「欲しいものがない」に関する専門家の意見やアドバイス
欲しいものがないのなら自分に投資しよう
欲しいものができるとすぐに衝動買いしてしまう人もいれば、物欲がなくてお金の使い道がわからない人もいるでしょう。『オトナの決断力 恋愛、仕事、人間関係、欲しいものを手に入れる!』(岡山里香)には、以下のような記述があります。
「私も貯金がないタイプです。お金が入ったら、投資だと思ってすぐに使っています。私は浪費も投資だと思っています。そして使った分、稼ぐための原動力と知恵にしています。
『買って損をしたな』と思っても、それがその後の買うか買わないかの判断基準になりえますし、『飲み会でついつい使ってしまった』ということも、それはそれで友達との関係を築く上で大切な使い道です。『何の意味もないのに大金を払った』というのも、それはそれで話のネタと学びになると思っています。
中でも『教育』と『経験』に使うお金は何よりの投資になると思います。この観点でいうと、私は読書と旅行に投資します。新たな価値観や環境や文化に触れることで、色々な発見があり、知見が深まるし、日々の自分を見つめ直すこともでき、立派な資産になります。」
このように、欲しいものがなくても、「教育」や「経験」に投資すれば、有益なお金の使い道になるかもしれません。
欲しいものがありすぎて買い物がやめられない
「欲しいものがありすぎて、手当たり次第に買い物してしまう」という女性は少なくありません。いわゆる「買い物依存症」に陥ってしまう背景には、どのような事情があるのでしょうか。『面白いほどよくわかる!「女」がわかる心理学』(齊藤勇)には、以下のような記述があります。
「流行のおしゃれな洋服、女性誌で話題になっている靴、かわいらしいバッグやアクセサリー類を身に付けてみたいという思いは、女性なら誰もがもっているもの。
ところが、この気持ちが度を越してしまう人がいます。そんなにほしいとは思わない物を次々と買い込んだり、お金がないのに借金をしてまで買い物をしたり。手当たり次第に購入しても、それほど使う機会がないので、買ったあとはクローゼットにしまい込んだまま。いけないとわかっていてもやめられずに、また買い物をしてしまうのです。
こういう状態を『買い物依存症』といいます。
一見、単に物欲が強い人とか、お金にだらしない性格と片付けられてしまいがちですが、買い物依存症の人に共通する特徴は『劣等感』。『人に認めてもらいたい』という欲求が強いため、注目される物で自分を飾りたくなるのです。
さらに、買い物をすると店員があれこれと親切にしてくれるため、『ちやほやされている』実感を得られるのも要因のひとつ。とくに、高級ブランド店では、最高級にちやほやしてくれて『お姫様扱い』を受けられます。それで、最初は日用品程度だった買い物依存症の人が、高額な商品へと対象をエスカレートさせていく、といったケースが起きるのです。
買い物依存症は、心の中に溜め込んで鬱積した不満の感情が購買欲求に転化して起こります。ですから、きまじめな一方で、自己顕示欲が強いタイプの人に多いと考えられています。」
このように、劣等感を払拭したり、承認欲求を満たしたりするために、買い物への衝動が抑えられなくなってしまう場合があるようです。そういう意味では、「欲しいものがない」というのは、心が満たされている証なのかもしれません。
<参考文献>
『オトナの決断力 恋愛、仕事、人間関係、欲しいものを手に入れる!』(岡山里香)
『面白いほどよくわかる!「女」がわかる心理学』(齊藤勇)
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