえども、物理的距離が離れるのは当然です。
いくつか、シチュエーションを想像してみましょう。
喫茶店で向かい合っているぐらいの距離で、視線をじっと合わせている。これはかなり強烈な恋愛シグナルです。離れている分だけ、視線を合わせる頻度と時間は多くなります。
あるいは、テーブルの角をはさんで九〇度の角度で座ったとします。お互いに相手と視線を合わせる頻度も時間も少なくなったけれども、物理的距離は近づきます。
横に並んで座ることもあるでしょう。この場合は、視界から相手が消えるのですから、視線を合わせることもほとんどありません。しかいs、二人の距離はほとんどゼロの状態です。
視線は親密度を深めていく武器です。そばにいる状態ならばそれほど必要ではないにしても、二人の距離が離れれば離れるほど、威力を発揮するのです。
視線は二人の距離のマイナス面を補充する働きがあります。相手に近づくことができないなら、絶えず視線を送ることで、心の距離を縮めることができます。」
困りごとを解決したいのではなく、相談を口実に「あわよくば」という思いで男性に近づく女性は、間違いなく視線を武器にするでしょう。彼氏や夫のまわりにこの手の相談女が出現したら、早めに追い払ったほうがいいかもしれません。
<参考文献>
『甘える技術 彼があなたを手放せなくなる魔法』(高野麗子)
『恋愛心理の秘密~ただの友達で終わらせない44の心理効果~』(渋谷昌三)
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