「セックスレス」の意味や定義とは？原因から解消法まで徹底調査！

夫婦や恋人同士のセックスがない、交わりを持たない関係として「セックスレス」という言葉が使われていますよね。SNSなど、さまざまなところで「セックスレス」という言葉を見かけます。

しかし具体的に、どういった状態をセックスレスと呼ぶのか説明できるでしょうか？

「セックスレス」の意味と定義

「セックスレス」とは、特に事情がないにもかかわらず、１ヶ月以上セックス（性交渉）がないことを指す言葉です。病気などがないのに、何かと理由をつけて性交渉がない状態を指します。

また、言いにくい場合には「レス」と短く表現されることもあり、恋人や夫婦間で深刻な問題として扱われることも多いです。

近年では離婚の原因にも数えられており、セックスレスは他人事ではありません。今は普通に性交渉を行う関係であっても、将来はどうなるか分からないからです。

「セックスレス」の反対語

セックスレスはよく耳にする言葉ですが、その反対語ってあまり耳にしないですよね。実はセックスレスの反対語も存在し、それを「セックスフル」といいます。具体的な定義はありませんが、３年以上交際が続いていて、かつ１週間に１回以上のセックスがあるカップル（夫婦）を指すとされています。

性欲が極端に少ない人でない限り、セックスフルの関係に憧れるでしょう。セックスはカップルや夫婦にとって必要不可欠ではありませんが、体の結びつきは恋愛において重要視されます。

特に幸せなカップル（夫婦）として見られるため、セックスレスよりセックスフルを望む人は多いでしょう。

日本はセックスレス大国？

外国人に比べると、日本人はどうしても恥じらいや性への嫌悪が強い傾向にあるようです。これにはいろいろな理由が考えられますが、日本人特有の性格も少なからず関係していると考えられるため、どちらかといえばセックスレスになりやすい国民性なのかもしれません。

性に対して正しい知識を持つ人が少ない、また性は公で話すべきものではないという認識が強いことも原因として挙げられます。外国は性に対してオープンなところもあり、恥じらいよりも大胆に伝えることが重要視されるほどです。

ともあれ、原因はさておき、今や日本ではセックスレス問題が数多く発生しています。もはや他人事として片づけられない問題なのです。

それにしてもどうしてセックスレスになるか、気になりますよね。その原因はカップルによってさまざまですが、年代によっても異なるようです。年齢によって性に対する考え方、感じ方が変化するため、セックスレスに至る原因も変わってくるのかもしれません。

20代のセックスレス

20代のセックスレスの原因は、主に「夫婦間（カップル間）の喧嘩」「気持ちのすれ違い」によるもののようです。

互いに気持ちがすれ違うと、セックスでも嫌悪感が生じるため、レスに繋がりやすいのでしょう。20代は大人とはいえ、まだまだ成熟しきっていない精神状態ですから、感情によるすれ違いが多いのかもしません。

気持ちによるセックスレスが多いため、それを避けるためにも、喧嘩をしたらすぐに仲直りすることがセックスレスを回避するコツです。

30代のセックスレス

30代のセックスレスも、感情や気持ちによるものが原因である場合が多いようです。付き合いが長い夫婦やカップルは、互いのことが分かっているため、それだけ嫌な部分も見てきています。そうした部分が気持ちを離れさせ、セックスレスに繋がってしまうのでしょう。

また30代といえば、どちらも働き盛りの年代です。仕事に打ち込んだり、仕事が楽しく感じ、セックスに興味が無くなる人もいます。そうした興味の移り変わりもセックスレスに深く関係してくるため、より気持ちのすれ違いが多く発生してしまうと考えられます。

30代でもセックスフルな関係を維持したいなら、一緒にいる時間を多くすることが大切でしょう。気持ちがすれ違わないよう、工夫が必要です。

40代のセックスレス

40代になると、ホルモンバランスの関係で女性の性欲は増してくると言います。しかし逆に、男性は40歳にもなると、年を感じてセックスに消極的になるため、気持ちのすれ違いからセックスレスが発生することが多いようです。

このすれ違いには、男女の性欲のピークのズレが関係していると考えられそうです。男性は10代後半から20代がピークですが、女性は30代後半から40代後半にピークを迎える人が多いのだとか。この性欲のピークの違いが、さらにセックスレスを加速させているといえます。

ここで夫や彼氏にそっけない態度をとられると、セックスレスから浮気に走るようになる女性もいます。それによって離婚や別離も増えるため、深刻な問題として取り上げられます。

