太った女性が好きな男性は多い？「デブ専」男性の心理・特徴を解説！

かつては「太った女性」のほうががモテていた!?

一般的にはスレンダーな女性のほうがスタイルがいいとされるため、日々ダイエットに励むぽっちゃりさんは少なくありません。しかしかつては太っている女性のほうが美しいとされる時代もあったといいます。『図解 身近にあふれる「男と女の心理学」が3時間でわかる本』（内藤 誼人）には、以下のような記述があります。

「（前略）
ロンドン大学のヴィレン・スワミは、そんな心理変化について、非常に面白い現象を発見しました。

スワミによると、なんと男性はお腹がすいてきたときには、ぽっちゃりの女性が好きになる、というのです。

スワミは、まず50人の女性にレオタード姿の写真を撮らせてもらいました。なぜレオタード姿なのかというと、身体のラインがくっきりと出て、体重や体型がわかりやすいためです。ただし、顔にはぼかしを入れました。なぜかというと、顔だちの魅力の影響が出てしまうかもしれないからです。

次に、その写真を持って夕食時のキャンパスの食堂に出かけ、男子学生に声をかけて、それぞれの女性に魅力の得点をつけてもらったのです。
男子学生の中には、すでに食事が済んでテーブルで休んでいる学生がいました。スワミは、このグループを、『お腹いっぱいグループ』と名づけました。この男子学生に女性の魅力の点数をつけさせると、やせている女性に高い得点をつけました。『やっぱり、女の子はスレンダーなほうがいい』ということでしょう。

また、食堂には、これから食事をしようと思っている学生もいました。スワミは、この男性グループを『お腹が減っているグループ』としました。
こちらのグループにも食事を少しだけ我慢してもらって、やはり女性の魅力の得点をつけてもらったのですが、なぜかこちらのグループでは、『少しぽっちゃりの子がカワイイ』という回答が多く見られたのです。

◎スレンダーな女性がモテ始めたのは最近のこと
人類の歴史において、食事に困らなくなったのは比較的最近のことです。歴史的には、お腹がすいてひもじい思いをする時代のほうが長くありました。そのため、男性にとっては、ふくよかで肉づきのいい女性のほうが、健康的で、多産のように見えたようです。

ルノアールの描く女性たちも、現代の基準からすれば、はるかにふくよかで豊満な身体つきをしていますが、当時は、ぽっちゃりであるほうが女性はモテたのです。日本で見つかる土偶なども、女性はぽっちゃりしていますよね。スレンダーな女性がモテ始めたのは、歴史的には、ごくごく最近の現象にすぎないのです。」

このように、痩せた女性と太った女性のどちらが魅力的に見えるのかは、その時代の人々が置かれた状況に大きくかかわっているようです。

「太った女性が好き」な男性の本音

小柄な女性が好きな人もいれば、色白な女性がいいという人もいます。好きな女性のタイプは人それぞれですが、「太った女性が好き」という男性は、ぽっちゃり体型に何を感じているのでしょうか。『ぽちゃ好き男子のためのセフレ作り入門』（ネク）には、以下のような記述があります。

「確かに僕は一般的に見れば、デブ専と言っても差し支えないレベルのぽちゃ好きでしょう。
でもぽっちゃり女子には申し訳ないのですが、『太った身体に魅力や性的興奮を感じる』のであって、『太った女性をぜひとも彼女や奥さんにしたい』わけではないんですよね……。

『普通または痩せた体型の子を受け付けない』というわけでもありません。
もちろんオシャレで性格もよくて清潔感もあり料理も床も上手な可愛いぽっちゃり女子だったら、彼女にしたいと思うでしょう。そうなったらもう堂々と周りの目なんて気にせず、そのぽっちゃり女子と愛のある日々を送りたいと思います。

でもやっぱり基本的には『おデブちゃんと付き合うのはちょっと……』という、都合のいい考えを持っているんですね。

要するに『ぽっちゃり（おデブ）な女の子とセックスはしたいけれど、彼女にしたいわけではない』という、かなりゲスな考えを持っているわけです。

世の中のデブ専を自認している男性も、僕みたいな人は多いのではないでしょうか？
素材はいいのにファッションに無頓着だったり、性格もちょっとだらしなかったりする子が少なくないですからね。」

このように、性的対象としてはぽっちゃりさんを理想としながらも、付き合うのであればスレンダーな女性のほうがいいという身勝手な男性は少なからず存在するようです。もちろん、そうではない男性もいるはずなので、見極めは必要でしょう。

＜参考文献＞
『図解 身近にあふれる「男と女の心理学」が3時間でわかる本』（内藤誼人）
『ぽちゃ好き男子のためのセフレ作り入門』（ネク）