50代のセックスレス

50代にもなると、気持ちのすれ違いというよりも、体の変化によってセックスレスが増えます。夫婦でのセックスレスは、過半数に上るともいわれ、50代でセックスをしている方が珍しいといわれるでしょう。

50代は互いに体力がなくなってくる年代なので、セックスレスになっても仕方ないといえます。しかし50代でも元気な人、性欲が衰えていない人も当然いるため、パートナー同士でのすれ違いに注意が必要でしょう。

セックスレスな夫婦になりたくないのであれば、パートナーの性欲に寄り添うことも求められます。

では、どうしてセックスレスになってしまうのか、男性側の意見をみていきましょう。セックスレスになる原因は女性だけの問題ではなく、男性にもあります。まずはそれぞれの意見や主張を知ることで、解消への道が開けてきますよ。

女性としての魅力を感じなくなった

「妻も年齢を重ね、体重や見た目に変化が出てきた。正直女性としての魅力を感じず、ヤル気も出ない」（男性/48歳/自営業）

年齢を重ねると、どうしても老いが表れてきますよね。特に女性は、見た目によって異性へアプローチする力が大きい性別です。それなのに「もう年だから」と諦めて努力をしないでいると、どんどん老いが加速し、女性としての魅力もなくなっていきます。

この男性のパートナーが、いくつになっても女性としての魅力を維持し続けよう！とがんばる女性であれば、セックスレスには至らなかったかもしません。

加齢によるもの

「お互い年だし、正直そこまでの意欲や性欲がない。無理に体の関係を維持する必要性も感じられない」（男性/50歳/会社員）

50代にもなると、どうしても体力や気力に衰えが見え始めます。これによって、意欲や性欲が減少してしまい、セックスにも関心が無くなってしまうのです。無理に関係を持とうとするより、精神的な繋がりを大事にする傾向が強くなります。

しかし女性によっては、50代になっても体の関係を維持し続けたいという人もいるでしょう。加齢によるそうした気持ちの食い違いが、セックスレスの原因になるのでしょう。

仕事の方が楽しくなった

「仕事が上々で、正直家庭にいるより仕事していたいですね。このまま行けば出世確定ですし、妻にはそれまで我慢してもらいたいです」（男性/33歳/会社員）

20代、30代は特に仕事に関して楽しみを覚える年代です。仕事が軌道に乗っていて、家庭や恋人よりも仕事を優先してしまう人もいるでしょう。自分の出世がかかっているとなれば、なおさら仕事にやりがいを感じます。

互いに理解し合える関係であれば問題ないのですが、心がすれ違えばセックスレスに繋がる原因になるでしょう。

マンネリを感じてつまらなくなった

「セックスがマンネリ化してきて、正直つまらない。気持ちいいかどうかもわからなくなってきて、めんどくさくなった」（男性/39歳/会社員）

セックスの内容は、いつも変化あるものとは限りませんよね。人によっては、毎回同じルーティーンで進むこともあるでしょう。セックスの内容に変化がないと、マンネリを感じてしまう人は多いです。

マンネリを打開するべく互いに行動できれば良いのですが、そうした意欲や思いやりがないと、どんどんつまらなくなり、セックスレスに繋がります。

セックスレスになってしまう原因は、男女どちらにもあるものです。女性側の意見を知ることで、男性がどう行動すれば良いかが見えてきます。セックスレスになる原因は以下のような理由が多いので、同じ女性でも心に留めておきましょう。

女性ホルモンの影響

「女性ホルモンの影響で気分の落差が激しい。やりたい時もあれば、触られるのが嫌になる時もある」（女性/32歳/主婦）

女性はホルモンバランスによって、気分がコロコロと変わってしまうことがありますよね。テンションが高すぎるくらい元気なときあれば、些細なことでも激しく怒ってしまうときもあるでしょう。

これらは女性ホルモンと深く関係しています。特に生理前後や排卵日前後は、女性ホルモンの影響を強く受けるため、情緒が乱れやすく、パートナーとの衝突に繋がりやすいです。

出産による意識の変化

「出産して母としての自覚が強くなりました。子供のことで大変ですし、何より女性として見てほしくありません」（女性/44歳/主婦）

出産を機にセックスレスに至る夫婦は実は多いものです。女性は出産することで母性を強く感じるようになり、母としての自覚が芽生えます。そして、母としての気持ちが強くなりすぎて、女性として見られるのを嫌ってしまうのです。

自分は母親だ、子供を守らなきゃという気持ちが大きくなりすぎているのでしょう。とてもデリケートな気持ちの問題のため、よく話し合うことが必要ですね。

性欲の違い

「夫ももう40代後半。それなのに私は性欲がまだまだありすぎて、正直性欲の差を感じます。まだヤりたい気持ちはあるんですが、夫が追い付いてきてくれなくて…」（女性/41歳/主婦）

女性と男性は性欲のピークに差があります。女性が遅咲きなのに対して、男性は早咲きです。そのため性欲のピークの差もセックスレスの原因に繋がりやすいです。特に女性は40歳前後が性欲のピークとされているため、同じくらい年齢の夫だと、気持ちや体力が追い付いてこないでしょう。

男女の性の違いという覆せない理由ですが、互いにどう解消していくかがカギとなります。

加齢による見た目の変化

「私は年老いてもきれいでいたいと努力してきました。それなのに夫は自分の見た目に無関心。正直男性としての魅力も何もありません」（女性/40歳/主婦）

女性と同じように、男性だって年老いて見た目に変化が表れますよね。特に女性は老いても若々しくいようと努力する人が多いでしょう。それに対し、男性は老いるがまま、あるがままを受け入れる傾向にあります。

夫がそうしたタイプだと、妻は若い頃と比べてしまい、幻滅して魅力を感じなくなるのです。互いに見た目への配慮が必要ということが分かる原因といえます。

人によっては、セックスレスでも良いと割り切ってしまうでしょう。しかしセックスレスは、以下のようなデメリットを引き起こします。自分たちの生活に悪影響を及ぼすことばかりなので、よくよく考えた方が良いでしょう。

夫婦関係の悪化

セックスレスが続くと、夫婦関係は悪化していきます。互いに気持ちのすれ違いが多くなるため、衝突することも増えるでしょう。それによって相手への不満も溜まっていき、次第にはやることなすこと目に余るようになります。

特に片方がセックスを望んでいるのに、もう片方が望まない状況が一番危険です。気持ちのすれ違いが多くなるだけでなく、相手への不満も爆発しやすくなります。それこそセックスレスのせいで、毎日のように喧嘩している夫婦もいるくらいです。

セックスは必ずしもしなければいけないものではありません。しかしどちらかが望んでいる場合は、レスを解消するべく行動する気持ちも大切です。

浮気をする確率が上がる

セックスレスによって夫婦関係が悪化すると、他へと浮気する確率が上がります。特に相手に応えてもらえない側は、自分の性欲や気持ちを満たしてくれる相手を求めるようになり、浮気に走るでしょう。

それほどセックスというのは、自分を満たすものです。妻や夫に愛されていると感じられる行為なので、夫婦の生活の中でも重要視されます。互いへの思いやりの形ともいえるでしょう。

それなのにどちらも自分の気持ちを押し付けるように行動してしまうと、衝突が増えてさらにセックスレスになります。ほんの出来心で始めた浮気でも、妻や夫が応えてくれない日々が続けば、深入りしていくでしょう。

ストレスを感じやすくなる

セックスレスは、ストレスを感じやすくなる、ストレスに弱くなるといったデメリットももたらすでしょう。充実したセックスは、身も心も満たしてくれるでしょう。そしてその充実感が、ストレスを軽減したり抑制したりし、ストレスへの抵抗力をつけてくれるのです。

しかし、満たされないセックスが続いたり、そもそもセックスできなければ、それだけストレスを強く感じますよね。これによってストレスに弱くなり、些細なことでもストレスとして感じるようになるのです。

充実したセックスは精神安定にも繋がります。特に夫婦の場合には、互いへの愛情を確認できる行為なだけに、その役割は大きいものでしょう。

老いを感じやすくなる

セックスはいわば若返りの行為です。セックスをすることでホルモンバランスも整えられますし、心も安定し、次も頑張ろうという気力が湧いてきますよね。こうしたやる気、気力は、相手のためにも若くいようという気持ちを与えてくれるものです。

また相手を幻滅させないために、美容や筋トレに力を入れようという気持ちももたらしてくれます。しかしセックスをしないと、ホルモンバランスは乱れ、気持ちも下がって美容どころではなくなります。

セックスレスは体だけでなく見た目も老けさせるので、セックスレスな夫婦の方が老けて見えることも多いでしょう。

セックスレスはどちらかの問題ではなく、互いに解消へと歩み寄ることが大切です。ここでは、夫婦でできるセックスレス解消法を紹介します。以下の方法を中心に、自分たちなりにセックスレスを解消していきましょう！

二人で過ごす時間をつくる

セックスレスになると、一人になりたい気持ちが大きくなって、夫婦二人で過ごす時間が減っていきますよね。しかし一人の時間が多くなると、ますます気持ちが離れてしまい、浮気や不倫といったリスクが高まってしまうでしょう。

これを避けるためにも、なるべく二人で過ごす時間をつくりましょう。一緒にいることが普通だと感じられるくらい、多くの時間を過ごすのです。相手といることを不快に思うのではなく、幸福だと感じられるくらい一緒にいましょう。

セックスレスには気持ちも深く関わっています。二人でいることを苦に感じるようでは、セックスレス解消は難しいでしょう。

子どもと寝室を分ける

子どもがいると、二人きりになれる場所になかなか行けない夫婦もいますよね。そうした夫婦は、できる限り子どもと寝室を分けるようにしましょう。子どもが同じ寝室にいると、セックスに集中できませんよね。

自宅であってもセックスはできるため、環境づくりも必要です。子どもが起きてしまわないか心配であれば、部屋を分けて集中できるようにしましょう。他にも、声を出さないよう注意するなど、できることはあります。

集中できる環境さえ整えば、またやる気が湧いてくる可能性も大いにありますよ。

たくさん会話をする

二人でいる時間を増やすことは大切ですが、さらに会話も増やすように努めましょう。たくさん会話をすることで、より相手を理解することができます。

会話は互いを理解するために必要なツールです。相手が何を思い、何を感じているのか、会話から読み取ることができます。相手をより理解するためにも、ありきたりなことでもたくさん会話をするようにしましょう。

ただし喧嘩腰で話しかけたり、相手の話すことを否定しないよう注意することが大切です。理解を示しながら楽しく会話しましょう。

おしゃれや筋トレを共に楽しむ

お互いの身なりについて思うところがあり、それがセックスレスの原因になっているなら、二人でおしゃれや筋トレを楽しむことをおすすめします。二人で行うことで共にいる時間も増えますし、それぞれの頑張りを認めることができるでしょう。

また片方がやる気がない状態でも、一緒にやろう！と誘うことで意欲を与えることもできます。相手がなかなか腰を上げないのであれば、その気にさせるべくおだててみるのも良いでしょう。

共に楽しむことで距離が近づき、セックスにも意欲が湧いてきます。互いに見た目もきれいになっていくので、一石二鳥の方法ですよ。

真剣に話し合う

どうしても互いに歩み寄れない時は、真剣に話し合うことも必要です。真剣に、とことん話し合うことで相手の考えていることも分かります。何が原因かも、次第に明確になっていくでしょう。

話し合いの最中に、もしかしたら相手に傷つくことを言われるかもしれません。しかし前に進むためには、互いに思っていることを吐き出すことも必要です。問題解決には、話し合いは欠かせません。

自分や相手が納得するまで話し合えば、セックスレスを解消することも、レスを続けると割り切ることもできます。もやもやしている気持ちとおさらばするためにも、真剣な話し合いの場を設けましょう。

セックスレスを見事解消できたとしても、その後何らかの理由でまたセックスレスになる可能性も否定できませんよね。セックスレスにならないためにも、以下のような注意点を心に刻んでおきましょう。

裸でいる姿をなるべく見せない

人によっては、お風呂に入った後などに、裸で部屋をうろついてしまうこともあるでしょう。しかしこれでは、恥じらいも何も感じられませんし、パートナーを幻滅させる原因になります。裸を見ても欲情しなくなってしまうでしょう。

夫婦といっても、ある一定の恥じらいは常に持つべきです。裸以外にも、互いの前でおならやげっぷをしないなど、汚い行為は避ける方がいいでしょう。愛する人を幻滅させるような行為は、なるべく避けた方が自分のためです。

親しき仲にも礼儀ありです。相手を幻滅させない努力を自分に課しましょう。

体のケアを怠らない

女性ならお肌のケアやメイク、男性なら筋トレなど、体のケアを怠らないことが大切です。体のケアを怠れば、老けは一気に表面化してきます。年をとったら仕方ないと諦めてしまったら、「見てても性欲が湧かない」と切り捨てられてしまうかもしれません。

いつまでも若々しく、愛する人を魅了するためにも、体のケアは日々怠ってはいけません。女性なら肌をきれいに保つだけでなく、ボディラインを維持することも必要です。男性ならお腹が出ないよう、髪が薄くならないよう工夫することが求められます。

年齢を重ねることでしか出せない美しさももちろんありますが、「愛しているなら、私のどんな姿でも受け入れてくれるはず」と相手の厚意に胡坐をかかないようにしましょう。

いつも相手への思いやりの気持ちを持つ

セックスレスは、互いへの不満が溜まりに溜まって表面化したものである場合もあります。だとすれば、いつも相手への思いやりを忘れずに持ち続けることで、セックスレスを回避することができるでしょう。

疲れていたら癒してあげる、無理にお願い事をしないなど、相手の負担になることをしないようにしましょう。また「ありがとう」「お疲れ様」などの言葉を増やすことも大切です。互いへの思いやりは、愛情に繋がっていきます。

自分本位に考えるのではなく、相手を優先することも大切ですよ。

してくれないからと責めない

セックスレスを解消しても、毎回誘いに乗ってくれるとは限りませんよね。そうした時に、してくれないからと相手を責めるのはやめましょう。誰にだってしたくない時はあるものです。

例えば女性なら、ホルモンの影響によって気分が乗らないのかもしれません。男性なら仕事で疲れ、そんな気分にならないのかもしれません。このように、いつもセックスに応えてあげられる状態にあるとは限らないのです。

してくれない時は仕方ないと割り切ることも必要です。責めるとまた溝が深まります。そんな日もあると割り切れるようになりましょう。

相手が疲れている時は無理に誘わない

自分がしたいと思っても、相手が疲れていそうな時は無理に誘わないことも大切です。疲れていると性欲が減退してしまうので、そんな状態の時に誘えば断られる確率も高くなります。無理を通せば衝突してしまうでしょう。

大人はみんな日々忙しく働いています。主婦であっても家事で疲れることはありますし、たとえ仕事がデスクワークであっても、パソコンや書類とのにらめっこはきついものです。どちらかが大変というわけではなく、互いに大変であることを理解しましょう。

疲れている相手に無理に迫っても、自分が悲しい思いをするだけです。まずは相手を癒し、回復してからまた誘ってみましょう。

セックスレスについて男女がどう思うのか、それぞれのエピソードをみていきましょう。誰かのエピソードに、自分たちと同じ部分を見つけることができるかもしれません。セックスレスの原因や解消法が見つかることもあるので、参考になるでしょう。

お互い激務でセックスレスに…

「お互い仕事が忙しく、気が付いたらレスになっていました。解消しようにも、気持ちが追い付きません」（男性/29歳/会社員）

仕事が楽しく忙しい年代だと、セックスのことも忘れるくらい仕事に打ち込んでしまうことがあります。そして気が付いた時には、セックスをしようと思っても、気持ちが追い付いていかないのです。

気づいた時には既に遅い…というわけではありませんが、いざやろうと思ってもすぐにできるものではありません。忙しくても、夫婦の時間を持つべく工夫することが必要ですね。

出産を機にセックスをしなくなった

「出産を機にセックスしなくなりました。『お父さん』『お母さん』になってしまって、夫から女性として扱われなくなりました」（女性/32歳/主婦）

出産を機にセックスが減る夫婦は多いですが、これは女性だけの問題ではありません。男性も出産を迎えることで、妻を「母親」とみてしまうことがあります。母親としての姿が強くなるため、愛する異性という認識が持てないのです。

出産はとてもデリケートな問題ですから、夫婦でしっかりと話し合うことが必要でしょう。

喧嘩が増えて相手に触れたくなくなった

「喧嘩が増えて相手を嫌いになりつつあります。当然ヤル気も起らず、性欲も感じませんね」（男性/38歳/会社員）

日々のすれ違いや喧嘩が原因でセックスレスになる夫婦は多いです。そしてそれが長引けば、当然セックスしたい、相手に触れたいという気も起きなくなります。相手に欲情することもなくなってしまうでしょう。

喧嘩を回避し、互いに思いやりを持つことで解消できますが、溝が深いとなかなかそう簡単に解消もできませんよね。しかし歩み寄りを諦めたら、離婚がよりリアルなものになる可能性も高いので、まずはお互いに歩み寄ることを意識することが大切です。

拒否したらその後誘われなくなった

「気分が乗らなくて、何度か続けて拒否したことがありました。そうしたら、その後一切誘われなくなりした。私から迫っても、逆に向こうから拒否されます」（女性/33歳/主婦）

誰にでも気分が乗らない日はあるものです。しかし拒否の仕方を誤ると、相手のプライドを深く傷つけてしまい、誘われなくなってしまうでしょう。中には「あの時断ったくせに」と意地になる人もいます。

気持ちが追い付かない時に無理に応えてあげる必要はありませんが、断り方が重要です。冷たく拒否するのではなく、きちんと理由を話してあげることが大切ですよ。